先日21日の丹沢実習で見つけ採集してきた、イノシシ糞の内容物についてアップする。
これらのイノシシ糞はどれも当日の朝か前夜のものであると思われた。
イノシシ糞①
マメガキDiospyros lotus種子、サルナシActinidia arguta種子・果肉果皮、うじ虫外骨格多数
下の写真の毛虫の外骨格が多数あった。
ん?これ?っと思い10月17日に大山の帰路、梅ノ木尾根の林床で蠢いていたあのウジムシではと思い前の写真を見直した。
10月18日にアップした写真を拡大。まさしくコイツだ!
ハグロケバエBibio tenebrosusの幼虫だ。これなら地面に大量に蠢いているがイノシシにとっては
一分もかからないで舐め取ったことだろう。
イノシシ糞②
ケンポナシHovenia dulcis種子多数、サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子、ムカデ外骨格1
イノシシ糞③
サルナシ種子・果肉果皮、植物繊維少々
アナグマ糞?
マメガキ種子、サルナシ種子・果肉果皮多数
柔らかいのでアナグマとしたが、アナグマはたいてい3、4センチの穴を掘ってそこをトイレにして
糞をすることが多いので、これは岩の上にあり、イノシシ糞の可能性が高い。
これらの糞は全て向山トンネルの上の尾根上で見つけた。
イノシシは林床に落ちているサルナシやマメガキ、さらにはケンポナシを食べ、
次いでにハグロケバエの幼虫やムカデのような土壌動物も食べたのだ。
不思議なのは、おちているドングリを食べた痕跡が出てこないことだ。
イノシシは落ちているドングリやクルミなどもバリバリ食べてもよさそうだが、
ドングリ、クルミ食いは厳冬期に食べるのかな?
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