今日は専門学校のワイルドライフガイドの座学だ!
K君が、火曜日にヒミズとネズミを拾ったので授業で使って欲しいと冷凍したものを持ってきた。
それを学校の冷凍庫から取り出した、同定と剥皮の1時間の授業だ。
先ず、ネズミ科の動物を用いて、ネズミ亜科かハタネズミ亜科の外見からの同定。
尾の長さが頭胴長(鼻の先から尾の付け根まで)の長さより短いのはハタネズミ亜科だ。
さらに、頭の長さ(鼻の先から首の付け根まで)が短くて丸っこい頭ならハタネズミ亜科だ。
正確に同定するには、臼歯だ。臼歯がプリズム状ならハタネズミ亜科だ。
山梨県の山で見つけたというので、ヤチネズミ属ではない。残りはハタネズミ属かビロードネズミ(カゲネズミ)属だ。この2属の違いは骨口蓋の後端の形状を見なければならない。
O君がこの骨格標本を12月末までにつくる。
これは、ヒミズだが、ヒミズとヒメヒミズの外形上の見分け方は、尾である。
尾の形状が棍棒状の場合はヒミズで、尾の先に向かってすーと細くなるのがヒメヒミズだ。
さらに、切歯を見れば確実だ。ヒミズは上顎の第一切歯が尖るが、ヒメヒミズは平らだ。
ヒミズの歯を見てもらう。
ヒミズの点のような目を見てもらう。
写真を撮ったりしながら、ハタネズミ亜科のネズミの剥皮を見守る学生たち。
来春には卒業なので、研修に出かけている学生がかなりいる。
ネズミのような小型哺乳類の剥皮や解剖は気を使う。
晒骨までの手順をKとOに話す。
Y君は剥皮した皮を伸ばして干す。
2 件のコメント:
ヒミズの目、初めて見ました。
ほんとに小さいのがあるんですね。
眼球は外に出てないのですか?
光を感知するだけでしょうね?
ヒミズの目、学生たちは「可愛い」と歓声です。
皮を剥した時にも、眼球は残ってくれました。
皮膚の下に埋もれているんですね。
眼球が痕跡として残っているだけなのか、尚まだ光を感知することができるのか、どうなのでしょう?
今度、生きのいいヒミズを拾ったら、ルーペで見ながら丁寧に目の神経系が残っているかどうか調べてみますね。
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