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原発不要・核廃絶


2012年10月7日日曜日

結婚  Marriage

今日は、これから教え子の結婚式だ。
夫婦のあり方について動物行動学的な観点から5分くらい話して欲しいという。軽い気持ちで引き受けたが、、、。何か気の利いたことを云えれば良いのだが、困った。

そもそも結婚、結婚式というものは、仲間からも法的にも二人の性関係をしばるものである。
動物たちを眺めると、一夫一妻の性関係をとっているのは多くの鳥たちがそうである。一夫一妻で夫婦が協力して育児しなければ子供を性成熟まで残すことができないのだ。
これら鳥たちのペアは、子供が巣立ってしまえば解消され、翌年はまた別の異性と一緒になる。
一方、ぼくらヒトが含まれる哺乳類では大半が一夫多妻だ。優位な♂が複数の♀と性関係をとり、♂は育児には参加しない。♀は♂の協力が無くても子供を育て上げることができるのだ。
 
「このリスの仲間も♂は育児には参加しない。」
そんな哺乳類でもイヌの仲間やテナガザルなど僅かの動物が一夫一妻となり、♂♀協力しあって育児を行う。哺乳類の一夫一妻は子供が分散した後もペアは一緒であり、翌年、また交尾し子供を育て、生涯連れ添う。
 
「キツネやタヌキは生涯連れ添うペアをつくる。」
ヒトの性関係は、子供を性成熟まで残すだけの性関係からは逸脱している。
ヒトは、子供を残さないのに性関係を行う。性による喜び、楽しみを得ている。
結婚という、二人の性的な結びつきは、情愛となり、精神的な結合を生み出す。
しかし、この精神的な結合は永久のものではない。愛情はすぐ消滅する。
それは、仕方がないことだ。
ニホンザルはいつも一緒にいる異性とは互いに性関係を避け、新たな異性を求める。
ぼくらヒトも同じような行動を持っている。
 
「ニホンザルやチンパンジーの♀は発情している間、複数♂と交尾する。
抱いている子どもは群れの♂の子どもではないだろう。」
ヒトの祖先は、テナガザルのような一夫一妻のペア生活から始まったものではなく、
ニホンザルやチンパンジーのような乱婚的な一夫多妻の群れ生活から始まったものだ。
その為、一夫一妻を生涯続けていくにはまだまだ困難なことが多い。
そのためにも、二人の精神的結合をしっかりさせるには、二人が互いに望むような性関係がとられていることである。それには、互いの性の違いをしっかり認識すべきである。
という話を2,3分でやろう。

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