「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年2月18日火曜日

タヌキやアナグマの糞の違いは臼歯に基づく                 The different feces between racoon dog and badger are based on their molars.

 食肉目イヌ亜目イヌ科タヌキの頬歯はどうだろうか?前臼歯は4本でどれも尖っており、中でも裂肉歯cは大きい。2本の臼歯はその噛面がサルやイノシシの臼歯のようである(図1&1')。

図1.タヌキNyctereutes procyonoidesの頬歯
図1'.タヌキの裂肉歯cと臼歯m1&m2

タヌキと似ているアナグマの頬歯はどうだろうか?アナグマの裂肉歯は小さく第一臼歯の半分も無い(図2&2’)。これでは食肉目イタチ科の動物と云えども例えノウサギを捕まえたとしても肉を引き裂くことは難しい。精々、カエルかヘビくらいなものだろう。裂肉歯を含む3本の前臼歯を合わせた大きさより、この大きくて平べったい臼歯は随分大きい。この臼歯は堅い外骨格を持つ昆虫や節足動物などを磨り潰すことができるだろう。

図2.アナグマMeles melesの頬歯と裂肉歯c
図2'.アナグマの裂肉歯cと臼歯m
このタヌキとアナグマで食べられて排出された糞が彼らの頬歯の違いを表わしている。タヌキとアナグマもほぼ同じような物を食べる。が、その糞の形状などには大きな違いがある。タヌキの糞は俵型であり(図3)、糞を0.5ミリメッシュの茶漉しで水洗いすると節足動物の外骨格や果実の種子などが形として残っる。しかし、アナグマの糞はクマ糞と似て泥状であり(図4)、節足動物や果実の種子などが形が不明になるくらい潰され、残渣と残るものは僅かである。これらの糞の形状や残渣の違いは、アナグマの大きな平たい臼歯mや腸内消化に因るものと考えられる。
図3.タヌキ糞
図4.アナグマ糞

2025年2月17日月曜日

食物による頬歯の違い                     The differnce of cheek teeth among herbivore, carnivore and omnivore

シカやウサギなどの草食獣とネコやイヌなどの肉食獣とイノシシやニホンザルなどの雑食獣と違いは前臼歯や臼歯の頬歯に表れている。

先ず、草食獣の歯を見ると(図1)。シカやカモシカの歯の咬面は波状or三日月状の複数の板が外側から内側に向かって並んでいるようだ。ノウサギは横に溝がある頬歯が並んでいる。どの動物においても前臼歯、臼歯の形状の大きな違いはない。

図1.草食獣Herbivoreの歯
左:シカCervus nippon  中:カモシカCapricornis crispus 右:ノウサギLepus timidus

肉食獣と思われる日本産の動物はネコ科のヤマネコの仲間だけだと思われるので、ここではネコとヒョウの歯を見てもらう(図2)。いずれも前臼歯は3対あるが、最前位の前臼歯と臼歯は豆粒状で、殆ど第三前臼歯と第四前臼歯だけで肉を切り裂き、噛み、飲みこんでいるようだ。尚、食肉目の最後位の前臼歯は裂肉歯と名付けられている(図2’)。この裂肉歯が主に肉を切り裂いているのだ。臼歯は1本で豆粒状であり(図2&2’)、用を成さないだろう。
図2.肉食獣Carnivoreの歯
左:ネコFelis catus  右:ヒョウPanthera pardus
図2’.食肉目(ネコ)の第4(最後位)前臼歯は裂肉歯と命名

では、雑食性と云われる動物イノシシやニホンザルの頬歯を見よう。イノシシの第四前臼歯と全ての臼歯、サルの全ての前臼歯と臼歯は、草食獣や肉食獣のどの歯とも異なり、拳を突き出したような噛面をしている。つまり、雑食性だが、草を噛み砕くよりは、根茎や果実、堅果を噛み砕くのに適し、新鮮な肉を切り裂くよりも昆虫などの節足動物を噛み砕くのに適しているようだ。
図3.雑食獣Omnivoreの歯
左:イノシシSus scrofa 右:ニホンザルMacaca fuscata
食肉目はネコ亜目とイヌ亜目に分かれるが、イヌ亜目の動物たちは肉も食べれば果実を食べるなど雑食に近いので、ここではネコ亜目の動物を肉食獣の代表として選んだ。

春が近づいている!                   Spring will be approaching!

今朝は朝から穏やかな陽気であり、先ほど庭に出てみた。白梅が満開で少し散り始めている。家の壁際に植えられている沈丁花がピンクの花を開き始めた。朝明るくなるのも6時過ぎ頃になった。陽が落ちるのも長くなり17時半頃だ。確実に春が近づいている。地球が少し傾きながら自転し、太陽の周りを周っている。この地球の自転と太陽を周る公転が続けられている。ぼくらはこの地球と太陽にはかり知れない恩恵を受けていることを改めて感じる。
図1.庭の満開の白梅 
図2.家の南西角にあるピンクの沈丁花

2025年2月16日日曜日

ノウサギの後鼻孔の広さは走り回って外敵から逃げることに基づいている。                           The wide posterior nostrils of hares are based on their ability to run and escape from foreign enemies.

今回はいつも気になっているノウサギとアナウサギ(カイウサギ)の鼻骨の幅についてアップしたい。ノウサギとアナウサギの頭骨では、ノウサギの鼻骨の幅がアナウサギに比べて幅広い(図1)。ノウサギの鼻骨幅21.5ミリに対しアナウサギでは17.5ミリだ。

左:ノウサギLepus brachyurus 右:アナウサギOrictolagus cuniculus
HW:ノウサギの鼻骨最大幅 RW:アナウサギの鼻骨最大幅
この鼻骨幅の違いは後鼻孔の幅にも現れている(図2)。ノウサギの後鼻孔の幅はアナウサギの倍ほどもある。ノウサギが後鼻孔幅8.5ミリであるのに対しアナウサギでは4.0ミリである。
図2.左:ノウサギ 右:アナウサギ
は後鼻穴
このノウサギとアナウサギの鼻骨や後鼻孔の幅の違いは彼らの生態にどのような違いをもたらしているのだろうか?
ノウサギはキツネのような外敵に見つかった時、兎も角走りまくる。が、アナウサギは走りながら自分の巣穴に潜り込む。つまり、ノウサギは幅広い後鼻孔から空気(息)を一度にたくさん吸って走り回れるが。アナウサギでは空気(息)をたくさん吸い込めないために、すぐ穴に隠れるように進化したのだろう。
で、アナウサギと同じように岩場の穴に隠れるナキウサギの後鼻孔を見た(図3)。見た目ではナキウサギの後鼻孔の幅はアナウサギのように狭いようだ。やはり、後鼻孔の幅に広さは一度に吸う息の量と関係しているんだ。
図3.ナキウサギOchotona hyperboreaの後鼻孔哺乳類頭蓋の画像データベースから
っとノウサギとアナウサギの後鼻孔の幅の広さの違いを、外敵から走り回って逃れるか?あるいは穴に隠れて逃げるか?の違いに基づいていると考えたが。ChatGPT or DeepSeekはどのように答えるかな?

河津桜の状態とイタチ糞を見に!                       To observe the conditions of Kawazu cherry blossoms and weasel's droppings

昨日午後2時過ぎに散歩に出た。今回の散歩は河津桜の蕾の状態を見ることと、先日見つけた場所でまたイタチ糞を見つけることであった。河津桜は春一番が吹いたがすぐ寒波が続いたため、7日に見た時と大差なかった。ただ、一本の木の一本の枝だけの蕾が膨らみ開花が始まっていた。
図1.河津桜、この一本の枝だけに開花が始まっていた 
図2.河津桜、西側から撮る
イタチ糞は全く見つけられなかった。何だか少しがっかりだ。先日見つけてから8日間は過ぎているのだ。まー、このルートは河津桜の次にはソメイヨシノが咲くので、何度も来ることになるだろう。1ヶ月に1回は見つけたいものだ。今回は6795歩であった。まーまーの歩きだ。

2025年2月15日土曜日

有袋類のポッサム、フクロモモンガ、カンガルーの仙骨は2個の椎骨        The sacrum of possums, sugar gliders and kangaroos in marsupil cosists of two vertebrae

 有袋類の仙骨を見ようと思ったが、手持ちの骨標本であるのは、ハイイロジネズミオポッサムとフクロモモンガの二つだけだ。ハイイロジネズミオポッサムの仙骨は2個の椎骨からなっている(図1)。

図1.ハイイロジネズミポッサムMonodelphis domesticaの仙骨
フクロモモンガの仙骨も2個の椎骨からなっている(図2)。
図2.フクロモモンガPetaurus brevicepsの仙骨と寛骨
ハイイロジネズミオポッサムは南米に生息してネズミに似た動物であるが、フクロモモンガはオセアニア地域に生息する木から木へ滑空するどうぶつだ。他の有袋類の仙骨も2個の椎骨からなるのだろうか?
カンガルーの仙骨でググってみた。仙骨は2つの椎骨からなる(図3)。では、コアラは4個で(図4)、バンディクートも4個だ(図5)。
図4.コアラの仙骨Koala sacrumから

仙骨の椎骨の数は生活様式と関連あるかな?っと思ってが、全く関係ない。有袋類は2個のポッサムやカンガルーの仲間、4個のコアラ、バンディクートの仲間など多様だ。
20220919に匿名さんからこのぼくが持っている標本がピグミーポッサムではなくハイイロジネズミオポッサムMonoldelphis domesticaとのコメントをいただきました。改めてここでお礼をしたいと思います。ありがとうございます。これからもどうぞ宜しく願います。

2025年2月14日金曜日

スローロリスの仙骨の椎骨はヒトと同じだ!        The number of vertebrae in slowroris's sarcrum are same as in human being

既にスローロリスの仙骨をアップしていると思っていた。が、まだ未投稿の所に残っていた。

ヒトの仙骨は5個の椎骨からニホンザルは3個の椎骨だ。霊長目は曲鼻亜目と直鼻亜目に分かれる。ヒトやニホンザルは直鼻亜目だ、ジャー曲鼻亜目のサルの仙骨は何個の椎骨からなっているのだろう。幸い、スローロリスの全身骨格を持っている。これもチョコが入っていたプラケースから出して見た(図1)。仙骨は椎骨が癒合合体している部分であり、図1の→ ←までが仙骨だと判る。

図1.スローロリスNycticebus coucangの腹側からの仙骨
赤い→←は仙骨を尾骨との境目
図2.スローロリスの背側からの仙骨
赤い→←は仙骨と尾骨の境目
これで、仙骨部分がはっきりしたので、椎骨を数えると5個だ!確かめてみて!曲鼻亜目のスローロリスは直鼻亜目のヒトと同じだ!
図3.スローロリスの腹側からの仙骨

2025年2月13日木曜日

ネズミの仲間の仙骨は?                How about sarcram of rodentia?

 何と!齧歯目の仙骨を見ていなかった。イヤ、全く見ようともしていなかった。手持ちのネズミの仲間の動物たちの仙骨をみた。ハタネズミは4個の椎骨からなり(図1)、リスは2個(図2)、シマリス3個、アメリカモモンガ3個(図3)、アフリカスナネズミ4個(図4)となる。しかし、リスの2個の椎骨はどうも怪しいので、何度も尾椎を接してみたが仙骨の椎骨ではない。だから、リスは2個の椎骨から仙骨が成り立っているのだ。

齧歯目の仙骨は2個の椎骨からなるリスから、3個のシマリス、アメリカモモンガ、4個の椎骨のハタネズミとアフリカスナネズミと2個から4個と幅がある。霊長目ではヒトとスローロリスが5個でニホンザルは3個だった。食肉目はタヌキもキツネもネコも3個の椎骨だった。有蹄類はイノシシもカモシカも5個の椎骨から仙骨を作っていた。ノウサギは4個の椎骨であった。

このような仙骨を形成する椎骨の違いは何に基づいているのだろうか?出産時の胎児の大きさや産子数、産道の長さなどと関係しているのだろうか?もう少し、他の動物たちの仙骨を見よう!

図1.ハタネズミMicrotus montebelliの仙骨
図2.リスSciurus lisの仙骨
図3.シマリスTamias sibiricusの仙骨
図3.アメリカモモンガGlaucomys volans
図4スナネズミMeriones unguiculatus

2025年2月12日水曜日

イタチ糞の内容物の種子:モチノキ、ケンポナシ、不明種子

イタチ糞を見つけた所に翌日も行って、取り残した糞を2個拾ってきた。撮った写真はまたもやピンボケだ(図1)。何故だろうと思う。糞を一晩水に浸けて洗った(図2)。モチノキの種子があり、もう一つ見たことがある円盤状の種子があり、さらに不明な2個の種子があった(図2)。
図1.2ヶ所のイタチ糞
図2.イタチ糞の内容物洗った直後
糞内容物が乾いたので、ピンセットで方眼紙の上に置いた(図3)。円盤状の種子はケンポナシの種子だと思い出した。モチノキの種子が4個あった。他に2個の不明な種子があり、久しぶりに鈴木庸夫他著「種子と果実」(誠文堂新光社)を見た。が、根気が無くなったのか絵合わせできない。ギブアップだ!
図3.イタチ糞の内容物
左下:ケンポナシ 左上2個:不明な種子 右:モチノキ

イタチ糞があった場所をGoogleMapで表す(図4)。赤の南は湿地で斜面なため、取り残されている。いつまで、この小さな雑木林が残っているかな?このくらいの大きさの雑木林があって、湿地があれがイタチは生きていけるのだ。イタチの他にどんな哺乳類が生息しているかな?横浜市の「くわくわ森」のように自然を残すことができないものか?
図4.藤沢市円行と湘南台地区
中央を引地川が南に流れる
がイタチ糞があった場所

2025年2月11日火曜日

テンの死骸はプランターに!           The marten's corpse in the planter!

 以前なら、動物の死骸がイヤな臭いがしていても構わずに処理できた。が、今はもう違う。なるべくイヤな思いをしないで骨にしたい。簡単なのは庭の土に埋める事だが、これだと後の骨拾いが大変だ。次に簡単なのが、死骸をプランターに容れることだ。これにはプランターに容れたら①土を被せるかあるいは②水に浸すことだ。水に浸すと腐臭が辺りに漂う。土を被せると微生物の活躍によって、ニオイが殆どしない。

使ってないプランターがあったので、これを使おう。拾ってきたままプランターに容れるか?あるいは可能な限り剥皮するか?皮は干からびていて固くなっているので剥くことは出来ない。あの虫たちがいるので、かれらに活躍してもらおう。

と言うことで、プランターに拾ってきたまま、死骸を容れた。ネコやカラスに悪戯されないように上、蓋になるようなプランターの鉢底ネットを上にかぶせ少し土を被せるようにしよう。

図1.プランターに容れたテン
図2.テンの上の底蓋を被せたたプランター
プランターに容れたテンを改めて見たら、頭から前足、後足もちゃんとある。頭も一見崩れていない。でも、あのような場所にあったと云う事は、車に轢かれて、傷つきながらもあの場に辿り着いたが、出血多量で死に絶えたのだろう。恐らく、どこかの骨が折れている筈だ。
今からだと5月の中旬辺りには骨になっているだろう。シデムシ君たちの活躍を祈っている。テンの全身の骨を持つのは初めてだ。
このテンの死骸を知らせてくれたやまぼうしさんに感謝だ!