「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年12月26日木曜日

ウサギ、ハイラックス、ゾウ、センザンコウ、アリクイの眼窩下孔の位置      The location of infraorbital foramina of Hare, Hylax, Elephant, and Anteater

 口吻の長い偶蹄類では眼窩下孔の位置が眼窩前縁と前顎骨先端との中間辺りであった。が、センザンコウやオオアリクイでは眼窩前縁の直ぐ近くである。ノウサギやイワハイラックス、アジアゾウの眼窩下孔は殆ど眼窩前縁の直前である。

図1.ノウサギLepus brachyurusの頭骨左前方からの眼窩下孔↓
図2.イワハイラックスHeterohyrax brucei頭骨左前方からの眼窩下孔↓

図3.アジアゾウElephas maximusの眼窩下孔→の位置
図4.パラワンセンザンコウManis culionensis頭骨左側面からの咬眼窩下孔→
図5.オオアリクイMyrmecophaga tridactylaの頭骨正面(上)からの眼窩下孔↓と左側面(下)からの眼窩下孔→
どうして、有蹄類、特にシカやカモシカの眼窩下孔が眼窩前縁からかなり前にあるのか興味深い。それはシカ、カモシカの仲間は上顎の切歯が無く、葉や草を食べる時は下顎の切歯や切歯状に並んだ犬歯とともに歯の無い上顎で挟みとっていることと結びついているだろう。つまり、歯の無い口先まで感覚を鋭くしているだろう。上顎の切歯が無いことで噛み取る草や葉、あるいは小枝の固さなどに注意を払っているとも云える。しかし、センザンコウやアリクイが口吻が長く歯が無いにも関わらず眼窩下孔が眼窩の側にあるのは、食物が長い舌で舐め取るアリの仲間なので、舌には神経が集中している可能性があるが、口腔内の前方の皮膚に神経を集中させる必要がないのだと思える。

2024年12月25日水曜日

持ち分の大掃除終わったが、、、      Although, my own big sweepings were over,

一昨日、昨日と懸案のグッピーの水槽を洗って腕や脇腹、腰が疲れたので、夕方には3日振りにウィスキーを飲んだ。が、ダブル一杯で止めた。今日は窓ガラスと網戸の一階部分をホースで水を吹きかけて洗った。屋内に戻ったら昼を過ぎていたので冷凍のドリアをチンして食べ、夏ミカンを3房食べ、昨夜食べなかったショートケーキをコーヒーを飲みながら食べ終えた。
何だか、ようやくぼくがしなければならない懸案の仕事を終えた感じである。2階の窓はそれぞれが部屋の窓をきれいにするので、ほっと一息ついて庭に出て、膨らんできた白梅の蕾を撮り、部屋に戻りコーヒーを飲みながらこれをアップしている。
図1.膨らんできた梅の蕾
今年はまだ氷点下になっていないので、タイワンホトトギスが咲き残り、キクもまだ花をつけている。ただ、新たなスイレン鉢にホテイアオイを育てていたが、1個から8個まで増えたのに寒さで死んでしまったようだ。毎年暮れ頃には花芽が伸びてくるカヤランも二株に増えたのに芽が伸びていない。これも近夏の暑さが長引いた影響なのかな?
図2.タイワンホトトギス

図3.リュウノウギクのような白いキク

偶蹄類の眼窩下孔           The infraorbital foramen of artiodactyl

 偶蹄類の眼窩下孔をみた。食肉目の眼窩下孔は眼窩のすぐ前にあり、霊長目は眼窩のすぐ下にあった。しかし、偶蹄類の眼窩下孔は眼窩と鼻骨先端の間くらい前の位置にある(図1’、図2’、図3’)。

図1.イノシシ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1'.イノシシ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図2.カモシカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. カモシカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3.シカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. シカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
イノシシもカモシカもシカも口吻が伸びており、眼窩下孔から出てくる神経や血管が広い範囲の上顎部分を受け持たねばならない。その為に眼窩下孔は眼窩のすぐ下ではなく、上顎の半分くらいの位置に移ったのではないだろうか?この推論は但しくなかった。口吻の長いアリクイやセンザンコウの眼窩下孔を位置を見た。

2024年12月24日火曜日

では、ヒトの仲間の眼窩下孔は?             Then, how about the infraorbital foramen of Hominidae?

ここでは、霊長類目のヒト科Hominidaeのヒガシゴリラとチンパンジーとヒトの眼窩下孔を見てもらう。ヒト科の動物たちもやはりヒトでは一つのようですが、ゴリラもチンプも複数の眼窩下孔で眼窩の下にある。*この眼窩下孔という名称はヒトの解剖学からの用語だと云うことがサルの仲間を見ると判りますネ。
図1.ヒガシゴリラGorilla beringeiの眼窩下孔
図2.チンパンジーPan troglodytesの眼窩下孔 
科学博物館の展示で
図3.ヒトHomo sapienceの眼窩下孔
科学博物館の展示で
この眼窩下孔が一つであるか複数であるか、さらには位置にも違いがあります。次回は有蹄類の眼窩下孔をアップしてサルやイヌとの違いを見てもらいます。
 

2024年12月23日月曜日

踏切から踏切一回りの散歩        A walk from crossing to crossing all the way around

12月に入ってから毎日の習慣が少し変わった。それは娘が図書館から借りてきた本を読むことが、骨見と散歩に加わった。本読みも骨見も興に乗っている時は話しかけられるのがイヤだ。それで、部屋の戸を閉めて自分だけの世界に没頭する。4,5日前からはコンビニで買ってきた板チョコを時々齧る。そして少しだけブランデーを舐める。骨見は写真を時々撮らなければならない。それがちょっとした気分転換になる。持ってきた骨を棚に戻す。
一区切り着いたので、散歩に行ってきた。出て間もなく買い物に出かけた連れ合いが両手に重そうに布袋を提げている。連れ合いはぼくと一緒の買い物がイヤなのだ。ちょっと散歩してくると云って駅の方に歩く。4千歩にするか?6千歩にするか?と考えを巡らしていたら駅だ。ヨシ、今日は踏切から踏切を一回りするこにしよう。
図1.藤沢発新宿行きの電車 
図2.電車が行き過ぎて遮断機が上がる
六会方面を見る

図3.湘南台駅方面を見る
この小田急の線路沿いに北上し、踏切を横切って今度は南下して再び踏切を渡って少し北上して散歩は終了だ。39分の4129歩であった。今日も風が冷たい。それで、5度C以下の低温に4,5日は当たったデンドロの鉢を部屋に取り入れた。

複数の眼窩下孔をもつサルの仲間②      Monkey associates with plural infraorbital foramina

 コロブス亜科や広鼻小目(中南米のサル)の眼窩下孔は?

図1.アカコロブスPiliocolobus badius頭骨正面からの眼窩下孔
図2.ハヌマンラングールSemnopithecus entellus頭骨正面からの眼窩下孔
図3.キンシコウRhinopithecus roxellana頭骨正面からの眼窩下孔

図4.リスザルSaimiri sciureus頭骨正面からの眼窩下孔
図5.クロクモザルAteles paniscus
狭鼻下目オナガザル科コロブス亜科のサルたちや、中南米棲息の広鼻下目オマキザル科のサルたちも複数の眼窩下孔を持つようだ。図4のリスザルの眼窩下孔は一つの大きな孔となっているが、独協大医哺乳類頭蓋の画像データベースのリスザルの正面からの頭骨を見ると眼窩下孔は複数の個体もいる。
しかし、不思議だ!ネコやイヌの食肉目の眼窩下孔は、アライグマを除いてどれも一つで大きい孔なのに、サルの仲間になると小さな複数(多いのでは5個の孔まで数えられた)になるのはどうしてだろうか?

2024年12月22日日曜日

サルの眼窩下孔 ① ①Infraorbital foramen of Primates

霊長目は曲鼻亜目と直鼻亜目に分かれる。曲鼻亜目には、マダガスカル島に生息する全てのサル(キツネザル科)とアフリカに棲むロリス科のガラゴの仲間、そして東南アジアに生息するロリスの仲間である。今回は先ずこの曲鼻亜目のサルたちの眼窩下孔をアップしたい。が、この仲間の頭骨はスローロリスしか持っていない。
図1のロリス科のスローロリスも図2のキツネザル科のワオキツネザルも眼窩下孔は1個だけだが、獨協大学医学部の哺乳類頭蓋の画像データベースで見ると、2個持つ個体がいる。
図1.スローロリスNycticebus coucang頭骨正面からの眼窩下孔
図2.ワオキツネザルLemur catta頭骨正面からの眼窩下孔哺乳類頭蓋の画像データベースから
直鼻亜目はメガネザル下目と真猿下目に分類される。先ずメガネザルを見よう。
図3.メガネザルTarsius syrichta頭骨正面からの眼窩下孔
真猿下目はアジア・アフリカに生息する狭鼻小目と中南米に生息する広鼻小目に分かれる。狭鼻猿の眼窩下孔は複数の小さな孔である。
図3.カニクイザルMacaca fasicularis頭骨正面からの眼窩下孔
図4.ニホンザルMacaca fuscata頭骨正面からの眼窩下孔
図5.タイワンザルMacaca cyclopis頭骨正面からの眼窩下孔
図6.サバンナモンキーChlorocebus aethiops頭骨正面からの眼窩下孔
図7.キイロヒヒPapio cynocephalus頭骨正面からの眼窩下孔
どうもサルの仲間の眼窩下孔は一つだけとは限らないようだ。小さな孔が複数あると云える。

今日は、晴れてはいるが風が冷たい。下土棚遊水地公園の周りを歩いて戻ってきた。今日は、実に久しぶりに以前しばしば会っていた四輪車を押して散歩する女性と出会った。何故か、彼女とは一度も挨拶をしたことがないから不思議だ。でも、しばらく会わなかったので、もしかしたらと思っていたので彼女の姿を見て嬉しくなって戻ってきた。6千歩コースな筈なのに5703歩だった。

2024年12月21日土曜日

イタチ科の大きな眼窩下孔 Big Infraorbital foramen of Mustelidae

 日本にはイタチ科Mustelidaeの仲間イタチ属Mustela、テン属Martes、アナグマ属Meles、カワウソ属Lutra、ラッコ属Enlydraと棲息する。イタチ属にはイタチ、チョウセンイタチ、イイズナ、オコジョ、ミンクなど5種もいるが、2種は移入種だ。ここではイタチをアップする。

図1.イタチMustela itatsi頭骨正面からの眼窩下孔↓

図1’. イタチ頭骨左側面からの眼窩下孔→

図2.テンMarter melampus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. テン頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3.アナグマMeles meles頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. アナグマ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図4.ラッコEnhydra lutris頭骨の正面哺乳類頭蓋の画像データベースからの眼窩下孔↓
図4’.  ラッコ頭骨左側面哺乳類頭蓋の画像データベースからの眼窩下孔→

イタチ科の仲間はどの4種も大きな眼窩下孔をもっている。その中でもアナグマの眼窩下孔は飛びぬけて大きい(図3)。こんなに大きな孔では、血管や神経の他に故有事: アナグマの大きい眼窩下孔には内側咬筋が通る      The medial masseter muscle passes through the large infraorbital foramen of the badgerと考えた。でもこれは事実とは違うかも知れない。生きの良い死骸さえあれば確かめられるだろう。

昨日は、散歩を兼ねて正月用の日本酒といつも買うバランタインより少し高い物を買った。しかし、何故か正月は日本酒だ。

2024年12月20日金曜日

左手欠如の若いオスザルの大移動     Big migration of a young male Japanese macaqu with no left hand

 左手の手首から先が欠如しているサルが、福島から関東各県を巡り、現在は静岡県の小山町までたどり着いたようだ。ざっと見積もっても300キロは有に移動していることになる。これは、ニホンザルのオス個体が移動した距離では最長であろう。

ぼくらが奥湯河原の天昭山神社野猿公園で、入れ墨した個体が3頭、伊豆半島南端の波勝崎の群れに加入しているのを確認した。奥湯河原から波勝崎までは60キロくらいなものだ。

話題になっている左手欠如のサルは、千葉に行ったり、東京に行ったり縦横無尽に歩き回っている。


この個体が歩き回っているのは交尾相手のメスがいる群れを求めているのだ。今は、ニホンザルの交尾季の最盛季でもある。東京から神奈川を横断して静岡まで行ったのだが、エサとなる食料も求めているのでどうしても市街地近郊を動かざるを得ないのだろう。丹沢山域を通れば群れに出遭えるはずだ(ちょっと気になるのは人に対する歯を剝きだした威嚇は随分人馴れしていることだ)。

そのため、このサルは農耕地に仕掛けられた違法な針金で作られたくくり罠かトラバサミにかかって手首から先が落ちてしまったことは疑いがない。このサルが最初に目撃された地域の農耕地に彼の左手首が落ちている筈だ。

秋から冬は屈強なオスがメスを求めて群れに接近しているので、このオスがメスがたくさんいる群れに接近したとしても、群れの周りにいるオスたちに挨拶し、強いオスのご機嫌を伺ってグルーミングをしなければだめだ。この左手欠如オスザルが、市街地で出没しなくなることを祈る。それは上手く群れに入れたか、あるいは周辺オスたちとの仲間関係ができたことを意味する。頑張れ!

イタチ科を除くクマ下目の眼窩下孔           Infraorbital foramens of Arctoidea except Mustelidae

イヌ型亜目にはイヌ下目のイヌ科とクマ下目のクマ科やイタチ科、アライグマ科さらには鰭脚類が含まれる。

ここでは、クマ科とアライグマ科と鰭脚類のオットセイの眼窩下孔(これは獨協大医の哺乳類頭蓋の画像データベースからの引用)を見てもらう。

図1.ツキノワグマUrsus thibetanus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1’. ツキノワグマ頭骨左側面からの眼窩下孔→
ツキノワグマではイヌ科の眼窩下孔と形状や眼窩の大きさの割合もほぼ同じだ(図1&1’)。が、アライグマでは、眼窩下孔が上下に二つの下孔があり、下の方が何倍も大きい(図2&2’)。このように複数の眼窩下孔があるのは他にサルの仲間だ。
図2.アライグマProcyon lotor頭骨の正面からの眼窩下孔↓
図2’. アライグマ頭骨の左側面からの眼窩下孔→
鰭脚類のオットセイになると、眼窩下孔は眼窩の前下ではなく直下よりに下がり、大きな孔となっており(図3&3’)、上顎骨がその部分だけ薄くなっている(図3’)。
図3.ミナミアフリカオットセイArctocephalus pusillus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. ミナミアフリカオットセイ頭骨左側面からの眼窩下孔→

しかし、ミナミアフリカオットセイの眼窩下孔は大きい。神経と血管だけが通っているだけとは思えない。