「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2019年4月13日土曜日

アナグマの巣穴とアナグマについて The den of Badger and about the badger

 4月9日に焼小屋沢左岸の尾根を登って行く時に、現在もアナグマが使っていると思われる巣穴の口を見つけた。恐るおそる右手を入れてみたが、左の方に向かって肘の辺りまで入る。
 そう云えば最近はアナグマどころかアナグマの糞も見つけていない。アナグマの糞を見つけるところは尾根よりもむしろ斜面にできたトラバース道の斜面上部にあるのを見つける(これは道の下にあっても気が付きにくいためだ)。しかも、大抵は直径10センチくらいの穴を深さ1、2センチ掘ったところにしている。つまり、自分でトイレ用の穴を掘ってそこにしているのだ。
 もちろん、穴を掘らないでしていたり、タメ糞をしている場合もある。
 アナグマ糞を洗うと、大半が土砂と果実の種子、腐葉砕片や節足動物の脚・外骨格となり、独特の臭いを発する。タヌキ糞のようにドックフードを食べた飼いイヌの糞のような形状をしていない。つまり、下痢便状なものが多い。
 アナグマは山を歩いていて5,6度写真を撮っており、写真は撮れなかったが、見ただけなら10回以上ある。しかし、タヌキは見たのが1回だけ、テンは見たことがない。
2006年4月1日 早戸川林道で
  見つけて拾う糞の数からするとテン、タヌキ、アナグマの順となり、圧倒的にテン糞が多い。尾根歩きが多い為アナグマ糞は特に見つけられない。しかし、アナグマを見かけるのがテンやタヌキと比べて多いのは、アナグマは他の二種に比べて、視覚や聴覚が悪いと思っている。嗅覚は他の2種に比べて優れているだろう。しかし、それもどうかな?っと思うこともあった。
 アナグマの視覚や聴覚が悪い為に、ぼくが歩いていてもぼくに気が付かないので、ぼくが目にすることができ、写真まで撮っているのだ。
10:25 アナグマの巣穴の出入口

2019年4月12日金曜日

山を走る! Trail running!

9日に奥野林道を歩いていたら短パンにタイツを履き、小さなザックを背につけたトレイルランの男女に追い越された。ぼくはてっきりレースが行われているが、最後の方のランナーだと思っていた。
松茸山口に着くと、トレイルレースコースと書いた紙が貼られている。
 更に、詳しい案内の張り紙があった。何と、開催日は21日なのだ、彼らはコースを下見に走っていたのだ。
このコース案内を見ると、
宮ヶ瀬湖畔園地(スタート)→早戸川林道→早戸川橋→魚止森の家→伝道→榛ノ木丸→姫次東→大平分岐→大平→奥野林道→松茸山→早戸川橋→早戸川林道→宮ヶ瀬湖畔園地
となっている。
で、トレイルランについてネット検索した。この東丹沢宮ヶ瀬トレイルレースでは、32.1キロを制限時間7時間で走るのだ。
以前、榛ノ木丸に登った時も、トレイルランをしたと思われる跡があった訳だ!
山の動物たちはさぞかし驚いていることだろう!走っている選手がツキノワグマに追いかけられて怪我しないことを祈る!

今日は、月に一度通う近くの内科で頸動脈検査と云うのがあった。その後、いつも処方される降圧剤の他に2種類もの薬が出た。血の流れを良くし血中の脂質を低下させる薬と腸の働きを助ける薬だ。更に、食事についての注意事項を書いたものも渡された。
果物は食べるな、ケーキやチョコを食べるな!とウルサイ。幸いウィスキーの注意は無い。好きな物を食べて飲んで、時々、山歩いて生活していきたい。

2019年4月10日水曜日

カモシカに逢えず! I did'nt meet the Japanese serrow, since 2015.

このところ、正確には2015年6月にハタチガ沢林道でカモシカに出逢って以来、全くその姿を見ていない。
8:52 カモシカの角砥ぎの痕
10:06 カモシカの糞が至る処に! 
 この日も、角擦りの痕や糞などを見て、新しい糞を見つけたので、今回は久しぶりにカモシカに逢えるかも知れないと、音を立てないように、また、絶えず回りを見渡しながら登っていたのだが、カモシカに出逢えなかった。
 シカは、伊勢沢林道で小さな小鹿を連れた十数頭のメスグループに出逢ったが、シカはこちらが気づく前に警戒音を出してくれるのですぐ存在を確認できる。しかし、カモシカは啼いた声を聞いたことがない程、カモシカは音声を発しない。
 カモシカに逢ったのは2015年6月ハタチガ沢林道が最後だ。もっとも、ハタチガ沢林道や堤川林道、さらには宮ヶ瀬金沢林道を歩く機会が少なくなったこともある。以前は簡単に早戸川橋を渡ることもできたのに、ちょっと宮ヶ瀬湖周辺の林道へのアクセスが難しくなっていることも一因だろう。
2015年6月10日ハタチガ沢林道山側斜面のカモシカ
 カモシカが林道の山側斜面にいて、シカのメスグループがハタチガ沢の左岸の斜面で採食していた。

今日も寒い! It's also cold today!

昨日も寒かったが、今日はさらに寒くなっている。我家の近くにある八重桜が7日の地方選の投票日に咲きじめていたので、デンドロを庭に出したがこれでは風邪を引いてしまうだろう。
 昨日、伊勢沢林道を歩いている時に見つけたモミジイチゴの花は、冷たい雨に今日も打たれているのだろう。植物はすぐには隠れることができないので気の毒だ!
7:32 モミジイチゴの花
 昨日は、往きの伊勢沢林道上では全くテン糞を見つけられなかった。歩きながらその答えを出した。前夜から朝まで雨が降ったので、テンたちは雨の中を餌を求めて歩き回るなどというバカな事は止めて、巣穴にじっと引き籠っていたのだろう。
 それでも、ぼくが焼小屋沢の左岸の尾根を登る頃には陽が射して温かくなってきたので、お腹が空いているのでエサを求めて動き出したと思われる。
9:07 尾根に上がってこの日初めて見つけたテン糞
そうそう、焼小屋沢橋から沢沿いに入って行ったら、日当たりにキンポウゲ科の小さな花が咲いていた。
8:30 沢左岸の日当たりにキンポウゲ科と思われる小さな花が!
シロカネソウ属の花かな?
どなたか御存知の方教えて下さい!

2019年4月9日火曜日

焼小屋沢橋から黍殻山避難小屋へ  From the Yakigoyasawa bridge to the Mt.Kibigara refuge.

 今日は、水沢橋を渡った林道ゲート前に車を置いて、黍殻山避難小屋まで行ってきた。
 伊勢沢林道を歩いていると寒く、しっかりした手袋を持ってくるんだと思った。寒い、1、2月のような手のカジカミようだ。何度かセーターの上にアノラックを着ようとと思ったことか!
昨夜の雨で、林道は濡れており、山に入ると濡れるかな?っと思ったので、焼小屋沢橋のところで、スパッツをつけ、もってきたパンを齧った。
沢の左岸沿いを少し歩き、焼小屋沢左岸の尾根に取り付いた。ここは、3月6日に来た時、降りたところなので、焼小屋沢左岸の尾根に取り付くには一番楽である。途中にキクザキイチゲやヤマトリカブトともう一種のキンポウゲ科の植物があった。
ともかく、尾根に登り、焼山・姫次の登山道を目差した。
8:26 焼小屋沢橋を出発
8:40 ここから右の尾根を獣道に沿って尾根まで
日向は温かいが、日陰や尾根は風があるので、寒い!
8:52 シカの食痕から樹液が染み出る
9:05 尾根を遮るようにシカ柵が、、、ここを潜る。
シカ柵を潜ったあとも、尾根に沿ってシカ柵が延々と続く。
10:01 壊れたシカ柵の扉を潜ってシカ柵から出る。
上を見上げて、まだか、もう少しだろうと思いながら登る。
ゼイゼイと息遣いが荒いので、軽やかに登ろうとするが、すぐにゼイゼイとなり、腿が上がらなくなる。
10:27 倒木がまたある。
11:30 登山道に出る。
登ってきた尾根を振り返る。
寒い、寒いと思ったら登山道は霜柱だ!
11:31 霜柱の上を歩く
今回は黍殻山避難小屋に行ってカップラーメンを食べる。が、あまり旨くない。半分くらいは捨てたかったが、捨てても持ち帰らなくてはならないので食べてしまう。避難小屋にいると単独行の男性が入ってきた。
およそ30分くらい小屋いたことになる。小屋は綺麗で温かい。
13:03 避難小屋を出て、振り返る。
帰路は大平分岐から登山道を下って奥野林道に出る。
トレイルランの男性一人に追い抜かれ、その後女性一人にも追い抜かれる。凄い、山を走って登って、走って降りているのだ。

2019年4月7日日曜日

テン糞の内容物  The contents of marten's droppings

4月1日にMaruさんと伊勢沢林道を歩いた時に拾った、テン糞12個の内容物を明らかにする。5個の糞からヤブツバキの花芯を食べたと思われる雄蕊の葯・花糸が出てきたり、4個から哺乳類の毛や骨、2個から鳥の毛、さらにテン糞⑩の1個からヒメネズミとカナヘビかトカゲを食べたと思われる歯と骨が出てきた。このテン糞⑩の爬虫類のものと思われた歯と骨はヤマアカガエルの骨・歯であることが同定できた。

キランソウやヤマルリソウ、タチツボスミレが咲き始め、テングチョウなどがひらひら飛び始めると、テンはヤブツバキの花芯を食べ始める。しかし、まだまだキブシの果実食いに頼り、林床の腐葉層をも漁っているようだ。その為土砂が出てくる。今回はテン糞⑫を水洗いしていて小さな釣り針が出てきた。この糞の不明な動物質は魚(ヤマメ?)のものと思われる。
これまでにも干上がった沢に僅かな水溜まりにいた魚を食べているだろう。12個の内容物を表1にしてまとめた。

テン糞①
キブシ種子・果肉果柄、腐葉砕片、土砂

テン糞②
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、ケンポナシ種子1個、腐葉砕片、土砂

テン糞③
ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、キブシ種子、羽毛多数、ムカデ、節足動物脚、土砂

テン糞④
キブシ種子・果実果皮、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、ノウサギの毛多数・骨片、カマドウマ脚

テン糞⑤
キブシ種子、ヒメネズミの毛多数・上腕骨・下顎骨・尺骨・橈骨・尾椎・骨片

テン糞⑥
キブシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、土砂

右の3個:テン糞⑦、左の古い4個:テン糞⑧
テン糞⑦
キブシ種子・果肉果皮、ヤブツバキ雄蕊の葯、腐葉砕片
テン糞⑧
羽毛・軸・脚指爪、骨片

テン糞⑨
キブシ種子・果肉果皮、ヒノキ葉、腐葉砕片、土砂

テン糞⑩
キブシ種子・果実果皮、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯、ヒメネズミ毛・骨片・尺骨・頚椎・第一臼歯、ヤマアカガエル歯・骨片

テン糞⑪
キブシ種子、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸多数、腐葉砕片、小哺乳類毛、土砂

テン糞⑫
キブシ種子・果実、腐葉砕片、不明動物質・骨片、釣り針
何と釣り針が出てきた。この不明動物質や骨片はヤマベのものか!
テンが干上がった沢にいたヤマベを食べのだ。

表1.テン糞①~⑫の内容物


2019年4月6日土曜日

花見!  Tha Hanami!

我家から西に歩いて10分ちょっとくらいのところに引地川がある。
その土手沿いにサクラの木が植えられているので、この数年、花見はここになった。
昨日あれほど朝から夕方まで強風が吹きまくっていたので、サクラもかなり散ったであろうと思っていたが、近くの公園のサクラも満開であり、引地川沿いのサクラも散ってはいなかった。
晴天で穏やかな日なので人も大勢出ており、敷物を広げて食べたりしている家族連れもいる。
何だか凄く得したような気持ちで連れ合いと戻ってきた。
 さぁー、出かける準備をしなくては、午後2時から反省会という名の呑み会だ。一人が医者から飲むことを注意されているので、今日はお茶かな?





2019年4月5日金曜日

ヤマアカガエルの上顎の歯と不思議な歯 A pair of mysterious tooth and the upper jaw tooth of Montane brown frog.

2019年2月7日に山に入った帰路、山神隧道から二の足林道を歩いて広沢寺温泉の市営駐車場に向かっていた。
モリアカガエルのメスが轢かれて腹から卵塊を出していたのを拾ってきた。そのカエルを剝皮して徐肉し水に浸けて机の上に置いていた。
すでに、骨だけとなっているので、洗って骨を乾燥させた。
図1. ヤマアカガエルの上顎の歯
骨がバラバラになっている。先日、アップした伊勢沢歩きで拾ったテン糞⑩から出てきた歯をカナヘビかトカゲとしたが、間違っていたようだ。一緒に含まれていた骨にはヤマアカガエルの骨に非常に良く似たものがあるのだ。でも、その骨はヤマアカガエルのものよりもかなり小さい。
それは、兎も角、下の上顎の歯を見てもらいたい。トカゲやカナヘビ、ヤモリにもあったデッキブラシ状の歯が二つもあるのだ。
これはどこにあるのだろう?
左右の喉の辺り扁桃腺のようにあるのだろうか?
やはり、せめて生きの良い新鮮なカエルの死体を拾った時に解剖してみないことには、ダメだ!それにしてもカエルの歯はキャシャだ!
図2.ヤマアカガエルRana ornativentrisの左右の上顎の歯と不思議な歯

今日は花見に行こうと思っていたが、強風が止まないのでとうとう行きそびれてしまった。明日は、昼過ぎから船旅の反省会と称する呑み会だ。3日の横浜の呑み会の時のように呑み過ぎないようにしたい。

2019年4月4日木曜日

カヤネズミやヒメネズミを食べていた Marten had eaten harvest mouse and Japanese field mouse

4月1日にMaruさんと伊勢沢林道を歩いて拾ってきたテン糞④と⑪にはツバキの雄蕊の葯や花糸がたくさん入っていた。今日は、カヤネズミやヒメネズミの骨と考えられるものが含まれていたテン糞⑤とテン糞⑩についてアップする。
図1. 探索したルートのテン糞④、⑤、⑩、⑪の位置
テン糞⑤
キブシ種子、カヤネズミの毛多数・上腕骨・下顎骨・尺骨・橈骨・尾椎・骨片
このテン糞⑤から出てきたネズミ科の尺骨とテン糞⑩からの尺骨と手持ちのアカネズミの尺骨・橈骨を比較して(図6)、この骨片はカヤネズミと推定した。
図2.テン糞⑤から出てきた骨片
A:上腕骨遠位部、B:胸椎、C:左右の下顎骨、D:橈骨と尺骨

テン糞⑩
キブシ種子・果実果皮、サルナシ種子、雄蕊の葯、ヒメネズミ毛・骨片・尺骨・頚椎・第一臼歯、トカゲorカナヘビ歯・骨片
 図3.テン糞⑩から出てきた骨片
A:左、脛骨 右、尺骨 B:下顎切歯 C:トカゲorカナヘビの歯 D:第一臼歯
図4.第一臼歯 
左上顎の第一臼歯であることが判る。さらに、手持ちのアカネズミの標本と比べると少し小さい。赤線Aで囲まれた尺骨はアカネズミよりもかなり小さい。
図5.トカゲorカナヘビの下顎骨(歯が抜けている)

阿部永監修「日本の哺乳類」東海大出版会によると
アカネズミの頭胴長は80~140mm
ヒメネズミの頭胴長は65~100mm
カヤネズミの頭胴長は50~80mm
おそらく、橈骨や尺骨も上記の3者の頭胴長と同じくらいの割合の大きさであろう。
図6のUlna尺骨(右:アカネズミ、中:糞⑩からのもの、左:糞⑤からのもの)を見ていただきたい。糞から出てきたものは遠心部が欠けているが、大きさから判断すると、中がヒメネズミ、左がカヤネズミと推定してもおかしくないだろう。
同様にRadius橈骨は(右:アカネズミ、左:糞⑤からのもの)を見ると、糞⑤からのものは遠心部が欠けているが、アカネズミのものと比べると、明らかに随分小さい。カヤネズミの橈骨と推定できる。
図6.アカネズミの橈骨Radiusと尺骨Ulnaとの比較
橈骨Radiusの右がアカネズミ、左がテン糞⑤からでてきたもの。
尺骨Ulnaの右がアカネズミ、中がテン糞⑩からのもの、左がテン糞⑤からのもの。

以上のように、カヤネズミとヒメネズミが食べられていた。

2019年4月3日水曜日

テンたちのヤブツバキの花芯食い Eating Camelia's flower ovule by marten

4月1日にMaruさんと歩いた伊勢沢林道で拾ったテン糞の中で、いくつかの糞からヤブツバキの雄蕊の葯や花糸などが多数出てきた。
森は、マメザクラが咲き、ヤブツバキの木もたくさん花をつけていた。
テンたちはそのヤブツバキの花芯食いを始めたようだ。
テン糞④
キブシ種子・果肉果皮、ヤブツバキ雄蕊の葯多数・花糸、ノウサギ毛多数・骨片、カマドウマ脚
図1.ヤブツバキの雄蕊の葯
図2.ヤブツバキの雄蕊

テン糞⑪
ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸多数、キブシ種子、サルナシ種子、腐葉砕片、小哺乳類毛
図3.ヤブツバキの雄蕊
これまで、ヤブツバキの花芯食いは7例見つかっているが、1例だけがハクビシンの糞と他はテンである。タヌキやアナグマは木に登れないのでヤブツバキの花は食べることができない。
一昨年冬に専門学校で見つかったハクビシン糞にもツバキの雄蕊の葯が入っていたことがあった。ツバキの花食いはハクビシンとテンの特権かもしれない。

これから、横浜でアフリカ時代の知人たちとの呑み会だ!