「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年11月10日月曜日

サル、ウサギ、ネコ、マングースの脛骨と腓骨  The tibia and fibula of Japanese macaque, hare, domestic cat and Javan mongoose.

今回も脛骨tibiaと腓骨fibulaを取り上げる。

①:ジャワマングースHepestes javanicus(奄美大島野生生物保護センターより)左の脛骨と腓骨
②:カイネコFelis cutusの子供(岐阜県各務原市在住の友人のK.W氏より)左の脛骨と腓骨
③:ノウサギLepus brachyurus(丹沢伊勢沢林道で)右の脛骨と腓骨
④:ニホンザルMacaca fuscata(千葉県富津市宇藤原で)右の脛骨と腓骨
③のノウサギの腓骨と脛骨は脛骨の中頃で合体しているが、①、②、④の腓骨と脛骨は
完全に離れている。
シカとカモシカの腓骨と脛骨は完全に合体している(次回)。
おもしろいことに、ウマの腓骨はネズミやウサギのように脛骨の中頃で合体しているようだ。
また、イノシシはシカやカモシカと同じ偶蹄類であるが、腓骨を脛骨は分離している(次回)。

ぼくは、直線的に勢いよく走るのに適した動物たちの腓骨は脛骨のウサギのように中頃で合体するか、もしくは完全に合体するが、足首を左右、前後に回転しなければいけないような生活をしている動物は腓骨と脛骨は分離すると思っていたが、この考えは間違っていた。
とくにイノシシは猪突猛進という言葉もあるくらいなので完全に合体していると思っていたのだ。
それが、ハタチガサワ林道で死んでいたウリボウの骨格と採取していたのをしっかり、改めて見てからイノシシの脛骨と腓骨は完全に分離していることが分かったのだ。

この脛骨と腓骨の分離か合体か何故中頃で合体するのかという問題も、動物たちの成長と行動生態に応じた標本を集めて整理してみなければ疑問は解けないかな?

2014年11月9日日曜日

ケナガクモザル  Long-haired Spider Monkey in the Edogawa Zoo.

先週の金曜日に専門学校の近くにある江戸川動物園に行ってきた。
ここには南米産の動物が多く、リスザル、ジェフロクモザル、ケナガクモザル、ワタボウシタマリンなどのサルもいる。ここでは、学生たちに動物たちの日周活動Daily Activityのデータをとってもらった。S.I君一人がケナガクモザルの今年生まれのメスを追跡しながらチェックシートに記録していた。

ぼくも主にケナガクモザルAteles belzebuth を観察。
下の写真のように長い尾で自分の体重を支えることができるのはこのクモザル属Atelesだけだ。
他の尾の長いサルたちはこんな芸当はできない。
尾の腹側には毛が無くて滑り止めの尾紋がある。
細い針金の上も長い尾がバランサーとして役立ちスイスイ歩くことができる。
ニホンザルはこんな芸当は難しい。
お尻の下にペニス状のものが下がっているのがわかるだろうか?
クモザルやリスザルなど中南米の広鼻猿の仲間のメスのクリトリスはすごく大きく
ペニスと見間違う人が多い。
尚、アフリカのあのハイエナのメスもオスと同じような大きさのクリトリスを持っているので知られているね。
左のお尻をこちらに向けて歩いていくメスのはハッキリ分かる。
中央の個体はオスである。クリック拡大。
右手の指を怪我したオトナメスがいた。
その個体の怪我した指を皆興味をもって、しかも舐める。
ニホンザルで指の怪我にこれだけ多くの他個体が興味を持ち、しかもその傷口を舐めるという行動は観察したことがない。
クモザルたちの手には親指がない。左のオトナメスの右手と右足をクリックして見て!

親指が欠如したり、他の4指から離れてついているサルたちはアジア・アフリカに棲む
狭鼻猿にも見られる。欠如していたりイボ状になっているのはラングールやキンシコウなどのコロブス亜科のセミブラキエーション(腕渡りに似た行動)する仲間たちだ。
チンパンジーやテナガザルなどのブラキエーション(腕渡り:ぶら下がって両手を使って移動すること)をするサルたちは親指が他の指から離れている。
これは、枝から枝へブラキエーションする時に、親指が邪魔になるために欠如したりイボ状になったり、他の4指から離れたと考えられている。

2014年11月5日水曜日

ジネズミ、ヒミズ、カヤネズミ、ハタネズミ、アカネズミの後肢の骨 The bones of hind leg:the fusion beween tibia and fibula.

フクロウのペリットから出てくるモグラやネズミ小哺乳類の骨を見ていて、
肩甲骨や上腕骨でも動物たちを見分けられるのではないかと思い始めてきた。
取り敢えず、今のぼくにとっては一番関心が高い大腿骨と脛骨・腓骨について並べた。

先月3日、9日と大山付近を歩き、その後学校からの帰路一つ手前の駅で降りて35分かかって帰宅してから、右膝に異様な違和感を覚え翌日は痛くなった。17日の大山山頂までの丹沢実習の時も電車に乗った時も痛かった。いつもなら自分の気持ちの持ちようで痛みもなくなるのにと思って、バスに乗った。蓑毛から登るので痛みがひどくなったらヤビツ峠で止めようと思っていた。
が、歩き出すと痛みをまったく感じることなく、大山山頂から梅ノ木尾根を通って坊中まで歩き通すことができた。翌日から寝ていても痛く整形外科に行こうか迷った。
でも、整形外科に行ってもレントゲンを撮られ、変形性膝関節症と診断され、一時凌ぎの理学療法を受け、練り薬か貼り薬が処方されるだけだ。

今回は両膝ではなく右膝だけなのでまだましだ。
いずれにしても痛くても歩かなければ筋力は弱り、好きな山歩きもできなくなる。
さらに、山歩きは身体中のあらゆる筋肉や運動骨格を動かすので、ストレッチ効果もある。
ぼくは、子供の頃から身体が硬く、前屈も両手の指先が辛うじて床に着くくらいだ。
足首も硬く、その上にもう40年以上普段靴として登山靴を愛用しているため、さらに足首が硬くなってしまった。
そんなこともあって動物たちの足首や膝の状態を知りたくて、トガリネズミ目と齧歯目の大腿骨と脛骨・腓骨を取り出して並べてみたのだ。
上部は大腿骨で、下部は脛骨と腓骨、全て右のものだ。
①:頭骨からジネズミと思っていたが、これだけがちょっと違うのでアップした。これは何だ?
②:ジネズミ
③:ヒミズ
④:カヤネズミ
⑤:ハタネズミ(霞ヶ浦産) 腓骨が脛骨の部分から折れてしまった。
⑥:アカネズミ
ここに載せた脛骨と腓骨はどれも脛骨の中頃(脹脛の辺り)から合体している。

次の⑦、⑧、⑨の大腿骨と脛骨、腓骨は、
⑦:モグラ(千葉産)
⑧:アメリカモモンガ(専門学校の学生から死体をもらう)
⑨:リス(isa隊員から)

⑦のモグラの脛骨と腓骨だけが脛骨の中頃から踵近くまで合体している。しかし、⑧、⑨のリス科の動物たちは脛骨と腓骨は合体していない。
これら①から⑨の中で、⑧と⑨は樹上を動き回っているリス科の動物だ。樹上を動き回るには足首が硬くては枝を押さえたり、幹の昇り降りの時も自由にある程度の回転運動ができなければいけない。脛骨と腓骨との関係は上肢の橈骨と尺骨の関係である。全ての動物たちにとっては手首が自由に可動しなければ、食物を押さえたりできなくなる。そのため、下肢の脛骨と腓骨のように合体してしまった動物は少なくても日本に生息するネズミ類ではいない。

④のカヤネズミはカヤを登ったり降りたり、隣のカヤに移動したりしている。そのため、カヤネズミの脛骨と腓骨は合体しているのでカヤ場の中では移動しづらいであろう。
今、ふと思ってカヤネズミの脛骨と腓骨をあらためて見直した。
すると、次の写真にで分かるように④の脛骨と腓骨は筋肉でいうと脹脛の辺りで、合体しているが、膝や足首の方に離れるにつれて分離している。
これなら、カヤ場のカヤの葉や茎からでも足首が前後左右に動くので動き回ることができる。

日本産のトガリネズミ目のモグラ科やトガリネズミ科の動物たちの全ては脛骨と腓骨が脛骨の中頃から足首の方まで合体している、しかし、齧歯目のリス科は分離しており、ネズミ科でもカヤネズミは脛骨の中頃で合体するだけだ。

脛骨と腓骨がアカネズミのように脛骨の中頃から踵まで合体しているのは、ウサギたちが知られている。さらに、脛骨と腓骨が全て合体してしまって脛骨だけのようになっているのが、カモシカやシカの仲間だ。
脛骨と腓骨との関係から下肢の進化のようなことを考えている。

2014年11月3日月曜日

ハツカネズミからの考察   The consideration from a Mouse.

Yabeさんからメールがあった。
飼いネコがハツカネズミを生きたまま捕まえてきたので、必要かどうかを問うものだった。
最近の家の周りでハツカネズミがいるなんて!もちろん欲しいとレスする。

Yabeさんの家は我が家と直線では1キロちょっとしか離れていない。
我が家はもと畑作地であった所に作られた新興住宅地にあるが、彼の家はもう江戸時代から何代にも渡って続いてきた家である。お屋敷という言葉が当てはまる。
樹木が鬱蒼と茂る広い庭には、タヌキの巣穴があったり、ハクビシンがいたり、裏庭には小川が流れカワセミまでいたようである。

広かった庭も区画整理の対象になり、中央分離帯のある4車線の道路がつくられて、
悲しいほどに様相がすっかり一変してしまった。

それでもまだ、ハツカネズミが生息しているんだ、嬉しい限りである。
このハツカネズミ君、ネコに生け捕りにされ、この発泡スチロールの箱に容れられたが、
翌朝、Yabeさんが箱を見たら「もぬけの殻」だったようだ。
きっと、このネズミ君はたくさん子孫を残すことだろう。
オメデトウ!ガンバレ、ネズミ君!とエールを送りたい。

ハツカネズミは独特の匂いを発するので、家の中で逃げても逃げ込んだ部屋はその匂いがするので、見つけ出すことができる。カーテンの隙間に入ってもその匂いでわかってしまう。
ハツカネズミもドブネズミもぼくらはネズミと呼ぶが、英語ではハツカネズミはMouseで、ドブネズミはRatと区別している。
さらに言えば、野山にいるハタネズミやスミスネズミ、ヤチネズミもネズミと呼ぶが、英語ではこれらはハタネズミ亜科のネズミはレミングを除いて全てVoleとなる。ちなみにネズミ亜科のアカネズミやカヤネズミなの小さなネズミは全てMouseだ。
さらに、トガリネズミやジネズミはShrewだ。

アフリカに初めて行ってスワヒリ語を学んだ時、鳥もコウモリも区別しないでスワヒリ語でデゲと云うし、さらに飛行機までデゲと云うことを知った。
当初はアフリカ人たちは鳥やコウモリも区別できない人たちなんだと思った。
このぼくの浅はかなな考えをネズミに当てはめるならば、日本人は英語圏の人とは違って
ドブネズミも、ハツカネズミもアカネズミもスミスネズミもましてや
ジネズミも区別できない人たちということになる。
言葉というのは、その言葉が生まれた風土と密着したものだ。
日本人は稲作と漁労に関しての言葉が豊富だ。
一方、欧米の人たちには牧畜に関して多様な言葉がある。
その風土と歴史の違いが、日本と欧米の動稙物への興味の違いとなっているように思われる。

2014年11月2日日曜日

見事なツキノワグマの足跡  Amazing tracks and trails of a black bear!

長野の林業に従事したいと思っている女子学生のT.Nさんから
ツキノワグマUrsus thibetanusの足跡写真がメールに添付されてきた。
知り合った清川村で林業をやっているK氏が今年の8月23日に撮ったようだ。

これほど見事なツキノワグマの足跡写真は見たことがない。
前足と後足、右足、左足が分かる。
これはどういう歩き方をしたのだろう。
クマは後足は踵を地面に着けて歩く蹠行性だが、前足は踵を少し浮かせて歩く半蹠行性だ。
左右の後足のすぐ後ろに左右の前足が並んでいる。
ジャンプして、ジャンプしてジャンプして移動したと思われる足跡の着き方ですね。

撮影者の手?と比べると後足の長さがヒトの手よりもはるかに小さいですね。
つま先から踵までの長さは15、6センチくらいかな?
オトナのクマになるのかな?
上が後足で下が前足だ。
今、手許にあるMark Elbroch,2003の"Mammal Tracks & Sign " A guide to north American species
StackpoleBook社では、北米に棲むトガリネズミからクマまでの動物の足跡が出ており、
しかもその足跡や歩幅の大きさの性・年齢別の違いまで載せている。
博物学や動物学の奥の深さを感じる。

このクマの足跡写真の使用を許可してくれた清川村のK氏に感謝します。

2014年11月1日土曜日

ムササビのカヤの実の食痕  The feeding signs of the stinking cedar's nuts by Japanese giant flying squirrel.

専門学校の2年女子のA.Tさんは長野県の林業組合に就職希望だ。
狩猟の罠の免許を取得し、動物解剖が上手で、骨にも詳しい。
その彼女が授業後、カヤの実の食痕を見せてくれた。
高尾山で見つけたとのことだ。
これらカヤの実が散在していたようだ。
散在していたならムササビの食痕だろうと応えた。

彼女から質問があった。
齧歯類のリス、ムササビ、モモンガ、さらにはアカネズミやスミスネズミやヤマネの
食痕の違いや特徴を教えて欲しいと云うのだ。
果実や食べた物が樹上になっているものか地上に落ちたものか、さらには
上のように歯型があればそのサイズで検討をつけられるだろう。
リスやネズミたちは、木の新芽や樹皮や葉、実、花、蕾、根などや
さらにはさまざまな樹木の種子を食べる。

日本に生息する齧歯類のさまざまな食物のフィールドサインとしての食痕を
少しずつでも明らかにしたいものだ。それにはtake隊員のリス、bluetittitさんのカヤネズミのように一種類の動物を何年も熱心に追うような人が現れなければいけない。

2014年10月31日金曜日

ツキノワグマの頭骨  The skull of a black bear.

    今日、専門学校へ行ったら、イヌの訓練師にM先生から
ツキノワグマの頭骨を見せてもらった。
もったいないので、ぼくの携帯でその場で写させてもらった。
まだ、若い個体であった。クマの頭骨としては小さい。
スケールとなるものを置いてないのが、残念だ!1時限目の授業の教室に行く前のほんの
数分しかなかったののも残念至極である。

上面から
上顎骨と鼻骨や前頭骨、左右の前頭骨や頭頂骨どの骨ともしっかり縫合合体していない。

右側面から 
 頬骨や側頭骨の出合いも合体していない。

底面から
手振れしてしまった。
 一応、臼歯は全部揃っているようなので、まだ若いメスなのかもしれない。

後面から
後頭骨と頭頂骨との接する項稜が少し盛り上がっている。

正面から

下顎骨(上:右、下:左)

下顎骨と合わせて左側面から

このクマの頭骨を持ってきたイヌの訓練師のM氏は、猟期にはクマ猟やシカ猟をやっているようだ。
この頭骨は他の先生に譲り渡された。

昨日、義姉の告別式で火葬された骨を見たが、環椎や第二頸椎である軸椎が
形が崩れずにしっかり残っていた。火葬した係員はその骨を説明してくれた。
これで4人の火葬直後の骨をみたが、義姉の骨が一番しっかりと形が残っていた。
まるで、軸椎を説明するために上手く焼いたかのようだった。
また、ヒトの環椎はシカの環椎と同じくらいの大きさのように思った。
しっかり、計測してみたい写したい思ったが、写真が禁止だった。

2014年10月29日水曜日

エ!これがペット?  E! Is this favorite of yours?

昨日、専門学校での1時間目の動物飼育専攻のクラスの授業の時である。
学生が大きな紙袋を持ってきている。
袋の中を学生たちが覗き込んで歓声をあげている。
何を持ってきたのか見せてもらった。
これは可愛いトカゲではなくヤモリだというが、壁を登れないようだ。 
上の彼は、さらにもう一品を見せてくれた。
何?ゴキブリだ!巨大なヤツだ。かなり値が張るらしい。
ヤモリの餌ではなく、ペットのようだ。チビのゴキブリは生まれたものたちのようだ。 
これにはぼくは驚かなかった。
以前、コウモリがいる洞窟に入った時に、洞窟内の壁に固まって貼りついていた
オオゲジゲジを2匹つかまえてペットボトルに容れた学生がいたからだ。
彼は、ムカデなどもペットとして飼っていたのだ。
驚いたペットがこれ!
分かりますか?
ヤマビルなのだ。
右のペットボトルには20匹くらいのヒルが入っている。
ぼくは、ゴキブリやヤマビルを飼う気はまったくないが、学生たちにとっては、
可愛いヤツラのようだ。
ヘビ嫌い、虫嫌い、動物嫌い、ネコ嫌いなど、人はそれぞれ嫌いな物や好きな物がいる。
人はそれぞれだ。これらはヒルやゴキブリは不快動物と言われる。
しかし、これらのゴキブリやヒル、この僕らの世界の大事な構成員たちだ。

こういう動物たちをペットにするような学生がいるからこそ、
動物たちの生理や生態が解明されていく。

ピンボケなのは携帯で慌てて撮ったからです。

2014年10月28日火曜日

ムベはアケビ属ではなかった。 Mube in Japanese was not genus Akebia.

ムベ(Stauntonia hexaphylla
近くの家の門柱にかかるムベ、昨日撮る。
ムベの葉もアケビの葉も良く似ているし、果実も良く似ている。
さらにムベは年中常緑の厚手の葉をつけているのでトキワアケビとさえ言われる。
だから、今の今までムベとアケビは同じ属だと思っていた。

アケビの属名はアケビ属Akebiaということを知っていた。ムベの小種名は何ていうのかなと思い調べたら、属名がムベ属であることを知った。

道理で、ムベの花とアケビの花はこれが同じ仲間かと思うほど違うのだ。

2014年10月27日月曜日

自分で遺産(土地)相続手続きを!

両親が亡くなってからもう何年も経つが、遺産相続に関しては何も手続きをしていなかった。司法書士などの専門の事務所に頼むと少なからずのお金がかかるので自分で全て行ってみた。
ここでは、ぼくが個人で遺産(土地)相続手続きをして、必要な書類を書いたり集めたりしたことを述べる。

我家の土地はお袋と連れ合いが共有していたので、お袋分をぼくが譲り受けることになった。
しかし、お袋の子供は兄と妹を含む3人なのでそれを3人で均等に分けなければいけない。
が、兄や妹はぼくに譲るという。何をどうしたら、土地を相続することができるのか先ずはネットで検索した。

①遺産分割協議書なるものを作成しなければいけないということが分かった。
ネットで調べて見本があったので、それに倣った。
9月に兄貴の70歳の祝いを兼ねて帰省し、下図の遺産分割協議書を作った。
クリック拡大
さらに、ネットで「遺産分割協議書・法務局」とキーワードを打って検索すると、
法務省も含む多くの案内があり、それに基づいて書類を集めた。

②死んだお袋(被相続人)の生まれてから死ぬまでの戸籍謄本(これが大変だった。
③お袋の住民票の除票(故郷在住の妹に頼んだ。郵送で申し込むこともできる)
④相続する土地登記の全部事項証明書(これは法務局にネットで申込み取り寄せた。)
⑤土地の最新の固定資産評価書(これは近くの市民センターに行って取った)
⑥兄妹3人の住民票と戸籍謄本、さらに印鑑証明書(兄や妹に自分のものを取って送ってもらった。ぼくのは近くの市民センターで)

①遺産分割協議書の文面を作り上げ前もって添付ファイルでメールで送って見てもらい、ぼくが帰省して3人で見直して再度作り直した。最初の文面では、問題の我家の土地の他に、他の遺産についてはぼくが放棄するとしたが、我家の土地だけに限った文面とした。

一回目法務局へ①~⑥の書類を持って行く。妹が送ってくれたお袋の戸籍謄本は親父と結婚した時のものなので、不備だった。さらに妹の戸籍謄本も改正戸籍謄本ではないということで不備だった。ここで、固定資産評価書の土地の値段x4÷1000=これが遺産相続にかかる税金のようなもので登記料になると云うことを法務局の相談窓口に人が教えてくれた。この時に登記申請書とその書き方を書いたA4用紙をもらう。今の役所は昔と違ってすごく親切丁寧です。

二回目法務局へ:新たに取り寄せたお袋の生まれた時の謄本と登記料としての収入印紙(法務局で売っている窓口あり)を貼った登記申請書や①~⑥の書類を提出した。受理された。しかし、まだお袋の戸籍謄本のことで電話がいくかもしれないと言われる。3日後、法務局の○○さんからお袋の戸籍の不備が知らさせる。お袋の明治生まれ父親(祖父)はお袋が15才の時まで青森県に本籍があったのだ。この戸籍謄本は青森県の役場をネットで探して、ホームページの住民課に釧路から送付された青森県の住所が載っている戸籍謄本を添付したメールを送付して事情を書いて調べてもらった。翌日、担当者から返信があり、郵送で返信封筒と定額小為替(郵便局で買う)を入れて郵送した。この青森県の役場も丁寧に教えてくれた。

三回目法務局:青森県から送付されてきたお袋の戸籍謄本2通をもって、窓口で○○さんからい指摘された不備だったお袋の戸籍謄本を持ってきたことを告げる。○○さんが出てきて、謄本を見て奥に消え、しばらくすると名前が呼ばれ「登記識別情報通知書」「登記完了書」を貰う。その時に身分証明書となる免許証を見せ実印を受領印として押す。

以上で終わった。釧路に帰省して遺産分割協議書に皆でサイン押印をしてから帰宅してから1ヵ月で登記が完了したことになる。

結局出向いたのは、
ぼくは市民センターで:住民票、戸籍謄本、印鑑証明、固定資産評価書を取り、
ネットで法務局に土地の全部事項証明書を取り、
兄、妹も市民センターで:住民票、戸籍謄本、印鑑証明をとり、
妹は市民センターで:お袋の除籍票、戸籍謄本を取ってもらった。が、これでは不足で、
ぼくが、青森県の役所にメールしてお袋の戸籍謄本があるかどうかを尋ね、
青森県の役所で:お袋の2通の戸籍謄本を郵送してもらった。

戸籍謄本は一通750円であり、これを郵便局で定額小為替を買ってそれを同封した。

いずれにしても、お袋の戸籍謄本を結局5通も取ったことになり、これが一番の面倒なことだった。

前もって、両親あるいは祖母・祖父等の本籍を押さえておく必要がありそうだ。
市民センターや法務局の窓口の人は親切で分からないことは教えてくれるので勉強になった。

母方の曾祖父の父親の名前まで分かって、楽しい経験をした。この場所へ兄や妹と一緒に行こうと云うことになった。親父の曾祖父は三重県から北見へ屯田兵として一家で北海道に渡ってきているが、その曾祖父の出てきた場所にも行ってみたい。