「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年8月27日月曜日

タイワンザルだ! Formosa macaque in Taiwan.

とうとうタイワンザルに会った!
46年前に初めてタイワンザルを求めて、台湾に来て以来、6度目の台湾だ。
今回は台北、花蓮から、列車で台東を回って高雄にきた。
高雄駅の近くには寿山があり、タイワンザルがいる。
46年前にもやはり、寿山に入ったが、当時はまったく見られなかった。
それは、当時は狩猟対象にされていたからだ。
それが今回はどうだ、前もってネットで調べていたものの、いとも簡単にサルに会えた。
ホテルからタクシーで寿山の龍泉寺に連れていってもらう。
神奈川県伊勢原の大山の参道のように、階段があり、その周囲は食べ物屋や土産物屋が並んでいる。階段を上り初めてすぐ、新しいサル糞を見つける。 
もう、サルを見つけたような気持ちだ。
なんと、目の前の木の中にタイワンザルがいる。
メスだ。今年生まれのアカンボウもいる。

何と東屋の屋根の上にもいる。
もう、嬉しさでいっぱいだ。とうとう生きているタイワンザルを見ているんだ。
今までは、猟師の人に山を案内してもらったため、サルの声を聞いても、ぼくらはそれ以上進むことができず、猟師が這って接近してサルを撃つ。
善意でぼくらに協力してくれる猟師にサルを撃たないでとは言えなかったのだ。
それが、どうだ。目の前にタイワンザルがいる。 
 
参道はたくさんの人々が朝の軽い散歩を楽しんでいる。
サルたちに向かってカメラを向ける人たちも多い。
サルが人に危害を与えるような行動も見られない。
サルは参道を歩く人々を無視している。 
 グルーミングしながら、されながら歩く人々を見たりする。
メスの顔をアップだ。 
ネットができる環境のホテルの滞在だが、一回1000円くらいで高い!
ノートパソコンを持ってきて、タイプしているが、これがなぜか変なのだ。
タイイピングがうまく作動しない。
ともかく、台湾からタイワンザルをアップすることができた。
今回はずーと台風14号、15号の影響で、思うように計画が進まないが、ぼくにとってはサルに出会ったことだけでもうOKだ!
 
 


2012年8月25日土曜日

続続々)秦嶺山脈のキンシコウ 4:Golden monkeys in Quinling mountains.

キンシコウの写真の続きである
休息状態であったキンシコウの群れも、再び、移動を開始し始めた。
彼らは、採食して休息して、移動して、採食して休息を繰り返す。
採食時間よりも休息時間が長い。
ニホンザルなら休息時間も個体間では親密なグルーミング関係ばかりでなく、
攻撃などの敵対行動も見られる。
しかし、リーフイーター(葉食者)であるキンシコウはニホンザルやヒヒの仲間、チンパンジーと比べるとほとんど個体間の争いは見られない。穏やかな個体間関係を形成している。
そのため、ぼくらサル観察者にとっては、退屈極まるサルでもある。
休息して寝てしまうと10分も15分も同じ状態でいるからだ。
まるで、草食動物のウシやシカの集団を見ているようだ。
 
寝入っていたアルファオスが目覚めたようだ。
セルフグルーミング(自分で自分の身体をグルーミングすること)を始めた。 
下の横倒しの木の上の単雄群の個体たちを、他個体の動きをみている。
こちらの一塊の単雄群も目覚め始めたようだ。 
目の前の枝上にはいつの間にか4頭以上(ぶら下がっている尾が4本あるの分りますか?)になっていた。
彼らもそわそわし始めている。 
コヤツがこちら見て、移動開始。 
単雄群のメンバーがまとまり始める。 
アカンボウを胸に抱えて跳ぶ。 
キンシコウたちは、互いに声をだしながら自分たちの位置を確認している。
騒々しくなってきた。
キンシコウもチンパンジーもそうだが、斜面の下に下る時は
木から木へ跳び移る。
しかし、斜面を登る時は、木から下りて、地面を歩く。
キンシコウたちは、斜面を下るのだ。
いつの間にか、あのアルファオスがいない。すでに移動したのだ。
ぼくらも斜面を下る。いつの間にか斜面は沢となる。 
足元は浮石だらけだ。
後姿は王さんと侯君だ。彼らは登山靴ではなく、普通の運動靴だ。
しかし、浮石なんのそのスイスイと下りて行く。バランスが良いのだ。
が、やはり何回か滑って尻餅をついている。ぼくもそうだ。
尻餅は織り込み済みだから怪我などしない。
途中で、移動中の群れの中に入る。
侯君が「まだ、サルを追いますか?」と聞いてくる。ぼくはもう十分だと答える。
歩くには、太い木の杖が欲しい。今回はストックを持ってきていない。
もう、16時を過ぎているから、これで辞めようと云う。
急遽、王さんは、沢を下る、下る。浮石、滑る岩、足元が不安定なのに、王さんは早い。
ぼくは王さんはときどきぼくらを待っている。
侯君はぼくの辿ったところを付いてくる。今度はぼくが侯君を待ち受ける。
 
実は、昨日から台湾にきている。46年前にタイワンザル調査と称して台湾に船でやってきたのが最初だ。その時は生きたタイワンザルを見ることができなかった。
しかし、今回はみるぞ!
 


2012年8月24日金曜日

続々)秦嶺山脈のキンシコウ 3:Golden monkeys in Qinling mountains.

ぼくは今66歳である。ぼくをここに誘ってくれた和田一雄さんは、
2000年前後に秦嶺山脈のキンシコウを追跡していた頃は、
現在のぼくの歳をすでに越えていた。
にも関わらず、二人で急斜面のザレ場をグリセードで一気に下ったり、
(その時ついてきた西北大学の学生が滑落して大けがをした。)
岩場をバランス良く、登ったりしていた。
当時、ぼくは膝の痛みに苦しんだが、和田さんはそんなこともなく山を登り下りしていた。
2003年には、有に70歳を超えていた。あのプロスキーヤー?の三浦雄一郎とは
学生の頃、同じ部屋で暮らしたようだ。
となれば、彼ら戦前生まれは粗食に耐えて少年、青年時代を過ごしてきたわけだ。
それが、生きる力のようなものを生み出させているのかもしれない。
 
さて、キンシコウである。
横倒しの太い木の上では一組の単雄群のメンバーが休息しているようだ。
手前の木が邪魔だが、、、。
近くのこの2頭の子どもは互いにグルーミングをし合っている。 
 ホィ!と声を出して、彼らの反応をうかがった。
2頭とも振り返って、こちらを見てくれた。
まるで、「あんたそんな湿ったところに座って何しているの?」と問たげだ!

今度は、こちらを見ながらグルーミングだ。 
 今のぼくのホィという呼びかけの声に、40mくらい離れた横倒しの木の上の個体を
こちらを見ている。
やはり、彼らはぼくらを気にしながら休息していたのだ。
が、このアルファオスは寝入ってる?
動じない。そんなお前たちの声でいちいち反応などしていられるか?
という感じで、苦み走った顔をしている。
下唇の端のイボ状のものがかなり大きい。乳首も脇の下の方によっている。 
 立派なオスだ!
横倒しの上のサルたちは再びグルーミングを始めた。
左側の奥にもまだ他の個体がいる。 
奥の大きな木につかまっているのが、この単雄群のアルファメールか?
と思ったが違った。 
オトナメスであり、他のオトナメスをグルーミングしている。
中の2歳くらいのチビがこちらを見ている。 
何となく、全体が騒々しくなった。休息が終わったようだ。
移動し始めるのかな? 
行動や社会学的観察なら、こうやってカメラを構えることは少なく、
ほとんど双眼鏡だけで観察する。
太い木の上には何頭いるか?
チビの性別は?
グルーミングの時間や部位や、どんな個体と?
個体間の距離は?
しかし、ぼくは写真を撮ることが目的なので、ファインダー越しに考えるだけで、
分らなくても双眼鏡で確かめようとはしなかった。
それにしても、カメラの機能をもう少し理解してカメラを上手に使えるようになりたいものだ。
 


2012年8月23日木曜日

続)秦嶺山脈のキンシコウ 2:Golden monkeys in Quinlin mountains.

続)キンシコウ
キンシコウの群れはいくつかの単雄群が集まってつくられる。
単雄群のは文字通り、一頭のオトナオスとメスとその子供たちよりなる。
オスは思春期の頃に生まれた単雄群からでて、オスグループに加入する。
お姉さんが3歳の妹にグルーミングしている。
単雄群のアルファーメールだ。もちろん、単雄群の中の唯一のオトナオスだ。
睾丸は白いがペニスは真っ黒だ。

こちらは上の姉妹がまだグルーミングしている。
斜面の下の方の横倒しになった太い幹の上にも一つの単雄群が
休息中である。
ひくと、このように木立や葉の隙間から見えるだけだ。
手前の母親が2、3歳のこどもにグルーミングし、背中を向けてグルーミングしている母親の
姉と思われる個体が寝ている。
他の見ていたら、上の子どもの姉妹のグルーミング関係が逆になった。
アルファーオスもぼくに注意を払っていたが、睡魔が襲ったようだ。
しかし、身体全体でぼくを注意している。
ここは1985年にキンシコウの保護区になった。それまでは、玉皇廟村の人々が山の木を焚き木や建築材、家具材として利用し、山の漢方薬になる有用動植物を利用していた。
ここには、キンシコウの他にターキンを含むウシ科の動物や、ヤマネコやアナグマなどの肉食動物、さらにはナキウサギやリスなど多様な動物たちが生息している。
保護区に設定されて四半世紀過ぎただけだが、10年前に比べて明らかに森林は回復し、大きな木になっている。
横倒しになった大木の上でキンシコウがグルーミング、休息している光景などは、
これが本来のキンシコウの生息環境かな?と思えるものだ。


2012年8月22日水曜日

久しぶりの土山峠  The Tsuchiyama-pass

今日は、久しぶりに土山峠に行ってきた。
当初は、堤川林道終点からハタチガ沢へ越えて、そこから
Jピークに登り、鍋嵐、熊の爪、祠の峠、辺室山、土山峠というものだった。
が、家を7時半過ぎに出たために、渋滞に巻き込まれ、
土山峠についたのが10時であった。
いつものところに車が一台停まっている。
柵を乗り越えて、歩いていくと大学生くらいの女子が一人戻ってくる。
こんな場所を山歩きなんて珍しい。
堤川林道に糞、サル糞だ。3日くらい前のもののようだ。
押すとまだ柔らかい。
クサギの花が咲き誇っている。
林道の水場を過ぎて、歩いていくと左手の沢側の木陰で、登山者が休んでいる。
否、眠っているようだ。ビールを飲んだら眠くなったようだ。
缶ビールを片手に船を漕いでいる。
近づくと気が付き、目があう。「山にビール、良いですねぇー」と
声を掛ける。70歳はすぎた人だった。
この堤川林道で登山者二人にも会うのは珍しい。
林道終点に着いた時には、まだ鍋嵐に行こうと思っていた。
サル糞だ。同じ日のものだ。
尾根についているつづらおりの経路をいくことにする。
なだらかな登りなのに、汗が噴き出る。宮ヶ瀬尾根の稜線に着く頃には、鍋嵐行きは止めた。
宮ヶ瀬尾根を北上しながら考えることにする。
ここは岩のピークの場所。ここで北西の尾根を行かなければならない。北上してきたが、急角度で左の尾根に取り付く。
ざらざらした細尾根であり、しかも古いシカ柵の鉄条網が尾根道を塞ぎ、気を使う。
しかも、登り下りが結構ある。
猿ヶ島がときどき見えるが、細尾根が続く。
ようやく、登って下りて、また登って猿ヶ島617mのピークだ。いつものように不思議なハリギリの
幹に座り一人記念写真だ!
ここで、清川のコンビニ買ってきたお稲荷さんと巻き鮨の弁当を食べる。
水も500ml飲む。ここは涼しい。ここにテントを張って一晩過ごすのも面白いなとと思う。
30分以上ここで休む。ここから湖岸林道を目指すために北東の尾根をとる。
乾いているため、ザラザラしている。
ピークについてから東方の尾根をとる。その方が土山峠は近い。
どうも、左足首が痛い。このアフリカ以来履き続けているボロボロの登山靴だと余計痛いのだ。
沢に着く、大きなオスジカがゆっくり沢から斜面を登っていく。
カメラを構えて他の個体が上がってくるのを待つ。が、オス1頭だけだ。
結構な深みがあるので、水浴することにする。
素っ裸になり、全身を沈める。水も飲む。
5分も浸かっていると十分冷えてきた。
赤いサワガニがいたと思ったら死んでいた。
狭い岩の上で身体を拭き、パンツ、靴下、ズボン、靴を履く、これらを立つことなしに岩の上で座ったままやる。子どもの頃から水に入ると何故か足の指が攣る。こんなことで何故攣るのか!
ともかく、汗で濡れたシャツを着て、ザックを担いで足取り軽やかに出発だ。
 間もなく、湖岸林道に着く。
ボタンヅルの花が咲いている。
今日、見た花は2種類の花だけ?イヤ、キンミズヒキの黄色の花も見た。
テンやタヌキなどの糞を見つけられなかった。残念無念。

秦嶺山脈のキンシコウ  1:Golden monkeys in Qinling mountains.

たくさん、キンシコウの写真を撮ってきたので、少し紹介する。
Bloggerではスライドショウのようにはできないのか?
アップしますが、クリックすると拡大します。
木の枝、葉があるためピントを合わせるのが難しい。
マニュアルだと、大変なので、オート、何度もシャッターを押してピンが合ったところで深くオス。
このLumixは軽くて良いがピンがあったどうかは画面を見て決めなくてはいけない。
以前のフィルムカメラのようなピンの合わせ方はできないことなのだろうか?
3歳の子どもだ。オスかメスか分らない。
こちらに興味を示す。オスか!
昨年生まれの今年1歳になる子供が母親の胸に抱かれて
こちらに興味をしめす。
上から姉と思われるチビが降りてくる。
この子どもは、どうもぼくのそばにきてみたいようだ。
が、そこまでの勇気がない。
ただ、興味ぶかげにこちらを見るだけだ。
単雄群のアルファオスのオトナオスを見つけた。
葉が邪魔だが取り除くことはできない。
上の1歳チビに上から下りてきた3歳チビがグルーミングだ!
あと、一ヶ月もすると発情季となる。
このアルファオスの下唇の端のイボ状のもの(これが何のためにあるのか分かっていない)
がかなり大きくなっている。
コヤツ、ぼくがそろそろ近づくので直接ぼくを見たいのだが、
そうすると攻撃されるとでも思っているようだ。
決して、ぼくを直視しようとはしないで、違う方を見ながらぼくを監視している。
何だ!寝てしまった。
それとも上目使いにみているのか?
採食後なので、眠たいのだ。
立派な白い睾丸が見える。
緑の木の中のキンシコウって良いものだ。
彼らにとって、周りがすべて食物の葉だ!
最高の季節なのだ。