昨日、伊勢原市七沢にある神奈川県自然環境保全センターで、第3回自然公園指導員研修会があり、そこで講師として「神奈川県の山麓の哺乳類の生活」―フィールドサインや頭骨から動物たちを知る―ということで話しをさせてもらった。
13時半から15時半までの予定であったが、13時には会場には80名の自然公園指導員のボランティアの人たちやパークレンジャーの人たちが集まった。
そのため、先ず、哺乳類の頭骨を分かってもらおうと13時から持って行った頭骨を見せながら話しをした。が、すぐ13時半になったので、PowerPointを使ったスライドを見てもらいながら話しをした。
言いたい事や見てもらいたいスライドなどがたくさんあり、用意していったスライドの3分の2くらいで終わらざるを得なかった。
ヌタバは斜面の少し平らになった場所になるのはどうしてか?穴を掘ってウンチをする動物はだれか?など山野を巡視していていつも疑問に持っていることがらの質問があった。
最後に、哺乳類は中生代の三畳紀に誕生したが、その時代は恐竜たちが闊歩しており、哺乳類は恐竜たちに食べられないように日中は隠れて、恐竜たちが寝静まる夜に活動するようになった。そのため、もともとは魚や鳥や恐竜などの他の脊椎動物のように哺乳類は視覚が優れていたのだが、2億年もの間、暗闇で活動するうちに視覚が衰えてしまった。視覚に優れた他の脊椎動物は赤、黄、青、緑などの華やかな体表や羽毛を持っているものがいるが、サル以外の哺乳類の毛色は白、茶、褐色、黒だ。サルは恐竜絶滅とともに誕生して、樹上に進出したため、6千万年かけて次第に色覚を取り戻していった。しかし、他の哺乳類は新生代にはいっても夜行性の生活をおくり、色覚を取り戻せないでいるし、さらにサルのように眼窩が正面についてなくて左右にあるので、両眼視による立体視が困難なままである。
食肉目の動物たちが主に果実を食べるのは、目が悪いので、動き回る物を捕まえることができない。だから動かない果実を食べるようになっただのだ。と話しをした。
終了後、センターの保護室にノウサギの子供が保護されているから見ませんかということで、子ウサギを見せてもらった。可愛そうにこの子はミルクを受け付けないようだ。ミルクを飲むようになって欲しい。
16時にセンターを出て、17時55分に自宅に着き、そのままの恰好で、18時11分の快速に乗り、相模大野に行く。神奈川県のパークレンジャーのMatsushima君とその代の卒業生3人と居酒屋で飲む。
3時間あまり話した後なので、疲れているせいかすぐ酔いが回った。
なんと、彼らがぼくの飲み代を払ってくれたのだ。何だか、不思議な気持ちで帰宅した。
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