「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年8月17日金曜日

西安からキンシコウの調査地へ From Xi'an to the golden monkey research area.

西安市の城壁外の南西に位置する西北大学のホテル前から
キンシコウ調査チームのもつワゴン車に乗って西南西にある秦嶺山脈の麓にある
玉皇廟村に向かった。
8時をちょっと過ぎた時間なので、スゴイ車と人だ。
中国では他のアジアの途上国とは違って、自転車から一気に車時代に入った。
来ている服装も10年前とはすごく変わっている。
歩いていても日本人か中国人の区別がつきづらいほどだ。
 歩道橋があり、横断歩道があり、交通ルールも皆ある程度守っている。
しかし、横断歩道ではないところを渡る人たちがいる。
10年前の西安の町からどうやってこのようなビル群を予想できただろうか?
 車、人、車、人、、、、、
丹沢のシカやサルの個体数増加が森林を破壊するように
人の増加は、シカやサルに比較できない程の大きさで自然を壊すということが素直に理解できる。
この車の中は、運転手と研究スタッフのC君のタバコの煙で喉が痛くなりそう。

周至という街で、朝飯と食糧の買い出しのために立ち寄る。
この食事は、野菜と羊肉と堅いパンを千切ったものが入った脂っぽいイスラム料理である。
それにニンニクの酢漬けがつく。これが好きだ!
右のコップにビールだ。そう、朝からビール!
買い出しは、ぼくが5、6年前から買っていたお店だった。
店の前の道路。この道路をまっすぐ向こうへ行くと秦嶺山脈がある。
黄砂で曇っている。
ここから3時間も走ると玉皇廟村である。
キュウリでないの?
もちろん長ネギもたくさん買った。
調査地には学生たちが5人も食糧を待っている。
これは、日本では東北の方で食べるユウスゲの蕾である。
ここでは、これをスープや油炒めにする。
コイも買った。泥臭さはない。
香菜である。
はじめて台湾に行った時はこれを取り除いて食べた。
硬い豆腐である。測り売りだ。
肉屋だ。
ぼくは、個人的にブドウを買う。
車に乗りながらタネを吐き出す。








2012年8月16日木曜日

中国サル紀行 Monkey travel in China.

8月5日に成田を発ち、上海で乗り換えて西安へ
西安でキンシコウの調査地へいく。
停年・退官したEn氏とWa氏との3人での旅行であった。
Wa氏は西安に着いた翌日に父親が逝った知らせがはいり、とんぼ返りするが、
10日には戻ってくる。
キンシコウの調査地はEn氏とぼくで行ってきた。
案内は西北大学の助手の斉君がついてきてくれた。
その後は西安から広州へ、広州でアカゲやロリスなどを見ようとしたが、結局見たのは繁殖コロニーのラングールの仲間のフランコイシと回復してきた森を歩いた。
下の写真はキンシコウのオトナオス
 コドモ3歳?がこちらを気にしている。
中国の森は回復し、葉や枝が邪魔で写真を撮るのが面倒だった。
この群れはぼくらが2000年に追っていた群れであり、
今は西北大学の学生たちが個体識別をして追っていた。

森の回復もさることながら、中国の発展振りや物価の高騰には驚いた。
これから連れ合いの仲間が来て我が家で飲み会。
飲むと疲れがとれるので、付き合うことにする。


2012年8月5日日曜日

雷滝 The Kaminary fall!

おはようございます。
今日も蒸し暑くなりそうですね。
7月30日の雷滝の涼しげな音と飛沫をご覧ください。
また、是非夏の雷滝をお薦めします。

伝道から登山路をゆっくりゆっくり歩いて2時間あれば着きますよ。
途中の木の橋がくずれそうであったり、危険な岩場の道があります。
怖いと感じたら、少し山側の斜面に迂回すると良いです。
雷平まで2度早戸川を裸足になって2メートルくらい渡ります。
足底を川底を滑らすように上げないようにしてゆっくり横切ってください。
登山靴のヒモを結んで、首から左右に振り分けるか、
靴は対岸まで放り投げてしまうと良いかもしれません。
ズボンを脱いでしまった方が楽です。
このズボンも靴下と一緒に石を中に包みこんで対岸に放り投げても良いですね。
雷平からもう一度雷滝の直前で川を渡らなければなりません。
岩伝いに渡るのが怖い人は、もう一度、素足になって渡って下さい。
今日、これから成田発の中国東方航空に乗り、西安まで飛び、
16日に戻ってきます。
今回はサルをやっていて定年・退官した友人二人と、中国のサル観察旅行です。
向こうでネットができる場合は、アップしたいと思います。

2012年8月4日土曜日

イタチがトガリネズミとカミキリムシを! A weasel ate a shrew and a long-horned beetle.

2012年8月1日 土山峠・猿ヶ島・岩のピーク
湖岸林道終点からピーク617.2の猿ヶ島では、林道で下記のイタチ糞を見つけただけで、終点から猿ヶ島までの尾根ではタヌキのトイレには新しい糞はなかった。
猿ヶ島から岩のピークまで宮ヶ瀬尾根を歩いたが糞は見つからず、で、岩のピークから
林道までの北東に走る尾根を下った。それは、尾根だからタヌキのタメ糞があるだろうと思ったからである。しかし、空振りにおわった。
赤数字の1,2のポイントはタヌキのトイレであったところ。
黒数字の1~4(約500メートル)が順にイタチ糞が見つかった地点である。

7時52分、イタチ糞 黒1ポイント
大きな昆虫(カミキリムシ)の頭部、胸部外骨格、脚細切れ多数、下羽根、腹部外骨格、他体骨格
7時59分、イタチ糞 黒2ポイント
大きな昆虫(カミキリムシ)の脚1個、外骨格、小哺乳類の毛少し、肋骨一個、不明骨片1個
8時5分、イタチ糞 黒3ポイント
カミキリムシの触覚、下羽、外骨格、脚、小哺乳類の毛少し、不明骨片4個、毛少し

8時14分、イタチ糞 黒4ポイント
一匹の昆虫の腹部の外骨格、触覚、下羽、脚の一部、トガリネズミの環椎(第一頸椎)、尺骨1、不明骨片少々、毛少し、
どうもこれらのことから、黒1ポイントから4は、同じイタチの糞を拾ったことになりそうだ。距離も500メートルくらいしか離れていない。ポイント1を除いて3個の糞に小哺乳類(トガリネズミ)の毛と骨片が混じり、さらに大きなカミキリムシの頭部、脚、触覚や下羽が混じっていることから同一個体のものとして間違いないだろう。
今回、第一頸椎(環椎)と尺骨からネズミ科のアカやハタではなくトガリネズミと判断できたことは、嬉しい。それは、なんのことはない。ネズミ科のトガリネズミ科では、骨の大きさや頑丈さがまるで違うのだ。第一頸椎が見つかったのに、頭骨や歯が見つけることができなかったのは残念である。
この頃、解ってきたことは、ネズミ科の動物の毛は1センチ以上の長さがあるが、トガリネズミ科の場合は1センチ以下だ。
誰もが、その違いが判るように検索表のようなものを作ってHPでアップしたい。
さらには、ヒミズやモグラもいるので、一部の骨でも検索できて同定できるようにしたい。



2012年8月3日金曜日

「森を作る動物たち」 小田原山盛りの会 "The animals who make the forest"

来月早々の9月1日(土)に小田原山盛りの会の
「森をつくる動物たち」のインストラクターを
することになった。

いつの間にか、サルから哺乳類全般に興味対象が移っている。
原因はただ一つある。農耕地や市街地周辺を行動域(遊動行)にしているサルの群れから
山の中で生活するサルたちを追うために、丹沢のサルを追い求めたのだ。
当初は、奥野林道の馬ノ背付近で生活していた群れを観察していた。
この群れは10頭に満たない小さな群れであり、オトナメスが2頭しかいなかった。
この群れ(馬ノ背群)については、
ぼくの「HPの自然・生物→山にサルが少ない丹沢→サル観察し隊」を見て下さい。
「馬ノ背群」が見られなくなり。
そのまま、奥野林道一帯にかけてサルのフィールドサインを探して歩き回った。
見つかるのはサル以外の他の哺乳類のフィールドサインばかり、
とくに糞がぼくの興味をひいた。

足跡については誰もが興味を持ち、誰の足跡か判りやすい。
足跡の情報から、その個体の移動方向や他の事が推定できる事柄も多いが、
情報量としては、糞としてのフィールドサインに比べると非常に少ない。
サル糞では、季節に応じた糞の色や形状や、食べたものによる色や形状、
さらには時間経過にともなう色の変化がすでに判っていた。

しかし、ぼくはクマ、タヌキ、アナグマ、テン、イタチ、ハクビシン、アライグマなどの食肉目の動物たちの糞に魅せられたというか、どうして?何故?何故?と疑問にもつばかりであった。
それは、食肉目の動物たちの糞の中に哺乳類や鳥、さらには両性・爬虫類などの肉(脊椎動物)を食べたことを示す物、つまり羽毛、毛、骨、歯などの痕跡が混じることが少なかったからである。

ヒグマが、春にはイチゴを、夏にはハマナスやフレップやガンコウランの実を、秋にはヤマブドウやコクワを食べているのは知っていた。また、ツキノワグマがブナの実を食べたりトウモロコシ畑を荒らしたりすることは知っていた。パンダはササを主食していることからもこのクマの仲間は動きが鈍いので動き回る他の生きている脊椎動物を捕食するのは困難であることも分かっていた。
(しかし、ホッキョクグマは肉食だけ?)

しかし、テンやイタチのような俊敏な哺乳類までが、果実に依存していて驚いたのだ。
もっとも、ちょっと考えればすぐわかることだ。動き回る脊椎動物を捕食するよりも
動かないでほぼ同じ場所に実って、毎年甘い香りを発する樹木の果実の方が、かんたんに見つけられてお腹を満たすことができる。

丹沢で生活する食肉目の動物たちがほとんど100%に近いくらい樹木の果実にたよっており、
また、それらの動物たちが糞として果実の種子をさまざまな場所にまき散らしていることも判った。
さらには、草地よりも剝き出しの地面の上に糞をしやすいことも分かってきた。

これらの事から、タヌキも含めて食肉の動物たちは森の裸地にタネを蒔き、ついでに肥料も梳きこんでおり、森を育てているのだ。
こんな事をブログ「故有事」でアップしていたら、
「小田原山盛りの会」の川島さんから以下のパンフレットの話しをいただいた。
是非皆さんと小田原駅西口でお会いしましょう。


下記をクリックすると「森をつくる動物たち」の案内が拡大されてみられます。
この小田原山盛りの会の川島範子さんは、ものすごく活動的な女性で、美大出であり山岳部でもあったようだ。一人で、様々な企画を立て、動き回っている。



2012年8月2日木曜日

我が家にハクビシン! A masked palm civet's foot-print!

朝食後、2階のベランダに洗濯物を干しに上がった連れ合いが、
「お父さん、動物の足跡があるから来てみて!」との声。
どうせ、ハトやカラスの足跡だろうと思いながらいった。
連れ合いがベランダの手すりの上を拭こうとして気が付いたようなのだ。
少なくても昨日はなかった。昨日は丹沢から帰ってきた後、すぐ汚れ物を洗濯機につっこみ
シャワーを浴びた後、干した時手すりの上を見ている。
見て、すぐハクビシンと思った。どうだろう?
どうも昨夜から今朝にかけて、雨樋を伝って登ってきたようである。
下りは庭のアメリカハナミズキの木に跳び移ったようだ。
すぐカメラを取りに戻り、また、すぐ10円玉を取りに階下へ、次いでにスケールも持ってくる。
これが、問題の足跡だ。
 これほどはっきりとプリントされるなんて、嬉しい限りだ。

朝日が強く、反射するので、撮る角度が難しかった。 
この足跡がある、ベランダへの出口、ぼくの部屋の寝室だ。
もちろん、網戸だけでカーテンも開けて寝ている。
このハクビシンはぼくが寝ている時にうろうろしていたのだろう。
今年、我が家に窓にはヤモリが見当たらない。
さては、このハクビシンにやられたのか?ヤマアカガエルのチビガエルもすでにいなくなったが、まさかこのハクビシンにやられたわけではないだろう。
睡蓮鉢のグーッピーは大丈夫だ。

しかし、こんなにも身近すぎる程身近なところにハクビシンは徘徊しているんだ。
まさか、アメリカハナミズキに掛けたシジュウカラ用の巣箱に入っているわけではないだろう。
もっと、家の周りの動物調査をしなさいということなのかもしれない。
しかし、我が家は小田急線の線路から50メートルも離れていないし、駅まで5分くらいの場所だ。
こんな所にも生息できるハクビシンの適応能力に脱帽するしかない。
この辺りの家では、大抵何がしかの果樹を育てている。
それらを狙って生活できているのだろうか?それにしてもスゴイ!

ちょっと不思議だ! Wonder about the toilet of raccoon dog!

タヌキのトイレ(タメ糞の場所)を利用しなくなったのは、
糞中に含まれていた種子が発芽して苗となり、
その苗がタヌキたちのお尻に触るようになったので、
その場でウンチするのをイヤになったせいだと考えたことをアップした。

下は土山峠から湖岸の林道を歩いて、林道終点からの尾根上である。
もう、苗はこんなに伸びた。
 上の場所よりもさらに100メートルくらい登った場所。
同じく、苗が育っている。まったくウンチが見られない。
苗がお尻に触れるのが嫌なら、何故、その隣の場所をトイレにしないのか?
この辺りは、シカの食害の影響で、
下草などの芽生えがほとんど見当たらない剝き出しの林床である。

30センチでも1メートルでも離れた場所をトイレにすると良い筈だ。

まさか、このトイレを利用していたタヌキたちは全員死亡したのだろうか?
タヌキのタメ糞場は一家族だけでなく近隣の他のタヌキたちも利用するようなので、
全員死亡したとは考えられない。

あるいは、タメ糞場は、臭いによるタヌキたちのコミュニケーションの場であると
云われている。この場を利用するタヌキたちにこの場の利用はもう止めようという
情報が流されたのだろうか?

いずれにしても利用しなくなった理由をどう考えますか?
いつも簡単にタヌキの新しい糞が拾えていた場所なのに少し残念でもある。


2012年8月1日水曜日

宮ヶ瀬尾根にて!

宮ヶ瀬尾根は乾いている。
ヒルにはまだ会ってない。
イタチやテン糞を拾う。
ここ猿ヶ島に30分も休んでいる。
爽やかな風があるのだ。

ヤマユリ見事!Lily beutiful!

これは、早戸川に行くときに通る鳥屋地区の民家の石垣から生えていた見事なヤマユリだ。
その香りが道路いっぱいに広がっている。
風呂上りの浴衣姿の艶やかな女性の感じがする。

 ヤマユリが咲く時季は強い風が少なく、風で花弁が飛んだり、茎が折れたりしたのを見たことがない。蒸し風呂のような暑さの中でのヤマユリの姿と香りにはホットする。


早戸川沿いのイタチ糞 Weasel scats in the Hayato river side.

帰路に早戸川沿いの岩の上にあったイタチ糞だ。
少し古く4,5日は経っている。
乾いて固くなっているので、糞を持ち帰ったビニール袋の中に水を容れ柔らかくさせた。
洗うと大半が哺乳類の短い毛(ネズミ科かトガリネズミ目もの)が大半を占め、
僅かに骨片と、小さなムカデの外骨格や脚がでてきた。
骨片、右の大きな骨片は、胸椎と腰椎のものと思われる。
左上のモノは歯に似ているが、どこの骨がわからない。
手持ちのネズミ科とトガリネズミ目の椎骨をしっかり比較した表を作らなければ
いつまでも椎骨では小動物を同定できないことになる。
ともかく、テンやイタチは夏季になると脊椎動物を食べられるようになるようだ。
土山峠にも行って調べなくてはダメだ。



2012年7月31日火曜日

真夏の花 Flowers in the mid-summer.

今回の早戸川歩きで、是非見たいと思っていたものの一つが、
このタマアジサイである。蕾の時の様子はタマゴタケ科の幼菌に似ている。
もちろんクリックして拡大できます。
ヌスビトハギが一株咲いていた。
これは、秋になると登山者にひっついてどこまでも運ばれるだろう。 
まだ、早かったかな?と思いながら探しながら歩いて見つけた時は嬉しいものだ。
isa隊員、k-ta隊員ややまぼうしさんと歩いた時教えてもらったものだ。
大好きなバイカウツギという名前と混同してしまう、バイカツツジだ。 
涼風で揺れるので撮るのが難しかった。 
雷滝の前の岩壁にはヤマユリが咲いている。
何本、咲いているか判るかな? 
もちろん、あでやかなヤマユリを撮るために、対岸の岩壁下まで行く。
見上げて撮った。 
帰路、鳥屋地区の民家の垣根に見事に咲いているヤマユリを撮っていた。
通り過ぎる車の中から、農作業姿のおじさんが車を徐行しながら、
「きれいダネェー」とニコニコしながら声を掛けてくれる。
何だか、この言葉で疲れも吹っ飛ぶ。
このヤマユリは明日にでものせます。

2012年7月30日月曜日

久しぶりの雷滝! Long time at the Kaminari water fall

 
今日は、久しぶりに雷滝に行ってきた。
往路・復路とも一人にも会わなかった。
魚止め橋から舗装されていない林道のヘアーピンカーブのところに駐車して、
歩き始めたのが7時半頃である。
カーブを曲がってすぐ、神奈川県県警の立ち入り禁止の看板。
もちろん無視して進むと、
すぐ、巨岩の落石が道路を塞ぐ、
通り過ぎてから撮る。
落石ひどくあったようで、歩きづらい。
完全に道路を塞ぐ落石だ。
さすがに、ここは自転車なら運べるがバイクはここでUターンだ。
以前もここは落石で塞がれてあったが、その上にさらに落石があったのだ。
早戸川の対岸の尾根は崩壊しているのが縦間から分かる。
経験したことがないような豪雨があったようだ。
案の定、橋は流され、しかもその痕跡もない。
酷い、豪雨で川が暴れたようだ。
パンツ一枚になって渡渉。流れが早く、冷たい。
2回目の渡渉だ。
今度はズボンを膝上までたくし上げる。靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、また履く、実に面倒だ。
ここでもズボンも脱ぐのだった。膝上まで水深があった。
水が冷たくて気持ちが良い。
雷滝に着いたのが、ほとんど10時だった。
なんと2時間半もかかったのだ。
雷滝の水量もスゴク、こうやって撮ってもカメラに水滴が付くほどだ。
以前はぼくが立っているところから水辺に下りられたが、今回は、水量が多いため
ぼくが立っている岩のところまで水がきている。
泳ごうか、どうしようか迷った。辞めた。友人たちがいたなら水に入っただろう。、

水滴が当たるし、涼しいというよりも寒いので、早めのお昼を食べて帰ることにする。
帰りは、岩伝いに跳び移れるところえらんで渡る。
帰路は、伝道で、一目のつかないところまで川を遡上して素っ裸になって
水に浸る。あー男に生まれて良かった。

2012年7月29日日曜日

コンパスと太陽 Which do you trust the compass or the sun?

昨日、5時に八重洲の居酒屋で高校時代に友人と会った。
その居酒屋では何度か彼と会っている。
ぼくは東西線の葛西から行くときは、大手町で降りて地下道を歩いて
東京駅の八重洲北口に出てから行く。
大手町からいきなり地上へ出て行った時も、
東京駅八重洲北口まで行ってからその居酒屋へ向かう。
昨日、専門学校のパソコンのグーグルで
東京駅八重洲北口と東西線の日本橋駅との位置関係を頭の中にいれだ。
とにかく日本橋駅から西に歩くと東京駅につくことがわかる。

コンパスは持っている。
このところ災害が起こった時を想定して、
使わなくなったコンパスを学校へ出かけるデイバックの中に
しのばせている。ぼくにとっては鬼に金棒だ。
これさえあれば、夜中でも曇りでも家の方向へ歩くことができる。

東西線の日本橋駅から地上に出た。強烈な熱風だ!
磁石を見た。西を目指す。が、背中に太陽光線が当たる。
ん?何故だ?太陽が今沈んでいく方が西だ。
ビルの影響?そんな思いで少し歩いた交差点でコンパスを見る。
やはり、太陽とは逆の方向が西だ。
コンパスが狂っている?
今、太陽が出ている方が西の方向に間違い無い筈だ。
コンパスがおかしいのだ!と腹を決める。

で、歩いていくと交差点の看板にに「直進→大手町」とある。
そのまま歩いて行くと電車が高架線を走っているのがみえる。
無事、八重洲駅前の居酒屋に入る。
日本橋の駅を出てから25分も歩いた。でも、5時10分前着であった。

先ほど、いつも山に持っているコンパスと昨日のコンパスを見比べた。
やはり、昨日のものは狂っている。西に160度くらズレテいる。
どうして、このような狂いが生まれたのか?
この磁石は頂いたものなので、山に持っていかず机の上の引き出しに容れたままだった。
しかし、何故、狂うのか?
パソコンなどの影響だとしても、NとSの磁力が弱められたとしてもN,Sは変わりない筈だ。

2012年7月28日土曜日

テン糞から出てきた骨 Bones which were included in the marten scats

仏果山ルートで見つけたテン糞から出てきた骨を乾燥して、
詳しく見た。
先ずは、10時5分に見つけた、大きなムカデを含むアカネズミ?の毛が多数含まれていたものから出てきた骨。
赤線で囲ったAの中に左下顎切歯と臼歯が4個ある。
このうちの右の大きな臼歯がBの下顎骨の穴にすっぽりおさまった。
この下顎骨は右のものである。”え?”と思って、切歯を再び見た。
やはり、左の切歯だ。Cが第三から第六までのどれかの頚骨である。
DとEは胸骨である。

ここで、手持ちのアカネズミの歯や下顎骨と比較すると一回り、小さいのだ。
アカネズミのチビを食べた?のかあるいはカヤネズミを食べたのか?
カヤネズミの標本がないので、しっかり同定できない。残念。

下のは、8時35分のテン糞から出てきた骨片だ。
昨日は、小型哺乳類(齧歯目かトガリネズミ目)とアップした。
しかし、骨が硬くしっかりしている。赤の矢印で示した骨は、大腿骨や肩甲骨などの
関節に着く軟骨だ。さらに、赤の線で囲った骨は、脛骨の一部のようだ。
トガリネズミ目のものではなく、齧歯目のものだ。
アカネズミではなく、リスの可能性もある。 
いずれにしても、テンたちは、ムカデはほぼ丸呑みだが、小型哺乳類の場合はガリガリ噛み砕いて食べるようだ。

昨日、慶應日吉の動物行動学、252名分の採点と評価をつけ、パソコンで送信。
終わった!夏休みだ!と飛び上がりたいが、今日は葛西のTCA専門学校のチャレンジキャンパス、終わったら八重洲の居酒屋で高校の同級生と会い、新しい本を渡す。
丹沢の早戸川に身体を浸けたいネェー!


2012年7月27日金曜日

細尾根上のテン糞とタヌキ糞 Marten & raccoon dog scats on the narrow ridge within 1km.

土山峠・仏果山・仏果山登山口のコースで、
6か所でテンとタヌキの糞を見つけ、拾ってきた。
最初は、土山峠バス停を下って、まもなく道路上にテン糞であった。
恐らく、昨夜というよりも今朝早くのものだ。
6時14分
大きなムカデ(orオオゲジゲジ)一匹分
登山道を登って、革籠石山の道標を過ぎて、細尾根になったところで、タヌキのタメ糞だ。
8時19分
土壌動物の脚、外翅、外骨格の一ミリ前後の砕片、土砂
 
岩の上にテン糞だ。
8時26分
ムカデ一匹の殻
上のテン糞からすぐにまたもやタヌキのタメ糞(タヌキのトイレ)だ。
8時30分
土壌動物の砕片、シデ類の苞鱗の一部、不明植物砕片、土砂
 
なんとすぐにまたテン糞である。
8時35分
小哺乳類(齧歯目orトガリネズミ目)の毛多数、骨片
 
仏果山山頂着が8時50分であり、ここは、涼しい、747mという標高と草木のおかげだろう。
宮ヶ瀬越を9時36分に通過して、仏果山登山口への南西に走る尾根を下る途中にまたもや新鮮でしかも大きいテン糞だ。
10時5分 
大きなムカデ1匹分、アカネズミ?の毛多数、左下顎切歯1本、臼歯2本、骨片多数
今回は車道と登山道歩きであったが、テン糞もタヌキ糞も草が生えていないところで見つかったことだ。これは、草が生えていないから見つかりやすいということもあるだろう。
しかし、それ以上にテンもタヌキも草が生えていない剝き出しの岩や土の上にウンチをしたいのだ。っと感じている。
とくに、革籠石山から仏果山までの1キロは細尾根である。
幅1メートルもないところがたくさんある。
当然登山者が足をおくところは草木が芽生えることができない。
そんな訳でこの細尾根にウンチをしやすいのだろう。
さらに尾根は両側の斜面に生息している動物たちの行動域が重複しているところでもあるだろう。
それらの要因があって、糞がまとまってあったのだろう。
 
もう一つ、云っておきたいことがある。
それは、テンは動き回るムカデやネズミなどの小型哺乳類を捕食しているが、
タヌキは、土壌動物のばかりのようだ。タヌキにとっては冬の方がまだ落ちている果実もたべられたのに、この時季は土壌動物を食べているだけだ。アナグマとの違いが見えてこない。
テンはムカデを食べても恐らく一噛みくらいで丸呑みしているが、
タヌキはミミズでも昆虫などの節足動物でもかなり念入りに噛んでいるようだ。
0.5ミリメッシュの茶漉しで水洗いすると残るのは大きな土砂と噛み砕かれなかった脚や外骨格だ。それでも2ミリ以下の小片になっている。
しかし、テンはネズミのような小哺乳類を食べるときは、丸呑みではなく、
頭の部分はかなりガリガリ噛んでいるのが分かる。

2012年7月26日木曜日

オオバギボウシ A plantain lily!

仏果山山頂にオオバギボウシが咲いていた。
もちろん、大きな葉もしっかり残っている。シカに食べられていない。
植物たちはこれから、種子が風に飛ばされて、あるいは小鳥や動物たちに食べられて
仏果山や経ヶ岳一帯の地域に広がっていくだろう。
斜面の土や岩が剝き出しの山が、夏は緑の山に代わっていくのだ。

しかし、シカの管理捕獲で射殺されたシカたちは、どのようなことになっているのだろうか?
焼却処分ということではなく、毛皮、肉、骨などはしっかり利用されていうのだろうか?
釧路ならエゾジカの肉を食べさせてくれるレストランはいくつもあるが、
清川村で捕られたシカはどのようなことになっているのだろう。
御存知の方は教えてくれませんか?

昨日の慶應の試験で、昨夜は50名くらいの採点をして、夜の10時にダウンした。
今日も、これから採点の続きだ。あと200名分が残る。
仏果山からゲットしてきたテン糞、タヌキ糞の分析はいつできるかな?

2012年7月25日水曜日

植生回復とシカ管理 Revegetation & Deer management

久しぶりの仏果山である。気が付いたことがある。
このところぼくが歩いている宮ヶ瀬尾根や辺室山付近と林床の下草の状態が大きく違う。
先ずは歩いたコースである。クリックすると拡大する。
これで、全行程8キロで、6時10分に土山峠をでて、仏果山登山口バス停には10時25分
そこから、土山峠までダンプカーが行き来する横を歩く。
土山峠に戻ったのは10時50分だ。約4時間半かかったことになる。
この間、写真を撮ったり、糞やキノコを採集したりで1時間は時間をつぶしているだろう。
土山峠のバス停を少し下り、仏果山への道標があるところから入って、すぐ山が違うと思う。
登山道以外は下草がはえているし、繁茂している斜面もある。
下は正面のシカ柵の扉をくぐって登ってきたところで、ここは剝き出しの土が見えていたところだ。
草が生えている。
ここは、仏果山の頂上の休憩場所のところ、下草がはえている。 
ここは、仏果山から下りてきて、宮ヶ瀬越え近くの場所である。
登山道以外はしっかりと下草や灌木で覆われている。
こんなところを以前はサルを追ってヤブコギをしたんだ。
だから、ナタはサル観察には必需品だったんだ。
最近の丹沢土山峠から辺室山、鍋嵐、宮ヶ瀬尾根付近でこのように下草で覆われた山を見なくなっていたので、すごく嬉しい。
テンやタヌキ糞は数カ所で見つけたのにシカ糞は一個も見つけられなかった。
シカの数が少なくなっているのだ。
仏果山登山口バス停の近くに、シカの管理捕獲を行っていることが書かれたものがあった。
シカによる食害を減らすため、シカを捕殺し、少なくすることで、こんなにも目に見えるかたちで下草やヤブが育ち、森が回復してきている。



2012年7月24日火曜日

梅雨明けの丹沢

今日は午後4時に東京駅で友人との待ち合わせがある。
土山峠でどこに行こうか迷う。
車から出ると、車が一台スーッと寄って来て停まる。
窓が開き、ドアが開けられて女性が出てきた。
僕に何か話している。
えすさんだ。
我が家の黄色い車に気がついたのだ。
彼女はこれから早戸川の方に行くようだ。
仏果山はヒルが多いだろう。しかし、久しぶりの仏果山だ。
前にソクラテスたちと登った同じコースを行こう。
車道で新鮮なテン糞を見つけ、土山峠から仏果山登山口に降りるまで5、6個の糞を見つける。
美味しい真っ赤なタマゴタケも見つけ、お昼には家に戻る。
真水のシャワーがきもち良い。
これは、東京行きの東海道線の中で。
明日は慶應日吉の動物行動学の試験だ。今月は採点や成績簿付けがあり、それが終われば夏休み!