「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年6月27日金曜日

アナグマの下顎骨は癒合し、寛骨は老齢化してから癒合         After that badger’s mandibles fuse , hipbones fuse in old age.

アナグマの下顎骨が癒合していて左右の寛骨が揃っている標本を見つけた。と云うよりも机上の左横に置いていていつも見ているのだ。このアナグマは友人のYNが日高市の倉庫の地下室で死骸となっているのを見つけ(図1)、骨は必要か?っと訊いてきたものだ。それを彼は自宅の庭で骨にして持ってきてくれ横浜での会食の時にもらったのだ。今更ながらに感謝だ!
図1.地下室で死んでいたアナグマ
このアナグマの寛骨は左右離れていたので、ボンドで付けた。が、下顎骨は左右の縫合線が下の方に残っているが、上部は癒合している(図2)。
図2.日高市産のアナグマ
アナグマは左右の寛骨が癒合していなくても、左右の下顎骨は癒合する。その癒合は内側の上部から癒合していくようである。アナグマの左右の寛骨が癒合している例をネットで見つけた(図3の左側)。

タヌキでは老齢化すると左右の寛骨が癒合するが、下顎骨は左右癒合しない。が、アナグマでは左右の下顎骨は癒合するが寛骨は老齢化してから左右は癒合するようだ。このタヌキとアナグマの違いは何に起因するのだろうか?
 

2025年6月26日木曜日

左右の寛骨が癒合しているタヌキ(2) Racoon dogs whose right and lest hipbones fuse

 前回、左右の寛骨が癒合しているネコとタヌキの例を載せた。ネコの場合は犬歯も摩耗している老齢ネコであり、寛骨の癒合も理解できた。が、タヌキは老齢個体ではなかった。

今回、新たに2個体のタヌキの左右の寛骨が癒合している例が見つかったので、ここにアップして考えたい。両者とも歯が明らかに摩耗している様子は見らなかった。が、両者とも前頭骨と頭頂骨の冠状縫合が癒合しかかっていることから、前回アップした八日市のタヌキよりも歳が進んでいるようである。気が付いたが、タヌキは老齢化しても左右の前頭骨や鼻骨は癒合しないのだ。このようにガッチリ左右の寛骨が結合しているということは♀ではなく♂なのかな?

図1.タヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨と寛骨  奥多摩産(左)と丹沢産(右)

2025年6月25日水曜日

左右の寛骨が癒合しているネコやタヌキ(1)        Cats and racoon dogs whose right and left hipbones fuse

 アナグマの頭骨の下顎骨は左右の骨が癒合していることがある。そのため、下顎骨が上顎骨から外すことができない(図1)。当初はアナグマの老個体が左右の下顎骨が癒合していると考えていた。そして、きっと左右の下顎骨が癒合して一つになっている場合、老齢なので左右の寛骨も恥骨結合で癒合していると思っていた。しかし、残念ながら左右の下顎骨が癒合して上顎骨から外れない頭骨は2個しか持っていなく。それらは山で見つけ(図2)、寛骨をも見つけることはできなかった。

図1.アナグマMeles melesの下顎骨が関節窩から外すことができない
図2.アナグマの骨  癒合している下顎骨  鳥屋待沢左岸で20111209
下顎骨と寛骨が揃っている机の周りの標本を調べると、下顎骨と寛骨のどちらかが癒合しているモノは2例あり、2例とも寛骨が癒合し、下顎骨は癒合してなかった。それは、タヌキ(図3)とネコ(図4)である。図の下顎骨はボンドで接着している。さらに、専門学校の学生から江戸川区で見つけたという癒合した寛骨を貰っている。手持ちのモノでは、下顎骨が癒合しているのはアナグマの2例だけである。*但し、サルやイノシシの仲間ではアカンボウでも左右の下顎骨が癒合している。
図3.八日市のタヌキNyctereutes procyonoides 寛骨が恥骨結合している
図4.清川村のネコFelis catus 寛骨が恥骨結合している
上図のタヌキとネコの頭骨を見ると、矢状隆起が発達し、後眼窩突起の部分も盛り上がり、ネコでは犬歯が摩耗しているので、老齢個体だと判る。しかし、タヌキでは犬歯や他の歯の顕著な摩耗は見られないし、前頭骨と頭頂骨との冠状縫合も判るので、老齢個体だとは云えない。

そうするとこのタヌキの左右の寛骨の癒合はどう考えたら良いのだろう。ネコは老齢化したために寛骨が癒合したのだろう。また、このネコは♂かもしれない。しかし、タヌキはまだ老齢化していないが、寛骨が癒合している。
ここまで来てから、手持ちのタヌキの標本を更に見た!次回に!

2025年6月24日火曜日

風蘭が咲いた!               Fuuran, Vanda falcata, are blooming!

庭のフウランが咲き始めた。一鉢を我が部屋に入れぶら下げた。うーん、良い香りだ!今日は、整形にリハビリに行って、帰りにコンビニでパンを買っただけだ。僅か1166歩歩いただけだ。
図1.フウランの花
ぼくの部屋はまだエアコンは点けていない。窓を開け、ドアを開けているので、湿っている風が入ってくる。その時にこのフウランの香りも鼻元をくすぐる。このままこの香りに包まれて死にたいとさえ思う事がある。

キツネの頭骨の発達過程                  The developmental processes in fox skulls

イエネコは貰った頭骨の個体が偶然に、成長段階が判る段階だった。イエネコでは成長するにつれて頬骨弓が横に張り出して、眼窩が正面を向くようになった。キツネではどうだろうか?Aはやまびこ大橋近くで轢死していた小さな個体で全て乳歯である。Bは奥野林道でフラフラ歩いているのを見かけ、翌週死体を拾う。大きくない個体だが、全て永久歯である。親元から分散したばかりの個体と思われる。
図1.キツネVulpes vuspesのA(左)とB(右)の頭骨
Aの後眼窩突起は少し出ているかな?っと云う程度だ、Bの後眼窩突起突起はハッキリ出ていて判別できる。

C個体は山梨産の個体で専門学校生からのプレゼントである。後眼窩突起は大きく出ており、キツネ特有の形状になっている。さらに矢状隆起と後眼窩突起の盛り上がりが重なり合っている(図2)。
 
図2.キツネのB(左)とC(右)の頭骨
ABCの三つの頭骨を並べて比較すると、脳幹部を形成する頭頂骨と前頭骨の後眼窩突起の後半部の大きさは、ABCとも大差ない(図3)。しかし、口吻部の鼻骨、上顎骨、前顎骨が大きく前に伸びている。イエネコの頭骨ではコドモの時は頭が前後に長いが、成長すると頬骨弓が横に張り出て全体が丸くなる。一方、キツネでは成長と共に口吻が伸びて前後に長い頭骨になる。
図3.キツネのA(左)B(中)C(右)の頭骨
キツネの頭骨の成長過程;脳幹部の大きさは変わらずに、口吻部が成長し伸びる。これは哺乳類全般に見られる成長過程だ。それは拙書「頭骨コレクション」にも既に述べた事だ。

2025年6月23日月曜日

イエネコ頭骨の成長過程の変化         The process changes of skull development in cats.

ぼくはイエネコの頭骨を5、6個持っているが、半分以上は知人・友人たちからの贈り物だ。八日市に居たMは引っ越しの時に飼っていて行方不明になっていたネコ♂を縁の下で白骨化した死体となっているのを見つけ、送ってくれた。各務原に居るWは散歩中に道路際で干乾びているネコの白骨死骸を送ってくれた。Mが飼っていたネコ♂は何か悪い物でも食べて縁の下で死んだわけだが、まだfull adultには達していないようで♂なのに矢状隆起の盛り上がりが少ない(図1)。Wが拾って送ってくれたネコは歯や頸椎に異常(奇形)が見られた。WのネコはMのネコに比べると凄く小さい。両方とも乳歯が全て出揃ってはいるが、Mのネコ♂は頭頂骨が癒合しているが、左右の前頭骨は癒合していない。一方Wのネコは頭頂骨もまだ縫合性が判り、コドモのネコである。
ネコの頭骨の大小は成長段階を表わしているんだ。
図1.ネコFelis  catusの大きな頭骨(左)と小さな頭骨(右)
 次に、やまぼうしさんYから貰った老齢化したイエネコとMのネコを比べてみる(図2)。Yのネコは上顎の犬歯が摩耗し、左側は半分くらいになっている。また、左右の寛骨が恥骨結合している。さらにYのネコは左右の頭頂骨が癒合し矢状隆起がはっきり判る。両者を見比べるとYのネコの方が頬骨弓が横に張り出しているのが判る。ネコは歳をとると頬骨弓が張り出るので、ますます顔は丸く見えるのだ。

図2.Y(左)とM(右)のネコ
さらに、Mの子ネコとさらに小さいネコ(八王子郊外のキツネの巣穴付近で専門学校の学生MYが見つけた。このネコはWの子ネコと同じ大きさの歯をもっている)の頭骨を比べた(図3)。
図3.Wの子ネコ(左)とMYの子ネコ(右)
図3の両個体も頭頂骨や前頭骨の縫合線が判り、Wの子ネコの方は少し矢状縫合や項稜(頭頂骨と後頭骨の境目の隆起)が隆起しているが、MYの子ネコは矢状縫合の隆起が見られないし、項稜の隆起も少ない。何よりもWの子ネコは頬骨弓がMYのコネコに比べて横に張り出ている。また、Wの眼窩がMYの眼窩より正面を向いている。

イエネコの頭骨は左右の頭頂骨には矢状隆起が見られず、成長するにつれて眼窩が正面を向き、頬骨弓が横に張り出してくる。永久歯をもつ頃には矢状縫合は隆起し始め、項稜も隆起し頬骨弓の張り出しも大きくなる。

尚、MYがキツネの巣穴付近で見つけたネコは、生後間もない個体でまだ母ネコの保護を必要としたが、親の留守の間にキツネに見つかって捕食されたものと思われる。この子猫に右下顎骨は見つかっていない。

子ネコの方が顔が丸くて小さいと思っていたが、子ネコの方が親猫よりも顔の横幅が狭いのだ。大きくなるにつれて頬骨弓が張り出して丸みを帯びてくるのだ。これは、他の食肉目や偶蹄類とは違った結論になる。

2025年6月22日日曜日

ヤマユリが咲いた!               Gold banded lily is blooming!

一株だけ残ったヤマユリが咲いた。どうなるのかと毎日朝夕はもちろんの事、我が部屋から何度も見ていた。でも、蕾の時から朝の陽の光を避けるように後ろ向きだった(図1)。
図1.咲いた我が家のヤマユリ
庭に降りて、サンダルを履いて花の中が見えるところまで来て撮った(図2)。風が強いせいか香りが全くしない。確かに見た目はヤマユリだが、香りがしないとなると、、、、。もう少し夕方まで待とう。我が部屋からは3メートルも無いので香れば匂いが漂ってくる筈だ。
図2.斜め前から撮る
ウメの木の枝に下げているフウランも白い蕾が大きくなっている。今夕には咲くだろう。

2025年6月21日土曜日

テンの頭骨の性差                          Sexual differences in marten skulls

 宮ケ瀬の轢死体のテンを骨にして気づいたことがある。それは前から持っているテン(経営破綻した動物植物学院の学生が世田谷区の剥製業者から譲り受けた。山梨産)と比べて、頭骨が一回り小さいのだ。宮ケ瀬のテンは拾ってきてそのままプランターに容れて水に浸した。取り損ねた骨はない筈だ。頭蓋骨や下顎骨も一回り小さい(図1)。山梨と宮ケ瀬は非常に近いが、地域差なのかもしれない。が、宮ケ瀬のテンの死骸からは陰茎骨を見つけることができなかった。つまり、♀の可能性が高い。

Martes属の♀は♂より全ての種に置いて小型のようだ(ADW: Martes: INFORMATION)。となると図1の左右の頭骨の大小の違いは地域差ではなくて、性差であると考えられる。

図1.テンMartes melampusの頭骨:山梨♂(左)と宮ケ瀬♀(右)

上記の♂♀の性差は頭骨の形状に表れていないか調べた。宮ケ瀬のは轢死体で頭骨もバラバラで張り合わせる事さえできなかったので、歯を比較した(図2)。上顎の臼歯は1対だが、山梨のテンの咬面に尖った咬頭()が見られるが、宮ケ瀬には無い。これが性差なのか個体差かどうかは判らない。あるいは、臼歯の摩耗度の違いかもしれない。
図2.テンの上顎の底から見た臼歯
山梨♂(左)、宮ケ瀬♀(右)

大半の哺乳類は♀よりも♂の方が大きい身体をしている。哺乳類は一夫多妻型の動物種が多く、発情季に♂たちは複数の♀を求めて♂同士で争う。その為、争うための武器を強大にするか、身体を大きくして同種の♂と争う。大きな身体と武器(角や犬歯)を持った♂は他の♂を打ち負かし、多くの♀と交尾し、多くの子孫を残すことになる。♂は♀に比べるとますます大きな身体と武器をもつようになる。これが、性的二型sexual dimorphismとして現れる。

しかし、一夫一妻のイヌ科の動物では性的二型は現れない。一妻多夫のハダカデバネズミでは繁殖♀は繁殖♂の倍近く大きいようだ。真社会を作るハダカデバネズミでは♀同士で争う訳でなく、ワーカーたちが次の繁殖メス候補に対して特別な世話をすることにより、殆ど自力では動き回れないようなただ出産をする個体となっている。蜜蜂の女王蜂と同じだ。

2025年6月20日金曜日

ユリの香り!                           Lilies scent!

ヤマユリの花の豪華さとその香りが好きだ。図1のユリは新聞店からサービスで何年か前に貰ったものだが、花の香りがヤマユリの匂いがして部屋にも漂ってくる。草丈が真っ直ぐ伸びるので、スカシユリ系とヤマユリ系とのハイブリッドのようだ。もう一株、黄色の花弁のものもあるが、こちらは花が空を向き、香りが少ない。
図1のユリは花が横向きに四方に向かって咲いている。我が家の一つ残ったヤマユリは何故か始めっから蕾が叢に向いている。蕾はかなり大きくなった。
図1.花が四方に横向きになって咲く
早起きして早朝に散歩に出ようと思ったが、ユリの花を撮っていたら、ヤマトシジミがフワフワ舞っているので、停まるのを待って撮った(図2)。もう、翅がボロボロだ。
図2.ヤマトシジミの♀

2025年6月19日木曜日

台東からアゲハの蛹                            From Taidong, Bluebottle butterfly's pupa

台東のYNからアオスジアゲハの蛹の写真を送ってきた。全く木の葉と変わらない、凄い擬態だ。
図1.アオスジアゲハの蛹
今日も午前中に散歩してきた。このルートはテン糞を見つけたところだが、一度テン糞を見つけてからもう半年近くテン糞を見ていない。が、このルートはシジミチョウやモンシロチョウの仲間が飛び回っていた。撮れたのは、翅がボロボロになっているベニシジミ(図2)とヤマトシジミ(図3)だった。5838歩だった。暑いので、これからは、もっと早い時間に散歩するかな?
図3.ヒメジョオンの花に停まるベニシジミ
図4.クローバーの花の蜜を吸うヤマトシジミ