ヒトHomo sapienceは霊長目直鼻亜目狭鼻小目ヒト上科ヒト科ヒト属Homoが系統分類学上の位置であり、ハヌマンラングールやニホンザルと同じ狭鼻小目である。ここからハヌマンラングールやニホンザルはオナガザル上科になるが、ヒト上科にはテナガザル科、ヒト科に分類され、ヒト科にはゴリラ属やチンパンジー属、ヒト属となる。つまり、ぼくらヒトもサルの仲間であり、哺乳類なのだ。
哺乳類動物の生理・行動で生じている現象は当然ぼくらヒトにも現れる現象なのだ。だから、ヒトでは実験できない事を齧歯目のマウスなどを用いて生理的・生化学的な事まで調べられている。ショウジョウバエを用いて遺伝学的研究が行われてさえいる。さらに、医学では遺伝子操作されたブタの肝臓がヒトに移植されたりすることまで行われているブタの肝臓を移植した男性、171日間生存 中国 - CNN.co.jp。ヒトだけが特別な存在に考える人たちが多いが、ヒトも動物の一員なのだ。
Cinderella effect - Wikipedia、シンデレラ効果と云う言葉を知っているだろうか?シンデレラが王子さまと結婚すると云う目出度い事ではなく、童話の「シンデレラ」や「ヘンゼルとグレーテル」は継母に虐待される事から物語りが始まります。この継母または継父による子供虐待をシンデレラ効果と云います。それはM.Daly and M.I.Wilsonの論文が起点になっている。
カナダのオンタリオ湖西岸の都市ハミルトンで1984年にMarthin Daly and Margo I.Wilsonは子供に対する虐待や子殺しなどの調査をした。その結果、血の繋がった父親がコドモを殺すのは僅かであるが、継父による虐待や子殺しは非常に多く、虐待や殺される子は0~2歳に集中し、8歳以上は極限したChild abuse and other risks of not living with both parents - ScienceDirect。
その後、M.Daly and M.I.Wilosnは継父による子殺しが過小評価されていることから、カナダの国勢調査を基に次の論文を書いた。1992年2月にモントリオールの病院で2歳のScottちゃんが死んだ。担当医は、死因は腹部強打による内臓破裂であると診断し、この子の24歳の母親と同居の男友達が子どもを死に至らしめたと解った。この事件を知って著者たちは下記の論文を書いたのだ。 ここでは男友達に依って母親の子が殺されている。つまり、継父でなくても恋愛相手であっても子が殺されているのだ。明らかに血の繋がった父親が子を殺すよりも継父による子殺しが圧倒的に多く、しかも2歳までの子に集中している。が、6歳以上になると血の繋がった父親と同じ程度に低くなる。Fig.1.から推定すると2歳以下では遺伝的父親に殺されるのは10人くらいなのに継父は590人ちかくなる。何と59倍の割合で継父による子殺しが起こるのだ。
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”Vilolence against Sepchildren” Current Directions in Psychological Science, Vol. 5, No. 3 (Jun., 1996), pp. 77-81
さらに、日本でも母親が自分の6歳の娘を交際相手と殺してしまうのだ(下図)。これは2013年4月25日の朝日の記事である。50年前からの三面記事を調べれば子殺しは数多く見つかるであろう。
以上の様に、新しいオス(ヒトでは継父や恋人に当たる)がいつも傍にいると実の母親でさえ子殺しに加担し、継父による子殺しは実父によるものよりも圧倒的に多い訳である。日本でも同じ調査研究を行ってもらいたい。この事実がありながら朝日の5/24の記事は、現代社会の誤った平等、差別撤廃概念の表れである。時代が変わったとしても正確な情報を記事にしてもらいたい。今回このタイトルでブログをアップするに際してスウェーデンの論文を知った。スウェーデンの場合は継父ではなく、継親であり、殺された子の年齢も示されていない。
























