ライオンやハイエナなどの肉食動物に殺され食べられた草食獣たちの遺骸でほぼ原形をとどめている骨がある。それは頭骨だ。頭骨の中の脳は美味しい部分だと思うが、頭骨を割って中身の脳を食べようとはしない。ただ舌は食べられ、下顎の周りの肉も食べられる。しかし、頭蓋骨を咬み割って食べることはないようだ。
図1のウォーターバックはライオンに食べられ、途中で後足部分をライオンの追い払って採取し、その後ハイエナに食べられ、さらにハゲタカに食べられた。図1の状態になるまで4時間くらいしか経っていない。
図1.ウォーターバックの遺骸:タンザニアのカタビNPで
この水牛も肉食動物に食べられ、最後はハゲタカに食べられたのだろう。頭骨が脊椎から離れ、下顎骨も離れている。が、頭骨そのものは残っている。
図2.水牛の遺骸:タンザニアのカタビNPで
アフリカとは違って日本の草食獣が肉食獣に襲われて食べられる例は数少ない。頭部を食い割って食べられるのはクマくらいかもしれないが、頭骨を齧って中の脳を食べる動物は、日本でもいないようだ。ネズミの仲間が肋骨や寛骨を齧るが、頭骨は齧らないようだ。図3.ニホンジカの遺骸:土山峠付近で
このように、肉食動物たちが草食獣を襲って食べたとしても頭骨まで食べることは稀なようだ。但し、テン糞の中には齧歯類やノウサギの歯が見つかるので、ウサギよりも小さな草食獣が食べられた場合は頭部も食べられる。ウサギの頭骨は華奢だから、バリバリ食べられるのかな?しかし、シカくらいになるともう歯がたたないのかもしれない。


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