「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年6月17日月曜日

これは誰の脛骨・腓骨?       Whose tibia and fibula is this?

 面白いと云うか?当たり前と云うか?頭骨を見れば、それがネズミの仲間?ウサギ?タヌキ?モグラ?シカの仲間なのかは一目瞭然に判る。同じように、脛骨と大腿骨とか上腕骨と尺骨とか二つの隣り合う骨ではその動物の大きさが判り、動物の同定が可能になる。それは脛骨・腓骨の組み合わせでもそうだ。脛骨の大きさから動物の大きさが推定でき、脛骨と腓骨の関係から動物の生活スタイルも推定できる。

が、図1の真ん中の?の脛骨・腓骨はいつから自分が持っていたのか?齧歯目の誰の脛骨・腓骨であるのか?判らなかったのだ。。ラットより大きく、ノウサギより小さいこの脛骨・腓骨が誰のものが判らなかった。

図1.左からラットRuttus norvegicus、?、ノウサギLepus brachyurusの右の脛骨・腓骨

が、一週間前にスワヒリ語でブクと呼んでいた齧歯目のアフリカオニネズミCrisetomys eminiの脛骨・腓骨であることが判った。それは、ラットの倍もある大きな齧歯目の動物に、ぼくが接したのものでは岡山県高梁市で害獣として撲殺されたヌートリアもいたが、ヌートリアは頭骨だけ標本にして他は捨てた。ネットで調べると、ヌートリアの腓骨は脛骨に接しているが、癒合しているかどうかは不明だ。
ブクはタンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーの人付けのために山で生活していた時、ニワトリを山に持っていけない時にしばしば獲って食べていたのだ(図3&4)。現地のトラッカーたちはブクを食べる時は骨までバリバリ食べていた。始めの頃はその音に驚いたものだ。もちろんぼくは歯が立たなかった(拙書「アフリカの森の動物たち」)。
この脛骨・腓骨はぼくが食べ残したものだろう。腓骨外果の部分が欠損している。焼いた足を持って食べたのだろう。図2は不明?の脛骨・腓骨とブクの頭骨の大きさを比較した。実は、この比較でブクのものと分かったのだ。マウスもラットも頭骨は脛骨・腓骨より大きいのだ。
図2.ブクCricetomys eminiの脛骨・腓骨と頭骨
図3.ブクの脛骨・腓骨と頭骨
図4.ブクのムシカキ(スワヒリ語で串焼きの事)
手前に頭骨がある
このブクが匂いで地雷発見の立役者として、さらに匂いで結核菌を探す研究もされていてHeroRATSと呼ばれているようだ。ぼくは罰当たりにも食べていたのだ。

2024年6月15日土曜日

キンシコウ調査で拾った大型齧歯目の死骸 The carcass of big rodentia which I picked up during the golden snub-nosed monkeys'research

 2001年3月のキンシコウ調査の時に山中で猛禽に食べ残されたと思われる大型の齧歯目の死骸を拾った。残って上顎の歯が1・0・2・3だったので、ネズミ科以外のリス科なのかな?しかし、リス科の脛骨と腓骨は別々だ(6月4日アップ)。これは腓骨が脛骨を癒合している(図1)。脛骨の長さは70ミリをちょっと超える。脛骨だけを前記した日本産の齧歯目と比べるとリスよりも大きくムササビよりも小さい。そんな齧歯目で秦嶺山脈に生息するのは、地上生のマーモットの仲間だろうか?しかし、それらは腓骨は脛骨と完全分離だ。

ここで、この齧歯目の脛骨と腓骨をアップしたのは、前回アップしたカヤネズミの腓骨が腓骨の遠位端の内果が脛骨とは完全に分離していたからだ。この動物は中国にいる大きなマーモットのような動物であると思っている。しかし、大きなネズミの仲間だ!

図1.秦嶺山脈陝西省で拾った猛禽に食べられた齧歯目の左L右Rの大腿骨と脛骨
○:腓骨遠位端の内果 →:分離していた腓骨がここで折れた

図2.カヤネズミの脛骨から分離している腓骨末端の内果

暑くなってきた。昨夕はウィスキーではなくビールを飲んだ。今夏もすごく暑くなるのかな?
それにしてもロシア・プーチンの思考は狂気の沙汰だ!ウクライナの和平条件はウクライナ軍がロシアが侵略した州から撤退することが大条件だと云う。そうじゃないでしょう。ロシア軍自らがウクライナから撤退することでしょう!

2024年6月14日金曜日

ムラサキシジミとベニシジミ Narathura sp. & Lycaena phlaeas daimio

一昨日、好天気に誘われてカメラと水をザックに容れて散歩した。1時間半だったが、疲れた訳ではないのに、木陰のベンチで休みをとった。もう、身体が急速に劣化していっていることが判る。今持っている中古で買ったカメラLumix60XはオートAFでズームで撮れ、割としっかりピントも合ってくれるので気に入っている。ただ残念なのは液晶画面が固定されていて回転させることができないので、低い位置のモノを撮る時に腰を曲げなくてはいけないので一苦労だ。
それは、ともかく、綺麗な青が目立つシジミを見つけた。このシジミチョウの仲間は昨年も今頃の時季に撮っていた。が、とうとうチョウに詳しいYNに訊いた。尾状突起がないので、ムラサキツバメやウラミスシジミやミドリシジミではなく、ムラサキシジミだと教えてもらった。
図1.ムラサキシジミ♂
ベニシジミがたくさん飛び回っている。が、なかなか停まってくれない。停まったと思って近づくと飛び立ってしまう。だから、この頃は飛ぶ方向が自分の進行方向と一緒だと、ゆっくり歩き、停まったらその場所に3メール位まで近づき、シジミチョウを探す。上手く、姿が撮れる位置に身体を移動させ先ず撮る。この頃はシジミチョウを含むチョウに凝る人たちの気持ちが判る感じがするようになった。綺麗で可愛いので惚れてしまう。捕虫網で掬い撮りたい気持ちも判る。でも、今はカメラがある。カメラを三脚にでもつけてじっくり撮りたいとも思うが、こちらは散歩が目的だ。歩かなければダメだ。
ベニシジミ♀かな?
この双翅目のムシヒキアブの仲間の飛び方は小型のヘリコプターのような感じがする。長くて太い足を伸ばして飛ぶ姿は独特だ。この仲間では尾部の先に白い毛を付けているシオヤアブ♂が有名だ。このチャイロムシヒキも力強い、昆虫ハンターのようだ。
チャイロムシヒキ
G7がイタリアで開かれている。各国の首脳たちは大きな成果を発表したいだろう。英国、フランス、日本、アメリカは政権自体が危うい状態だ。何とか国内への素晴らしいお土産を持ち帰ろうとしている。

2024年6月13日木曜日

ハンゲショウの半分白い葉       The half white leaf of Lizard's tail/ Hangeshou in Japanese

昨日は1時間半かかって4.2キロの距離を散歩した。引地川沿いを歩いたのだが、ちょっとだけいつものルートから外れた処を歩いた。そこは、引地川沿いの谷間で、以前は湿地であったと思われる場所である。引地川は左右の丘陵地の間を流れている。そんな湿地を思わせる場所があった。そこにはハンゲショウ(半夏生)がこの時季だけの白い葉を揺らめかしていた。この半夏生とは節分や彼岸、入梅などと同じ季節の変わり目を掴むための雑節であるようだ。この時季に咲くのでハンゲショウはこの頃に咲くので名がつけられたようだ。この時季の雨を半夏雨と云うようだ。以前は夏至から11日目を半夏生としていたようだ(Wiekipediaより)。蝦夷地生まれの者にとっては「ふーん」と感心してしまう。ハンゲショウの漢字は葉の半分が白いから半化粧だと思っていた。
しかし、このハンゲショウが咲くのはまだ夏至前なので早すぎるかな?この白い葉は、マタタビの白化した葉と同じだ。花の咲いている時期だけ白いのだ。
ハンゲショウの花と白化した葉

2024年6月12日水曜日

イノシシの腓骨と脛骨        Tibiae and fibulae of wild boar's infant

偶蹄類のシカやカモシカの腓骨はほとんど消失し僅かに腓骨外果だけが脛骨の遠端位の内果の反対側に接触・付着しているだけだった。日本の偶蹄類は反芻亜目のシカやカモシカの他にイノシシが生息する。猪豚亜目のイノシシの腓骨は脛骨からちゃんと分離しており(図1)、反芻亜目のシカ、カモシカと違っている。
図1.ウリボウの左右の脛骨と腓骨
左側が右の脛骨と腓骨
ウリボウなので腓骨や脛骨の骨端軟骨は骨にすると分離し、脛骨の近端位の骨端軟骨は見つけ拾い出すことができたが、遠端軟骨は見つけ出せず。腓骨の左右の近遠端位の軟骨も見つけられなかった。
このウリボウは、東丹沢のハタチガ沢林道で滑落死していた個体(図2)を砂利や石で覆って腐らせてから骨を採集したものだ(図3&4)。土の中に埋めなかったのに全ての骨を見つけ出すことができなかった。
図2.20100904 滑落死のウリボウ ハタチガ沢林道で

図3.20100912 ウリボウの頭骨回収 ハタチガ沢林道で

図4.20101024 ウリボウの骨回収 ハタチガ沢林道で

このウリボウの頭骨を先に回収し(図3)、水洗いして少し乾いた頭骨(図5)で、まだ、犬歯や切歯を入れていない。室内の棚に置いている現在のウリボウの頭骨(図6)。骨は1ヶ月ちょっと土砂の中だったので、水洗いしても土砂の色が取れない(図1)。
図5.ウリボウ頭骨 20100915 回収し水洗いした頭骨
図6.ウリボウ頭骨 20240610の頭骨 

ウリボウは脛骨や腓骨の近位端や遠位端の軟骨がまだ骨化して本体(骨幹)と癒合していないので、骨にするために埋めた時に土の同じ色になって紛失してしまう場合が多い。サルでは生後4,5年経ってもまだ骨端軟骨部分が本体と離れてしまう。しかし、他の動物では生後2,3年後は骨端軟骨はしっかり本体と癒合する。

2024年6月11日火曜日

スカリユリの仲間が、、、、   The genus of Lilium, Sukashi yuri in Japan,

庭の日当たりの良い一等地にはもう7,8年以上になる実生のレモンの木を植えている大きい鉢がある。その側から3本のユリが芽が出てきていた。ぼくはオニユリのムカゴが落ちて出てきたのだろうと思っていた。が、早くも蕾が大きくなり上を向いて橙色に色付き、今朝開いた。オニユリは真夏に咲くし、蕾は空を向いて咲かない。スカシユリの仲間だ!子供の頃釧路の庭に植わっていたスカシユリは橙色だ。が、これは花弁の先がピンクだ。不思議な雑種のユリだと思い、Googleで調べたら「ロリポップ」と云うものだった。
ロリポップ
ユリの種子はランの種子よりは大きいが、大きなヒレがついていて風でとばされる。地面の中には潜りこめないで、地表で発芽して根を出すのだろう。そうすると、ヤマユリの種子を1センチくらい下に埋めたのは間違っていたかな?だから、3年経っても芽が出てこないのだろう。もう、土をどけてやってもダメかな?
 
ベランダのシジュウカラの雛が一昨日巣立っていった。が、、、、2羽の死骸が巣箱に残っていた。何故、2羽は巣立てなかったのか?連れ合いも声が出ない。2羽は庭のアジサイの根元に埋葬してやった。

2024年6月10日月曜日

ニホンザルの脛骨と腓骨     Tibiae and fibulae of Japanese macaques

図1に4頭のニホンザルの左右の脛骨と腓骨を並べた。左のAは最も歳をとっている個体であり、Dは推定1歳半くらいの個体である。AB個体はオトナの個体であるので、脛骨や腓骨の近位端や遠位端の軟骨部分はしっかり骨化している。しかし、CとD個体はコドモのものなので、両端部の骨端軟骨は外れて欠けている。が、Cの脛骨の遠位端の骨端軟骨はボンドで着けた。しかし、近位端の膝の部分の軟骨や腓骨の骨端軟骨は欠損している。
これで、判る事は腓骨外果や脛骨内果は骨端軟骨に当たるのでアカンボウではオトナのように外側からでもはっきり判るように出てないのかな?何だかヒトのアカンボウの足首を見たくなった。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの左右の脛骨と腓骨
一対の腓骨・脛骨の左側がで右側が左
A:某医学部で飼育されていて老衰死した♂
B:秩父で有害鳥獣駆除で射殺されたオトナ♂
C:富津市で有害鳥獣駆除で射殺され埋められていたた4歳くらいの個体
D:富津市で有害鳥獣駆除で射殺され埋められていた1歳半くらいの個体

図2はニホンザル以外で唯一持っている霊長目のスローロリスの脛骨と腓骨である。
図2.スローロリスの左右の脛骨と腓骨
ニホンザルやスローロリスの腓骨はしっかりしたものである。腓骨が一番
太くて丈夫そうなのがサルの仲間で、次にタヌキやネコの仲間、真無盲腸目で腓骨は脛骨の上部の方から下部まで癒合し、そして齧歯目では腓骨は脛骨の下部の方で癒合する動物たちがいたり、リスのように腓骨は脛骨と分離していた。シカやカモシカでは腓骨は殆ど脛骨と合体していて、腓骨外果が残っているだけだ。

2024年6月9日日曜日

プランターにネジバナ見つけた!      I found lady's-tresses in a planter!

縁側の上に置いてあるプランターにネジバナが2本花茎を伸ばしてピンクの小さな花を着けているのを見つけた。何だか凄く嬉しい。何年前だったかはっきりしないが、2階のベランダの置いたままの花鉢にもネジバナが咲いていたことがあった。ネジバナは日が当たるところなら芽を出して花を咲かせるんだ。ランの仲間の種子は小さな例えの芥子粒よりも小さく、粉のように軽い。風に乗って何処へでも飛んでいける。無数の種子の二つが我が家のベランダに舞い降りたのだ。そう思うと何だかネジバナが羨ましい。
図1.ネジバナ
ネジバナを英名を調べたら、lady's-tressesと云う。で、lady's-で調べたら、ヤエムグラやホクシャ、オクラやアツモリソウなどが出てきた。そう云えば洋ランのパフィオペディラムもlady's-slipperと云っていた筈だ。なお、tressは婦人の一房の編んだ髪の意のようだ(ランダムハウス英語辞典から)。成る程と思う。
 

2024年6月8日土曜日

シジュウカラの雛がこんなに大きくなっていた!     The great tit chicks have already grown so large!

ベランダの巣箱のシジュウカラの出入りが激しい。が、親鳥が巣箱へ入っても雛の声が聞こえない。ウーン、まだ孵化してないのかな?補聴器をつけて巣箱後ろ2メートルくらいで耳を澄ますが、良く聞こえない。連れ合いも娘もエ?この鳴き声が聞こえないのと驚く。親がエサをくわえてきて巣箱に入った途端、雛が鳴く声が聞こえないのだ。親鳥の声は補聴器無しでも聞こえる。頻繁に出入りしているのが、コヤツは♂なのかな?こちらを警戒しているようだ。昼食後、2時間粘って出入りを見続けた。上蓋を開けて見たいが、もうしばらくの辛抱だ。2羽が巣箱からいなくなった時を狙っている。
図1.これは♂なのかな?警戒している。
だんだん雛の声が聞こえるようになった。しかし、目の前の巣箱からではなくどこか違うところから聞こえる。エサを持ってる親が入る時の雛の喜びの鳴き声だ。2羽とも餌を探しに飛んで行ったので、網戸を開け、ベランダに出る。親鳥は近くにいないようだ。すぐ、針金を外し蓋を開けて、写真を撮る(図2,3)。3枚撮り、すぐ蓋を閉め針金でくくる。成功だ!
図2.ベランダの巣箱
7羽の雛がいる。右の雛は少し成長が遅れているようだ。それにしてももうこんなに大きくなっていたなんて、雛の甲高い鳴き声が聞こえなかったから楽しみが半減している。連れ合いは居間にいても親が来たのは雛の鳴き声で判ると云う。ぼくは、五感の内聴覚の楽しみが半減している訳だ。まー、親鳥の声が聞こえるから良しとしよう。
それにしても巣箱の入口の方を向いているなんて、親鳥がエサを持ってくるのが待ち遠しいのだ。右上角の一羽はエサを横取りするのかな?
図3.巣箱の中の成長した雛
これだと、もう2,3日もすれば巣立ちかな?
兎も角良かった。ネコにもハクビシンにもアライグマにも襲われないでここまできたのだ。この巣箱はぼくの枕元から5メートルも離れていない。

2024年6月7日金曜日

横浜で再会      Reunion in Yokohama

先日4日に横浜東口で、奥湯河原のサルを追っていた仲間と会食した。YNが台湾から帰国したからだ。元気で会える内に会おうと思ったが、ぼくが最年長の78歳であり、同学年は3人で他2人は5,6歳若い。一人は90歳を越えるお袋さんの介護で大変だ。皆、どうにか親の介護をしてきている。我々ももうすぐ介護をしてもらわなくてはいけない年齢だ。ぼくは太ったようで、皆から指摘される。太って見えるのは坊主にした事と歩けないので腹筋がなくなり腹回りが出てきた事だと思う。
YNから台湾の菓子やお守りを皆がもらい恐縮する。さらに、ぼくは科博の「大哺乳類展」で買った本まで貰う。1時間半はすぐ過ぎ、上の階にある喫茶店でまた1時間半を過ごす。話しは尽きない。