手元にある同じくらいの大きさの食肉目の動物5種の環椎を比較した。タヌキ、ネコ、ハクビシン、アナグマ、アライグマの環椎である(図1)。
図1.腹側からの環椎 上は頭骨側
a:タヌキNyctereutes procyonoides b:ネコFelis catus c:ハクビシンPaguma larvata d:タヌキNyctereutes procyonoides e:アナグマMeles meles f:アライグマProcyon lotor
赤糸が通る孔:脳へ向かう動脈と動脈の横突孔 黒糸が通る孔:頸椎の神経と動脈の外側椎孔 青糸が通る孔:頸椎の神経と動脈の翼孔
環椎の形状は殆ど同じだと思っていたが、このように並べて見ると横突起(環椎では環椎翼と云う)の形状も違うし、環椎の真ん中を通る椎孔の前後の長さも違う。さらに、ハクビシンとアナグマでは、横突孔、外側椎孔、翼孔の三つの孔があるが、タヌキやネコ、アライグマでは青糸が通る翼孔が無い。その代わりに環椎翼の左右の前部が窪んでいる(この窪みを翼切痕と云う)。
どうして、このような違いがあるのかこれからの課題である。もう少し、サルや齧歯目、ウサギなどの環椎も比較したい。

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