「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年4月7日火曜日

テンやタヌキの食物をとり方 How to get foods of a marten and a racoon dog

4月3日に早戸川林道・金沢林道・稜線までの尾根・登山道を歩いた時に見つけ拾ったテン糞2個とタヌキ糞2個を洗ったので内容物を紹介し、その食物の取り方を考えた。
テン糞①はカモシカを埋めたところで、テン糞②は御殿森ノ頭付近で、タヌキ糞①と②は尾根上で見つけた(図5)。
図1. 8:28 テン糞①
膜翅目翅・肢・腹部胸部頭部外皮・触覚
図2. 12:18 テン糞②
キブシ種子・果肉、ムカデ4cm、齧歯目(ネズミ科)左上顎切歯・骨片

宮ヶ瀬湖沿いで見つけたテン糞①は、全てが膜翅目の翅や外皮だった。この糞をした個体は膜翅目が越冬している岩穴や樹洞などに顔を突っ込んでヒゲの触覚で感知して食べたものだと思われる。御殿森ノ頭付近で見つけたテン糞②の個体は、干乾びて木についているキブシの果実だけを臭いで感知して食べ、同じように独特の臭いを感知してムカデを食べ、ネズミの仲間(切歯のカーブと全体の大きさと、左右の幅から、このネズミはヒメネズミかカヤネズミと推定した)の動き回る音を聴き分けて食べたものと思われる。

図3. 10:18 タヌキ糞①
6センチくらいの大型獣(多分シカ)の5,6本の毛・皮革部分、ヒノキの葉の砕片を含む腐葉砕片、節足動物外皮・肢、砂利、砂泥
図4. 10:31 タヌキ糞②
3~6センチくらいの大型獣の毛、腐葉砕片、昆虫産卵管・肢・外骨格、砂泥

タヌキ糞①と②のタメ糞の場所は100メートルちょっとしか離れていないので、同じ集団のものだろう。彼らはシカの腐肉を食べ、腐葉層を漁って昆虫やムカデ、クモなどの節足動物の仲間を食べたのだ。シカの腐肉は臭いで感知し、腐葉層に生息する節足動物類はヒゲや口吻や舌の触覚で感知して食べているのだろうか? 腐葉砕片もたくさん混じっているから、腐葉層の節足動物を食べる時は腐葉ごと節足動物も食べているのだろう。

タヌキもテンも視覚で食物を探して食べているのではなく、嗅覚や聴覚、及び触覚で食物を感知して食べていると考えられる。ぼくらヒトは、先ず見て食物を手に取り(視覚)、臭いを嗅いで確かめ(嗅覚)、口に入れて味(味覚)や舌触り(触覚)で食べるのを止めたりする。
図5. 移動ルートと糞発見地点
〇:イノシシ糞、①:テン糞①とカモシカ滑落死体を埋めた場所①、②:タヌキのタメ糞

2020年4月6日月曜日

これは誰の糞だ! Whose feces is this? Fox?or Wild pig ?

4月3日に旧宮ヶ瀬ビジターセンター前から早戸川林道を歩いていて、見つけた大きな糞がある(図1)。その日、御殿森ノ頭近くで拾ったテン糞(図2)より十円玉の大きさと比べることなく一見して太く大きい事が解る。この糞は誰の排泄物だろうか?
内容物を見ればほとんど誰の物か当てることができる。これが、昆虫や小哺乳類の毛や骨が混じっていれば、キツネだし、植物質の物が大半を占めるならイノシシだ。さらに、腐葉砕片や節足動物の外皮が大部分ならアナグマだ。さて、これは誰の糞だろう?
図1. 早戸川林道上に落ちていた大きな糞
図2. 御殿森ノ頭付近で拾ったテン糞
さて、新型コロナウィルス感染拡大のTVニュースを見て、この大きな糞だけを先ず最初に洗った。
糞の内容物の大部分は茶色の水になって茶漉しから流れた。中に12,3ミリの肉質の奇妙な大きな物が目に入った(図3)。
茶漉しに残った物は、ーー腐葉砕片、節足動物外皮、魚の食道状の物(図3)、砂泥ーーであった。
図3の肉質の物を両手の指を使って広げると筒状になっている。これはコイなどの大きな魚の食道から胃腸に及ぶ部分かな?っと思う。まだ、乾いていないが焼いてみた。臭い匂いがして魚を焼いた匂いがしない。乾いたら、もう一度焼いてみたい。
もし、これが魚の胃腸だとすると この糞はアライグマの糞だと云うことになる。
図3.魚の胃腸かな
左下のものは右上の物を広げると筒状のものになる。
1日経って図3の物が乾いたのでガスの火で焼いた、感触から動物質の物だと思っていたものが、植物質の物だ。うぅーん?何だこれは?筒状になっていたからササのシュートの鞘のようなものか?(細胞までも見られる顕微鏡でもあればすぐ解るのに!)
っとすると、これはアライグマではなく、イノシシの可能性が高くなった。
節足動物の外皮や肢や腐葉砕片や砂泥も茶漉しに残ったからアライグマではなくイノシシの糞か!
野生動物たちの食事を思うと我々人間はなんと贅沢な食事を摂っているのだろう。動物たちは必死に生きている。
図3. 歩いたGPS上のルートと
イノシシ糞位置()とカモシカ滑落死体を埋めた場所(

2020年4月5日日曜日

尾根を登り、春ノ木丸へ! Climbed the ridge and to Mt.Harunokimaru! 

砂防堰堤から少し離れたところに、この2、3年の間伐作業で使われたような道が沢から尾根に作られている(図1)。道は登山道のごとく立派だ(図2)。シカ柵の扉が開いている。天気は良いし、まるで、気持ちの良いハイキング気分だ。おー、タヌキのタメ糞だ(図3)。タヌキのタメ糞は尾根上に作られることが多い。
図1. 9:59 林道から少し上がって林道や金沢を見る
図2. 整備されたような仕事道
図3. タヌキのタメ糞、木の根元を見て、拡大するとコインが、、
対岸の栂立尾根の斜面が崩壊している。昨年の台風19号によるものだろう。あれは、六百沢ノ頭から出ている斜面かな?5年前には登って本間ノ頭まで行っている。今、そんな力がない。でも、行ってみたい。
図4. 栂立尾根の崩壊地
おー、また、タヌキ糞だ。道の上にしている(図5)。タヌキ糞から15分くらい歩いて、平らな所に到着しカメラをセットし笑うが顔が引きつっている(図6)。随分太った。これだも、歩くだけで辛い訳だ。毎日風呂上りに体重を測るが、増える一方だ。が、山から帰ると1.5キロは減る。ここで、ザックを下ろして水やスポーツドリンクを飲み、ウロチョロ辺りを見回しているとタラの芽を見つけた(図7)。しかも1個や2個ではない、しかし、あるのはシカ柵の西側だ。運が良い、5メートルくらい離れたところに脚立がある。ちょっと古いので静かに足を下ろして乗り越える。何と、ここはタラノキだらけで、脚立を下りるところにもタラノキがあり、ズボンに絡むので一苦労する。ナイフを持って、12,3個近く採る。天婦羅と半分はキンピラにしてみた。これがウィスキーの摘みとしていけた!旨い!もっと採ってくるんだったかな?手や腕や顔までタラのトゲで傷つけたので、少々痛い。数年振りのタラの芽の収穫だ!嬉しい!ここで、30分くらい楽しんだ!
図5.タヌキ糞だ!
図6. 10:47 小ピークのような平なところ
図7. タラノキの芽
図8. タラの芽を採ったりして楽しんだところを振り返る
図9. シカの食痕だ!
11時50分、稜線に着く(図10)。高畑山まで稜線沿いに行こうかなと思ったが、Geographicaを見て、諦める。登山道を行っても登山道からの登りが急でイヤだし、山頂にはあの展望台がない。お昼は春ノ木丸にしよう。登山道へ向かっていると網を持ったチョウ取りの男性がやってくる。さらに、登山道を単独行の女性が高畑山の方へ向かっている。
図10. 稜線着
登山道に降り立って、そこには始めてみる案内板が架かっている(図11)。厚木市消防本部の電話番号も載っている。ここから携帯で電話が掛けられると云う事かな?すぐ側に登山用の道標もある(図12)。稜線に沿ったトラバース道が滑るので何となく足元がおぼつかない。今までこの道は、高畑山の帰路は走るようにして歩けたものだ。何だか急速にバランス感覚が悪くなっている。トラバース道の下側にキランソウがある(図13)。近づいて写真を撮りたいが、滑りそうで怖い。こんな感覚を抱くなんて、どうしてなのだ。スパイクでしっかり地面を押さえて歩きたい。沢登りや渓流釣りを趣味としていた82歳のお隣さんが、10年位前に怖くなったと丹沢に行くのを止めた。ぼくにもそのような不安感・恐怖感が出てきた。歳をとると、足腰が弱く体力が無くなって山歩きが出来なくなるのではなくて、バランス感覚が失われ、恐怖感で山歩きができなくなるのだ。
 図11. 高畑山6と書かれた案内板
図12. 宮ヶ瀬まで2.7キロの道標
図13. キランソウだ!
もうすぐ、御殿森ノ頭というところで、テン糞だ(図14)。
図14.12:18 テン糞
テン糞を拾い。春ノ木丸向けての道に入る。マメザクラが綺麗だ(図15)。鞍部に動物写真撮るカメラが2台仕掛けられている(図16)。ぼくが撮られたようでピカッと光ったのでカメラの存在が判る。カモシカの角砥ぎの跡が数か所にある(図17)。そのまままっすぐ尾根を登って春ノ木丸だ(図18)。冷たい風が通り抜けるので、オニギリ1個を急いで食べ、ビジターセンターと書かれた方の尾根を行くことにする。急な下りの階段道だ。シカ柵の扉を潜って道標だ(図19)。ぼくと同年齢くらいの男性が熊避け鈴を鳴らしながら後ろから迫ってきたので、道を譲る。早い、早い、彼の姿はすぐ消える。ぼくもあのように小走りで歩けたのだ。お!スミレサイシンだ!(図20)。
車に着いたのは、14時だった。帰宅して、風呂だ。明るい内に入る風呂は何故か温泉場の風呂に入っている感じがする。風呂の窓から陽が射し込みなんとも気持ちが良い。GPSの軌跡では10.5キロ歩いたことになる(図21)。バランス感覚を養うトレニーングとは?
図15. マメザクラが満開
図16. カメラ
図17. カモシカの角砥ぎ痕
図18. 春ノ木丸
図19.シカ柵扉を潜って道標
図20. スミレサイシンが咲いていた

図21. 歩いたルート

2020年4月4日土曜日

金沢林道を歩く!   Walked on the Kanazawa forest road!

車を元宮ヶ瀬ビジターセンターの前の駐車場に置き、車を離れた7時半にはぼくの車以外他に車は無かった。しかし、14時頃戻ってきた時は車と人で溢れていた。
ゲートをまたいで林道に入る。まだ、肌寒い。ヤマブキの花を眺めていると足元に爪が幅広のカモシカの足跡だ!(図1)
図1. 足跡
ん?この木の蕾は何だ?ゴマギ? この時ゴマギしか思い浮かばなかったのだから新葉を摘まんで揉んで臭いを嗅げばハッキリ判ったのに、、、、。確か、この辺りで秋にガマズミのような赤い実が生っていた筈だ。
図2. ゴマギの蕾かな?
図2'. ゴマギで良いかな?
アケビの花が咲いている(図3)。ミツバアケビとは違って、花の色が白っぽい、どちらかと云うとムベの花に似ている。
図3.アケビの花
ん?この糞は?テン糞にしては大き過ぎる(図4の10円玉と比べてみて!)。キツネ糞かな?洗うと解るだろう。全部持ち帰りたいが、糞用のビニール小袋に入りきらない。拾った時、植物繊維が混じっていたのでイノシシ糞かも?
図4. 大きな糞
カモシカの滑落死体を岩や木で隠した谷間に来た(図5)。まったく死骸が見たらない。肋骨か背骨くらいは見つかるだろうと埋めた場所を掘ったが何もない。タヌキやアナグマやネズミ、カラスたちが運んだのだ。が、毛があった(図6)!ほんの少し残っていた。カモシカの毛が見つかった近くの岩にテン糞があった(図7)。
図5. カモシカを覆い隠した場所
図6. 見つかったカモシカの毛
図7. テン糞(図4の糞と比べると随分小さいですね)
水が滝のように流れ落ちている。周りにはハルユキノシタが群生している。こんなにあるから、葉を摘まんで少し持ち帰って天婦羅にでもしたいくらいだ。
図8. 水が随分豊富
図9. ハルユキノシタの群生
 図10. ハルユキノシタの葉が柔らかそう
図11. 一株二株の方が可憐だ!
図12. ヤマブキが咲く
この沢がこんなにも水が豊富だっただろうか?
図13.豊富な水が落ちる
おー、新たにヒノキの植林をしてシカ柵を張り巡らせたのだ。
図14. ヒノキの植林と新しいシカ柵
また、沢だ!水が林道を歩く足元にも飛び散る。こんなに水が豊富だったことがあったろうか?林道の沢側にミツバアケビの花が咲きかけていた。まだ、蕾だ。
図15. 水が林道まで飛び散る
図16. ミツバアケビの花蕾
尾根を登って高畑山への稜線まで出るための登り口を決める。腹ごしらえに朝飯としてコンビニで買ったアメリカンドックを食べる。日当りのところに座ってサーモに容れてきたウーロン茶を飲みながら食べ終える。目の前の斜面を登っていくと新しいシカ柵があり、それを乗り越えるための脚立が架かっている。脚立に乗って、柵内に入って尾根を登ったが柵を乗り越える別の脚立かあるいは扉が無い。しかたなく、戻る。増えた体重で脚立を越えるのは、脚立のステップが体重で折れるのでないかと心配し、怖々だ!
穏やかに入れる適当な登り口がないか探しながら歩く。以前、「丹沢サル観察し隊」でキャンプした砂防堰堤のところにきた。沢の水が豊富で幅広くなっている(図18)。それは2010年5月15日のことだった(図19)。何と、この砂防堰堤の近くにシカ柵の扉が開けられ、仕事道がある。ここから登ることにする。以下、次にアップ!
図17. この尾根を登って行こう
図18.水が幅広く流れ中洲がほとんどなくなった
図19. 2010年5月
図20. 2010年5月 皆、若かった!

2020年4月3日金曜日

金沢林道・登山道・春ノ木丸 The walking from Kanazawa forest road, climbing road, to Mt.Harunokimaru

今日は元ビジターセンター前の駐車場に車を置いて、早戸川林道・金沢林道を歩き、途中から金沢の右岸の春ノ木丸・高畑山を結ぶ稜線を目差して登った(図3)。登山道に出て高畑山でお昼を食べようかな?っと思ったが、高畑山の木造りの展望台が取り壊されてしまったので、諦める。登山道に下りる途中で、ぼくくらいの年齢の捕虫網を持った男性が登ってきた。「こんにちは!」っと云うと「チョウマニアです」と云う。良い趣味だ!歳をとっても登山道から外れてチョウを追うなんて、、、、。チョウマニアは裾野が広い。だから高価なチョウの図鑑もそれなりに売れるんだ。その点、こちらは動物糞を拾って喜んでいる。

今日は、ヤマブキが陽の光を浴びてその黄色が鮮やかだった。さらにマメザクラはどこも満開だった。ウグイスカグラも見どころだった。
図1. ヤマブキ
図2. ウグイスカグラ
図3. 歩いたGPS上の軌跡