「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2018年11月13日火曜日

動物が食べる果実と種子  Fruits and Seeds that mammals and birds eat.

テンやタヌキの糞の中にはたくさんの種子が含まれている。もちろん、季節に応じた果実の種子が含まれる。
先日8日に土山峠から湖岸林道で見つけた果実を採ってきて種子を取り出した。
メギの果実
メギの種子

カマツカの果実
カマツカの種子

スイカズラの実
スイカズラの種子

ウラジロノキの実
ウラジロノキの種子

以下のシラキ、ガマズミは果実を採ることができなかった。アオツヅラフジは種子がアンモナイト状な事をを知っているので、敢えて採らなかった。ヌルデの実はテンやタヌキなどの動物は食べないだろうと採らなかった。しかし、実は出来るだけ採り、種子を確かめた方が良いだろう。 それにしてもカラスザンショウの種子が鳥糞から出てくると判らないなんて!あらためてやまぼうしさんに感謝!
シラキの実
ガマズミの実
アオツヅラフジの実
ヌルデの実

2018年11月12日月曜日

鳥糞からでた不明種子 Unknown seeds which were included in bird's dropping

8日にMaru氏と大棚沢駐車場から土山峠まで歩いた時に橋の欄干の上にあった糞。鳥糞?テン糞か迷った。5、6個あったが、2個持ってきた。

洗ってみると、いずれもクマノミズキSwida macrophyllaの種子(白っぽい)と見たことあるようなないような同定できない不明種子だった。
これらは両方とも鳥糞と結論付けた。その理由は、種子とわずかな植物質よりなるものだけであったからだ。テン糞なら種子と未消化の果肉や果皮が半分くらいある。
鳥の方が果実の果皮や果肉をテンよりもはるかに分解・消化していると云える。
そういう意味では、鳥による種子分散の方がテンによるものよりも理に適っているかな!
鳥糞?
内容物:クマノミズキ種子、不明種子A

テン糞?
内容物:クマノミズキ、不明種子A
不明種子Aを接写レンズを付けて一眼レフで撮った。見たことあるような無いような種子である。
不明種子A
鳥糞から出たこの種子は何だろう?どなたか判りますか?

タヌキの解体  The dissection of the racoon dog

8日に交通事故に遭ったタヌキを拾ってきたが、10日に剝皮、解体した。この個体はメスであり、顔面とくに下顎骨がかなり壊れていた。他の身体の部分は剝皮したところでは出血もなかった。
頭骨以外は折れた骨は無さそうだ!
この轢死体のタヌキ、早朝時か真夜中に、轢かれたようで、猿ヶ島から下りてきてビニールに包んだタヌキを見てもダニが這い出ている様子はなく、持ち帰ってからビニール袋に容れて物置に置いてたが、特にダニが這い出している様子はなかった。
轢き殺された直後だと、体温の低下とともに数百匹ものダニが死体から放射状に這い出ていくのをみたことがある。
轢かれていたメスのタヌキ
このタヌキを剝皮したが、皮が剝きづらく苦労した。臭いがするのか、7,8匹のギンバエがやってきたのには閉口した。
皮を広げて干したが、これにもハエが集り、卵を産んでいた。
連れ合いは顔を出してイヤな顔をするし、お腹を裂いて綺麗な内臓を取り出したが、胃には腐葉がたくさん入っているだけだった。
胃の内容物を見て、内臓は庭のアジサイの根元に穴を掘って埋めた。
毛皮を尻皮用にしようと思ったが、小さいので尾とともにタヌキの毛の標本とする。

2018年11月11日日曜日

土山峠・宮ケ瀬尾根 タヌキ糞とアナグマ糞の違い The difference of dung between racoon dog and badger

10:30に宮ケ瀬尾根に辿り着き、早めのお昼とする。ぼくは、ガスボンベでお湯を沸かしお餅と春菊をたっぷり入れたインスタントラーメンにする。いつもは昼食のオニギリや弁当は食が進まず食べなきゃダメと仕方なく食べていたが、インスタントラーメンはいける。熱い汁があり旨い。これからのお昼はこれだと思う。
11:08 ハリギリが実をたくさんつけている
昼食後、道標を囲って二人で写真だ!が、逆光だ。お昼を食べている時に、この宮ケ瀬尾根を北上して清川トンネルに行かずに、南下することに決める。二人とも楽な方をとったのだ。
11:11 道標を囲んで記念写真を撮って出発だ!
これからしばらく両側が落ちた細尾根が続き、ちょっとしたアルペン的な雰囲気に浸れる。尾根上に岩があったり、木があったりするので、右に巻いたり、左に巻いたりしながら行く。右手には高畑山から本間ノ頭(東峰)への稜線が見える。
細尾根を歩いて、登りとなって次第に尾根巾が広くなって間もなく、テン糞やタヌキ糞が尾根上にある。
11:37 テン糞4

11:41 タヌキ糞2
糞を拾い終わった後、Maru氏に先に行ってもらう。先にピーク617.2の猿ヶ島に着いた彼は、暑いので、上着を脱いでいる。ぼくはハリギリの長椅子に腰掛けてサーモに入った熱いお茶を飲む。
11:59 猿ヶ島617.2ピーク ハリギリの長椅子に腰掛けて仏果山方面を撮る
12:07 大きなサルノコシカケ 猿ヶ島で
またここで、日和ることになる。尾根を南下しないで、ここから北東に走る尾根を下って直接湖岸林道に出ることにする。その方が1時間以上の短縮だ。
この尾根はタヌキのタメ糞が多いので、少し期待した。やはり、以前とほとんど同じ場所にタヌキ糞があった。
12:21 タヌキ糞3

12:22 タヌキ糞4
おー、アナグマ糞だ!この糞、ちょっと目にはタヌキのタメ糞に見えるが、一つ一つの糞塊が一様であり、この固まりしかない。広がっていない。さらに、タヌキ糞のように食べた種子が糞粒の上に浮かび出ていない。
12:43 アナグマ糞
12:54 リスがモミの実を食べた痕
12:54 上のリスの食痕の1メートルくらい下にモミの実が4個落ちている。リスが置いたのか?モミの実が風で落ちて、このように並んだとはとても思えない。
13:14 湖岸林道に着いた!
尾根から子尾根を辿って歩いていくと古い仕事道があり、その仕事道を辿って降りてくると上の立入禁止看板があった。
13:47 橋の欄干の下にテン糞だ!往きは見落とす
湖岸林道について、しばらく橋の上で休む。空を見上げていたMaru氏があれはオオタカだ!と教えてくれる。早速双眼鏡で見る。オオタカの尾の形と広げた羽根の幅の説明を受ける。なんか、今日はタヌキやジネズミの死体は拾うし、オシドリやオオタカなどの鳥たちを教えてもらうし充実した山歩きだ!この後、柵を越えてバス通りを歩く。
14:12 クワ科のイタビカズラの果実だ!
14:25 トランクに容れたタヌキが待っている車に到着だ。

土山峠・宮ケ瀬尾根 タヌキやテンによる種子分散は鳥たちによるものより効果が少ない Tsuchiyama Pass-Miyagase Ridge Seed Dispersal by racoon dog and marten is less effective than birds.

8:45 湖岸林道の終点にあった道標のところから沢沿いの斜面に作られた山道に入る。道は荒れている。9月下旬の台風のせいか倒木が道を塞ぎ、イノシシの掘り起しがいたるところにある。
一歩一歩ゆっくり10分も歩いた道の上にスッポンタケが、初めはキヌガサタケと思っていた。気になるのでキノコ図鑑を見て男の外部性器に似ていると云うスッポンタケであることが解かった。
スッポンタケ
道は尾根を巻いていくのだが、道から10メートルほど尾根を登ったところにタヌキのタメ糞場があったので、今はどうなっているか登って確かめた。が、そこはもう2、3年は使われていないようで、全く糞の欠片もなかった。
タヌキは様々な果実を食べて種子を糞として林床に残している。そのため、タヌキは種子分散の一翼を担っていると考えられる。
しかし、かってタメ糞場として使われていたところが使われなくなっても、新芽が出て木々が育つのだろうか疑問に思っている。
テンなら、同じ場所に数回糞をすることもあるが、糞をする場所はタヌキに比べると散らばっているので、まだ糞から出た種子が新芽を出して木々に育つ可能性がある。それでもヒヨドリなどような鳥たちの方が種子分散の担い手であると感じている。それは、我家の狭い庭にシュロやヤツデなんかが植えもしないのに出てくるのは鳥糞によるものに間違いないだろう。
8:56 タヌキのタメ糞があった場所、幼木無し
沢に架かる橋が流されているが、岩伝いに沢を渡ってしっかりした鉄製の階段に登る。
もう、かってあった道はほとんど崩壊して不明な箇所が多い。大きなヤマアカガエルがいた。我家の4歳メスよりも大きいくらいだ。これもメスかな?
9:25 ヤマアカガエル
尾根を登っていくと、直径1メートルの範囲に2ヶ所にタヌキのタメ糞がある。
9:39 タヌキ糞1 こちらはマメガキの種子がある
こちらはヤマボウシの種子がある
尾根をほぼ直登に近いかたちで登ってきたので、上半身は汗っぽくなる。帽子をとって腰のバンドに挟み、尾根から斜面の巻く道に入った陽が射している場所で一休みだ。ぼくはセーターも脱ぐ。
紅葉が綺麗
一休みしてからが、又、急峻な尾根でところどころ道が崩壊しているので、宮ケ瀬尾根を目指しての登りで、標識が見えてホッとする。
11:32 宮ケ瀬尾根着 

2018年11月10日土曜日

土山峠ー宮ケ瀬尾根 The Tsuchiyama Pass and Miyagase Ridge 

ジネズミを拾って、20分くらい歩いて土山峠のバス停に着く。その前に完全なテン糞を見つけ拾う。
7:59 テン糞1
柵を乗り越えて、橋の欄干の下にアケビの種子が散在している。サル糞が雨に打たれて内容物の種子が散在したのだろう。
アケビの種子
山側の斜面にガマズミの赤い実がたくさんついている。登って採るまでもない。美味しくなるのは一二度霜に当たってからだ。ちょっと不思議なことは、ぼくにとっては美味しいガマズミの果実だが、その種子がテン糞やタヌキ糞などから出てきてないことだ!これはどう考えたら良いのだろうか?
ガマズミ
 メギの真っ赤な果実をMaruさんが見つけた。ぼくは採って食べてみた。苦くはない。動物も食べるだろうに!今まで種子を見落としているかもしれないと思い種子標本を作るために果実を4個ゲットする。メギの果実は枝の外側にはなっておらす、どれもトゲに刺さって痛くてとりずらい奥の方になっている。きっと動物たちは外側の果実は採れるが内部のはトゲが刺さるので採れないのだろう。
メギ
おー、また、テン糞だ!
テン糞2
シロヨメナ
ヌルデの果実が塩を噴いてきている。
ヌルデの果実
カマツカの真っ赤な果実がたくさんついている。これももっともっとテンに食べられてもいいのに、何故か糞の中には種子が出て来ない。
カマツカの実はテンよりも鳥たちに食べられるのかもしれない。
カマツカの赤い実
アオツヅラフジの種子やスイカズラの種子も動物糞からは見当たらない。これらも鳥が食べる果実なのかもしれない。
アオツヅラフジ
良い香りの白い筒状の花のスイカズラの黒い実
シラキの実がこんなにたくさん!
テン糞3
8:44 宮ケ瀬尾根から清川トンネルへの入り口の道標
ここからの山道はこのままだとあと2、3年もすると道はなくなってしまうだろう。

2018年11月9日金曜日

死体をまた拾う I got the corpse of Dsinezumi Shrew

大棚沢駐車場に車を置き、宮ケ瀬湖に沿った道を歩きだした。宮ケ瀬湖の対岸付近の湖面にはマガモ、カルガモ、さらにはぼくにとっては図鑑でしか見たことがないオシドリなどのカモたちをMaru氏から教えて貰いながら歩く。
オシドリMandarin duck 
橋の上の欄干にはテン糞のような鳥糞のようなものがある。Maru氏は鳥糞ではないと云う。一応ゲットだ!
自動車道路は、通勤の乗用車やトラックが轟音を響かせて走る。トラックが通る度に身体が飛ばされそうになる。
鳥糞?
テン糞?
歩き始めて15分くらいのところでネズミ状の動物が死んで転がっている。ジネズミだ!\(^_^)/!
ジネズミDsinezumi Shrewが転がっていた
 Maru氏にこれは大きな外耳があるのでモグラ科のヒミズの仲間でないことを話す。トガリネズミ科の動物はここにはカワネズミ、トガリネズミ、ジネズミがいるが、カワネズミは頭胴長10センチくらいあって大きいし、トガリネズミは歯が赤褐色に染まるがそうでないので、ジネズミCrocidura dsinezumiだ!
拾って嬉しい!人に踏まれてないことを祈る!
〇で囲まれたwaypointがジネズミを拾った地点

2018年11月8日木曜日

タヌキの轢死体を見つけ拾う。  I found and brought the racoon dog's road- kill .

今日は、久しぶりに鳥の専門家のMaruさんと丹沢に行った。
伊勢原の東海大学病院前を過ぎて清川村方面への道を行くと、道路にタヌキが轢かれていた。20メートルくらい進んで停まった。後から来る車は道路に横たわっているタヌキを避けている。十数台通り過ぎて、Maruさんが尾を持って持って来てくれた。ぼくは後足をつかんで車まで運ぶ。
今日に限ってビニール袋が無い。薄いビニールで包んで、デジ袋に容れて、トランクに納めた。メスだと思ったがしっかり確かめていない。
口から血を流している。轢かれて間もないのだろうが、死後硬直で堅くなっている。少し小さい感じなのでまだfull adultにはなっていないだろう。剝皮し、解剖し、徐肉をして煮て、骨を洗い、全ての骨を取り出そう。徐肉する時に少し、咬筋や側頭筋の付き方を調べよう。
今日は、大棚沢駐車場に車を置き、土山峠まで歩き、湖岸林道を歩いて清川トンネルへ向かった。が、宮ケ瀬尾根でお昼を食べた後、清川トンネルには向かわずに尾根を南下し、ピーク617.2から東方に走る尾根を降りて湖岸道路に出て、戻ってきた。

2018年11月6日火曜日

パタゴニアマーラの上顎の歯  The teeth of maxilla of Patagonian mara

専門学校の飼育専攻で飼っているパタゴニア マーラDolichotis patagonumがいた。
2011年3月に撮る
上の写真のマーラが今夏の暑さ?で死んでしまった。
飼育の学生たちがマーラを解剖した。その時の上顎を撮った動画を2年生のK君からコピーさせてもらった。それが下の動画だ。
マーラの上顎の部分だけを見ると、どうもマーラの切歯ばかりでなく臼歯全ても一生伸び続ける根が無い歯である。
歯式は上顎だけでは、1・0・1・3のようだ。
上顎の形状だけを見ると、手持ちの齧歯目の頭骨のヌートリア、モルモット、ハムスタに似て切歯孔の長く、臼歯が4対だ。きっとカピパラも同じなのだろう。
しっかり、頭骨標本が出来たなら、全体的にしっかり眺め回して見たい。
前臼歯を抜いて差し込むところを静止画像にした