「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2016年2月15日月曜日

沈丁花が咲き始めた。  The flower of winter daphne has begun to bloom.

昨日とは打って変わって冷えてきた。
庭に出て、カヤランやヨウラクランの様子を見た。
あんなにシワシワになっていたヨウラクランの葉が二日前の温かい雨の影響で、
葉は膨らみイキイキしている。
カヤランSarcochilus japonicusの蕾も膨らんできたようだ。
でも、まだ2月で寒いから動かないでいて欲しい。
日向の壁際に植わっている沈丁花の花が咲き始めている。
しかし、白花の沈丁花Daphne odoraはまだ蕾のままだ。
昨日、確定申告を書き上げた。何だか一勝負終えたとような感じである。
明日税務署に行って提出してこよう。来年からはe-Taxにしてみようかな?

2016年2月14日日曜日

テン糞の内容物  The contents in the scats of marten.

2月10日伊勢沢林道歩きで拾ったテン糞4個である。

テン糞4個の内3個にはキブシの種子が入っていた。しかし、キブシの種子がたくさんあったというわけではなく、1、2個のキブシの実を食べた程度のものである。
また、2個からは直翅目のバッタの仲間を食べた産卵管や外皮があり、さらに2個からは脊椎動物を食べた骨片や歯、毛などが出てきた。

10:06①
ケンポナシ種子果肉果皮果柄、直翅目産卵管脚
10:13 ②
キブシ種子、カナヘビorトカゲ歯骨・骨片
下の歯骨がカナヘビかトカゲの区別がつかなかったものだ。しかし、今、こうやってしっかりアップして歯の先が鋭くないのでトカゲだと考えた。
しかし、このテンはトカゲを偶然に岩か木の割れ目か落ち葉の下で見つけたのだ。
厳冬期のトカゲはまったく動くこともできずに食べられたことだろう。
カナヘビとトカゲの歯の区別は、HPの自然・生物→両性・爬虫類の歯と骨を参照
咽頭骨があったら一発で同定できたのだが、、、。
http://members2.jcom.home.ne.jp/fumio.fukuda/boneOK.html
11:28 ③
キブシ種子果肉果皮、オオウラジロ果肉果皮
13:08④
キブシ種子果肉果皮、直翅目脚外皮、鳥毛・毛根、小哺乳類毛、骨片
この骨片が鳥の骨か小哺乳類のものか判断できない。鳥か哺乳類の骨片かも区別できないなんて酷すぎる。もっとも鳥の骨はフライドチキンをあまり食べないので良く知らないのだ。

下のルート図の中のテン糞①~④の位置でも解るように、テン糞①、②、④は直径50センチ以内の円に入る場にあった。①と②を見つけた時は④の糞は無く、3時間後に同じ場所で新しい④を見つけたのだ。①・②・④は同一個体のものだろう。
この個体はぼくの行動を監視していたかも知れない。
Fig.1 ルート図とテン糞①~④の位置

今日は、温かい風が吹いているが、雨だ。
植物も動物も一気に冬から春の目覚めとなるのかな?
昨日から学校の春休みに入ったので、釧路に行こうと思っていたが辞めた。
退官・定年したサル関係の友人たちとの呑み会の連絡が入ったのだ。落ち着いて呑める所を探さなくてはならない。

2016年2月13日土曜日

食肉目の骨盤結合と座骨結節・座骨弓の長さの関係  The relatioships among the length of Symphysis pelvina, Tuber ischiadicum,and Arcus ischiadicus of Carnivora.

手持ちの食肉目のイヌ、タヌキ、ネコ、マングースの寛骨である。
アナグマの寛骨もある筈だが、頭骨を除く骨格は整理が全くできていない。
このように寛骨なら寛骨で分類するか、動物ごとに分けるかまだ決まっていないのだ。

イヌ
我が家で飼っていたクロのものである。14歳で死んだ。
クロの歯は摩耗してなく若々しいが骨盤をみると年歳相応に老化したものとなっている。
Fig.1 イヌの寛骨
タヌキ
宮ケ瀬付近の道路で轢死していた個体である。
クロと同じように骨盤結合で左右の寛骨がしっかり合体している。
Fig.2 タヌキの寛骨
ネコ
専門学校生が江戸川区葛西の公園でこの寛骨だけを拾ったものだ。
骨盤結合しているが、何故か座骨結合の部分が少し隙間が空いている。
他の2個体のネコでは左右の寛骨は骨にすると離れている。
Fig.3 ネコの寛骨
マングース
このマングースは奄美大島産のものであり、上肢や下肢の骨の軟骨部分が骨とまだしっかり癒合していないので、まだ若い個体のようだ。下の写真の左右の寛骨はボンドで張り合わせたが、骨盤結合が直線となっていることがわかる。
Fig.4   マングースの寛骨
偶蹄類の寛骨では、気が付かなかったが、マングース(Fig.5)では
Aの座骨結節(サルでは尻だこにあたる部分)の部分のカーブからBの座骨弓の線がネコやマングースではほぼ直線である。

イヌとタヌキの座骨結節は座骨弓の二倍以上長いが、ネコやマングースの座骨結節は座骨弓の二分の一以下である(Fig.6~Fig.9)。
そのため、イヌ・タヌキの骨盤結合は長くなるが、ネコ・マングースでは短い。
Fig.5 マングースのA:座骨結節、 B:座骨弓、 C:l座骨結合
Fig.6 イヌの座骨結節(黄色線部分)と座骨弓(橙色部分)
Fig.7 タヌキの座骨結節(黄色部分)と座骨弓(橙色部分)
Fig.8 ネコの座骨結節と座骨弓
Fig.9 マングースの座骨結節と座骨弓

骨盤結合の相対的な長さと、座骨結節や座骨弓の長さとの関係が、それぞれの動物たちの生理・生態とどのように結びついているのかはぼくにとってのこれからの課題だ。
ともかく、他の動物たちのものも見ていきたい。 a

この虫こぶは誰が作った? Who did build the gall of winter bud?

2月10日の伊勢沢林道歩きの続き:
この虫癭(虫瘤)は冬芽に作られている。
伊勢沢林道の谷側にはクマシデが多かったからクマシデの冬芽に作られたものなのかな?
拡大するとこうだ!
毛で覆われたなんとも暖かそうな住居だ。この中なら温かいし、また食料も豊富にあるので厳冬期も乗り切れるのだろう。
でも、誰が?どんな昆虫が作ったものなのだろう?

2016年2月12日金曜日

ジャケツイバラの豆を食べたのは?  Who did eat the beans of Caesalpina decapetala?

一昨日、伊勢沢林道を歩いていたら、 ジャケツイバラの豆の鞘が林道一面に落ちている場所があった。
この広がりは、縦10メートル、横3メートルくらいだ!
どの鞘も二つの鞘が弾けてバラバラになっている。
中の豆はと探したら2個だけ見つかった。

乾燥して自然に鞘が弾けたものとは思えない。乾燥して弾けたら豆がもっともっと見つかって良いはずだ!動物がこのジャケツイバラの固い実を食べたのだろう。

見つけた豆には歯型がついている訳ではないが、動物が食べ残したものと思われる。
この豆を食べた動物は、リスかムササビの仲間だろう。
もう少し、注意深く、鞘の状態を一つ一つ調べてくるんだった。

2016年2月11日木曜日

ニホンザルの骨盤結合   The symphysis pelvina of Japanese macaque.

ニホンザルの左右の寛骨はFig.1とFig.2のいずれも結合していない。
ボンドで仙骨と左右の寛骨を無理やり合わせている。
この二つの寛骨は思春期を過ぎたオス個体のものである。
年齢は頭骨の歯の萌出状態で推定した。
これらの個体は千葉で有害駆除で射殺され、埋められていた。
友人のT.Iが掘り起こしてぼくに送ってくれたのだ。

恥骨結合が生じる部分から座骨結合が生じる部分まで軟骨で結合していたようである。
土に埋められている間に軟骨部分が外れてしまったようだ。
サルの左右の寛骨が偶蹄類のものとは違って、6、7歳を過ぎても結合しない。
つまり、サルの場合は偶蹄類とは違って左右の骨盤の可動性がずーっと残されているのは、
後足も前足と同じくらい前後・左右に可動させなければ生活できないために、左右の寛骨は結合しがたいのだろう。
Fig.1 座骨の方でボンドで合わせた。

Fig.2 恥骨の方でボンドで合わせた。
この個体は後ろから射殺されたようだ。右の腸骨に散弾銃の弾が突き刺さっていた。
何故か、尻だこに当たる部分の座骨が埋められた跡に動物たちに齧り取られたようだ。

次回は食肉目をアップしたい。

デンドロが咲き始めた。   Dendrobium has begun to bloom.

デンドロが咲き始めた。
大きなユキダルマ(品種名)よりもこの小さなデンドロが好きだ。
もちろん匂いも良い。
デンドロは屋外から室内に取り込む時期が早かったり、水分を与え過ぎると
花芽が葉芽に代わってしまう。この葉芽から根が出てきたら、そこから取り外してミズゴケに包んで増やすこともできるし、茎の節の中ごろを切って芽が出てくる部分上にちょっと出してミズゴケに包んでいても増やすことができる。もちろん、大きくなった株を分けても良い。
庭の日本産の着生ランのフウラン、ヨウラクラン、カヤランは寒さで凍って死んでしまうのではないかと思ってしまうくらいだが、
カヤランは2、3センチに伸びた花茎を伸ばして寒さと乾燥に耐えている。
今、見てきたら花茎に3、4個の花芽がついているがそれが2,3ミリの大きさになっている。
しかし、ヨウラクランは葉が萎み大丈夫かな?という思っている。

自民党の宮崎議員は育児休暇を申し出たが、あれは何だったのだろうか?
まさか、不倫のために使う時間を確保したかったのか?
自分の子が生まれる時は、涙が出るほどに嬉しいものだ。
にも関わらず宮崎議員の言動は許せない。即刻議員を辞職すべだ!

北朝鮮のロケット打ち上げは世界各国から批判を浴びている。しかし、国連の常任理事国だけが核を持ち、インドやパキスタンや北朝鮮を含む国々が核を持とうとすると非難される。
おかしな考えだ。まず、大国が核軍縮を率先して進めるべきだ。

アメリカの大統領選が非常に興味深い、民主党は貧富の格差是正を訴える候補が若者に人気があるようだ。一方共和党は強いアメリカとしての独善性を訴える候補が人気があるようだ。
グローバル化は、一国ばかりでなく世界中に貧富の格差を広げている。

2016年2月10日水曜日

伊勢沢林道を歩く   Walking on the Isezawa forest road.

今朝5時に起きた。山行の準備は昨夜していたので、朝食を食べて出かけるだけで良かったが、
もし、宮ケ瀬周辺の道路がアイスバーン状だったら困るので、7時になってから家を出た。
1月4日に信号待ちの交差点で前の車に追突したので、停車中は前の車との車間距離は1メートルとった。これまでは、自転車が素通りできないくらい前の車に接近していたので、助手席に乗る家族からいつも注意を受けていたのだ。事故後1ヶ月振りの運転だ。
朝の通勤渋滞に巻き込まれたので、緊張の連続だ!

水沢橋の駐車場に着いたのが9:30であった。2時間半も掛かったのは初めてである。
外にでると寒い。手袋を毛糸のものにしてあるく。
日陰には残雪があり、表面は氷結していて滑る。

おー、上の方は雪だ!
 日向の伊勢沢林道はこのようなポカポカ状態で温かい。
 しかし、北斜面には雪がある。30センチくらいはありそうだ。
 次第に、日向でも雪が残る林道となる。登山者?が一人降りてくる。また、一人降りてくる。
登山靴の足跡はまだ続く。
が、林道終点付近で、二人の足跡が戻っている。
終点から沢沿いの雪面を登る。雪が固く締まっている。登山靴で蹴ってステップを作りながら登る。
 登り詰めたところで、テン糞がある。今朝の糞で、今日三個目だ。
雪が氷結して滑るのでアイゼンをつける。うん、正解だ。もっと前に装着していれば良かった。
しかし、時々、ズボッと雪に埋まる。歩きにくいことこの上ない。
汗だくとなり、11:30を回っているので、切り株の雪をどけてそこに座り、もってきたインスタントラーメンを作って食べる。
で、非常食無しなので、戻ることにする。ぼく一人で雪に埋まる沢を歩くのは大変だ。
帰りのぼくの運転の車を専門学校の卒業生で
県のパークレンジャーをしているMatsushima君が見たと連絡してきた。

今日は動物の死体探しが目的だった。
そのために大きなザックと大きなビニール袋を持ったのだ。
まるで、取らぬ狸の皮算用だ!

2016年2月9日火曜日

偶蹄類の左右の寛骨は骨盤結合で癒合する。  Both of the hipbones of cloven-hoofed coalesce in the symphysis pelvina.

 ニホンジカFig.1、カモシカFig.2、イノシシFig.3の左右の寛骨の骨盤結合(恥骨結合と座骨結合を意味する)を写真で見てもらう。
 Fig.1 シカSica deerの恥骨結合Symphysis pubicaと座骨結合Symphysis ischiadica

Fig.2 カモシカJapanese serrowの恥骨結合と座骨結合

Fig.3 イノシシのウリボウ Wild boarの恥骨結合と座骨結合
ウリボウだったので寛骨はもちろんのこと腸骨も座骨・恥骨から分離していたのをボンドでつけた。

 偶蹄類の左右の寛骨は恥骨から座骨にかけてほぼ一直線になった骨盤結合で合体する。
たとえ幼体であるイノシシのウリボウでも恥骨結合と座骨結合が一直線になり、左右の寛骨が結合しやすい状態になっている。
これは、サルなどと大きく異なるところである。サルの場合は恥骨結合があるかどうかである。
次回は偶蹄類と同じような骨盤結合をもつイヌやタヌキなどの食肉目の寛骨をアップしたい。

2016年2月8日月曜日

シカの寛骨から  From the hipbone of Sika deer.

この一週間、ほぼ毎日、骨盤や寛骨を取り出して見ていた。

骨盤pelvisは寛骨coxaeと仙骨sacrumからなり、寛骨は腸骨iliumと恥骨pubis、座骨ischiiの三つの骨からなる。
恐竜は一生、腸骨・恥骨・座骨が癒合しない。
大腿骨が納まる寛骨臼の部分で三つの骨が分かれている(Fig.1)。 
Fig.1 国立科学博物館の竜盤目の腸骨ilium・座骨ischii・恥骨pubis 

哺乳類の幼少期は、この三つの骨は恐竜のようにバラバラである(Fig.2)、
下はニホンザルのものであるが、恥骨と座骨は胎児期にすでに座骨枝(下の写真では座骨から上が伸びて恥骨とつながっている部分)ができて癒合している可能性が高い。
Fig.2 ニホンザル1歳(生不明)の骨盤:恥骨・座骨・腸骨、仙骨と腸骨をボンドでつける。

しかし、年齢と共に寛骨臼の部分で三つの骨が癒合していく(Fig.3)。
下のシカの寛骨でも腸骨は恥骨や座骨と癒合合体途中であるが、恥骨と座骨は座骨枝ですでに合体している。
Fig.3 若齢ニホンジカの寛骨:上は大腿骨臼側から、下は裏返したもの。

下はシカの寛骨を下から見たものである。
腸骨のある上方が頭部側にあたり、座骨のある下方が尻側にあたる。
左右の寛骨が恥骨結合と座骨結合でしっかり癒合している。
Fig.4 シカの寛骨の名称 腹側から

座骨の方がまだ癒合が完全ではない。
 
Fig.5 シカの寛骨を背側から

この左右の寛骨と仙骨に囲まれた空間から新生児が生まれてくるのだ。
Fig.6 シカの寛骨を後部から

Fig.4~6からも判るように、左右の恥骨ばかりでなく座骨部分も結合している。
これは、イヌやタヌキなどの食肉目の動物たちも同じである。

若齢の時は恥骨結合が見られ、次第に座骨も結合していく。
しかし、トガリネズミ目のモグラ、ヒミズ、ジネズミたちは座骨どころか恥骨も左右は結合しそうもない(Fig.7)。
Fig.7 ヒミズの骨盤

左右の寛骨が恥骨や座骨で性成熟を過ぎた個体で癒合合体しているのは、手持ちの標本でシカの他に、カモシカ、イヌ、ネコ、タヌキ、アナグマなどの偶蹄類や食肉目があり、
恥骨だけで癒合合体するのが、アメリカモモンガやリスなどの齧歯目やノウサギなどの兎形目である(Fig.8)。

Fig.8 アメリカモモンガの骨盤 上:腹側から、下:背側から

で、サルの場合は、手持ちのものではどれもしっかりした恥骨結合が見られないのだ。
だから、左右の寛骨はバラバラである。

ヒミズで見られる仙骨と寛骨の結合や、恥骨結合や座骨結合が見られるシカ、イヌなどや恥骨結合だけのモモンガやリス、ノウサギ、さらには骨にするとバラケテしまうサルなど、これらの理由は今のぼくには全く解らない。
早成性か晩成性か、一腹一頭か複数頭か、生涯出産回数や移動の仕方、大腿骨の動き方など骨盤の形態に及ぼす影響の有無はこれからの課題だ。

まだまだ、骨格標本を集めなければならない。これからは糞採集とともに骨収集かな!
左足の大腿部の筋肉痛というか筋肉が断裂したようなおかしな感じもようやく治癒したようだ。
明日は学校なので、明後日にでも山に行こう。