「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年6月16日火曜日

ハクビシン、テン、サル、イノシシの糞  The scats of masked palm civet,marten, macaque, and wild boar.

6月10日、県道70号線の吹風トンネルと宮ケ瀬霊園の間に車を置いて、ハタチガ沢林道を往復し、清川トンネルも往復した。総行程13.2キロ、下記はその時のGPSの軌跡である。
地図の中に動物糞を見つけた位置を示す。クリック拡大。
糞の表面から今の時季の動物たちが何を食べているか考えてください。
いくつ当てられることができるかな?
ハクビシン糞
テン糞①
テン糞②
サル糞
 テン糞③
 テン糞④
 テン糞⑤
 テン糞⑥
テン糞⑦
イノシシ糞
これは、見た時、シカ糞かな?って思った。しかし、それならもう少し糞粒が散らばっている筈だ。
イノシシ?気になるので持ち帰った。
テン糞⑧
 テン糞⑨
 テン糞⑩

どうですか、内容物の種子を当てられることができました?
表1は水洗い後のそれぞれの糞の内容物です。

表1.水洗い後の糞内容物、ここでは土砂は含めなかった。


2015年6月15日月曜日

鴨川に集合  Assemble in Kamogawa, Chiba pref.

13,14日と千葉県鴨川市の大山千枚田に居を構えて農業従事者となったIさんのところに
丹沢サル観察し隊の仲間が集まった。
Iさんが作付けたタマネギを収穫する。大勢なので30分くらいで完了する。
収穫したタマネギ。
ソラマメも収穫だ。
本当は、ジャガイモの掘り起しの予定であった。
しかし、前夜にイノシシに派手にヤラレテしまったのだ。
右奥がIさん手作りの館。
オタマが泳ぐ。何ガエルかな?
 これはトノサマガエルかな?
こういうところを散策しながら歩き回るのが好きだ。
ジャガイモの花が咲いている。
ナツグミだ。これは園芸品種のビックリグミかな?
甘くてあの渋味が口に広がる。
仕事を終え、買い出しや温泉に出かけ、ぼくと夜釣りで疲れたE.Uさんは残る。
バーベキュー用に焚き火を作る。
これに、収穫したソラマメやタマネギを丸ごと焼いて食べる。これが旨いんだ。
皆が戻り、いよいよイノシシ肉を焼く。
旨い。こんな旨いイノシシ肉は初めてだ。
Iさんは罠猟の免許を取って畑に出没するイノシシを捕まえるとのこと。
ここは、サルもシカやキョンもやってくるようだ。
ぼくは夜中まで話し込んでしまう。
翌14日は朝からはっきりしない空模様だ。
辺りを散歩することにした。
農道のような一車線の道を歩く。
花がこんなにもついたホトトギスはめったに見られない。
え?ジギタリスが咲いている。
木々には白い星形の花をつけたテイカカズラがだくさん絡みついている。
 ムラサキシキブも綺麗だ!
イタビカズラが電柱に絡みついている。
ドクダミの中からウバユリが伸びてきている。
車に潰されたテン糞だ!もちろんこの種子を拾ってくる。
千枚田の方を通る道に畑を横切って這い上がる。
その棚田の風景、都会からやってきた人々が草刈をしている。
それぞれの棚田を借り受けた人々が、家族連れで、あるいは友人たちと楽しんでいる。
ん?キノコだ!どうもヒラタケのようだ。
上にはキクラゲもある。
もちろん、ゲットしてきた。
最後は皆で記念の集合写真
車で道の駅の富楽里(ふらり)まで送ってもらい。バスで東京と横浜へ。
Iさん、旨かった!楽しかった!ありがとう!
追伸:潰されたテン糞に入っていたのは全てクワの種子でした(0615,08:06)。

2015年6月14日日曜日

この下顎はシカ?それともカモシカ? This mandible is deer or serow?

6月10日、ハタチガ沢林道を歩いていて、林道上にこの下顎を見つけた。
子供の下顎であることは判るが、シカか?カモシカか?が分からない。
ぼくは、家にいるときは、シカやカモシカの頭骨はほぼ毎日見ている。
切歯が残っていればシカかカモシカの区別はすぐできる。
しかし、こうやってイノシシ以外の偶蹄類の切歯がない下顎を見つけてもシカかカモシカが分からないのだ。で、持ち帰って手持ちの標本と見比べることにした。
Fig.1 林道上で見つけた下顎骨
これは左下顎の舌側(内側)が上になっている。

 Fig.2 外側から撮った。
赤い矢印はオトガイ孔を示す。

Fig.3 真上から撮る。
先端の方のオトガイ孔が分かる。

この下顎骨はカモシカのものであることが分かった。
カモシカかシカの決めてはFig.3のようにして真上から下顎骨を見たときに
オトガイ孔がはっきり見えるか否かなんです。
Fig.3ではオトガイ孔が判然としません。
これが、シカではオトガイ孔が大きく一目瞭然なのです(Fig.4)。
Fig.4 左シカと右カモシカの下顎を真上から撮る。
赤い矢印はオトガイ孔を示す。

シカとカモシカのオトガイ孔の大きさ、真上からの見え方や数に違いがあることが分かった。
近いうちにアップしたいと思う。

2015年6月13日土曜日

モリアオガエルだ!卵塊もある。  A forest green frog! The lumps of egg are also there!

10日の続き
イモリのを見ていたら、モリアオガエルがいるではないか!
樹の枝からぶら下がる卵塊は東丹沢の別の場所で見たことはあるが、
成体のモリアオガエルを見たのは
宮城県の森で2007年7月の専門学校の実習以来だ。
大きいのでメスと思われるこのカエル、この体勢で置物のように動かない。

ぼくの目の高さをの水溜りに覆い被さるコアカソを見たら、
卵塊がぶら下がっている。コヤツの卵かもしれない。
辺りを探すと他に2匹のモリアオガエルがいた。
この水溜りにはヤマアカガエルのオタマジャクシと思われるものがいない。
他の水溜りには大きくなったヤマアカガエルのオタマがぼくが近づくとビシャビシャと音を立てて逃げ回り、隠れようとするのに、ここでは一匹もオタマがいない。
きっと、イモリたちに食べられたのかもしれない。
このモリアオガエルのオタマが水に落ちるとイモリに食べられてしまうのかな?
それとも、その頃、イモリは卵を産んでこの水溜りから移動するのかな?
以前、6月に山の斜面を歩き回っているイモリを見つけた。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/06/newt.html
イモリは産卵後はその水辺から移動するのかな?

今日は、これから鴨川だ。
農業をやり始めて数年経ったIさんのところで泊まりがけで呑む。
Iさんとはタンザニアで知り合った。そんなタンザニア繋がりの人たちが集まるのだ。
JICAの専門家だったKさん、マハレでチンパンジーを研究していたTさん、青年協力隊員だった二人に、不動産業のYさんなどだ。
タンザニアではお世話になったTomitaさん、Nishidaさん、Kawanakaさん、Ueharaさんが亡くなって久しい。彼らを偲びながら呑むことになる。

2015年6月12日金曜日

イモリ♂の性行動 The sexual behaviour of a male Japanese newt.

6月10日ハタチガ沢林道の続き。
今までこの水溜りではモリアオガエルや、イモリを見たことがなかったのですが、
10センチ前後の深さの水溜りを覗くと、エ?イモリだ!
イモリが数匹いる。
しかも、どうもオスがメスに対して盛んにモーションをかけている。
左がメスで右がオスだ。
 メスの総排泄孔に口を押し付けるようにしてメスの後を追う。
メスをその気にさせる行動なのかな?
 メスの前に出て、尾部を曲げ鮮やかな婚姻色をメスに見せびらかすように小刻みに震わせる。
しかし、メスはまだその気がないのか、ただ前に進むだけ。
オスはこの姿勢のままメスに押し付けられて移動する。
 別のオスがやってきて、二匹の間に割り込もうとする。
以後は、動画で見て下さい。
オスの尾部の美しい婚姻色には目を見張るものがありますね。
しかし、どうしてオスって性に対してメスよりも積極的なのだろう。
と云うか、メスは性に対して受け身なんだろう。
オスは発情しているメスならどれでも良いようだが、メスは発情しているオスを慎重に選んでいることになる。

2015年6月11日木曜日

単独のカモシカと集団生活のシカ   The solitary life of serow and the group life of deer.

昨日は、久しぶりにハタチガ沢林道をゆっくり歩いた。昨年3月下旬に歩いたのに何だか懐かしい故郷にでもきたかのようだった。
2ヶ所で道路が崩壊していた。これから梅雨なのでさらに広がりそうだ。
 石がゴロゴロ転がっていたり、まるで河原を歩いているような雰囲気の場所もあった。
今まで崩壊していたところは修理されていた。上の崩壊は昨年の台風時のもの?
マルミノヤマゴボウが実を付けている。
しかし、ヨウシュヤマゴボウはまだ花だ!
ヨウシュorマルミノヤマゴボウがシカに食べられている。
とうとうシカは有毒植物のこれも食べ始めたか!
ススキの葉も食べられている。
ジャケツイバラの実った鞘はまだ柔らかくてバター炒めにでもしたら美味しいかな?
などと、思いながら花が終わって鞘が付き始めたジャツイバラを見ながら歩いた。
どうも、気になる。この鞘をシカかカモシカが食べたんではないだろうか?
鞘がついていないのが目につく。
っと、びっくりだ!ぼくのすぐ側のブッシュから何か獣が動き出し、斜面に登った。
始めは、え?アナグマぁー?と思ったくらいだった。でも、大きい!
カモシカの子供だ!
上のジャケツイバラの写真を撮ったのが10:09、下のカモシカの写真を撮ったのが10:10だ。
やはり、ジャケツイバラの柔らかそうな鞘を食べていたんでないかと疑っている。
ここからはハタチガ沢の谷間も覘けるので、クマの親子でも歩いていないかなぁーと思いながらゆっくり歩く。イタ!
シカだ!シカのメスグループだ!っと思う。
林道からは150メートルは離れているだろう。
ぼくの動きをまったく警戒する様子もなく採食している。
子ジカがいるしやはりメスグループだ!間違いない。
何を食べているんだろう?オオバイノモトソウ?マツカゼソウ?まさか?
この場所に以前もシカたちが採食していた場所だ。
彼らの食べられる草本があるんだ!
でも、何となく痩せている。下の小ジカは肋骨が見えそうだ。
右の大きな個体は時々上の方を見上げる。
上に他のグループでもいる?あるいはクマ?
動画にして撮ったりするが、今日持ってきたカメラは、ズームにすると1200mm相当になるソニーのCybershotだが、ぶれるぶれる。ガードレールの上に乗せて撮ってもぶれる。
何を食べている?
皆、上流方面に移動し始めた。
大きい個体たちオスジカだ!袋角が出始めてきている。
双眼鏡で確認!小さいのはまだ角が見えない。
これは、メスグループではなくて、オスたちの集団のオスグループだ!
小ジカと思った個体も昨年か一昨年生まれのオスなのだろう。

カモシカは単独生活者だが、シカは集団生活者だ。この偶蹄類の社会の違いはどこから生まれるのだろうか?系統による違いでもない。僅かな生態や生活場所の違いかな?
カモシカの方が険しい地形のところに生息する。しかし、同じウシ科の動物でも険しい山岳地帯で集団生活をしている者たちもいる。
アフリカに生息するウシ科の多種類の動物たちでは、森林生活者は、小型で木の葉を食べ、単独やペアー生活となり、外敵に対しては逃げ隠れる。サバンナや乾燥地域では大型でイネ科の草本を食べ、集団生活をし、外敵に対しては防衛陣を組んで子供や弱いものも守ることが明らかにされている。