「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年7月5日木曜日

友人の文章が中学生の受験用国語に載った。

昨日、性行動学者の友人と飲んだ。
飲み放題で、ぼくらはそれぞれビール6杯は呑んだ。
満足している。彼とは、飲んで駅の階段から転げ落ちて怪我をしたり(ぼくは無傷だった)、中国のキンシコウの調査地でも白酒をしこたま飲み何度か前後不覚となっている。
彼は、訳本以外に10冊以上の本を世に問うている。
その中の一冊、「ヒト家をつくるサル」京都大学出版会が、中学生の受験用国語の問題集に取り上げられたというのだ。それによって、毎年1万円のお金が振り込まれるようだ。
ぼくは、小中高の頃の国語は嫌いだった。
特に、試験問題だ。
次の文章を読み、問に答えよというのが不得意だった。
〇〇がこれというのはどの語彙、あるいは文章を指しているかというのが特に苦手だった。
しかし、友人の文章は論理的な文章なので、主語・述語・目的語が明快なのだ。
彼の名は榎本知郎だ。彼は、論文を書くために論理的な文章を書くための
練習を40年ちかくしてきたために、一般書でもそのような書き方になってしまうようだ。
小中学校の国語の試験問題で、主語はどれか?目的語は?
あるいは、「それ」とは何を指しているかとう問は答えられなかった。
日本語、ぼくらが日常話していることば、あるいは書いている言葉は、論理的とは思われない。
しかし、それで何一つ不自由はしないし、それが当たり前、普通だと思っている。
日本語というのは、主語さえも曖昧なことが多い。ましてや述語や目的語は曖昧模糊とている。
友人の榎本氏の本の文章が、中学生の国語の問題集に取り入れられたことは、
友人としても大変うれしいことだ。もちろん、彼も喜んでいる。
そのため、昨日の酒は旨かった。
しかし、と論理的に文章を掛けないぼくは思うのだ。
日本語なんだから、曖昧模糊とした文章でもその中の文意が伝われば
いいんじゃないのと思っている。

今日は、慶應の学生と丹沢に行ってきた。
朝飯を食べずに行ったせいか、あるいは暑かったせいか、バテバテだった。
下は、今年初めてのホコリタケの仲間ノウタケだ。
もちろんまだ若いのでゲットしてきた。

2012年7月4日水曜日

暗闇で捕食する哺乳類たち Almost mammals which can find out and eat somethings in the velvet darkness.

清川トンネル内のコウモリのコロニーの下にコウモリ糞が落ちていた。
その側に、コウモリ糞とはまったく違う糞があった。
テンかイタチの糞である。
もちろん持ち帰った。
コウモリの骨でも出てこないか楽しみである。
水洗いした。
この二つの塊で一匹分のオオゲジの殻と脚であった。
長い脚がなかったらムカデとするところだった。
洗っていて驚きというかすごい感動を味わった。
それは、「サルは視覚の動物だが、アナグマ、テン、クマ、イノシシなどの他の哺乳類は目が見えない」とまで学生たちに話していたからだ。
目が見えないというよりも、嗅覚や聴覚の動物だ。
生活を視覚ではなく嗅覚や聴覚に頼っている。

清川トンネルのコウモリのコロニーがあった場所はトンネルの真ん中あたりだ。
この辺りはトンネルの出口の明かりが遠くに見えるだけで、自分の手を目の前に持っていってもまったく見えない真っ暗闇の世界だ。
そんな暗闇の中でテンorイタチがオオゲジを捕食している。
テンたちはオオゲジの歩く音か臭いで探り当てて捕食したのだろう。

テンやイタチは木に登ってクワの実などの果実も食べる。
果実を食べる時は匂いで判断するんだろう。
では、鳥やネズミやカエルを捕食するときは?

クマが食べていた物は? The foods which a black bear ate?

6月29日の丹沢実習で、見つけたクマ糞
ハタチガ沢林道の沢側の路肩にあった。
10日から2週間くらい前のものだった。
雨に当たっているので固くなってボロボロ状態だ。
この時季のクマは何を食べているのだろうか?
モミジイチゴの実はすでに終わっているが、水洗いが楽しみだ。
イタチやテン糞は全て持ち帰るのだが、あまりにも多いのでほんの一部を持ち帰る。
洗った。
イチゴやクワなどの種子は全くでてこなかった。
全て、ミズナラかコナラ、あるいはシラカシなどのドングリだけを漁ったと思われる内容物だった。
明るい茶色に見えるのは、ドングリの種皮である。
洗っているうちに、これイノシシ糞ではないの?と思った。
が、イノシシ糞ならこのように一様なドングリだけを食べたような内容物にはならない。
必ず、土砂がかなりの割合で混じり、さらに土壌動物の外骨格が混じる。
この糞は、ドングリをミキサーにかけたともいうべきものだった。
林道のカーブ沿いに雨で流れて溜まったドングリがある。
それらを食べたのだ。と結論付けた。

2012年7月3日火曜日

イタチとテンの糞 Scats of weasel and marten

6月29日の丹沢実習でイタチ、テン、クマ糞を見つけ持ち帰った。
12時8分:イタチ糞
鳥の羽毛根が白く見える。
水洗いすると、これは、トリの羽毛と骨片だけだった。
12時12分:またもやイタチ糞だ。
水洗いすると、ネズミ科の上顎の切歯が一本と噛み砕かれた切歯と、たくさんの骨片が出てきた。
切歯が真上にあるのがわかるかな?クリックして拡大してみて!
この切歯はネズミ亜科のアカネズミのものと分かった。
(アカネズミとハタネズミの上顎切歯の違いについて、自然・動植物-哺乳類の頭骨と骨-歯のところにアップした。)
12時42分:テン糞だ。
羽毛根の白いのがわかる。
水洗いした。
毛根や頭骨の破片、及び骨片が多数でてきた。
中央上のドーナツ状の骨片は眼窩の中に納まり、眼球を覆っているものだ。
Sclerotic ring(硬化した輪)、日本語の名称はなんて云うのか?
このリングの大きさはtake隊員よりもらったホオジロのものよりも小さい。
ホオジロよりさらに小さな小鳥を食べたものだろうか?

この時季のイタチやテンは、小鳥やネズミを食べているが、今の時季は鳥も哺乳類の多くも
育児の時である。巣にいるオトナの鳥やネズミがイタチやテンに狙われたとしても素早く逃げることができるだろう。食べられた個体は、巣立ち前の幼鳥か母親から分散したばかりの子どものネズミではないだろうか。
糞中の歯や骨、あるいは毛でオトナか子どもを区別できるようになりたいものだ。

2012年7月2日月曜日

ネジバナ a kind of orchids.

昨日から両足が腿からくるぶしまで猛烈に痒い。
足がプチプチと赤くなっている。
隣の六会駅前にある皮膚科まで自転車を走らす。
線路沿いにたくさんネジバナが咲いている。
一つや二つではない、たくさんだ。

皮膚科から戻り、カメラを持って線路沿いを歩く。
あるある。綺麗だ!
近くのものをアップして除いて、びっくりだ。
花の一つ一つはカトレアの花にもにている。
カメラのファインダーを覗いて気が付くなんて、不思議だ。 
ネジバナはこのねじれている全体を一つとして見ていて、
一つ一つの花をじっくり見たことがなかった。
このように全体を見ていて、一つ一つは見ていないような物の見方はたくさんあるのだ。
今の学生たちは云々、政治家たちは、イスラム教徒は、こうだと決めつけた見方をしている。
あるいは、逆に、木を見て森を見ないこともたくさんあるのだ。
ものの見方は難しい。



丹沢実習 Tanzawa practice

堤川林道終点から宮ヶ瀬尾根の稜線に辿り着きハタチガ沢林道に下り立った時は、11時50分。まだ、お腹は空いていないというので、出発だ。
シカの警戒音が谷間に響く。
Hasegawa君とYagishita君がハタチガ沢に下りて、探しに行く。
Y君がジャツイバラのトゲで腕に怪我をしたようだ。でも、ぼくは気が付かないふりをする。
怪我をして山の自然を覚えていく。
イタチ糞やテン糞を見つける。
ハタチガ沢林道の山側斜面でヤマカガシがヤマアカガエルを丸呑みにしている。
Oota君が見つける。
皆でしばらくその様子を見守る。
このヤマカガシ、獲物が大き過ぎるのか、この状態で動けず。
橋のところで、河原に下りて遅いお昼を食べる。河原も暑い。
昼食後、清川トンネル内で天井の2カ所にコウモリのコロニーを見つける。
ヤマコウモリか?キクガシラではないようだ。
下にはコウモリの糞が、まだ溜まってはいない。
壁にはオオゲジが、、、。Kishi君見つける。 
トンネルを出て、皆で記念写真。
14時15分、トンネル前を出発。これから525のピークまで約220メートルを登る。
ピークで休憩し、そこから今度は北東に250メートル下り、「憩の入り江」で小休憩を取る。
16時5分に「憩の入り江」を出る。
もう、安心だGomes君がばててはいるが、16時57分のバスに十分間に合う。

2012年7月1日日曜日

サルのフィールドサイン Two kinds of monkey's field signs.

土山峠から堤川林道へ入る前の橋の上にサル糞だ。
春の柔らかい葉を食べた糞なのでこのよう形になる。
表面は黒褐色だが、中はグリーンで柔らかい。3、4日前のもの。
学生たちのこの糞の臭いを嗅いでもらう。これがサルの身体の臭いにもなっている。
おもしろいことに、このサル糞の臭いは、キンシコウやチンパンジーも葉を食べた時は同じ臭いだ。
学生が、カーブミラーにサルのフィールドサインである手型を見つける。
ここを通ったサルが、カーブミラーに写った自分の姿を見慣れぬヨソモノオスとして
攻撃したのだ。 
この手形をつけたのは、5、6歳になった思春期の頃のオスザルだろう。
このように、まるでヒトの手のようにはっきりした手形(足跡)は珍しい。
この手形の大きさはぼくの半分くらいのものだ。
学生たちのたくさんの目と耳と鼻があるので、ぼくが一人で歩いていると見落としてしまうようなものを見つけてくれる。一方ではたくさんあるシカやカモシカの食痕は見過ごして歩いている。

2012年6月30日土曜日

方言を大事に! To take care of dialect.

グローバル化した世の中になってきている。テレビニュースでは、経済・政治・スポーツ・文化などの世界中のことが当たり前のように目前に映し出されている。
 一昨年の夏はベルギーに連れ合い等とビフトンさんに会いに行ってきた。彼とは奥湯河原の山で4、5年間サルの調査・観察で毎週4、5日は一緒に山小屋で一緒に暮らした。
 彼は、朝早く起きて、洗顔をすまし聖書を読み終えると、前日の夕食時のご飯が飯盒の底に残っていると、いとも簡単に捨ててしまう。ぼくは、あのご飯は朝食用にオジヤにして食べれたのにと怒る。一方、ぼくは、牛乳が固形物と液体に分離したら捨てる。あるいは肉が腐ってネバネバしたような状態だと当たり前のごとく捨てる。このことで、彼はぼくを怒る。
 
 ベルギー人のビフトンさんとぼくら日本人の食に対する文化が違うのだ。
 腐った牛乳はザルに静かに空けて、固形物を取り出し。スプーンでヨーグルトのようにして食べる。腐って臭いがする豚肉は、細切れにし、その肉にガーリック、胡椒、玉葱、その他の香辛料と塩とパンの切れ端を混ぜて、コネル。それに形を整えてハンバーグにして焼くのだ。もの凄い悪臭が立ち込める。
 それを、彼は美味しそうに食べるのだ。もちろん、ぼくも食べた。意外や意外、食べられるのだ。それで腹痛も起こさないから不思議だ。
 
 
 
 あるいは、タンガニーカ湖では、カラス貝のような貝の仲間が湖底の砂に隠れている。ぼくは潜って採って、水泳パンツの中に容れて上がってくる。これを焼いたり、煮たりして食べた。同じように湖の岩礁には片手を広げたくらいのカニがいる。もちろん煮ると良い味がでるカニ汁となる。が、湖岸付近の住民は食べない。ぼくが食べるのを気味悪そうに見ている。
 さらには、チンパンジー調査でヒョウが食べ残したイノシシの肉をぼくが美味しそうに食べると、湖岸の人々は自分の手で殺していない肉を食べるぼくを理解できない。 
 
 日本の中でも御雑煮の中身、餅を一つとってみても地方によって異なる。文化は地方によって国、民族、宗教によって異なるのだ。
 分離した牛乳の固形物を食べても美味しいとは思わない。あるいは、タンガニーカ湖湖岸の人々にとってはカニや貝など食べ物とは思えない。肉でも人が殺した肉でないかぎり食べない。
 ぼくらは生まれ育ってきた土地の文化の中で考えが育まれてきている。食物に対する考え方の違いはまだしも理解しやすい。が、方言は標準語では説明できない微妙な表現がある。ましてや外国語の翻訳はなにおかいわんやである。
 日本のある企業では英語を社内の公用語としたことが話題になった。
 明治の頃、フランス語を日本の公用語共通語にしようと考えた著名な文学者もいたようだ。
 日本各地の方言が、地方の風土から生まれた言葉であるように、英語もフランス語も日本語もそうだ。日本語をもっともっと大事にしてもらいたい。安易な英語信奉を毛嫌いする。


晴れた丹沢! Sunny Tanzawa!

梅雨の晴れ間で、一日雨も霧雨も無く、暑いくらいの日差しもあった。
丹沢実習、今年の2年生は人数が多いので3班に分かれた。
宮ヶ瀬湖周辺で鳥観察班、あまり歩かない定点観察班、それと移動観察班である。
ぼくは歩いて動物との出会いを期待する移動観察班を引率した。
土山峠で降りて、堤川林道をつめ尾根にとりつき、宮ヶ瀬尾根の稜線前でのヒル避けも兼ねた小休憩で、元気な学生たち
この尾根から鍋嵐が見える。
ベニタケ科のキノコだ。1センチほど齧ってみる。
学生たちは毒キノコだ!と云う。
ぼくはイヤ大丈夫と2個持ち帰る。
チシオダケかドクベニタケか持ち帰ったキノコの状態が悪く、一つ同定できず。
スギ林に顔をだし、直径5,6センチのものであった。
手持ちの本では、チシオダケもドクベニタケも苦いとあるが、今あらためて少し噛んで舌の上で転がしてみても苦くはないのだ。このベニタケ科ベニタケ属には毒タケは一つもないようだ。
だが、崩れたキノコなので、食べることはやめることにする。
女子が、持ってきた鳥の羽
アカゲラかヤマセミのものだろうが、鳥痴のぼくは同定無理だ。
どなたか教えてください。
猛禽に襲われたようだ。 
堤川林道沿いにあったマメガキの花 
ホタルブクロが丁度大きな鈴をぶら下げていた。
鈴の中にスジグロチョウが入っている。 
宮ヶ瀬尾根からハタチガ沢林道に下りて、林道を清川トンネルにむかった。
真っ黒のクマの毛の塊やクマ糞やクマの食痕を見つけ、
他にも歩かなければ出会えない興味深い事にであった。
クマ糞はもちろんゲットする。
今の時季、クマは食べるものがあるのだろうか?

2012年6月29日金曜日

交配されたユリ A hybrid lily!

このユリ、新聞配達所からもらったものである。
花の付き方がスカシユリの系統のものに似ている。
三個の蕾が茎の先端に三つ又に分かれてついている。
が、スカシユリなら空を見上げて咲く。
これは、ヤマユリのように横に向いている。
香りが気になる。
匂いを嗅いでみた。
近づいただけでヤマユリの濃厚な香りがする。
先日の台風で、葉は折れ曲がってボロボロだが、蕾だったので花は大丈夫だった。
鬱陶しい梅雨空にユリの明るさはなんとも気持ちが良い。
今日は雨が降らなくて一安心だ。
専門学校の丹沢実習である。
今日は三組に分かれて山を歩き回る予定だ。
サル、イノシシ、アナグマ、クマ、リスなどの野生動物に会いたいものだ。