「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2011年5月30日月曜日

梅雨空に雨宿りの小鳥のヒナたち

 専門学校から帰宅して、ジャックダニエルに氷をいれたグラスを持って庭にでる。
ナツツバキの枝にぶら下げているフウランの様子を見ようとした。
急にメジロのような小鳥が飛び出した。、、、とチィー、チィーと雛鳥の鳴き声が聞こえる。
見ると、雛が三羽オシクラマンジュウのようにして枝にとまっている。
静かに、フウランの鉢を枝に下げ戻し、部屋に戻ってカメラに望遠をつけ、少し離れたところから静かに膝を下ろして見上げる。いる。イル。三羽いる。
オートではピンが合わないのでマニュアルで操作。100ミリならまー生けるが、300ミリなら手ブレが酷くてダメ、もう薄暗いのでシャターを押してから、シャターが切れる音がするまで少し間がある。
これなら、ダメだ。明日の朝、三脚でやってみよう。

しかし、嬉しい。氷が融けて薄まったバーボンをいっきに飲む。
親鳥が離れたところで動いている。
この鳥は何なんだろう?
巣でもあったのだろうか?明朝は4時には起きて三脚を立ててぶれない写真をとって、
同定をしたい。しかし、鳥屋ならすぐ判るのだろう。
ぼくは学生時代から、鳥屋さんたちと付き合っていたのに鳥は全くダメだ。

2011年5月29日日曜日

初夏のテン糞の内容物

鍋嵐から熊の爪までの稜線上で見つけた朝したようなテン糞
内容物として何が入っているかわからないので、全部もってきた。
5mmメッシュの茶漉しに容れて水洗いした結果が
下の、鉢の受け皿の中のものである。
水に浸している。
ほとんど全てが植物質のもので、何かの花弁のかな?
と思うが、全く判断できず。 
(クリックすると拡大)
花弁かな?としたが、それは花の根元にはメシベがあり蜜があるので、
テンは、花ごと食べることで蜜という糖分を摂取しているのではないかと考えている。
今の時季はニシキウツギやツクバネウツギ、ヤマツツジのように花の蜜がたくさんとれそうな花がたくさん咲いている。
テンたちは、もちろん昆虫や脊椎動物も食べるだろうが、もっとも大量あって
簡単に食べることが出来る食物が花であろう。
花食いをできるのは他に木登りができるイタチやハクビシンがいる。
おそらく、ハクビシンも花食いがこの時季の主要な食物なのかもしれない。
では、タヌキやアナグマ、キツネ、さらにはクマは何を今の時季食べているのだろうか?

2011年5月28日土曜日

土山峠・ハタチガ沢・鍋嵐

26日の土山峠・堤川林道・宮ヶ瀬尾根・ハタチガ沢・ゴジラ尾根の677ピーク・鍋嵐・熊の爪・宮ヶ瀬尾根・堤川林道・土山峠
これは特別の想いがある単独行であった。
林道終点の沢側にツルウメモドキの蕾が、、、
植林の九十九折の作業道を歩いて、稜線近くから鍋嵐方面を見る。
稜線を越えてハタチガ沢林道へ、、、
林道から経路を通って沢へ下り、コケに足をとられ滑って片足を濡らす。
この靴は17年も履いているのでツギハギだらけのぼろぼろだ。 
回りこんで斜面を登り、尾根にとりつく。
実に楽な尾根道であった。シカの角トギの跡。 
タヌキのタメ糞の上の茶色のものは多分テン糞。 
677のピークにでる。ここはこの看板があるから分かりやすい。
北側方面を撮る。 
Jピークでナベアラシという新しい道標が作られていた。 
鍋嵐直前の鞍部で北東側に落ちる深い沢。 
鍋嵐着、毎回ここでは何故か記念撮影をしている。
お昼にオイナリサンを食べ、水を飲む。そうそうに出発。
テン糞をゲットする。
水洗いしたが、植物質だとは分かるが同定できず。 
この尾根のヤマツヅジは満開であった。 
ツクバネウツギの樹皮を食べたカモシカの食痕。 
同上 
熊ノ爪から北に走る尾根を下る。 
カマツカが満開 
65歳になった記念の山行であった。
今日は、新宿で8時から7年前に卒業した専門学校の教え子たちとの呑み会。
冗談じゃーない。どうしてこんなに遅くから始めるんだ。
若者にとっては遅くはないようだ。

2011年5月27日金曜日

新しいシカ柵効果あり!

817mの鍋嵐と740+mの熊ノ爪を結ぶ東西に走る尾根はハイキングコースのようだ。
熊ノの爪から北上する稜線の先には宮ヶ瀬尾根が続く。
熊ノ爪からの稜線上に新しいシカ柵が写真のように連なり、東側の斜面をシカの食害から守っているようだ。
下草がたくさん生えているのがシカ柵内ということになる。
シカ柵に沿って下る。
シカ柵の西(左)側と東(右)側とでは明らかに植生が違う。
東側はシカに食べられていないために青々と下草が生えている。 
これほど見事にシカ柵の効果を見たことが無いほどである。 
これらは最近設置された新しいシカ柵である。 
しかし、新しいシカ柵でもほとんどその効果が現れていない箇所もある。
これはおそらくどかかでシカ柵が壊れそこからシカが出入りしているのだろう。
サルの電気柵もそうであるが、設置したならば維持管理をしなければせっかく投資したお金やエネルギーが無駄になる。

ぼくは、これまでシカ柵の効果に疑問を抱いていたが、しっかりしたものなら上の写真のように下草も木も守られるのだ。
しかし、シカにとっては行動域が大幅に制限されることになる。自由に移動できる地域の植物はさらにさらにシカに食べられることになる。
シカたちが自由に移動でき、好きなように食べることができるが、植生の破壊が起こらないような方法がないだろうか?
それには、猟期のハンター任せの個体数調節ではなく、シカand/or野生動物レインジャーによる、日常的計画的ハンティングが必要ではないだろうか?

我が国はGDPがアメリカに次いでいた時も、狭い国土に生息する野生動物の保護管理官は生まれなかった。問題がもっともっと深刻にならなければ本当の動きは出てこないのだろう。
交通事故がおきて信号ができるように、深刻な事故が起きない限り、市民の関心は薄く、行政はいい加減な対応をするだけだ。

2011年5月26日木曜日

久しぶりの単独行

今朝、4時半に目覚める。即、丹沢へ出かける用意をする。
行きたいところが2箇所あった、一つは塩水橋から本間ノ頭でヤマシャクヤクを求めて、もう一つはハタチガ沢をから鍋嵐に行くことで、クマとの遭遇であった。
清川村のコンビニでお昼を買い、土山峠に車を置き、GPSにスイッチをいれる。
どうやってハタチガ沢へ行くか迷う。結局、堤川林道を詰めることにする。
終点から山の作業道を忠実にジグザクに辿って宮ヶ瀬尾根にでる。
ここから沢をいくことにしたの間違いで、倒木で散々な目に会い、
尾根に出てハタチガ沢林道に下る。
今度は経路を歩いてハタチガ沢へ出て、岩を飛んで滑って片足を濡らす。

靴を脱いで水を流し、靴下を絞る。もう、沢を詰める気力なく、尾根に取り付く。
ゴジラ尾根の677ピークに出る。ちょっと一息、買ってきたサンドイッチを食べる。
尾根を南に進む。Jピークではナベアラシを示した新しい道標がある。
写真を撮って通過。鍋嵐のピークは変わらない。
ここでオイナリサンを食べるうまい。
これから能の爪改め「熊の爪」を宮ヶ瀬尾根に向けて北に下り、無事土山峠に戻る。

上のギンランに似たランは、非常に小さく、草丈が6、7センチくらいだ。1メートルくらい離れてjぽつんぽつんと3株あった。
図鑑を調べたがギンランだと草丈が10から30センチとある。
尾根でのアカマツやヤマツツジがあった。
今回のルートで、シカ柵の有効性を示す光景にぶつかった。

2011年5月25日水曜日

テイカカズラが咲いた!

テイカカズラが匂っている。
これはゼラニュームが植わっていた鉢にテイカカズラの4、5センチくらいの蔓を頭だけちょこんとだして植え込んだものだ。もう元のゼラニュームは消滅してしまったが、こいつは乾燥に強く、気がついた時にザバット水をかけてやるくらいだ。

子供の頃はスズランやライラックの匂い、菊の花の匂いがきだった。
ここ神奈川は、初春のジンチョウゲに始まり、
秋のキンモクセイまでいつも良い香りが街中に漂う。
匂い、香りによって花が咲いていることに気がつく。
目よりも先に鼻が季節の変わりを教えてくれる。 
ぼくらヒトやサルは視覚の動物で、他の哺乳類は嗅覚の動物だと授業では話しているが、
新たな匂いにはすぐ気がつく。いつも同じ匂いを嗅いでいると気がつかなくなる。
見ている風景もそうだろう。
今回の大震災の津波の映像は日常とはあまりにも異なる物として脳裏に焼きついている。

2011年5月24日火曜日

タヌキの死骸

実習の続き:
清川トンネルの手前の林道山側で、先ずAmemiya君がタヌキの前脚部分(肩甲骨から手指骨まで)
の干からびた皮付き骨を見つけた。
学生たちに他の部分を探すように指示する。まもなく、Yamashiroさんが林道の真ん中辺りで下記の残りのほぼ全ての部分を見つける。目が多いと発見も早い!
右から頭と首ともう一方の前脚部分、中央に肋骨、胸骨、腰骨と尾の部分、左に後脚部分が見える。
肋骨が齧られていたくらいで、他は綺麗に残っている。
タヌキ死骸を写真に撮る。 
死後少なくとも一ヶ月以上は経っている。
死因は不明である。林道沿いの山側のコンクリートの崖から滑落したものと推定したが、、、。
若者ではなく大人個体であった。
骨に興味を持つAmemiya君が喜んで持ち帰る。

2011年5月23日月曜日

シカが休んだ場所でダニを探す

清川トンネルから登り始めて
シカのメスグループが数頭で休んだ場所があった。
先ず、シカの毛を見つけ、次にシカの血を吸ったダニを探させる。
2匹のダニが見つかる。
裏返して腹側から撮る。下の地図は2万5千分の1の地図。
大きさは大豆くらいもある。
血をたっぷり吸ったようで腹部がパンパンになっている。
この後、カッターナイフでお腹をチヨンギル。
どろどろした黒ずんだシカの血がでる。 
マダニ科の仲間です。このダニは東丹沢一帯のシカやカモシカ、イノシシのヌタ場や休息場でこのように血を吸った状態のを見つけることができます。
学生たちの身体についていないように!

2011年5月22日日曜日

もうこれからは登山道・ハイキングコース以外は無理だ!

TCA専門学校野生動物保護専攻のクラス
昨年の2年生は5名だった、今年は15名、来年は29名になる。
これまでのように山歩きの楽しさや苦しさを含めた、動物たちの観察やフィールドサインの発見を主にした山歩きはできなくなる。
大勢で歩くこと自体がもう植生破壊につながる。
野生動物たちは決められた登山道を歩くわけではない。どうしても野生動物の生活を知るためには、登山道ではない、尾根道を歩いたり、斜面をトラバースしたり、沢を詰めたりする必要がある。
車に乗って、罠を仕掛けて捕獲し発信機を装着して動物を追うことも一つの野生動物の調査・観察の方法だが、動物たちが棲んでいる谷間の植物や昆虫たちを知り、ヒルやダニに食いつかれてこそ野生動物たちを知ることができる基本的な手段であると考えている。
しかし、10名以上の人数を連れての山歩きはそれ自体が最早野生動物観察とは言いがたい。

10名を越えるとさまざまな体調や能力の人たちがいる。また、さまざな要求・希望がある。
できるだけ、困難であるが多くの事を伝えたい。
今回は二班に分かれた。
学校側の希望は事故を無くしたい。そのために付き添いが来る。
学生たちの中には4年生の大学を出た人たちが何人かいる。
大学では他の分野を専攻してきた人たちである。
また、専門学校卒業後4年生大学の3年から編入する人も多い。
学びたい、勉強したい若者の気持ちを生かしてやりたい。

が、高卒の若者たちに付き添いが必要なのだろうか?
ぼくがやっている実習は海外旅行ツアーと同じようなレベルなのだろうか?
全てお任せのツアー客のような学生には育ってもらいたくない。
社会の流れは何もできないような人を作ろうとしているかのようでもある。

電気が無くてはご飯も美味しく炊けない!

20日・21日と丹沢宿泊実習
体力がある人も無い人も、山歩きに慣れた人もそうでない人も
今回の大震災に遭った人もそうでない人も!
登山靴を履いている人もそうでない人も登った、歩いた。
初夏とは言え茹だるような暑さだ。回りの緑が目に沁みる。
高畑山への林道に着いて集合写真!
今回の実習は、学生が12名だった。
野生動物観察が目的である。
山を歩く人数としてはこれ以上の人数は無理だろう。
自動車道路を歩いていてサルを見つけ、
夜間観察では、シカの集団に出会い、感動!
ムササビの穴観察では、そこから顔を出したのがミミズクだった。
タヌキの死体を拾い、シカのメスグループが休んだ場所でシカ毛やシカの血を吸って膨らんだダニを見つける。
何もなかったようだが、たくさん収穫があった。

その収穫の一つに思い知らされたことがあった。
いずれも反省だ!以下愚痴である。

それは、電気釜が無ければご飯を美味しく炊けない。
夕食も朝食も一斉に「いただきます」という事をしないうちに、自然発生的に食事が始まっていた。
ムササビを含め野生動物は動物園の動物たちは違う、山の静けさの中で生活している動物たちだ。お喋りをしていたら、隠れてしまう。
今の子供たちにとっては、薪でご飯を炊くことも、家族全員が揃って食事することも、野生動物を追いかけることもほとんど経験していないことだ。ましてや野山を駆け回ることも!
経験していないことはしっかり教えなければダメ!
せめて、高校を卒業するまでには、電気が使えなくなった時のための事を考えた生活の仕方を教えて欲しい。