食肉目はネコ型亜目とイヌ型亜目に分けられる。手持ちのネコ型亜目のネコ科Felidaeカイネコとジャコウネコ科Viverridaeハクビシン、マングース科Herpestidaeジャワマングースの底面から見た聴胞(側頭骨の鼓室部)をアップする。
カイネコの聴胞は、膨らませた風船のようだ(図1)、が、ハクビシンの聴胞は前後に細い隆起があり全体に三角柱状だ(図2)、ジャワマングースのものは半分くらいのところでクビレがあり、少し瓢箪状になっている(図3)。
図1.カイネコFelis catusの聴胞(側頭骨鼓室部)ab
図2.ハクビシンPaguma larvataの聴胞ab
図3. ジャワマングースHerpestes javanicusの聴胞ab
ネコ亜目のネコ科とジャコウネコ科、マングース科の聴胞の形の違いは、どのような要因に因るのだろうか?また、聴力に関係があるのだろうか?これらの聴胞の形状も個体発生の成長につれて種特有なものになるのだ。ネコの聴胞がハクビシンの聴胞のような三角柱状にはならないのだ。
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