23・24日の丹沢実習の続き
唐沢キャンプ場から物見隧道までの行程で
タヌキ糞(タメ糞)を2ヶ所で見つけ、テン糞を1ヶ所で見つけた。
10時11分:タヌキ糞①
①は下の地図上の位置だ。
①は下の地図上の位置だ。
タメ糞の中から一番新しいと思われる物を拾った。
洗うと、イノシシ(多分)の毛が大半で、大きな動物の骨を齧り取ったような3~5ミリの破片が
3個、及び、土砂が混入していた。
11時23分:タヌキ糞②
タメ糞の中で10円玉の左上の糞塊を拾ってきた。
イノシシの毛多数、キブシの種子多数、一匹分のミミズの外皮、
節足動物の外骨格の破片少し、脚が1本あった。
12時57分:テン糞③
ぼくが、ビッコをひきながら歩き、遅れること30分。
学生たちがお昼を食べて待っていた。
そこで、Matushima君がテン糞を教えてくれる。
見ただけで判るような、サルナシの果皮と種子よりなる糞だ。
上の糞があった地点(GPSより)
①と②はタヌキ糞、③はテン糞があった地点。
①と②のタヌキのタメ糞の位置は1キロくらい離れている。
②の糞ではキブシの種子が入っているが、①ではまったく入っていない。
①と②が違うタヌキのコミュニティであったとしたらならば、
①と②の集団の行動域の重複地域にある同じイノシシの死体を食べたのだと思われる。
さらに、テン糞③はサルナシだけを食べたものだ。
タヌキは隣接し合った集団間では、少し食べ物が異なる場合があるようだが、
タヌキとテンでは全く違うものを食べていることがわかる。
③のテンはタヌキたちが食べているイノシシの死体の場所は知らないだろう。
これが、①、②の付近にテンが生息していたならば、イノシシの死体に当然触手が動かされた筈であると考える。でも、この時季にテンは何よりもサルナシの果実が大好物なのかも知れない。
0 件のコメント:
コメントを投稿