今夏、キンシコウの調査地で、朝昼晩と三食とも西北大学の学生が作ってくれた
中華料理をいただいた。ある時、日本料理が食べたい、との声が出たので安請け合いした。
しかし、日本料理を作るには、材料や味噌、醤油などが必要だと判って翌日に断った。
野菜炒めをしても、中華料理と変わりばえがしない。
天麩羅なら醤油がなくてもイケルのではないかと思ったが、
適当な材料がない。野菜などで掻き揚げならイケそうと思ったが、
人参、玉葱がない。
日本食というのは、味噌、醤油と材料だと悟った。
日本では一般的に鶏を潰しても頭や足は食べない。
しかし、アフリカでも鶏の頭や足は食べた。
鶏は潰して翅を毟り取る時、熱湯に浸けるとクチバシの堅い部分や足指のウロコや、爪も簡単に取り去ることができる。だから、汚い地面を歩いていた鶏の足でも綺麗にすることができるのだ。
楊さん宅に招待された時は、恐らく7,8羽分の鶏の足だけが大皿に盛られていた。
もちろん、骨ごとコリコリと食べるのだ。足指の骨は軟骨のように少し柔らかい。
今回は、夏という時季だけに、カエルをしばしば食べた。
上の皿の肉はカエルの骨付き肉だ。カエル肉はさっぱりして美味い。
市場で、カエルはアカガエルやトノサマガエルのようなさまざまなカエルが大きな籠に入って売られている。カエルを頼むとナイフを片手に持ったおばさんがカエルの首筋にナイフを当てたと思うと次々に皮を剥き、内臓と頭をとりさる。
ブタの頭というか顔も売っている。これもオイシイようだ。
日本なら、魚のアラが売っている。アラは安いが、ブタの頭は肉そのものよりも高い食材だ。
中国の魚料理は、コイやソウギョなどの川魚であるが、これが切り身になってテーブルに出てくることはない。ほとんどが一匹まんまどーんと出てくる。
今回、ようやく北域、西域、南方の海岸域の料理文化の違いが判ったように思った。
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