昨日は、歯医者を終えてから丹沢へ向かった。
三叉路ではもう11時を回っていた。
行くコースを散々迷ったあげく、鍋嵐に行くことにする。
ゲート前の道路際に車を置く。
橋の上は大小さまざまな2、3日前のサル糞が落ちている。
GPSのスイッチをONにする。
橋の前を直登しようかなと思ったが、あまりにも暑いので、楽なコースを選ぶ。
ハタチガ沢の橋を渡って、林道を歩く。
途中で、ハタチガ沢に降りる。時間はもうお昼を過ぎている。
沢の水でインスタントラーメンでも食べようかな?どうしようか?
まず、顔を洗い、水をタラフク飲む。
持ってきた丸っこい餡ドーナツを一個食べ、バナナも一個食べる。
もう、これで十分だ。意を決して、見回り道がついているのでそれを歩く。
斜面をトラバースするようについている道が沢に入るところで消える。
沢に下りて道を探す。歩いてきたすぐ上の尾根の方で、
工事の人たちが談笑するような声がする。
人がいるんだ、上への道があるんだと思い、上を見ながら戻ると、
尾根上を真っ黒のイノシシくらいの大きさの動物が走る。
ん?クマ、、、、?ぼくは、クマが逃げ去ったと思われる方へ登る。
と、いきなり大きなクマが口を開けてぼくめがけて上からつっかかってくる。
クマに出遭った場合をいつも想定しているので、びっくりしたが、慌てず、無言でじっと動かず。
そのクマはUターンするように戻って消える。
写真!と思いスイッチを入れてクマが消えた方を静かな動作で見る。
木に登っている黒いモノがある。クマだ!先ず、ゆっくりと写真を撮る。
すぐ、写っているか確認。もちろんこれもゆっくりした動作で行なう。
沢から尾根に向かって風が吹いている。彼等はぼくの匂いが判るのだ。
だから、大きなクマがいきなりぼくにつっかかることができたのだ。
不味い位置にいると思うので、イザという場合に備えて、ストックを両手にしっかり持つ。
クリックすると拡大
家に戻ってパソコンでみて、2頭の小熊であることがわかった。
↑の道を歩き、〇あたりで道が消える。左の沢に下りるとX辺りで人の声のようなものが聞こえた。
〇まで戻ろうと声のする上を見ながら歩くと、クマがXから左の方へ走るのが見えた。
〇まで戻り、Xまで行こうと登っていくと、突然大きなクマがXから突進してくる。
5,6分、〇よりも2メートルくらい上のところで、様子をうかがい、右上方の草木が生えていない斜面の方に向かい、小熊がいたXまでゆっくりいく。
小熊がいた木の根元にたどり着き、辺りの様子をうかがう。
左の沢の方から、咳払いのような唸る声がする。
爪跡も、足跡もみつからず。新鮮な糞があったが、明日紹介する。
子供連れの母熊は気が荒くなるので、今日は上へ登ることをあきらめる。
8 件のコメント:
すごい、すごい、すご〜い!
たいへんうらやましい。
それにしても、母グマがいきなりつっかかってくるなんて、よくご無事でした。
何メートルぐらいまで近づきましたか?
長く黒い望遠レンズをかまえていたらやられたかも。
丹沢のクマは周囲から孤立していると聞きますが、子育てに成功しそうですね。
数は充分いるのでしょうか。
take隊員へ
これで、3度クマに出会ったことになるが、教訓として、逃げるな!動くな!
母グマは4,5メートルくらいまで突っ込んできたと思います。
冬眠するための大きな洞が少ないですね。でも、ぼくはこの母子グマ、子供は三頭ではなかったのかと考えております。
一頭は最初に逃げた個体です。
丹沢のクマ個体群が結びつくのは道志峡谷を越えて山梨側のクマたちですね。
きっと、DNA状の差異も明らかにされているものと思います。
もう一度、今度は30分くらいも出会っていたい。
ちょっとうらやましいですが
やはりこんなに近くては私は怖いです。
「逃げるな、動くな」なんですね。
驚かせてはいけないということですね。
よく覚えておきます。
クマさん一家が無事に過ごせますように!
本、今日受け取ってきました。
ありがとうございます。
よく読んで勉強します。
クマに会ってみたいとは思いますが、やはり今回の隊長のような会い方はこわいですね。んー、見るくらいがいいかな。
教訓、しっかり覚えておきます。
人が談笑するような声、咳払いの様子、これはクマ同士のやりとりや威嚇のようなものだったのでしょうか?
いすれにしても何事もなくてよかったです。
クマもびっくりしたのでしょうね。
コメントありがとうございます。
今回と前に雨降りの日に木曽であったクマに共通するのは、咳払いのような声です。ヘビースモカーの人がやるような咳払いです。
これは威嚇なんですね!
それから、山仕事の人たちが談笑するような声も威嚇なのかもしれません。
その声がしたのにも関わらず、ぼくは彼等の方に向かって行って、母グマに突っかかれるわけですね。
咳払いや談笑するような声がしたならば、その方向に近寄らないで、じっとしているか、もしくは遠ざかった方が良いということですね。
小熊がピンボケなのはやはりカメラのせいかな?一眼レフ、軽い一丸レフを探さなくては!
ゾッとして、ドキドキで読ませてもらいました(汗)
トラバースする経路はアカチガ沢付近かと思います。
自分が喰い付かれた場所の直ぐ近くですね。。
その時は威嚇は全く有りませんでした。
う~、思い出すだけで恐ろしい・・・
ご無事でなによりです。
でも、あの辺りは自然豊かな証拠ですね~。
ごめんなさい。。
匿名の怪しい人になってしまいました・・・
上のコメントはシチミです、すみません。。
シチミさんへ
シチミさんが、クマさんに襲われて噛まれたのが羨ましくて、どうしてもハタチガ沢・鍋嵐周辺でクマさんに遭うんだと思っていました。
シチミさんはいきなり襲われていますね。
沢の音でクマさんの唸り声が消されてしまったのかもしれませんね。
ほんとうにクマさんの母子が棲むような自然豊かな場所で、クマさんたちを見守っていきたいです。
コメントを投稿