24日(土)の秋の丹沢観察会の帰路、唐沢林道の路肩の盛り上げられた土砂の上でイノシシの頭骨(下顎骨含まず)を含む骨を採集し、洗って干した。
肋骨、頚骨、胸骨、腰骨のいくつかと左側の寛骨と大腿骨の一部と脛骨、左側の肩甲骨の一部である。
骨が折れたり、掛けたりしているのは死後、おそらく白骨化した後に土砂と共に捨てられた時に生じたものだと思う。
頭骨の右の頚静脈突起が根元から折れて紛失しているのも土砂共に捨てられた時に生じたのだろう。
第一切歯や犬歯はまだ根がない。
左右の第二、第三切歯が欠如しているが、永久歯が顔を出しつつある。
左右の第一、第二小臼歯は乳歯であり、永久歯が顔を出している。
第三小臼歯は永久歯に置き換わりつつある。
第四小臼歯は永久歯が8割くらい伸びてきている。
第一大臼歯は完全であり、第二大臼歯はまだ完全に出揃っていない。
第三大臼歯は萌芽の兆候さえ見えない。
これらの歯の状況と脛骨末端の軟骨部分が剥がれ落ちていることからもこの個体は生後半年に満たない時に死亡したと思われる。
肋骨や大腿骨、肩甲骨の一部があったことから、この個体は猟期に猟師によって撃たれて解体されたものではなく、何らかの原因で死亡した可哀想な瓜坊(ウリボウ)である。
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