左は1歳のアカンボウで、右は12、3歳のオトナオスのものです。
両方とも千葉県産のものです。アカンボウのものは野荒らしのため有害鳥獣駆除で射殺されたもので(散弾の痕が頭頂骨に二つはっきりわかりますね。さらに、三箇所穴が空いてます)、左のオスは、山中で死骸を見つけたものです(死因不明)。
私たちヒトの頭骨は、右のオトナの頭骨よりもずーと左のアカンボウの頭骨に似ていますね。
サルはオトナになるにつれて口吻部分が長くなってますね。
このように、サルから見るとヒトはサルの幼児がそのままのかたちで成長し性成熟に達しているようなものです。
これを幼体(形)成熟(ネオテニー)というのです。
メキシコに生息している両生類のアホロートルは有名ですね。
メキシコに生息している両生類のアホロートルは有名ですね。
3 件のコメント:
ネオテニー(幼体成熟)という言葉は分かりましたが、内容はよく理解できません。
言葉自体に矛盾を含んでいるし、難しい理屈があるのでしょうね。
単純な頭で考えると、大きな脳を激しい動きから支えるには、脳内圧を高くする必要がありそう。
そのため、早く脳骨を縫合させる、なんて想像してみました。
脳梗塞の場合、出血による圧力が強くなりすぎて死に至るから、頭骨に穴を開けて圧力を逃がしますし。
take隊員へ
いやー、コメントありがとう。
自分がまだまだ骨については不勉強なことがわかりました。
早く頭骨を縫合させて、大きな脳を守るということは、0歳児で、すでに脳容量はオトナと同量のものになっていることだから、、、、。それでもアカチャンは前頭骨と頭頂骨の間に隙間(大泉門、頭のてっぺん部分)があって、そこがペコペコしてますね。脳が大きくなるための余裕があるんです。
いずれにしても勉強しなくてはダメだ。わー、知りたい疑問がいっぱい。
追伸:
解剖学の本(解剖学1:総説・骨学・靭帯学・筋学) 金原出版株式会社)で付録に頭蓋の発育という項目があり、図が載っていた。
これを見ると、新生児は左右の前頭骨がしっかり分かれている。しかし、前顎骨は見当たらない。胎児期にはあるのだろう。
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