昨日、自然探索仲間のK.Y.さんと奥湯河原の天昭山神社に行く。途中の河原でフキノトウを摘む。まだ、フキノトウの季節としては10日ほど早い。今夜はこれを酢味噌和えで一杯やるのが楽しみだ。ぼくはビデオの1台をスギの木の三つの穴に向け、もう1台を軒下の一つの穴にセットし5時にスイッチを入れる。Yさんは別の軒下の穴にビデオを向ける。幸いなことに雨が止んだ。
Yさんは防寒対策に早くも羽毛服、ズボンを着始める。
5時03分:突然、アオゲラがキョキョキョキョッ!とけたたましく啼いて杉の木の幹に止まり、飛んでいく。ウン?穴から出たの?二人ともわからない。
5時55分:もう辺りは真っ暗、前の藪の木がぼーっと白い人が立っているように見える。すでに、ぼくのビデオは2台ともテープが終わったようだ。赤く点滅していたものが見えない。上を見上げると神社の屋根やスギの幹が空にシルエットとして見える。
6時10分:穴がたくさんあるスギの幹にムササビが頭を上にしているシルエットがある。「出た!ムササビ!」と小さな声を出しながら右手で指差す。Yさんは見たかな?と思いつつ、カメラを向けようかどうしようか判断が下せないうちに見えなくなる。5秒くらいも見ていただろうか?
「飛んだ!」と二人同時に声にならないような声をだす。神社の屋根の遥か上を真っ黒な座布団が飛んでいった。
Yさんの話しでは飛んでいったムササビが途中の木に着木して「グル、グル」とムササビ特有の声を出していたようだ。マラリアを何度かやって以来難聴になってしまったぼくには聞き取れず。
穴がスギの木にも神社の軒下にもたくさんあるから、まだ出てくるだろうと待ったが待ちきれず、ミゾレが降り始めてきていたのでビデオを回収し始める。
6時20分:神社の天井を走り、軒下からでるような音がした。その頃はヘッドライトをつけていたので、目は暗闇に慣れず、明かりが届くところしか見えず。
ムササビを確認したことで満足し、山道を下る。これが雨で滑るのと、これほどゴツゴツとした道だったのかと思うほど、ヘッドランプに照らされた道に難儀する。舗装された平坦な道に慣らされていた自分たちを知ることになる。
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