昨日、早朝は一人で、午後からは91歳になるお袋と義姉を連れて流氷を見に行った。その帰り、義姉のナビで釧路港を車で見て回る。子供の頃、釣りをした岸壁は今は立派な埠頭になっており、大きな船が係留されていた。「ん?そうや!まさか、あのそうや?」 出てきたコックのような乗組員に聞く。「これでは南極の氷の海は無理です。」と応えられて、あれは宗谷だったことに気がつく。海上保安庁の沿岸警備艇だった。
岸壁と船との間で、中高年の人たちが寒そうに釣りをしている。チカであった。写真を撮らせてもらう。このバケツの人はぼくらの後から来て釣り糸を垂れた。皆一斉に「来た!」と言いながら次々に竿を上げる。2匹釣れ、3匹釣れとなってあげる人もいる。チカの群れが丁度回遊してきたようだ。道理で、近くのスーパーで10匹で50円で売っていた訳だ。フライではなく煮魚にした。
ぼくも小学低学年の時は鼻水を袖で拭い、手はしもやけ、アカギレ、イボ状態、頬はシラクモといった当時の子供としては普通?の姿でチカ釣りをしたものだ。当時の釧路は漁港で持っていたので、川魚や沼で釣れるワカサギはニワトリの餌であった。が、チカやコマイ、カレイは違った。カレイは釧路川の中流でも時々釣れた。当時はアクアリュームの設備など皆無だったので、カレイを水槽で生かして飼うことができなかった。
今日も、近くのスーパーに魚を見に行くと、20センチ前後の小さなコマイ14匹が180円で売っていた。もちろん買い、すぐハラワタを出して塩を振り、一夜干しにする。寒風に晒すだけで美味くなる。お袋も妹も、何故か肉好きだ。ぼくが帰省すると美味しい海産物が味わえると喜んでいる。釧路には新鮮で美味しく、しかも安い魚介類があるのを忘れてしまっていたようだ。明朝の味噌汁の実は100円で売っていたタチ(タラの精巣)だ。
近隣で採れた、獲れた季節の物を食材に使っていきたいものだ。
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