「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2023年11月18日土曜日

ニホンザルの肩甲骨の老若の形状比較    Comparison of the scapula shapes in various age Japanese macaques

今日も冷たい雨が降り寒い。
ニホンザルの肩甲骨も調べた。1,2歳のコドモに4歳くらいのコドモ、11,2歳のオトナの標本を見つけた(図1)。年齢は頭骨の歯から推定した。やはり、サルの肩甲骨も成長に伴って各部分が大きくなるだけで形状は殆ど変わらない。但し、4歳?個体の棘上窩の前縁部(図1の中の肩甲骨の左端)が少し欠けているように見える。この個体の右肩甲骨も同じだ。ちょっと気になるので今さらに別個体の肩甲骨を探している。
ニホンザルの肩甲骨は棘上窩(下図の肩甲棘の左側)は幅狭く、棘下窩が倍以上も幅広い。前回アップしたハクビシンの肩甲骨では棘上窩と棘下窩の大きさはほぼ同じくらいだった。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの左肩甲骨
左:1,2歳 中:4歳? 右:オトナ

ウクライナとプーチンロシアはまだ戦争状態だ。ガザ地区のパレスチナ人の大半はハマス戦闘員が父であり、兄であり、従兄弟であるのだろう。イスラエルは終わりの無い戦いを挑んでいる。イスラエル国家、パレスチナ国家を互いに認め合うべきだ。

2023年11月17日金曜日

肩甲骨の子供と大人の形状比較     Comparison of the scapula shape between Juvenile and Adult

哺乳類の頭骨は成長するにつれて顔面骨と云われる鼻骨、前顎骨、上顎骨、下顎骨が頭蓋骨の前頭骨、頭頂骨、後頭骨に比べると著しく大きくなる。それで、まるっぽかった子供の頃の頭骨は顔面骨の口吻部が伸びて大きくなっていく。
では、他の骨はどうだろうか?
手持ちの骨は1個体分の全ての骨が揃ってはいないので、全ての骨を比べる事ができないので、取り敢えずハクビシンの肩甲骨です。親から別れた直後と思われるコドモ(交通事故に遭う)と知人の畑の網に絡まって死んでいたワカモノと実習で泊まったキャンプ場の小屋の縁の下で死んでいたオトナの肩甲骨で形状を比較した(図1)。
図1の肩甲骨は外側から見たものであり、肩甲棘(1)、肩峰(2)、棘上窩(3)、棘下窩(4)の形状はオトナもコドモも変わらない。全体的に成長するにつれてどの部分も大きくなっている。
図1.ハクビシンPaguma larvataの左肩甲骨
左:Full Adult  中:Adolescent 右:Juvenile
1:肩甲棘 2:肩峰 3:棘上窩 4:棘下窩

これがハクビシンの肩甲骨の特徴と云う訳ではないようだ。キツネでもコドモもオトナも肩甲骨の形状は変わらない(図2)。

図2.キツネVulpes vulpesの左肩甲骨
左:Full Adult 右:Juvenile

2023年11月16日木曜日

横浜中華街で昼食会    Luncheon at Yokohama Chinatown     

 今日、11時半から横浜中華街の龍鳳酒店で食事会があった。集まったのは5人で、三人はアフリカで知り合った仲間、一人はテレビの番組で知り合ったKさん、もう一人はぼくの前の専門学校の教え子のYくんである。不思議な仲間の集まりにも思えるが、ぼくが元気な頃、東丹沢のサル調査に参加してくれた仲間だ。

ぼくは満を持して、地下鉄関内駅を10時45分に下りたが、20分も前に目的の店に着き、辺りをぶらぶら一回りする。中華街は凄い人込みで賑やかだ。若者のカップルから年寄りのグループまでそぞろ歩いている。

再び店の前に来るとK子さんが待っていた。声を掛ける11時半になったので店内に入れてもらう。ぼくとIさんの二人は生ビールを頼み、先ず、中身のしっかり入った水餃子、定番のエビチリ、太い春巻き、海鮮三品炒め、渡り蟹の餡かけチャーハンを食べ、ぼくらは生ビールをもう一杯と紹興酒を二人で2合飲む。

大満足で店を出て、IさんをJR関内駅で見送り、ぼくは地下鉄関内駅からまっすぐ帰宅。会える時に会わないと会いたい人と会えなくなる。

図1. 正面の中華街を行き、左に曲がったところにある
図2.昼食会が行われた龍鳳酒家

2023年11月15日水曜日

湖陵高校同期会   Koryou high school Synchronization Party

 昨日、高校(道立釧路湖陵高校)の東京同期会があった。コロナ禍のため3年振りであった。場所はJR新橋駅から7,8分の銀座ライオンの6階のクラシックホールである(図1)。13時から15時までの2時間で、7千円の会費で、コース料理が出た。アルコールは飲み放題だった。しかし、皆、77歳か76歳だ。アルコールももうそんなに飲めない。

A組からI組までの9クラスあったが、釧路からきたO君や富山からきたM君など関東以外からの参加者もいて、48名の参加だった。校歌を歌い、応援歌を歌い2時間はあっと云う間に過ぎてしまった。ぼくは明後日に中華街での食事会があるので、二次会には行かずにまっすぐ帰宅した。

図1.銀座ライオン
しかし、各クラスの幹事は大変だ! 誰もがメルアドを持っている訳ではないので、電話や手紙でも連絡したようだ。今回が最後の同期会かな?でも参加者は皆元気!

2023年11月8日水曜日

ナイフをカバンに!   Knife in your bag!

 ぼくが学生の頃の1960年代から2000年代くらいまで、山へ行くのに必ず持っていくのは刃渡り7,8センチのナイフや刃渡り30センチくらいのナタであった。ナタは大きいので、ザックの横に付けて電車やバスに乗っていた。しかし、2000年を過ぎた頃からバスや電車に乗る時はナタはザックの中に容れた。山ではナタは左腰に下げた。サルを追っている時はさらに柄が60センチくらいあるナタをサブザックに付けて背負った。ナタは行くての木の枝やブッシュを切り払うために使った。登山道や古い杣道などの山道を歩いていても倒木の枝を払い落して歩きやすくするための必需品であった。それはマハレ山塊を歩く時も同じだった(図1)。トングエ族のトラッカーたちは中国製の青龍刀のようなパンガ(スワヒリ語)を持っていた(図2)。これで爪まで切っていた。

図1.マハレ山塊のビレンゲからムエシまでサファリで、1975年
右端がぼくで左腰にナタを下げる。このナタは帰国する時にマハレ山塊国立公園のセキ公園管理長にプレゼントした
図2.トラッカーたちはこのパンガをいつも剝き出しで手に持っていた。それぞれのパンガは持ち主の個性が溢れている。
小さなナイフは植物標本を採るために、ちょっと枝や茎をナイフで切ったり、キノコを見つけて切ったり、昼食時にグレープフルーツを切ったり、リンゴの皮を剥いたり、スケールとして標本の横に置いたり(図3)、あるいは動物死体を見つけた場合に、現場で頭部を切り放すのに使った。しかし、ナイフは何よりも日常的な生活の一部の必需品であり、同じナイフを食卓のテーブルにも置いている。以前はスイスアーミーの十徳ナイフを持っていたが、搭乗手続きの時に機内持ち込みバックの中に容れていたので、取り上げられてしまった。今では手続きをすると到着空港で戻してもらえるが、1970年代は取り上げられたままだった。あるいは買ったばかりのナイフをどこかで落としてしまうこともあったので、ナイフではなく安いカッターナイフを持ち歩くことをあった。これだと刃も毎回取り換えられて切れ味が良いので、山での動物の解剖に使用した。
図3.テン糞のスケールとしてのナイフ
テン糞は持ち帰ったが、このナイフはここに置き忘れた

林道に車を停めていた時に警察官からトランクの持ち物を調べられ、そんな事が2度あり、ナタで煩く云われ警察署まで同行を求められたことさえあった。以来、ナタは持ち歩かなくなった。しかし、2010年からはOpinelのナイフを常時ショルダーバックに容れている。切れるナイフはステーキを切り分ける時は凄く重宝である。

アフリカで使っていたナタはあげてきたので、帰国後同じナタを買った(図4)。これは現在まで使っている。

図3.ナタ
今は、何故か刃渡り5,6センチの小型ナイフをバックに容れているだけで警察官から咎められるようになった。まるで秀吉の刀狩りの再現である。日常の生活用具としての小型ナイフが咎められる。以前は学校に行く時は小型ナイフが筆箱に入っており、いつでも鉛筆が削れた。今はもう鉛筆なんて学校では使わないのかな?

2023年11月4日土曜日

やまぼうしさんからジネズミの写真! Photo of Dsinezumi shrew from Yamabousi san

一 昨日、やまぼうしさんが早戸川林道を歩いていて、小中沢第二橋の上に転がっていたトガリネズミ科の動物の死体を撮って送ってきた。

図1.ちょっと大きく見えた
ぼくは、図1を見て、小中沢の橋の上ということからカワネズミと判断した。しかし、ペットボトルの蓋の部分から推し量ると頭胴長は65ミリくらいだ。10センチを超えていない。さらに図2を見ると耳介が大きく写っている。カワネズミの耳介は毛に覆われている。
やまぼうしさんには、初めカワネズミ、欲しい!と返信したが、再度図1を見たら、10センチを超えるような頭胴長の持ち主ではない、また、図2には大きな耳がしっかり写っている。歯の先も赤褐色に染まっていない(図3)(赤褐色に歯の先端が染まっていればトガリネズミ)。ジネズミだ!
図2.大きな耳介の持ち主Crocidura dsinezumi
図3.歯の先端は赤褐色では無く白いCrodidura dsinezumi

2023年11月3日金曜日

アナグマとタヌキの寛骨の違い The different of coxae between badger and racoon dog

 タヌキとアナグマは外観がにており、一瞬間違うこともある。さらに、轢死体で頭部が潰され、数回轢かれて日数が経っているとその場で同定が難しい場合がある。

頭部が潰されていても上顎の第一臼歯を見つければ、その場でタヌキかアナグマかは判る(図1)。裂肉歯aや切歯や犬歯、前臼歯を現場で見つけてもちょっとタヌキかアナグマかの判断が難しい。が、第一臼歯bは大きさと形状からタヌキかアナグマかの判断がすぐできる(図1)。アナグマの第一臼歯の咬面は酷く摩耗したように平面である(図1)。それでも、何度も轢かれた場合は第一臼歯も見当たらないかもしれない。

図1.左タヌキNyctereutes procyonoidesと右アナグマMeles melesの上顎の歯
a:裂肉歯 b:第一臼歯

大抵、腰の部分は轢かれても残っていることが多い。水に浸して腐らしてから干して、割れている場合でも寛骨は形状がはっきりしているので、組み立てやすい。タヌキの恥骨と坐骨、腸骨に囲まれた閉鎖孔はいびつな円形であるのに対し、アナグマの閉鎖孔は前枝(恥骨)に沿って坐骨弓まで伸びた楕円形になっている(図2)。

図2.タヌキNyctereutes procyonoides(左)とアナグマMeles meles(右)の寛骨の閉鎖孔の違い
:坐骨弓 p:前枝(恥骨)

それにしても、イスラエルのガザ地区への攻撃はパレスチナ人の殲滅だ。ガザ地区のハマスを一人残らず殲滅する作戦のようだが、ハマスと一般人を区別することなどできないだろう。アメリカがベトコンを一掃しようとして北ベトナムの村々の人々を殲滅しようとしたのを思い出す。一刻も早く停戦すべきだ!

2023年10月31日火曜日

アナグマの頭骨は硬い     Badger skulls are hard

 ぼくはアナグマの頭骨標本を6個もっている(図1)。6個の内、下段の右の2つの頭骨は、鼻骨と上顎骨、前顎骨、前頭骨が縫合しているが、癒合・合体していない。さらに涙骨も上顎骨や前頭骨、頬骨と癒合していない。頬骨弓の頬骨と側頭骨も癒合していない。しかし、上段3つと下段の左の4つの頭骨の各部分の骨は癒合・合体している。下段の右二つは鼻骨と他の骨の縫合状態が判る。

アナグマの頭骨のように、頭骨の全ての隣り合った骨が癒合・合体している頭骨は、手持ちの頭骨では、イタチ2/3の頭骨くらいなものである。他は、老齢化しても頬骨弓の頬骨と側頭骨が接する部分や鼻骨と他の周囲の骨とは縫合線がしっかり判り、癒合合体することはない。シカやカモシカでは左右の前頭骨が癒合・合体するくらいであり、多くは縫合線がしっかり判る。あるいは、同じ食肉目イヌ亜目のイヌ、タヌキ、キツネの頭骨はアナグマのように鼻骨を含む全ての骨が癒合合体しているものはない。

図1.アナグマMeles meles頭骨6個の上面からの比較
上下段の頭骨とも歯の摩耗状態や頭骨の癒合状態から左から年齢が高い個体、上段の頭骨は下段のものよりも年齢が高い。上段左の二つは下顎骨を顎関節から外す事ができない。上段右端は下顎骨が無い。

どうも、アナグマを含むイタチ科の動物たちの頭骨は他の科の動物たちに比べて性成熟を過ぎたら間も無く全ての頭骨の各部分の骨がしっかり癒合合体すると考えられる。それは恐らく、彼らの捕食の方法が、自分よりも大きな獲物動物に対して噛みついて離さないことに関係するのかも知れない。アナグマの場合は、シカなどの死肉から肉を引き千切る行動と結びついているのかも知れない。

2023年10月29日日曜日

シュウメイギク     Shumeigiku

庭にシュウメイギクが細々と咲いている。我が家の庭から消えてしまいそうであるが、毎年出てきて白い花を咲かせる。
図1.シュウメイギクAnemone hupehensis
今朝、知人のHMから奥多摩を歩いていて見つけた糞の同定を頼まれた。クマと云う事がありますかね?と下記の2枚写真が送られてきた。
図1
図2
皆さんは、どう思いますか?
しかし、こんなに一杯の果肉の無いギンナンがもったいない。
答えは、コメント欄に乗せました。

2023年10月28日土曜日

ちょっと不思議なアナグマの頭骨 Somewhat mysterious Badger skull

 5個のアナグマの頭骨の内3個はFull adultの個体の頭骨で鼻骨と前顎骨や上顎骨、前頭骨との縫合線は不明確だが、2個は明確に判り、さらに他の縫合線も明確だ。つまり2個はまだFull adultになっていない若い個体である。この若い二つの頭骨の頬骨を見ていて、アナグマの頬骨は他の食肉目の頬骨の形状とは違っていることに気が付いた。

タヌキ(図1)もカイネコ(図2)の頬骨も上顎骨と前半部の大部分を接し、最後に涙骨と接する。しかし、アナグマの頬骨は中頃の一部だけ上顎骨と接し、大きな眼窩下孔で上顎骨から離れ再び上顎骨や涙骨と接する(図4)。

図1.タヌキの頬骨Z上顎骨M、眼窩下孔Fi
図2.カイネコの頬骨Z上顎骨M、眼窩下孔Fi
図3.アナグマの頬骨は?
図4.アナグマの頬骨Zと上顎骨M眼窩下孔Fi
アナグマの頬骨がタヌキやカイネコと違っているのは、アナグマの眼窩下孔が大きいからであった。眼窩下孔は上顎骨にある孔であるので、これから齧歯目で眼窩下孔が眼窩のように大きいヌートリアの仲間の頬骨なども調べたい。

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのパレスチナ人のガザ地区への侵攻によって多くの罪のない人々が死に苦しめられている。アメリカはイランの軍事施設を攻撃し始めた。皆、自分たちの正義を貫こうとしている。