「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2018年11月10日土曜日

土山峠ー宮ケ瀬尾根 The Tsuchiyama Pass and Miyagase Ridge 

ジネズミを拾って、20分くらい歩いて土山峠のバス停に着く。その前に完全なテン糞を見つけ拾う。
7:59 テン糞1
柵を乗り越えて、橋の欄干の下にアケビの種子が散在している。サル糞が雨に打たれて内容物の種子が散在したのだろう。
アケビの種子
山側の斜面にガマズミの赤い実がたくさんついている。登って採るまでもない。美味しくなるのは一二度霜に当たってからだ。ちょっと不思議なことは、ぼくにとっては美味しいガマズミの果実だが、その種子がテン糞やタヌキ糞などから出てきてないことだ!これはどう考えたら良いのだろうか?
ガマズミ
 メギの真っ赤な果実をMaruさんが見つけた。ぼくは採って食べてみた。苦くはない。動物も食べるだろうに!今まで種子を見落としているかもしれないと思い種子標本を作るために果実を4個ゲットする。メギの果実は枝の外側にはなっておらす、どれもトゲに刺さって痛くてとりずらい奥の方になっている。きっと動物たちは外側の果実は採れるが内部のはトゲが刺さるので採れないのだろう。
メギ
おー、また、テン糞だ!
テン糞2
シロヨメナ
ヌルデの果実が塩を噴いてきている。
ヌルデの果実
カマツカの真っ赤な果実がたくさんついている。これももっともっとテンに食べられてもいいのに、何故か糞の中には種子が出て来ない。
カマツカの実はテンよりも鳥たちに食べられるのかもしれない。
カマツカの赤い実
アオツヅラフジの種子やスイカズラの種子も動物糞からは見当たらない。これらも鳥が食べる果実なのかもしれない。
アオツヅラフジ
良い香りの白い筒状の花のスイカズラの黒い実
シラキの実がこんなにたくさん!
テン糞3
8:44 宮ケ瀬尾根から清川トンネルへの入り口の道標
ここからの山道はこのままだとあと2、3年もすると道はなくなってしまうだろう。

2018年11月9日金曜日

死体をまた拾う I got the corpse of Dsinezumi Shrew

大棚沢駐車場に車を置き、宮ケ瀬湖に沿った道を歩きだした。宮ケ瀬湖の対岸付近の湖面にはマガモ、カルガモ、さらにはぼくにとっては図鑑でしか見たことがないオシドリなどのカモたちをMaru氏から教えて貰いながら歩く。
オシドリMandarin duck 
橋の上の欄干にはテン糞のような鳥糞のようなものがある。Maru氏は鳥糞ではないと云う。一応ゲットだ!
自動車道路は、通勤の乗用車やトラックが轟音を響かせて走る。トラックが通る度に身体が飛ばされそうになる。
鳥糞?
テン糞?
歩き始めて15分くらいのところでネズミ状の動物が死んで転がっている。ジネズミだ!\(^_^)/!
ジネズミDsinezumi Shrewが転がっていた
 Maru氏にこれは大きな外耳があるのでモグラ科のヒミズの仲間でないことを話す。トガリネズミ科の動物はここにはカワネズミ、トガリネズミ、ジネズミがいるが、カワネズミは頭胴長10センチくらいあって大きいし、トガリネズミは歯が赤褐色に染まるがそうでないので、ジネズミCrocidura dsinezumiだ!
拾って嬉しい!人に踏まれてないことを祈る!
〇で囲まれたwaypointがジネズミを拾った地点

2018年11月8日木曜日

タヌキの轢死体を見つけ拾う。  I found and brought the racoon dog's road- kill .

今日は、久しぶりに鳥の専門家のMaruさんと丹沢に行った。
伊勢原の東海大学病院前を過ぎて清川村方面への道を行くと、道路にタヌキが轢かれていた。20メートルくらい進んで停まった。後から来る車は道路に横たわっているタヌキを避けている。十数台通り過ぎて、Maruさんが尾を持って持って来てくれた。ぼくは後足をつかんで車まで運ぶ。
今日に限ってビニール袋が無い。薄いビニールで包んで、デジ袋に容れて、トランクに納めた。メスだと思ったがしっかり確かめていない。
口から血を流している。轢かれて間もないのだろうが、死後硬直で堅くなっている。少し小さい感じなのでまだfull adultにはなっていないだろう。剝皮し、解剖し、徐肉をして煮て、骨を洗い、全ての骨を取り出そう。徐肉する時に少し、咬筋や側頭筋の付き方を調べよう。
今日は、大棚沢駐車場に車を置き、土山峠まで歩き、湖岸林道を歩いて清川トンネルへ向かった。が、宮ケ瀬尾根でお昼を食べた後、清川トンネルには向かわずに尾根を南下し、ピーク617.2から東方に走る尾根を降りて湖岸道路に出て、戻ってきた。

2018年11月6日火曜日

パタゴニアマーラの上顎の歯  The teeth of maxilla of Patagonian mara

専門学校の飼育専攻で飼っているパタゴニア マーラDolichotis patagonumがいた。
2011年3月に撮る
上の写真のマーラが今夏の暑さ?で死んでしまった。
飼育の学生たちがマーラを解剖した。その時の上顎を撮った動画を2年生のK君からコピーさせてもらった。それが下の動画だ。
マーラの上顎の部分だけを見ると、どうもマーラの切歯ばかりでなく臼歯全ても一生伸び続ける根が無い歯である。
歯式は上顎だけでは、1・0・1・3のようだ。
上顎の形状だけを見ると、手持ちの齧歯目の頭骨のヌートリア、モルモット、ハムスタに似て切歯孔の長く、臼歯が4対だ。きっとカピパラも同じなのだろう。
しっかり、頭骨標本が出来たなら、全体的にしっかり眺め回して見たい。
前臼歯を抜いて差し込むところを静止画像にした

2018年11月5日月曜日

ヤモリ!  Gecko!

先週、専門学校で2時限目の飼育専攻2年生の行動学の授業が終わった時に、左の前の席にいつも座っているTさんが、「先生、これ!」っと云って2匹のヤモリをくれた。
一匹は、連れ合いのパソコンのディスプレイの右側につけておいた。もう一匹は冷蔵庫に冷凍室の扉につけておいた。
が、全く連れ合いは気が付かない。それで、冷蔵庫の扉に付いているのは何だ!と云うと、「ヤモリが部屋に入っている。早く庭に出して!」と叫ぶ!
「これはニセモノのヤモリだ!磁石でくっ付いているんだ!」と教える。
自分のパソコンに付いているのは翌日、ぼくが山に行っている時に気が付いたようだ。それにしても良くできているヤモリだ!
ぼくのディスプレイに貼り付けたヤモリ君

金曜日の9時頃に、金沢文庫に住んでいる鳥の専門家のMaru氏がザック一杯に柿の実を入れて持ってきてくれた。彼からは、シイタケ、フキノトウ、フキ、ビワ、スモモ、イチジクジャム、ギンナンなどを貰っており、こんどは柿だ。いつもお返しに何かないかと思うが適当な物がない。貰ってばかりでなんだか気が引ける。
もらった柿の実

2018年11月4日日曜日

見つけ拾った糞の内容物 The contents of droppings that were found and picked.

10月31日の土山峠・宮ケ瀬尾根の丹沢実習で、見つけゲットした食肉目のテンやタヌキの糞を水洗いして内容物を調べた。
9:27 テン糞 Mikuさんがゲット

11:18 タヌキ糞 皆でshare
マメガキ種子・果皮・果肉、サルナシ種子・果皮・果肉、ミズキ種子2個

14:09 テン糞
小哺乳類(齧歯目orトガリネズミ目)内毛(下毛)・外毛(保護毛)
この毛をDo-Nature STV-40Mで見ると太く黒い毛(保護毛)、太い毛の4分の1くらいの茶色の毛(これも保護毛)、細い白っぽい透明な毛の3種類がある。

14:11 テン糞
Mikuさんがゲット

14:18 テン糞  Mikuさんとshare
サルナシ種子・果肉・果皮、羽毛軸・羽毛

14:27 テン糞
マメガキ種子・果肉・果皮
と云う内容物であった。サルナシ、マメガキが主に食べられており、ミズキもまだ枝に果実がついていたので、タヌキは落ちた実を食べているのだ。
14:09に見つけたテン糞は毛だけだった。北大出版「日本産哺乳動物毛図鑑」が届いたので、見た。走査電子顕微鏡の毛を縦に切った内部の写真の毛の表面のキューティクルの光学顕微鏡の写真だった。ぼくとしてはフィールドワークしながら現場で肉眼かルーペで判るような写真や記載も期待していたが、、、無理だった。高額観察機器がなければダメだ!
アカネズミの毛とヒミズの毛では明らかに違うので、その違いを安価な機器を用いて判る図鑑が欲しい。

今日は、これから専門学校の高校生向けの授業だ!今日のタイトルは「頭骨コレクション」なので、昨夜、頭骨をザックに容れた。

2018年11月3日土曜日

フィールドサインと、、、、2) Fieldsigns and,,,,2)

10月31日の丹沢実習の続き
堤川林道に降りてからは、ゆっくりと歩く。今回のルートの中で尾根歩きの大半が植林地の中であった。その為だろう。オニグルミや松毬のリスの食痕やイノシシの掘り起しなどをたくさん見つけたが、キノコやサルナシの実などは見つけられず。せいぜいホコリダケやサルノコシカケの仲間があったくらいだ。
林道は陽が当たるところが多くなるので、秋の花が咲いているので楽しい。
13:54 ヤクシソウの花
13:56 リュウノウギクの花
クサギの青い果実の種子は大きい。この種子が動物糞から出てきたことがない。ぼくはクサギの葉を揉んだ匂いがドクダミと同じように好きである。一度くらいは山菜として食べてみたい。
13:58 クサギの果実
14:00 シロヨメナの花
おー、テン糞だ!しかも小哺乳類の毛が浮き出ている。歯、骨がまじているかな?Mikuさんが「先生、イイモノ見つけたね!」と羨ましがる。
とうとう、この糞を拾ったのを機会に近藤啓治著「日本産哺乳動物毛図鑑」北大出版会をアマゾンで注文する。
14:09 テン糞
すぐ、またテン糞だ。今度は、Mikuさんに先んじられた。早い者勝ちだ!
14:11 テン糞
うぉー、またまたテン糞だ!新旧二つの糞塊が重なっているので、二人でshareする。
鳥とリスに興味をもつMikuさんが羽毛を見つけてくる。フクロウの毛だと喜んでいたので、鳥の専門家のMaru氏に訊くと、ヤマドリの毛とのことだ。
14:18 テン糞
14:11 フクロウの毛だとMikuさんが喜ぶが、、、、
またまた、テン糞だ!shareする。
14:27 テン糞
種子がアンモナイトの形に似ているアオツヅラフジの果実がぶら下っている。如何にも毒々しい青黒さだ!テンやタヌキ、アナグマ、あるいはサルなどの糞からはこの種子は出てこないが、アオツヅラフジは我家の近くの家の生け垣にも絡まっていたので、ヒヨドリなどが食べても毒の影響は受けないのだ。きっとそれは、マムシグサの赤い果実やドクウツギの果実も鳥などは平気なのかもしれない。
14:39 アオツヅラフジの青黒い果実
またまた、Mikuさんは汚れた羽根を見つる。朝からあったようだ。これはMaru氏によるとトビの羽根のようだ。
14:47 猛禽の羽根
まだ、拾ってきた糞を洗っていない。これから洗うことにしよう。

2018年11月2日金曜日

フィールドサインと、、1) Animal's field signs and ,,,1)

丹沢の植生を守るためにシカの個体数調節が上手く進んでいるせいか、シカの警戒音を聞いたり、姿を見たりすることがこの2、3年前から少なくなってきた。シカを見なくなったと同時にカモシカも見かけなくなった。
そのせいだろう。シカやカモシカの糞や足跡や食痕、角砥ぎなどのフィールドサインも少なくなった。
一方、イノシシによる掘り起しは増えたように思える。

獣道を利用して斜面を登って尾根に出ると、間もなくテン糞が岩の上にあるのをMikuさんが見つけた。サルナシの種子が見える。
9:27 テン糞
テン糞を見つけてから間もなく、キク科モミジハグマ属のキッコウハグマだ!この時は、名前が出なかった。
9:30 キッコウハグマ
乾いた尾根上に小さなカモシカの糞が、、、カモシカに会えるかも知れない。
9:45 カモシカの幼獣の糞
おー、カモシカの角砥ぎの痕だ!でも古い!
9:49 カモシカの角砥ぎの痕
 お!また、カモシカの角砥ぎの痕だ!この辺りの尾根の木の幹には角砥ぎの痕が多くあった。
カモシカの角砥ぎの痕
カモシカに注意して歩いたが、見つけられず!419ピークを過ぎてからシカ柵を潜ったり、扉から出たり、倒れた柵を乗り越えたりしながら登る。宮ケ瀬尾根と出合う「岩のピーク」の手前はシカ柵に沿った険しい登りであり、少ない立ち木を利用して登った。学生たちには迂回をするように勧めたので少し時間が掛かる。
11:09 岩のピークで
岩のピークから宮ケ瀬尾根を南下する。間もなく、タヌキのタメ糞だ。マメガキを食べた糞のようだ。タヌキたちは林床に落下したマメガキを食べたのだ!
11:18 タヌキのトイレだ! 
タヌキ糞を学生たちと分け合い、宮ケ瀬尾根を進もうとするが、尾根の右側は崩壊しており、しかもシカ柵が倒れかかっていて通ることが難しい。そのため少し戻ると、シカ柵に潜れそうな穴がある。「ぼくが潜れれば皆大丈夫!」と云って、ぼくはザックやストックを下ろし、タヌキやアナグマが通っているような穴を林床に這いつくばって通る。Mikuさんはまるでリスかネコのように軽やかにすーっと通る。他の人たちは立ち木を利用して柵を乗り越える。若いので身体が柔らかい!羨ましい!
11:45 堤川林道へ降りる所に辿り着く。ここで、たっぷり時間を使ってのお昼だ!そのため、上半身が寒くなる。それでも熱いコーヒーを飲んだして1時間ちょっと休む。
13:05  寒くなってきたので集合写真を撮って出発だ。林道へ下る途中の崩壊地で、鍋嵐方面を見る。見える黄色線で示した宮ケ瀬尾根をどんどん南に歩いていくと「熊ノ爪」のピークだ。
13:10 鍋嵐方面と黄色線は宮ケ瀬尾根
崩壊地からスギ(ヒノキ?)の林の中にジグザグにつけられた山仕事の道を下る。最初の頃はこのような仕事道を見つけられなかったので、尾根をまっすぐ下りたものだ。まもなく、林道終点だ!
13:34 林道終点のマメガキの実
この柿の実を採って、種子を見てもらう。

皆無事林道に降り立った。もう、14時頃のバスには間に合わないので1時間遅れのバスにするので、ゆっくり探索しながら歩くことにする。

2018年11月1日木曜日

昨日のルートと時刻 Yesteraday's root and time

下に昨日の丹沢実習のルートと時間を示す。
土山峠から堤川林道への道は一般人が入りづらくなっている。以前は辺室山登山口から山の縁沿いに歩いて、林道に出た。今は溝が掘られていて歩けないようにしている。しかし、ぼく以外は柵を軽々と跳び越えた。
8:38 出発前、堤川に掛かる橋を渡る前 陽の光を浴びて!
 8:54 ノブドウの実がたくさんついている
8:57 シカやイノシシの獣道を利用して沢沿いの斜面をジグザクに登る。
9:06 登るHaruka君
9:10 地図の①の場所から登ってくる学生たちを撮る。
①の位置から
9:53 ピーク419に着く②
②の位置
11:06 岩のピーク③
11:45 ハタチガ沢林道と堤川林道の出合い④ ここでお昼を食べる
13:10 辺室山と物見峠を結ぶ「祠の峠」から鍋嵐までの稜線、熊の爪や719ピークが見える⑤。
⑤の位置から
13:32 堤川林道の下りる⑥。
堤川林道に下りてからも、テン糞を見つけたり、マメガキやアオツヅラフジ、ノブドウの実を採って種子を確かめたり、ヤクシソウやリュウノウギクの花を撮ったりしながら歩く。
水場に着いた時は、このままペースだと土山峠14:56発(ぼくは15:05だと思っていた)のバスに間に合わなくなるので少し急がせる。
14:42 林道から尾根を目指して登った位置⑦に着く。
⑦の尾根への登り口
14:50 バス停の時刻表を見ると14:56発だった。間に合って良かった!
14:52 Haruka君が下りのバス停の木の枝にあった小鳥の巣を持ってくる。誰の巣かな?
バス停で小鳥の巣を見せてくれる
地図 歩いたルートと主な位置
歩いた距離はGPS上で8キロちょっとあった。時間は6時間10分。