本厚木駅前を7時40分の宮ヶ瀬行きのバスは
ほとんど専門学校の貸切バス状態だった。
土山峠には8時25分頃ついた。空は晴れて気持ちが良かった。
堤川林道に入るとすぐ、大きなホタルブクロが斜面に咲いている。
コクワガタオスを見つける。指先の上だ。小さい。
メスジカの頭骨を見つける。良かったね!
頭骨を持っている右のMさんがイノシシが林道から沢側に下りるのを
ぼくに静かな声で教えてくれる。
下りた林道から沢を見る。中型だが太っているイノシシが歩いている。
写真を5、6枚撮る。
イノシシを撮ろうとガードレールを越えると、イノシシは驚いたのか
ひっくり返って足をバタバタさせる。
もちろん写真を撮る。
しかし、全てにわたってイノシシの影さえも映っていなかった。
イノシシが沢側に下りた林道の舗装面にはイノシシの糞とたくさんの短い毛、
臭い程臭う。血もある。
ここでヒルなどの寄生虫を落とそうと舗装面で身体を擦っていたのだ。
(クリックすると毛が分かります)
堤川林道終点から宮ヶ瀬尾根の稜線を目差す。
稜線からはハタチガ沢林道へ、途中で学生たちはリスを見つける。
ハタチガ沢へ下り、冷たい水を鱈腹飲む。
どうも、これが体力を消耗させた原因のようだ。
ハタチガ沢を詰めていると、雲行きがおかしくなってくる。
ときどき小雨がばらつく。
宮ヶ瀬尾根へのジグザクの経路を登って小休憩し、「勇気ある撤退をする!」
と叫ぶ。尾根を登り、堤川林道の終点に出るが、小雨模様だ。
皆、ヒル取りに夢中である。ぼくも腕や太腿が血だらけとなる。
昼食を林道の水場で雨に打たれながら食べる。
衣類はもちろんのこと気持ちまで濡れ雑巾のようであった。
雨が止んだので、前日にみたツチアケビを見に行く。
ツチアケビの写真を撮るMさん。
水を飲み、雨に打たれ、ヒルにやられたせいか僅か9キロであったが、
疲れた実習であった。
でも、これからはアクエリヤスを持って歩こう。