「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年6月20日金曜日

アサギマダラ

昨日の丹沢・塩水林道で:道路沿いのウツギの花の蜜を吸うアサギマダラ
今年も、アサギマダラに出会えた。
一昨年は奥野林道のバイカウツギの花にきていた。
いつも歩いている奥野林道のバイカウツギが下草刈りの人たちに根元付近から伐られてしまい、昨年は花を見ることができなかった。
今年は最悪の場合は株ごと死んでしまうかなと悲痛な思いで見ている。

アサギマダラのことを知ったのは40年くらい前の台湾であった。
タイワンザルの調査で沢を渡渉したところ、分け入った草叢に、まるでクリスマスツリーにつけた電球のようにキラキラと七色に輝いているサナギが1メートルくらいの草々にたくさんついていた。

蝶に詳しいY.N.君がマダラチョウの仲間のサナギで、日本にはアサギマダラがいると教えてくれた。
その神秘的とも言えるような美しいサナギの集団にまた会ってみたいものだ。

マダラチョウの幼虫は有毒物質を含んだ植物を食草にするものが多く、鳥たちは成虫も食べないようだ。

イチゴ食べ歩き

今回、キイチゴの仲間を食べ歩きできたのは、塩水林道沿いであった。尾根は低木はアセビやツツジの仲間くらいなもので、高木となるブナが多く、林床に落ちているブナの実を踏みしめて歩いた。
モミジイチゴが沿道にもっとも多く見られた。
一箇所で5、6個を口に入れながら歩いた。
ニガイチゴは数箇所で見られたくらいで、モミジイチゴよりも格段に少ない。しかし、これ本当にニガイチゴ?二粒食べたが苦味が残らなかった。現場では葉を裏返してみなかった。
これはクマイチゴ?早戸川近辺で見るクマイチゴとちょっと違う。太い幹にゴツゴツしたトゲがでており、果実の味はまー、まーと言うところか。
今まで、このイチゴはクマイチゴにしていた。が、今回図鑑で調べてウラジロイチゴということがわかった。花が咲いているだけで、実がなるのは梅雨が明けた頃か?
他に大きな赤い実をつけたクサイチゴもあった。一粒食べたが、撮り忘れた。

なんと、連れ合いの友人より頂いた佐竹・原・亘理・冨成編による「日本野生植物」木本(平凡社)によるとキイチゴ属には36種(草本を除く)があるようだ。が~んと頭を殴られたようだ。
そんなにも種分化したのは何故なんだろう?
動物たちに食べられ、いろんな環境のところにタネが分散したせいなのだろう。
では、そのオリジナルのキイチゴは何イチゴ?

2008年6月19日木曜日

久しぶりの尾根歩き

丹沢山から東に流れる塩水川の塩水橋付近に車を置く。
5時40分:出発、塩水林道を歩く。
40分くらい歩いたところから、川を渡り、尾根に取りつく。

昨年3月にこの尾根を登っている。
が、今は6月、下草が生え、さらに、スギの枝打ちをした枝が尾根道を覆いかぶさる。

30分くらいのたうち回り、汗だくとなる。
アオバトがアーウァー、オアーと鳴いている。
昨年つけた赤布が色は褪せているが、残っている。
頂上付近では、ウグイスが鳴いている。
8時41分:円山木の頭に着く。すごいブヨの大群だ。汗をかいた顔面に群がる。
下のハエのようなヤツだ。
もってきたストーブでお湯を沸かし、山頂に咲いていたアザミの新芽部分を5個、ヤマザクラの葉を5枚、オオバコの葉も容れてインスタントラーメンの朝飯とする。
ここから丹沢山までは、2.5キロなので迷ったが、ブヨがうるさいので、早々に下ることにする。

帰路は、草木の花の写真を撮りながら下る。
シカには往復で3度3頭に出会うが、一度も撮ることができなかった。いずれもメスであった。
他に出会った脊椎動物はヤマアカガエルのみ。
ホトトギスの声が響く中を林道を下る。
林道沿いの、モミジイチゴ、ニガイチゴを口に頬張りながら歩く。

往きも帰りもそれぞれ約3時間かかった。

2008年6月17日火曜日

男のトイレ学(2)野山で立ちションができない若者たち

野生動物のサインから、サインを残した哺乳動物の性別を判断することができる。
柔らかい地面や雪上や乾いたアスファルト上に、残された足跡とオシッコの痕からだ。
哺乳類のオスは長いペニスをもつが、メスはそうではない。

男女の排尿器が異なるため、ヒトがはくパンツやズボンには男用と女用では前が開くかどうかでことなっている。
ぼくが子供の頃は、男の子は立ったままオシッコができるので、女の子たちからも羨ましがられたものだ。

専門学校の男子に尋ねた。家では座ってオシッコをしていることがわかった。若い男子の同僚の先生にも聞くと、「息子にも座ってやるように躾けているし、自分もそうしている」と話してくれた。

一般家庭では、男子の小用便器は無くなり、男女兼用の便器一つになっている。

物心つく頃から日本の男子は、便器の周りにオシッコを飛び散らさないようにするために、便器に座らされてするように躾けられてしまっている。

さらに、屋外での立ちションを禁じられて育った子供たちは、山中でも気軽にオシッコができなくなっている。

小さい頃から、オシッコもウンチもズボンを下ろして便器に座って女子のようにしかしたことがないし、野原ではもちろんのこと立ちションをしたことがないので、山の中でさえ立ちションができない若者が 多数を占めるようになってしまった。

野山で用をたせない若者にとって、野外実習は苦行そのものになっている。
野生のカモシカをリスやサルを観察したい、野山を歩きたい若者にとっては、山にはトイレが無いので、山は嫌いになる。

これは、女子の話しではなく、高校を卒業した男子学生の話しである。若者が変わってきていること考えてほしい。

屋外における立ちションは市街地では禁止だが、農耕地や山野では許される。もっと幼稚園や小学校で子供たちを野山に連れていき、野山で気軽にオシッコをさせるべきだ。

山の素晴らしさを知ってもらうためにも、男子学生には尾根から谷に向かってする立ちションの開放感を、気持ち良さをあじ合わせてあげたい。

メーカーは、男の特権をいかせる周りに飛び散らない男子小用家庭便器を開発すべきだ。このままでは日本男子はメス化の一途を辿ることになる。

2008年6月16日月曜日

エゾリスの糞

フィールドサインで見つけたことがない物にリスの糞がある。
飼育下のエゾリスの糞をもらうことができたので、それを見てもらいたい。

まるで小さな岩石だ。

で、Collins Guide to Animal Tracks and Signs をみた。大きさはこんなもんだがシカ糞のような薬きょう型のもある。上の飼育されているエゾリスの糞はおそらく人工餌を食べたものだろう。自然の食物だと柔らかいので、円筒状になるのかもしれない。

エゾリスの身体はムササビよりも明らかに小さいのに、ムササビの糞よりも大きいのがおもしろいと思った。

2008年6月12日木曜日

梅の実の季節

3、4年前、学生たちが実習で採ったサルナシの実を焼酎ではなくウィスキーに浸けたら、抜群の旨さの果実酒ができた。卒業した学生が訪ねてきた時に味わうように少しづつ呑んでもらった。だれもが、その風味というか香りというか素晴らしいおいしさに感動した。

庭の梅の葉が茂り、狭い庭が鬱陶しいので、伸びた枝を切り落とし始めたら実がいくつかなっている。採集したら、18個だった。ぼくの背丈くらいの梅の木だ。
スーパーで梅を買ってきて、梅酒をつくることにした。
もちろん、浸け込む酒は焼酎ではなく、ウィスキーだ。酒屋に行くと、安い2.7リットルのビンのウィスキーとともにブランデーもあった。ちょっと迷ったが、今回はやはりウィスキーにした。

焼酎より、ウィスキーの方が数段アルコール度数が高い。このアルコール度数の高さが、果実のエキスを引っ張り出すのだろうと、勝手に思っている。

子供の頃、親父が山葡萄を一升瓶に詰め込んで葡萄酒を造っていた。毎年晩秋になると、調理台の下には3、4本の一升瓶が新聞紙の帽子を被されてあった。発酵してくると薄桃色に濁った泡が浮かんでいた。子供の頃にお猪口に注いでもらって飲んだことがあるが、色は汚れたような赤みがかった桃色で甘くなく、気味悪いものであった。それでも親父は旨そうに飲んでいた。当時、ワインと言えば赤玉ポートワインというのがあった。それは甘かった。

2008年6月10日火曜日

ヒメカンゾウが咲いていた

梅の木の根元に植えているヒメカンゾウが今年も咲いている。今年は花茎が2本になっている。一本へった。梅の木とすぐ南西側のナツツバキの木が大きくなりの葉が生い茂るために日陰になっているせいだろう。ナツツバキの枝を切らねばならない。
このヒメカンゾウはすっきりした黄色であり、清楚な感じがする。同じ仲間に赤みがかったのとはちょっと違う。いずれも花は一日でしおれてしまう。これらのカンゾウの春の3、4センチに伸びた新芽を根元から切り取って、熱湯でさっと茹でて酢味噌和えで食べる。ビールの摘みに良い。

キンシコウの調査地の秦嶺山脈の麓の農家の周辺にもカンゾウがでており、向こうでは蕾を採取して乾燥させたものが大量に市場に売っていた。もちろん、生も摘んで豚の脂とともに炒める。美味い。

今日は二輪咲いているのが、ぼくの部屋からみえる。

2008年6月9日月曜日

ますますナタをもてなくなり、山道が荒れる。

秋葉原の通り魔殺傷事件で、町村官房長官がナイフなどの所持について考え直さねばならないようなことを云っていた。
以前は、登山するにも、サル調査をするにもナタ(鉈)は必需品であった。首から双眼鏡、腰にナタというのがぼく達学生時代の山歩きのスタイルであった。1980年代まではサル調査には必ずナタを持ち歩いた。ハイキング道や登山道、あるいは尾根道沿いの枝を払いながら歩くのが常であった。とくに、サルの移動を追跡していく時には、ブッシュを切り払ったり枝を切り落としたりしながらでないととてもサルを追跡できなかった。
人に出会いそうもない山奥を歩いていて、ナタを持った山仕事の男に遭うのは恐ろしい感じがした。相手もそのようであり、互いに挨拶をすることで気味悪さ、恐ろしさが消えた。

以前は山仕事の人ばかりでなく、山に入る多くの人がナタを持って山道沿いの枝などを切り落としてくれていたので、あるきやすかった。里山は頻繁に人々が利用するので、道沿いの枝が払われて整備されていた。

いつ頃からだろう。ナタを持ち歩かなくなったのは、、、?山に持って行っても、腰には下げないで、ザックの中に忍ばせている。電車やバスの中ではナタが鞘に納まっていたとしても人前で出すのがはばかれる感じがする。ザックに容れてあると、歩いていて邪魔な枝が張り出していても、あるいは倒木があったとしてもほとんど使わないですましてしまう。
ぼくが山に行くのにナタを持ち歩かなくなったのは、山道が整備されて歩きやすくなったからではない。逆に現在の山道は枝が突き出していたり、倒木で塞がれていたり廃道と思われるくらい荒廃している。何となく、人々がナタを持っている者に対して非難しているような視線を感じるからである。

それは、人々がもっている「自然保護思想」が、ナタを持っているだけで、樹木を切って、自然を、森林を破壊してしまうような人と感じてもいるようでもある。

何年か前に丹沢で同定できない木があったので、枝を30センチくらい折ったところ登山者に「枝を折り取るようなことは止めて下さい」と注意された。あるいは、学生が実習で採集した数種類の枝をビニール袋に容れてザックに括りつけていたら、「盗掘はやめろ!」と云われびっくりしたことがある。

里山の山道だけでなく、ハイキング道や登山道も荒れている。それをナタを持って歩くことによってハイカーが登山者が一人一人、山道の整備をすることになり、気持ち良く歩くことができる山道の復活になればと思っていた。しかし、今度の通り魔殺傷事件によって、ナタの持ち歩きに更なる規制が掛けられるようにならなければと思う。もし、規制が掛けられるなら、ますます森は荒れて人々は森の素晴らしさ楽しさから遠ざかってしまうことになる。

2008年6月8日日曜日

続)梅雨の晴れ間の丹沢山麓

林道を歩いていて飛び出してきたヒバカリ:30センチくらいで細くて小さいヤツだが気は荒い。こうやってとぐろを巻いたようになって、飛び掛ろうというのである。飼育してみたいと思うような可愛さもある。
テン糞を見つけた。すでに、モミジイチゴやクサイチゴは熟した実をつけている。そのタネが見える。甲虫の羽も入っていた。
何故か、巣立ったばかりのカラスが枝にとまっていた。3メートルくらいまで近づいたら不器用に飛んだ。
何故か、これほど鮮やかな黄色はあろうかと思った。エニシダの仲間が斜面にたくさん咲いていた。
久しぶりに気が付いたドクウツギである。毒々しい赤い実をたくさんつける。鳥が食べて糞として分散させたのだろう。コンクリートの斜面に力強く生えていた。
今回、会った哺乳類はリスのみ。シカかカモシカの食痕はいたるところにあったが、出会わなかった。

2008年6月7日土曜日

梅雨の晴れ間の丹沢山麓

今朝、丹沢山麓の奥野林道を荒沢まで歩く。周りは濃い緑色の世界だ。

ガマズミ(スイカズラ科):晩秋の少し萎んだ赤い実は甘酸っぱくて大好きです。サルがするようにそのまま口をつけてほおばりタネだけを吐き出します。
アワブキ(アワブキ科):秋に赤い実をつける。ぼくは食べたことがないが、テン糞の中にこのタネが多く含まれることがある。
ウリカエデ(カエデ科):カエデの仲間で、チドリノキとウリカエデの葉が手の平を広げたようにはならない。
オオバアサガラ(エゴノキ科):エゴノキやハクウンボクはしっかりした割と大きな実をつけるが、このオオバアサガラの果実はどんなのだろう?オオバアサガラは樹皮を簡単に剥くことができ、しかも剥いた白っぽい木肌がすべすべして綺麗である。
シナノキ(シナノキ科):シナノキ?の語源をしらべた。長野の信濃(科野)が源のようだ。樹皮は繊維がつよくロープに使われたようだ。Wikipediaによる。