イヌ科のイヌ、キツネ、タヌキの鼻骨をアップする。3種とも鼻骨の形状は前頭骨に楔が食い込んだように鼻先になるほど幅広くなり前顎骨と接する。イヌ型亜目のクマ科のツキノワグマの鼻骨もイヌ科3種と似た形状だ(図2)。
これらの鼻骨の形状と頭骨の中での割合を見ると、イヌは嗅覚が優れているようにキツネやタヌキも、さらにツキノワグマも嗅覚がイヌ並みに優れていそうだ。だから、食べ残しを隠し、翌日臭いを頼りに戻ってきて食べることができるのだろう。
図1.頭骨を上からみた鼻骨の形状
左:イヌCanis familiaris 中:キツネVulpes vulpes 右:タヌキNyctereutes procyonoides
図2.ツキノワグマUrsus thibetanusの頭骨を上からみた鼻骨の形状
鼻骨の大きさ形状は、前顎骨や上顎骨の形状と関わり、それは口吻の形状に関わってくる。つまり、採食行動と大きく関わっている。
高市総理大臣の台湾有事は日本有事でもあるという発言が中国の猛烈な抗議に直面している。タイワンザル調査で台湾へ、キンシコウ調査で中国へ行き、それぞれの地に友人がいる。中国の現政府は台湾は中国の不可分の領土と主張する。が、台湾人たちは中国大陸から分離独立を願っている。中国はチベット、ウィグル地域も独立運動を抑え込んでしまっている。
中国政府が真の共産党なら、民俗、地域の分離独立は逆に援助・奨励すべきものだろう。ぼくが台湾に行き始めた60年前の台湾は、中華民国台湾省であった。それが次第に分離独立に向かうようになった。




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