奇蹄目Perissodactylaのウマ科Equidaeのウマやサイ科Rhinocerotidaeのクロサイも口蓋骨水平板が最後位臼歯の前まである(図1&2)。
ウサギもうそうであった。草食が口蓋骨水平板末端を前方に押し上げるのだろうか?
図1.ウマEquus caballus
獨協医科大「哺乳類頭蓋のデータベース」から
図2.クロサイDiceros bicornis
ミシガン大学"ADW"から
近蹄目のイワハイラックスは植物食である。アフリカでドイツ人の若者のFalk Grossmann(Swahili name:Tom)からもらったイワハイラックスの頭骨を見てもらおう(図3)。もう、かれも45歳以上だ。驚いちゃう。口蓋骨水平板末端は最後位の臼歯の中程に位置している。どうも、シカやカモシカの口蓋骨水平板の位置に似ている。シカやカモシカも草も小枝や樹皮、堅果も食べる。イワハイラックスも同じだろう。図3.イワハイラックスProcavia capensis
口蓋骨末端の位置は動物の食性とどのように関係しているのであろうか?植物食でもウマやウシなどの草食や、リスのような樹皮食、さらには果実や堅果を食べるものまでさまざまだ。歯の噛面の形状も異なる。一筋縄では明らかにできそうもない。
0 件のコメント:
コメントを投稿