哺乳類の頭骨は成長と共に左右の前顎骨や鼻骨、前頭骨、頭頂骨が縫合して一つの前顎骨や鼻骨になっていく。が、サルの鼻骨や前頭骨は生まれながらに一つである(図1&2)。
図1.生後推定2ヵ月目のサルの頭骨正面から
N:鼻骨 F:前頭骨
図2.生後推定2ヵ月目のサルの頭骨上面から
F:前頭骨 P:左右の頭頂骨
後頭骨が生れながらに一つなのは重い頭を支える基板になる骨だからと理解できる。が、サルの鼻骨や前頭骨はどうして生まれながらに一つなのだろうか?タヌキもシカも左右の鼻骨や前頭骨はオトナになっても左右に分かれている。左右に分かれていれば、さらに成長し大きくなることが容易である。そうすると、サルの鼻骨や前頭骨はもうこれ以上成長・大きくはならないからだろうか?イヤー、そんな事はない。 あるいは、他の骨に比べて胎児期に成長し、その後ゆっくり成長していくのだろうか? では、そのように他の骨と成長が違うのは何故なのだろう?
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