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2018年4月14日土曜日

スローロリスの上腕骨  Humerus of slow loris

スローロリスの肢骨をアップしたので、さらに上腕骨についてアップする。
上腕骨の長さは左右とも66ミリだ。
スローロリスの上腕骨には顆上孔がある。しかし、前方寄っており、後方からは孔の存在は見えない(下の写真)。
スローロリスの上腕骨に赤紐を通した顆上孔supracondylar foramen
右:後ろからみた上腕骨 右:前から見た上腕骨

ぼくが、持っている哺乳類の上腕骨で、顆上孔があるのは、ネコ、ハクビシン、アナグマ、イタチ、ホンドリス、シマリス、アメリカモモンガとこのスローロリスとなる。スローロリスを除き、他は爪を樹皮に引っ搔けて木に登る動物(但し、アナグマは木に登らない)だ。つまり、カギ爪を持っている動物である。
しかし、スローロリスの爪は後肢の親指だけがカギ爪であり、他は全て平爪である。つまり、スローロリスは爪を引っ搔けて木登りはしない。
スローロリスの顆上孔は、サルの祖先が木に登り始めた時はリスのようなカギ爪だった名残りで、祖先は母指と他四指との対向性もなくカギ爪で樹皮を引っ搔けて登り降りしていたのだろうか?
ACタンポポさんによると、ネコの顆上孔には上腕動脈と正中神経が通っているようだ。顆上孔のような孔は、上腕骨に接するように上腕動脈と正中神経が走っていて、胎児の発達と共に骨も成長して動脈や神経を覆うようになったのだろう。

YouTubeでスローロリスの動画(大半がペット)を見たが、手の母指と他の指で竹の枝や木を抑えて身体を支えている。

最近の分類では、哺乳類綱・真獣下綱の北方真獣類の真主齧類のサルやネズミの仲間とローラシア獣類の仲間のものたちの中に上腕骨に顆上孔をもつ動物たちがいることが分かった。しかし、後獣下綱?のオーストラリア有袋類の仲間にも木に爪で登るフクロモモンガやフクロネズミやフクロネコの仲間の上腕を知りたい。

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