―昨日の続きー
大棚沢の駐車場から25分歩いて7時8分に土山峠のバス停についた。通勤の車が音を立てて向かってきた。大きなトラックが通り過ぎるときはその嵐に巻き込まれないように左手で帽子を押さえ、足を踏ん張って歩いた。宮ケ瀬行きのバスの時刻を確認する。毎時22分か24分のどちらかだ。帰りはトラックの竜巻に巻き込まれないようにバスに乗ろう。
バス停の側にはいくつもニガイチゴが赤い実を上に向けてつけている。ぼくは一粒、もう一粒採って口に放り込む。
辺室山登山口の所から堤川林道へ向かう。橋の下のネムノキが蕾をつけている。
ヤマグリの花が咲いている。
橋を渡って、堤川林道に入って好い匂いと思ったら、イボタノキがまだ咲いていた。
ミラーがあったところにアナグマの死骸を置いたので、ミラーを見る。サルの前足の足跡がついている。ミラーを見て、自分以外の個体がこの鏡の中にいると思い、ミラーに登り犬歯を見せて威嚇したら、鏡の中の個体も犬歯を見せて威嚇してきたので、叩いたのだ。ぼくは、それを撮る。自分が写っている。サルのようにお前は誰だ?とは思わない。
マルミノヤマゴボウが青い実をつけていた。この実の種子は動物たちの糞の中からは一度も出てきていない。哺乳類は食べないが鳥は食べるのかな?これが色んなところに広がっている分散の方法が判らない。ん?テン糞だ!昨夜の雨に打たれたのだ。古いがもちろんゲットする。 何が入っているかな?楽しみだ!
堤川林道沿いにはマメガキの木が沢側にも山側にもあり、今が花盛りだ!たくさん鳥が囀っているが、判るのは相変わらずウグイスだけ!先日教わった最後にジーと伸ばす声をだすカワラヒワやセンダイムシクイも鳴いていると思うが皆同じように聞こえる。
8時10分に林道の終点に着く。9時24分のバスに乗るにはすぐ戻らなくてはいけない。ゆっくり歩いてきたので、30分あれば十分だ。清川トンネルに行く湖岸林道も歩こう。8時半には湖岸の林道を歩いている。
サル糞だ!たくさん落ちている。拾ってみる。キイチゴの種子でできている。もう一つ拾ってみる。これも同じだ。群れが通過したのだ。サルの群れは同じ場所でほぼ同じ時間帯に同じ食物を採食する。社員食堂の給食のように同じ場で同じ時刻に同じ物を食べることによって、仲間意識が強くなる。先ほどのカーブミラーに手形を残した個体はこの群れに着いて歩いている個体だ。群れに入るためにきっと同じキイチゴを食べただろう。
何故か、新しい車の轍がある。清川村森林組合と右のドアに書かれた軽のボックスタイプの車が止まっている。車を置いて、山に入ったんだ。ぼくはせめてもう一つテン糞を見つけようと歩く。林道終点の橋のところでテン糞を見つける。今回は二つだけだ。
今までは、土山峠からこの林道の終点まできてから山に入ったのだ。経路の山道を登ってから尾根道に入るとタヌキの溜め糞がある場所があったのだ。今回も林道歩きだけと決めていたので、終点にある道標を撮って戻ることにする。
9時15分から24分発をバスを待つ。上煤ケ谷から土山峠に登ってくるにはジグザクの急勾配の車道が続く。そのため、下る車からは対向車が見えない。土山峠の車道の上に架かる電光掲示板にはドライバーに対して登ってくる「対向車がある」とか「大型対向車がある」とか出る。ぼくは、バスが登って来る時は何と表示がでるのだろうと思っていた。もちろん、、、、、○〇だ!
乗ってすぐ、「次は仏果山登山口です」とテープに吹き込まれた女性のアナウンスがあり、ぼくは近くのボタンを押す。次のバス停までの料金は170円とでる。乗っている人はぼくよりも遥かに年上の帽子を被った女性一人だった。3分くらいでバス停に着き、パスモの入った財布をかざして下りる。
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