これは、ノウサギの食痕としては教科書にも載るようなものである。
細い枝がまるでナイフで切ったかのように斜めに鋭くカットされている。
細い枝がまるでナイフで切ったかのように斜めに鋭くカットされている。
これはノウサギがミズキの樹皮を齧った痕だ。一対の切歯の跡が幹と並行して縦に残っている。これ、本当にノウサギ?っと疑問に思う方々も多いだろう。
これはウリハダカエデの幹に残されたノウサギの食痕である。
上と同じように幹に並行に齧っている。
これは、サワグルミの幹に対して縦にも横にも歯型が残っている。
これも、サワグルミの幹に着けられた食痕である。
縦、横、斜めに歯型が走っている。
この木は、何の木だか分らなかった。縦に歯型がついている。
これらの樹皮を食べたと思われる食痕が、ノウサギによるものと推定したのは、
それの食痕の位置が、雪面から1メートル以下の幹であるからだ。
下は、太いのがミズキで、手前の細いのがウリハダカエデだ。
どのような位置の幹が齧られているか、ストックを立てた。
齧られた一番高い位置はストックのグリップくらい、つまり、1メートルちょっとある。
はい、少し、下がって樹皮食いされた2本の木の間にストックを立てて撮った。
ストックのグリップよりも上方には樹皮食いされた部分はないのだ。
ノウサギがいくら背伸びしてもストックのグリップくらいの高さまで齧ることなどできない。
しかし、積雪がもっとも多くあった時には、ノウサギは何の努力もせずに上の方まで食べることができたのだ。春とともに積雪量が減少してきたので、幹の地面に近い方まで食べることができるようになったのだ。もちろんここにはノウサギの糞が一つ一つ雪の中に埋もれていたり、、
雪の上に散在していたりした。
お世話になったisa隊員やk-ta隊員の話では、ぼくらが湯沢に行った3月7日以前は、どうなることになるかと思うほどの積雪量だったようだ。
isa隊員のHP参照:http://www.dd.iij4u.or.jp/~anthois/
2 件のコメント:
ほんとだ!
切歯の幅からシカでなくノウサギなのがよく分かります。
湯河原では目にしたことがありませんが、雪に埋もれる地方では当たり前なのですね。
ただ、ヤチネズミも木の幹を齧るようで、そんなのは見ませんでしたか?
これは歯形が小さいか見えないぐらい?
雪が多い所では2メートル近くも積もるような地域では動物たちの生活はちょっと丹沢や湯河原の動物たちと違うようです。
ウサギやカモシカ、サルなとは植物を食べるので同じような生活をできますが、、。
果実か?節足動物などのような動物食のテン、イタチ、タヌキ、アナグマは食物を探すのは大変です。
ましてや、アカネズミなどはどうしているのか?
雪の下と地面に間にトンネルでも作っているのではないか?などと考えたりしています。
ヨーロッパのアナグマは北の寒い雪国のものは冬季は不活発になり仮眠?するようだが、スペイン南部のアナグマは年中動き回っているようです。
そのうち、k-ta隊員が見つけた見つけたタヌキの糞の内容物を報告しますが、驚きでした。
動物食というものが何一つ見当たらないのです。
冬季の雪国のタヌキやアナグマは、巣穴でじっとしているのかも知れません。
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