6月1日、11時にOhta君が見つけたテン糞
は大きなムカデと小哺乳類の毛と骨が出てきた。
毛で同定できれば良いのだが、そこまでは至っていない。
出てきた骨片の写真である。
写真のAは骨盤の仙骨にあたる部分だ。
DとD'が左右の寛骨の一部である。
Bは大腿骨で、Eは大腿骨の大腿骨頭であり、
Eは大腿骨の大腿骨頭であり、DやD'の寛骨臼に接して股関節となる。
Cは脛骨と腓骨であり、日本に生息する動物では齧歯目、兎型目とトガリネズミ目が
脛骨と腓骨が足根骨近くで縫合合体する。
かなり噛み砕かれているが、ハタネズミやモグラの寛骨と比べたら、一回りも小さい。
また、ハタネズミの寛骨とは少々ことなる。大腿骨が小さすぎる。ネズミの仲間ではないようだ。
釧路湿原産のトガリネズミの寛骨と相似形であり大きさもほぼ等しい。
皆さんにいただいたヒミズやヒメヒミズは、まだ冷凍庫の中。
以前、ヒミズの死骸を拾って骨にした時の、頭骨以外の骨が入っている小箱を開けた。
が、そこにはラベルがなく、小哺乳類の骨であることは分るが、ネズミかヒミズかも不明。
が、ハタネズミやアカネズミ、モグラの寛骨、大腿骨、脛骨と比べると一回り小さい。
恐らく、ヒミズであろうと考えている。
となると、ヒミズはテンに食べられていることになる。
早く、ヤマボウシさんやisa隊員から頂いた冷凍庫tのヒミズを骨にして、
ラベルをしっかり着けなければいけない。
しかし、不思議である。ヒミズの死体は登山道などに転がっていて、
肉食動物が食べないのは、ヒミズの発する臭気を嫌がるからだと
有名なコリンズ・ガイドにも載っている。
それとも春のヒミズは臭いを発しないのだろうか?あるいは、春は、ヒミズの臭いなどお構いなくテンはヒミズを食べてしまうということなのだろうか?
いずれにしても、今日、帰宅したら冷凍庫のヒミズを処理しよう。
早く、ヒミズの寛骨や大腿骨、脛骨をみたいものだ。
1 件のコメント:
脛骨が腓骨が踵の方で合体するのは、ネズミやウサギの仲間さらに、全面的に二つの骨が一つのようになってしまうのが、日本生息の動物では、シカやカモシカだ。イノシシは脛骨と腓骨が分離している。
ざくっと云ってしまうと、跳んだり跳ねたりする動物は、踵の方で脛骨と腓骨が合体し、それで蹄があって早く走るようになると一つに縫合癒着してしまう。
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