今回は2月27日の「御殿森ノ頭」周辺の尾根で採集した
タヌキ糞4個、アナグマ糞1個とテン糞4個の計9個を水洗いした結果をお知らせしたい。
2月25日に堤川林道終点から辺室山を直登した時のものは、まだ、まったく手をつけていない。
これらは、27日のものとほぼ同じものとみている。
では、見つけた時刻から順に見ていきたい。
これらは、27日のものとほぼ同じものとみている。
では、見つけた時刻から順に見ていきたい。
① 11:20タヌキ糞
マメガキ種子1個、キブシ種子多数、サルナシ種子多数、
5ミリ以下の骨片13個、10ミリ前後哺乳類の毛多数
② 11:58タヌキ糞
この場所は御殿森ノ頭の道標があるところである。
登山者が知らずに糞を踏みつけていて、古い糞からでた種子が散在している。
雪がチラついていたのが少し積もっている。
雪がチラついていたのが少し積もっている。
マメガキ種子1個、節足動物の脚、翅、外骨格多数
③ 12:24テン糞
サルナシ多数、キブシ多数、昆虫の脚、外骨格
④ 12:29タヌキ糞
マメガキ種子3個、果肉付き果皮多数、節足動物外骨格、翅、脚、不明物
⑤ 12:41アナグマ糞
キブシ種子多数、節足動物外骨格多数
⑥ 12:43テン糞
マメガキ種子8個、果肉付き果皮、サルナシ種子多数果肉付き果皮、節足動物腹部、脚、尾部
⑦ 12:46テン糞
マメガキ3個、サルナシ10個、キブシ14個、
両性・爬虫類の頸椎?1個、胸椎?1個、大腿骨?一部、他骨小片、その他植物質・動物質
⑧ 13:14タヌキ糞
キブシ種子多数、果肉付き果皮、節足動物外骨格
⑨13:17テン糞
マメガキ5個、果肉付き果皮、キブシ種子多数
これらを表にして並べた。
〇の地点番号はテン糞のものである。⑤はアナグマ糞であり、他はタヌキ糞である。
糞の内容物 | ||||||
地点番号 | マメガキ | サルナシ | キブシ | 節足動物 | 脊椎動物 | その他 |
① | 1 | 多数 | 多数 | 骨・毛 | ||
② | 1 | 多数 | ||||
③ | 多数 | 多数 | 脚、外骨格 | |||
④ | 3 | 脚・翅・外骨格 | ||||
⑤ | 多数 | 外骨格 | ||||
⑥ | 8 | 多数 | 脚・外骨格 | |||
⑦ | 3 | 10 | 14 | 骨片 | 〇 | |
⑧ | 多数 | 外骨格 | ||||
⑨ | 5 | 多数 |
マメガキやキブシの種子は6個分の糞からでてきており、
中でもキブシの種子がこれまで以上に多く含まれてきている。
さらに節足動物の脚、翅、外骨格や脊椎動物のものなど動物質のものが9個中8個から見つかっているのは特記すべきことである。
*と**の脊椎動物の骨に関しては次回にアップしたい。
マメガキの種子は6/9の糞に見られているが数が少なく、
もうマメガキ食いも終わりに近いと考えられる。
マメガキやサルナシ食いに代わってキブシ食いが始まり、土壌動物と云われる節足動物や両性・爬虫類などの動物や小哺乳類食いが始まったと云える。
ヤマアカガエルがすでに産卵していることからも、
想像以上に動物たちの春の目覚めも早そうである。
(どうも表の挿入or貼り付けは上手くいかない。何かうまい方法がないものか?)
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