横浜で映画「ライフ いのちをつなぐ物語」を見てきた。
案内人の松本幸四郎・松たか子などがテレビでBBC制作の映画「ライフ」を宣伝している。
また、この映画のホームページでは「かってない感動が日本を揺るがす」
「堂々1位」
などの宣伝文句が目に飛び込んできたし、BBCの映像なら素晴らしいだろうと、
期待して、連れ合いを誘って見た。
眠くなるのと、寒いので出ようと何度も思った。
連れ合いは、ぼくに怒られると思って眠いのを我慢して見たようだ。
宣伝に偽りありと言うか、こちらが期待したのがマズかった。
地獄谷の温泉に入るサルのシーンや、ザトウクジラのオスたちがメスをめぐって争うことや、
ミズダコメスの産卵と抱卵の様子など、全てワンシーンを切り取ったものを
ただ、言葉で繋げたものだ。
しかも、2箇所のマチガイまであったし、そんなこと云えないでしょう!
と思えるナレーションがあった。
それが、「いのちの大切さ」みたいな音楽と文章でちょっと嫌になったくらいだ。
この「ライフ」を見るなら、ケーブルテレビのチャンネル、「Discovery」、「Animal Planet」,
「National Geography」の中の動物・生物の番組の方がどれくらい優れているか!
子供の頃見た「砂漠は生きている」のような感動などは
これぽっちも生まれなかった。
なお、明らかな間違いは、1)温泉に入れる子供オスは順位の高い血縁で、低順位血縁家系の
ものは温泉に入れず寒さに耐えている。だとさ!
2)メスのザトウクジラが両ヒレで海面を叩くと、それによる「臭い」でオスたちが寄ってくる。だとさ!
原文はBBCの事だから、カメラマンにまで動物学の専門家がいるのだから、
和訳で間違えたか、日本語のナレーションを入れるとき読み間違えたかだろう。
日本は宣伝だけで、和訳や案内に専門家をたち合わせなかったのだ。
日本の動物学や自然に対する文化の底の浅さが分かってしまう。
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