東京アートコミュニケーション専門学校(TCA)というところで非常勤で野生動物の授業や野外実習をするようになって9年になる。
今の時代を反映してか、4年生大学を出たあとに入学してくる学生もいる。
皆、自分なりに何かを求めている。
今回は半数の出席者であった。
17(金):キノコ採集を目的として長者屋敷キャンプ場の前の尾根を登り、宮ヶ瀬・丹沢山間の登山路にでて、登山路を少し丹沢山方面まで移動して高畑山入り口の尾根を下る。
収穫は結局、登る前に採った2本のカラカサダケとホコリタケの幼菌少々、ハツタケの仲間一本だけ、それらを味噌汁と焼肉のつけ合わせ食べる。
長者屋敷キャンプ場で、夕食を終えた後。
唐沢に沿った道を登る。
何箇所もこのような腐ったような木の橋があり、一人づつ渡ってもらう。
木漏れ日の中、サルナシを探しながら歩く。学生たちは2年生になるのにサルナシそのものを食べたこともなければ見たこともないようだ。そんな状態で卒業させたくはない。彼らは自然専攻野生動物レインジャークラスなのだ。
「山の神様」から「黒岩」までの橋が流されており、川を渡渉する。冷たくて気持ちが良い。この学生は靴を首から振り分けてもっていない。流れが緩やかで浅いからと言うだろう。
「黒岩」から「物見峠」までの山道が崩壊しているので通行禁止という立て看板。でも、これは3、4年前からだ。県は林道は修理するが、登山道はなかなか修理しない。
朝、7時半にキャンプ場をでて「物見峠」に11時に着き、タッパーに詰めたご飯とサバの味噌煮の缶詰のお昼。冷たいご飯だが、久しぶりに美味しい昼食を食べた感じだ。皆で一緒に同じ行動をし、同じ物を食べる。これが美味しいのだ。山が更なるご馳走を与えてくれている。 「煤ヶ谷」に辿り着く。セイタカアワダチソウがやけに目につく。
サルナシの蔓はたくさんあったのだが、とうとうサルナシの実を見つけることができなかった。
キャンプ場で泊まった夜は9時に寝てもらう。ぼくは部屋から出て、炊事場で寝る。動物たちが炊事場付近にやってくるのを期待したのだが、オスジカの鳴き声が聞こえただけで、アナグマもタヌキもキツネもやってこなかった。
写真は学生たちから了解をとって載せております。
1 件のコメント:
アキノキリンソウは誤りです。正しくはセイタカアワダチソウです。
takaさんから指摘されて気がつき、修正しました。
takaさん、ありがとうございます。
これからも、目を光らしてくださいね!
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