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原発不要・核廃絶


2008年10月16日木曜日

有袋類のフクロモモンガ

14日(火)に専門学校の学生から、また、モモンガをもらった。
が、これはフクロモモンガであって、アメリカモモンガではないという。

前のもフクロモモンガだったようだ。

ネズミの仲間のモモンガだと思っていたので、剥皮してフラットスキンにし、腐らすために水に浸けるときも全く詳しく見もしなかった。

左のフラットスキン(皮を肉との境い目でセーターや靴下を脱がすように剥がしたもの)は今回もらったオトナのフクロモモンガである。

下はフクロモモンガの歯である。
齧歯(ネズミ)目の歯に似ているようだが、随分違う。

ネズミ目だと上下とも、一対の第一切歯が長いのだが、下顎は長いが上顎のは他の歯と同じくらいの長さだ。

さらに、見てわかるように犬歯が不明確、小臼歯が尖っていて、食虫類や肉食動物の歯のようだ。

ネズミの仲間だと、臼歯はすりつぶすような構造をしている。
となると、このフクロモモンガの食べる物は、ネズミ目のモモンガとは全く違うものを主食にしているということだ。

この歯からのぼくの推定:小臼歯の鋭さから昆虫、小脊椎動物を殺して食べる。殺す時に下顎の切歯を突き刺す。
調べた結果:これはsugar gliderという英名がついていて、雑食性。ユーカリ木の甘い樹液を好むようだ。さらに、花粉、蜜、昆虫、その幼虫、サソリやクモ類、小脊椎動物も食べる。春・夏には主に昆虫(ガや甲虫)を、秋・冬にはユーカリの樹液や花粉を食べるようだ。

あー、まだまだ歯の構造から食性を言い当てることは難しい。
しかし、我が頭骨標本の中に、始めて有袋(カンガルー)目の頭骨が加わる。
嬉しい!

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