「特定秘密保護法反対」
「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
2018年6月10日日曜日
継父(母)による虐め・虐待死 Cinderella effct
安倍首相のモリカケ問題、日大アメフト問題からの日大の体制問題、シンガポールでの米朝首脳会議、和歌山のドン・ファン怪死事件と、ニュース満載の時に、またまた痛ましい事件があった。それは、下記のニュースだ!
その後、1975年にセレンゲティのライオンでも英国人のB.Bertramによって、ハヌマンラングールと同じような子殺しが報告された。プライドに入った新しい♂は乳飲み子を咬み殺した後、♀たちが発情し、新しい♂と交尾し、妊娠、出産した。
その後、アメリカジリスやバンドウイルカなど多くの哺乳類で新♂による「仔殺し」と♀の発情、交尾、出産が明らかにされている。
アメリカジリスでは、ボスが接近した♂に負けたことを知った乳飲み子を持った♀は、いち早く自分の子供を咬み殺して食べてしまうことが報告された。
ヒトを除く哺乳類では、乳飲み子を持っ♀は、アカンボウに乳を吸われることによって発情は抑えられる。が、乳児がいなくなると発情する。
♀にとって自分の仔が殺されることは、すごい損失である。が、早く発情して新しいボスといち早く交尾すると、ボスの保護の下に社会的な地位が上がり、食糧も多く得、母体の栄養も良くなり、新たなアカンボウの栄養も良くなる。♀の性に対する戦略だ!と解釈されている。
杉山の仔殺しの発見前の1959年、アメリカのHirda M.Bruceは、妊娠したマウス♀のケージから♂を取り除いて、違った♂の匂いのついた敷きワラをケージに入れてやると、♀は胎児を再吸収するか流産することを発見した。これはBruce effectと名付けられた。
同じような事が2012年にエチオピアのセミエン高原に生息するゲラダヒヒで、妊娠していた♀が新しい♂の出現・接近で、流産したことが報告されている。つまり、Bruce effectは野生状態でも存在することが明らかになった。
北米五大湖のオンタリオ湖の西端に位置するハミルトン市で、M.Daly とM.Wilson(1985)は親子1万組あたりの親と殺された子供についての血縁関係を報告した。どちらかの親が継父か継母の場合の子供は、両親が実父・実母の子供より数十倍以上の割合でもって殺される。
つまり、ヒトもハヌマンラングールやライオンやその他の哺乳類と同じよう親の片方が子供と血の繋がりがない場合はその子を殺してしまうことを示している。ジリスでは母親自らが自分の仔を殺しているのだ。
子供の虐待事件に対して対応する福祉事務所や警察などの公的機関は、虐待を受けている子供と両親との関係を知るべきだ。もし、継母・継父の場合なら、虐待はずーと続くと考えるべきだ。今度の目黒の事件でも夫婦の1歳の実子は虐待を受けていないのだ。ヒトは動物を超越した特別な存在ではないことをしっかり認識すべきである。
この問題に関しては、拙著「ヒトの子どもが寝小便をするわけ」築地書館を読んでもらいたい。
ー毎日新聞2018年6月7日付けのニュースよりー
東京・目黒の5歳虐待死娘に食事与えず 遺棄致死容疑で両親逮捕
雄大容疑者は結愛ちゃんを2月下旬に殴った傷害容疑で逮捕・起訴された。結愛ちゃんは優里容疑者の連れ子で、長男は雄大容疑者との間の実子だった。優里容疑者は逮捕前の調べに「自分の立場が危うくなるのを恐れて虐待を見すごした」と話していたという。
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杉山幸丸は1962年インドのダルワールに生息するハヌマンラングールの群れでアルファー♂(ボス)交代が起こった時に、新たなボスは♀が持っている乳児を殺した。また、ボスを実験的に取り除いてやると、群れに入った新たなボスは♀たちが持っている乳児を殺すことも分かった。さらに、乳児を殺された♀たちは発情して、新しいボスと交尾し妊娠することを発見した。当時は♂による子殺しは異常攻撃行動と解釈された。
2011年スリランカのアヌラーダプラのハヌマンラングール
その後、1975年にセレンゲティのライオンでも英国人のB.Bertramによって、ハヌマンラングールと同じような子殺しが報告された。プライドに入った新しい♂は乳飲み子を咬み殺した後、♀たちが発情し、新しい♂と交尾し、妊娠、出産した。
1995年セレンゲティ国立公園の大岩に陣取るライオンのプライド
その後、アメリカジリスやバンドウイルカなど多くの哺乳類で新♂による「仔殺し」と♀の発情、交尾、出産が明らかにされている。
アメリカジリスでは、ボスが接近した♂に負けたことを知った乳飲み子を持った♀は、いち早く自分の子供を咬み殺して食べてしまうことが報告された。
ヒトを除く哺乳類では、乳飲み子を持っ♀は、アカンボウに乳を吸われることによって発情は抑えられる。が、乳児がいなくなると発情する。
♀にとって自分の仔が殺されることは、すごい損失である。が、早く発情して新しいボスといち早く交尾すると、ボスの保護の下に社会的な地位が上がり、食糧も多く得、母体の栄養も良くなり、新たなアカンボウの栄養も良くなる。♀の性に対する戦略だ!と解釈されている。
杉山の仔殺しの発見前の1959年、アメリカのHirda M.Bruceは、妊娠したマウス♀のケージから♂を取り除いて、違った♂の匂いのついた敷きワラをケージに入れてやると、♀は胎児を再吸収するか流産することを発見した。これはBruce effectと名付けられた。
同じような事が2012年にエチオピアのセミエン高原に生息するゲラダヒヒで、妊娠していた♀が新しい♂の出現・接近で、流産したことが報告されている。つまり、Bruce effectは野生状態でも存在することが明らかになった。
北米五大湖のオンタリオ湖の西端に位置するハミルトン市で、M.Daly とM.Wilson(1985)は親子1万組あたりの親と殺された子供についての血縁関係を報告した。どちらかの親が継父か継母の場合の子供は、両親が実父・実母の子供より数十倍以上の割合でもって殺される。
つまり、ヒトもハヌマンラングールやライオンやその他の哺乳類と同じよう親の片方が子供と血の繋がりがない場合はその子を殺してしまうことを示している。ジリスでは母親自らが自分の仔を殺しているのだ。
Ann Andersonのイラストによるシンデレラ from Wiekipedia
ドイツ・ヨーロッパの民話を集めたグリム童話の白雪姫やシンデレラは、主人公の白雪姫もシンデレラも継母に虐められるストーリーになっている。このような継子虐めは、西欧に限ったことではなく、日本にも「継子いじめ譚」としてある。また、昔話ではないが、湿った土地に生える葉や茎にトゲがたくさんついているママコノシリヌグイというタデ科植物がある。この葉でお尻を拭かれたら泣き叫ぶことだろう。その位、先妻の子は後妻の継母から虐めれ、また、連れ子は新しい父親である継父に虐められだろうという云う風に考えられた。
2017年釧路湿原のママコノシリヌグイPerisicaria senticosaと近縁種のミゾソバP.thunbergii
ぼくは、学生たちに対して、自分と血の繋がりがある子供を持ってシングルになったら、子供が成人するまで恋人を作ってはいけないし、ましてや再婚などもっての他だと話している。シングルマザー、シングルファザーになって愛しんでいた子供を新たな恋人と一緒になって虐めて殺すことがあることからだ。子供の虐待事件に対して対応する福祉事務所や警察などの公的機関は、虐待を受けている子供と両親との関係を知るべきだ。もし、継母・継父の場合なら、虐待はずーと続くと考えるべきだ。今度の目黒の事件でも夫婦の1歳の実子は虐待を受けていないのだ。ヒトは動物を超越した特別な存在ではないことをしっかり認識すべきである。
この問題に関しては、拙著「ヒトの子どもが寝小便をするわけ」築地書館を読んでもらいたい。
2018年6月9日土曜日
フィールド・サイン Field sign
6日の雨降りの中の丹沢実習のつづき
雨の中、チョットコイのコジュケイの鳴き声やアオバトのアーォーと鳴く声が聴こえ、カケスやヒヨドリや小鳥たちの声が聴こえた。
シカのグループを見たが、中国からの留学生のC君は高取山でお昼を食べた後、前方をアナグマかタヌキのような動物が素通りして行くのを見ている。
さらに、高取山山頂ではカナヘビをぼくが捕まえた。
雨の中だったからこそ、ガマ(アズマヒキガエル)には至る所で逢い、哺乳類のフィールド・サインもいくつか見つけることができた。
登山口から登り始めてすぐに、まだ、臭うサル糞を見つけた。小さいのでコドモかメスのものかな?そうすると群れが通った後ということだ!
9:07 サル糞!
つづら折りの道を登って小さな祠に手を合わせ、そこから平坦なトラバース道を歩いていると、登山道のすぐ上の斜面にアナグマが掘った穴があった。M.T君が穴に手を入れてみたが、すぐ行き止まりだったようだ。
凄く新しいものなので、ぼくらの足音を聴いてアナグマが穴掘りを途中で止めたのかも知れない。
9:57 アナグマが掘った新しい穴だ!
ん!テン糞だサクランボウを食べたことが良くわかる。果皮や種子が浮き出ている。久しぶりのテン糞だ!ちょっと感激し、いつもの手順を忘れている。H.Y君とこの糞をshareする。
水洗いしたら独特の編み目模様の小さな種子も出てきた。
10:10 テン糞だ! サクランボウの種子が見える。
2018年6月8日金曜日
懐かしい物が一杯! A lot of memorable things !
登山道口からトラバースしながら最初のガレ場となっている沢を過ぎ、最初尾根に辿り着き、尾根の上部に向けて方位コンパスの矢印を向け、磁北と回転盤の磁力線とを合わせていると、5、6頭のシカのメスグループが尾根を東から西の方に警戒音を上げて横切って行く。
写真には撮れなかったが、音声ばかりでなく姿も確認できたのだ。前回はサルのオスグループに出合い、今回はシカのメスグループだ。
まだ、ニガイチゴの実があった!
ニガイチゴやモミジイチゴのキイチゴ属の実がたくさんなっていた。学生たちに食べることを勧めるが、ぼくだけが喜んで摘まんだ。
モミジイチゴの実も!
シラキの花が咲き、シラキメタマバエによる虫こぶもたくさんあった。
シラキの花
シラキタマバエによる虫コブ
宮ケ瀬越を過ぎて、ヤマツツジの花を期待していたが、やはり花は終わっていた。が、ヤマボウシは花盛りだった。
手前が終わったヤマツツジの紅い花と白いヤマボウシの花。
枝一杯に花をつけたヤマボウシ
2018年6月7日木曜日
歩ける! I can walk and climb!
昨日、専門学校の丹沢実習があった。
ぼくの左足首のアキレス腱炎は完治とは云わないまでもかなり快復したようだ。3月下旬にアキレス腱を軽く痛めてからは、4月25日に実習で堤川林道を無理して歩いて以来、これまで散歩もせずに必要最小限度以外は歩くことを止めていた。駅に行かざるを得ない時は連れ合いに車で送ってもらった。その甲斐あってか?痛みを感じずに歩けるようになった。
昨日は、仏果山登山口・高取山・仏果山・土山峠のルートであった。目的は、登山道のどこに自分たちがいるか地図と方位コンパスで確かめるものだった。雨の中の登りは酷い蒸し暑さで、雨と汗で濡れた。今回は学生たちは市販のヒル忌避剤を噴霧し、ぼくは靴下に飽和食塩水を噴霧していたので、ヒルにはやられなかった。
雨の中の堤川林道を歩いた時は、キバビルに何度も出逢ったが、今回は大小のアズマヒキガエルのオンパレードだった。
アズマヒキガエルの子供
アズマヒキガエル
数か月ぶりの山歩きだったので、見る物がどれも新鮮であった。
バスから降りてすぐコウゾが赤い実をたくさんつけていた。コウゾの実や葉でさえ思いを寄せていた懐かしい人に会ったかのような感じであった。イタチハギがたくさん凄い勢いで伸びていた。
2018年6月3日日曜日
利尻島に着いたヒグマ The brown bear who arrived at Rishiri island
利尻島にヒグマが北海道から泳いで渡ってきたようだ。
島にヒグマがやってきたのは106年ぶりのようだ。
足跡のサイズから6,7歳以上のオスということだ。
性別は糞からでもDNAを採取して同定したのかな?
いずれにしても、相手がヒグマであるので、十分な注意が必要だろう。
庭で咲き始めたアジサイ
全ての動物は生まれた地から移動して離れる。分散である。
このクマ、推定年齢が6,7歳ということだから、母親の行動域から離れてから自分の行動域を形成してそこで生活していたが、新たな強い同性個体がサロベツ原野に入り込んできたために玉突きに逢い、一番劣位なこの個体が追い出されたのだろう。同じ行動域で生活していれば新たな侵入者によって攻撃を受けて殺されるよりも、さらなる新天地を求めて必死で泳いできたことになる。
でも、サロベツ原野から利尻水道を泳ぎ渡ってきたと考えるよりも、足跡があったところが利尻島の南の海岸であることを考えれば、あの有名なクマ事件があった三毛別がある天塩山地から、追い出されて海を泳いでいたら、偶然、潮の流れに乗って利尻島に着いたと考える方が妥当かもしれない。どうだろう?
連れ合いが植えた、庭で咲いているアジサイ
2018年6月1日金曜日
改ざん! Falsify the fact!
大坂地検は森友問題に関する決裁文書を改ざんした財務省理財局の職員や局長を無罪とした。佐川局長の国会答弁に合わせて、首相夫人名の記述が削除されたのだ。大阪地検の特捜部長は「文書の効用をうしなったとは言えず、うその文書を作ったとは認められない」とした。
森友問題の本質は、首相夫人や政治家が関わったことが最大の問題なのに金額や日付はなどの根幹部分は変わっていないから問題ナシとしたのだ。検察まで首相を忖度しているのだ。
理財局の改ざんに悩んで自殺した職員までいたのに、、、、。
500年後、1000年後に歴史を振り返った時には、国が残した文書からは事実を伺うことができなくなる。歴史家は2018年に日本の政治の停滞or退廃がどこに根があったのかは残された新聞や雑誌から推し量ることになる。
咲き始めたノカンゾウの花
ぼくは、サルで論文を書き残したことがある。自分の言いたい事に合わせてデーターを改ざんしたら、それはもう論文とは言えない(もっとも、世間を賑わした●●細胞のようにデーターを改ざんする人たちも出てきている)。
科学論文の世界でなくても、今の日本では賞味期限を書き換えたり、耐震基準、排気ガス云々などさまざまな会社がデーターを改ざんして世間を騒がしている。
それが、国の決裁文書を改ざんするところまで日本人のモラルは低下し、それを不起訴処分にし、もう日本人の誰もがあーそうと納得し、声をあげない程ぼくらは長い物に巻かれて堕落している。
ここで再度、財務省理財局の改ざんで苦しんで自殺した職員がいたことを思い出すべきだ!
森友問題の本質は、首相夫人や政治家が関わったことが最大の問題なのに金額や日付はなどの根幹部分は変わっていないから問題ナシとしたのだ。検察まで首相を忖度しているのだ。
理財局の改ざんに悩んで自殺した職員までいたのに、、、、。
500年後、1000年後に歴史を振り返った時には、国が残した文書からは事実を伺うことができなくなる。歴史家は2018年に日本の政治の停滞or退廃がどこに根があったのかは残された新聞や雑誌から推し量ることになる。
咲き始めたノカンゾウの花
ぼくは、サルで論文を書き残したことがある。自分の言いたい事に合わせてデーターを改ざんしたら、それはもう論文とは言えない(もっとも、世間を賑わした●●細胞のようにデーターを改ざんする人たちも出てきている)。
科学論文の世界でなくても、今の日本では賞味期限を書き換えたり、耐震基準、排気ガス云々などさまざまな会社がデーターを改ざんして世間を騒がしている。
それが、国の決裁文書を改ざんするところまで日本人のモラルは低下し、それを不起訴処分にし、もう日本人の誰もがあーそうと納得し、声をあげない程ぼくらは長い物に巻かれて堕落している。
ここで再度、財務省理財局の改ざんで苦しんで自殺した職員がいたことを思い出すべきだ!
2018年5月28日月曜日
忖度する 上司の思いを推し量る To infer your boss's mind.
最近、話題になっているアメフトの日大の監督・コーチ、及び日大の組織は、このところずーと国会で問題になっているモリカケと軌を一にしている。コーチは監督のことを忖度して本当の事を云えず、官僚たちは安倍首相に忖度して文書を書き換えや嘘を云わざるをえない。
ぼくは、海外のサル調査で、現地の農閑期の農民たちを雇った。台湾でも、中国でもぼくがサルを探すために、また追うために雇った人たちはぼくに気に入られようと、頼みもしないのに、ザックなどの重い物を持ちたがり、座る時にはその場ではもっとも座りやすく気持ちの良い場所を提供し、歩く時もぼくが歩きやすいように出ている木の枝は切り払い、雨後は雨露で濡れないように露を払いやクモの巣を払ってくれ、山に泊まった時はぼくに美味しい物を食べさせ、帰りには御土産までくれた。あるいは、空の状態をみて雨が降りそうだから明日は雨具を用意した方が良い、長い距離を歩くので杖があった方が良いとアドバイスもしてくれた。
しかし、アフリカの農民たちは台湾や中国であったようなことは事は無かった。ぼくに良く思われよう、気に入られようと云う気持ちが無いのだ。ぼくが疲れていて荷物を持ってもらいたいと思っても誰一人、ぼくの気持ちを察してくれようとはしなかった。だから、彼らに頼むかしなかればならなかった。あるいは、山小屋に泊りがけで出かける場合、いつもそれぞれが持つ食糧の詰め込みをぼくがやり、持ち歩く道具の彼らに渡すのだ。それらを彼らはタバコを吸いながらただじっとみているだけだ。雇い人であるぼくを助けようとはしない。それは、ぼくと現地との人たちとの関係だからではない、国立公園の人と職員たちとの間でもそうだ。上に立つものは必至に動き回り、下の者たちは言われない限り手伝おうとはしない。皆で力を合わせて物事をやり遂げようとする気持ちがないのだ。雨季に入って雲の状態を見て、雨雲が広がってきているから雨具を着るようにと云わなければ着ないし、明日は帰路が長いからと朝早く山を立とうと云わなければならないのもぼくだ。初めは、ぼくの力量を推し量っているのかな?と思った。
ぼくは、このアフリカの農民たちの態度にカルチャーショックを受けたものだ。アフリカで世話になった故富田浩造さんは、「アフリカの人たちは封建制の時代を経てこなかったから集団内の上下関係の意識が生まれてない」と云うことを教えてくれた。つまり、皆、上下関係のない横並び、平等の社会だ。
ところが、ぼくらは学校では生徒は先生に、先生は校長に敬意を払い、会社では上司の云うことを聞くことが当たり前の社会になっている。そのため、上司に良く思われようと忖度する人間がでてくる背景となっている。このような忖度する同じ地位の人は、小さな社会では「ヤツはゴマ摺りだ!」で片づけられる。
しかし、国政の場で、官僚たちが嘘をついてでも文書を書き換えてでも首相のことを忖度している。内閣府が官僚たちの人事権をもつ組織になってことが問題なのだ。
日大アメフト部は、監督→コーチ→選手の上下関係が明白であり、しかも監督から選手への強要(パワハラ)があったことは明らかだ。
今、自分は学校では、学生や学校側に忖度し、家庭では娘や連れ合いにも良く思われようとしている。こんな自分が解放されるのは山を一人で歩いている時だ。治ったと思った左足を思い切り動かし過ぎて、元の木阿弥になった。
ぼくは、海外のサル調査で、現地の農閑期の農民たちを雇った。台湾でも、中国でもぼくがサルを探すために、また追うために雇った人たちはぼくに気に入られようと、頼みもしないのに、ザックなどの重い物を持ちたがり、座る時にはその場ではもっとも座りやすく気持ちの良い場所を提供し、歩く時もぼくが歩きやすいように出ている木の枝は切り払い、雨後は雨露で濡れないように露を払いやクモの巣を払ってくれ、山に泊まった時はぼくに美味しい物を食べさせ、帰りには御土産までくれた。あるいは、空の状態をみて雨が降りそうだから明日は雨具を用意した方が良い、長い距離を歩くので杖があった方が良いとアドバイスもしてくれた。
しかし、アフリカの農民たちは台湾や中国であったようなことは事は無かった。ぼくに良く思われよう、気に入られようと云う気持ちが無いのだ。ぼくが疲れていて荷物を持ってもらいたいと思っても誰一人、ぼくの気持ちを察してくれようとはしなかった。だから、彼らに頼むかしなかればならなかった。あるいは、山小屋に泊りがけで出かける場合、いつもそれぞれが持つ食糧の詰め込みをぼくがやり、持ち歩く道具の彼らに渡すのだ。それらを彼らはタバコを吸いながらただじっとみているだけだ。雇い人であるぼくを助けようとはしない。それは、ぼくと現地との人たちとの関係だからではない、国立公園の人と職員たちとの間でもそうだ。上に立つものは必至に動き回り、下の者たちは言われない限り手伝おうとはしない。皆で力を合わせて物事をやり遂げようとする気持ちがないのだ。雨季に入って雲の状態を見て、雨雲が広がってきているから雨具を着るようにと云わなければ着ないし、明日は帰路が長いからと朝早く山を立とうと云わなければならないのもぼくだ。初めは、ぼくの力量を推し量っているのかな?と思った。
ぼくは、このアフリカの農民たちの態度にカルチャーショックを受けたものだ。アフリカで世話になった故富田浩造さんは、「アフリカの人たちは封建制の時代を経てこなかったから集団内の上下関係の意識が生まれてない」と云うことを教えてくれた。つまり、皆、上下関係のない横並び、平等の社会だ。
ところが、ぼくらは学校では生徒は先生に、先生は校長に敬意を払い、会社では上司の云うことを聞くことが当たり前の社会になっている。そのため、上司に良く思われようと忖度する人間がでてくる背景となっている。このような忖度する同じ地位の人は、小さな社会では「ヤツはゴマ摺りだ!」で片づけられる。
しかし、国政の場で、官僚たちが嘘をついてでも文書を書き換えてでも首相のことを忖度している。内閣府が官僚たちの人事権をもつ組織になってことが問題なのだ。
日大アメフト部は、監督→コーチ→選手の上下関係が明白であり、しかも監督から選手への強要(パワハラ)があったことは明らかだ。
今、自分は学校では、学生や学校側に忖度し、家庭では娘や連れ合いにも良く思われようとしている。こんな自分が解放されるのは山を一人で歩いている時だ。治ったと思った左足を思い切り動かし過ぎて、元の木阿弥になった。
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