「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2018年4月28日土曜日

クガビル  Family Orobbelidae(Hirudinida) Orobdellid species

25日の丹沢は午前中は酷い雨降りだったので、林道歩きだけでもヤマビルがうようよ鎌首をもたげて這いよってくるし、クガビルには4,5回出逢った。
ぼくは、今までこれを間違えてキバビルとしていた。訂正したい。
ヤマビルのように人の皮膚に吸い付いて血を吸う訳ではないので、下の個体を捕まえ手に持って学生たちに渡したら、Y君などはペットとして飼いたいと云う。
うぅーん!オオゲジゲジをコウモリ洞窟で捕まえてペットボトルに容れて持ち帰った学生がいたし、このキバビルを飼いたいというY君のような学生がいるし、人の興味は多様だ!
このクガビルは大きなミミズを丸飲みにすると話していたら、今、まさにミミズを丸飲みしているクガビルがいた。皆、大喜びだ!雨降りだからこそ、ミミズは地中から出てくるし、クガビルもミミズを見つけやすいのだろう。
それにしても、どうやってクガビルはミミズを見つけるのか?臭いかな?
しかも、ミミズの頭部の方から飲み込む。一度、その瞬間を見てみたいものだ!
昼食後、小用に出かけたC君がミミズを飲み込んでいるクガビルを持ってきた。
やはり、ミミズの頭部の方から飲み込んでいる。

クガビル科のクガビル属Orobdella Okaは、中野隆文https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/180531/1/yrigk03909.pdf によると、北海道から台湾までに11種生息するようだ。①ヨツワ、②アマミ、③ミゾカケヨツワ、④ムツワ、⑤カワカツ、⑥タイペイ、⑦コイケ、⑧モノノケ、⑨ヤツワ、⑩オキナワ、⑪ツシマ(11種とも最後にクガビルとう名がつく)
中野隆文氏の京都大学博士(理学)の博士論文(20130924)である。彼は、丘浅次郎(明治生まれの有名な動物学者)の研究から手が付けられていなかったヒルの分類を見直し、研究してきたようだ。 

2018年4月27日金曜日

カジカガエルの卵  The roe(eggs) of Kajika frog were found!

一昨日の丹沢実習で、お昼を過ぎてあんなに降っていた雨が上がた。
すると、急に腹が空いてきた。少しでも明るく気持ちが良く、ヒルが出てこない場所を求めた。林道の舗装道路上に座っても尻の下にビニールシートでも敷けば濡れそうもない場所でお昼とした。13時近くであった。

林道の山沿いに流れている沢の水の側で可愛い声のカエルの鳴き声を聞き、学生たちは何処で鳴いているのか石の下などを探している。
すると、学生たちはカエルの卵塊を見つけた。この卵塊、卵の寒天質部分が殆ど無く、しかも一個一個すぐ放すことができる。
ぼくは、5,6個の卵をY君にとってもらい、持ち帰ってきた。
恐らく、カジカガエルBuergeria buergeriだろうと思い、帰宅後、早速、卒業生で両性・爬虫類に詳しいM.Tsuruta君に尋ねた。
卵はカジカガエルに間違いないようだ。
ただ、同じような場所にタゴガエルがいるようだ。
千石正一編「原色 両性・爬虫類」(家の光協会)によると、タゴガエルの卵は直径3-4ミリで、カジカガエルが2.5ミリとあるので、ノギスで測ったら2.5ミリだった。
Kajika frog's roe 
持ち帰った卵を先ほど、ノギスで測る時に数えたら11個あった。孵化してオタマになると良いなぁー。沢の流れる水のとことに卵塊があったから、いつも新鮮な水でないと卵が死んでしまうかな?2.7リットルのプラ瓶に溜め置きの水道水がグッピーの水替え用にあるので、この水を毎日入れ替えてやろうかな?部屋の中より外の涼しい場所の方が置き場所としては良いかな?

カヤランだ!  It's the Japanesu epiphytic orchid(named Kayaran in Japanese)!

まったく偶然に花が咲いているカヤランを見つけた。
強風にやられて枝ごと林床に落ちているカヤランを見つけたことはあるが、このように枝に着生しているカヤランをぼくが見つけるのは珍しい。
それは、ほとんど糞探しのために下を見て歩いているからだ。
このカヤラン、我家の梅ノ木のフウランの鉢に着けているカヤランよりも葉が生き生きしている。今年の我家のはシワシワだ。一昨日の雨で少しは生き生きしてくれたかな?っと思って朝見てみたがそうでもない。
そう云えばカヤランは沢沿いで落ちている。このことは着生ランだが、かなり湿気を必要とするんだ。できるだけ、鉢の下に水鉢でも置くことにしよう。取り敢えずは毎朝、霧吹きで水分を吹きかけよう!

2018年4月26日木曜日

土砂降りの雨の中で、、、 In the cruel rain,,,,,

昨日、専門学校の丹沢実習があった。
本厚木駅前のバス停でバスを待っている間もようしゃない風雨でバスを待っているでけで足元まで濡れてしまう。待ち合わせの7時半に遅れる学生がいたので、マックに入って次のバスに乗ることにした。8時40分発のバスが遅れに遅れて9時過ぎにやってきた。
ぼくらは上下のレインギアを着けているが、多くの人たちは傘だけで風雨を避けている。そのため、気の毒にかなり濡れていた。
土山峠で下車し、辺室山登山口から堤川林道へ行こうと思ったが、以前とは状況が変わっている。新しく掘られた側溝を跳び越えなければならない。
すると、サルだ!っとHさんが声をだす。
前の(仏果山)側の道路沿いの斜面にいる。
雨に濡れた5,6歳くらいの♂

ツル性の樹木の新葉を食べる5、6歳♂

これも♂だ!

これも5,6歳の若い♂

これも6、7歳の♂、新葉を採食する。
 このサルのグループは7、8頭の若い個体のオスグループだった。群れを構成するワカモノの♂たちが群れとは分かれて採食移動している。このオスグループは、群れ生まれの個体と他の群れから接近・加入した個体がいる。この時季のオスグループは他の群れの♂と出会い合流したり、あるいは、群れ生まれ個体はこのオスグループからも離れて分散していく。
久しぶりにサルに出逢いで、もっと見ていたかったが、今回の目的は磁石を使った地図読みだ。 すごい数のヤマビルが這いまわっていた。
留学生のC君の頭の血を吸って丸くなっていたヒル

2018年4月23日月曜日

千枚田のイタチの頭骨 The skull of weasel in Chiba pref.

昨日、天気が良く温かだったので、庭の水道栓の前に椅子を出し、鴨川の千枚田の道路で轢かれていたイタチの骨を洗った。
このイタチは、3月16日に鴨川で農業をしているIwataさんが千枚田の側の道路で轢かれていたのを見つけ、19日に横浜で貰い受け。3月23日に煮て徐肉し、腐らせていたのだ。
骨洗いできるのは5月の中頃かな?っと思っていた。が、このところ温かい日が続いていたので腐るのが早かった。
先ずは、頭骨以外の骨を洗う。次に頭骨を洗った。
頭骨だけは、剝皮したあとジャムの小さなガラス瓶に容れて物置に置いていた。
ガラス瓶から静かに汚物を洗い落とし、再び水道水を入れ汚物を流れ落とす。ある程度汚物が流れたので、今度は0.5ミリメッシュの茶漉しに移し入れて洗う。

綺麗になったようなので茶漉しからプラの鉢受けに全て入れ代えて、干す。
そして、一昼夜置いたものが下の骨片だ。右上の下顎骨は歯を入れて左右の骨をボンドで貼り合わせた。右下顎骨の角突起は下顎骨の左の三角状の骨片だ。
剝皮した時から頭骨が崩れていたが、こんなにひどいとは思わなかった。
が、頭骨以外の骨は折れていないから良かった。
バラバラになったイタチの頭骨
これで、イタチの頭骨は二個目になった。こんなに崩れていても、今まで持っていたイタチよりも大きいことが犬歯や下顎体の長さで判った。
鴨川のイタチは♂だったので、今まで持っていたのは♀の可能性がある。
そうそう、イタチの上腕骨にはもちろん顆上孔があった。

とうとう、丹沢山麓歩きは3月3日に送別登山で歩いたのを最後にもう1か月半以上もご無沙汰だ。それも、3月18日(日)にまたまたアキレス腱を痛めたからだ。
専門学校へ行こうと駅まで急いだらオカシクしたのだ。
一昨年は右足だったが、今度は左足。山を歩いて痛めるのではなく、何故か駅まで急いだためになったのだ。老化で足首が固くなっているんだ。朝、いきなり走ってはいけないのだ。で、呑み会があったり、真鶴で探検隊の集まりがあったり、札幌に行ったりしているうちに、次第に酷くなり、とうとう先週、整形外科で診てもらい、飲み薬や貼り薬を処方してもらったのだ。明後日(水)は、今年度初の丹沢実習で学生たちと歩く。どの程度まで回復するかな。今回は、地図の読み方を主にやろうと思うので大丈夫だろう!



2018年4月22日日曜日

クサイチゴの実がなっている!  The fruits of bramble are produced!

庭のプランターにクサイチゴRubus hirstusの実がなっている。
我家の狭い庭は、丹沢山麓から拾ってきたテンやアナグマなどの糞に含まれていた果実の種子が糞洗いをする時にこぼれて芽を出す。
このクサイチゴは昨年芽生えたものだが、そのままにしていたら、今年は白くて大きな花が次々に咲き、とうとう甘そうな赤い実をつけてくれた。
赤くなっているのは2個だが、あと20個くらい生っている。

丹沢のキイチゴ類で一番甘いのがこれだ。しかも、このクサイチゴは薄橙色のモミジイチゴの倍くらい大きい。市販のイチゴのジャム用に売っている小さな粒よりもまだ小さいが、その美味しさは格別だ。
今朝の朝食は、昨夜作ったイチゴジャムと食パンなので、キュウリやピーマン、トマトなどのサラダの横にこのイチゴを置いてやろう。
茹で卵をつくらなくては、、、。

2018年4月21日土曜日

スローロリスとタヌキの骨盤を比べる  The comparison of pelvis between slow loris and racoon dog.

スローロリスの骨盤が他の哺乳類(ここではタヌキを代表させる)とは随分異なっているのでアップしたい。
1)腹側から見たもの
スローロリスslow loris♂
タヌキracoon dog性不明
2)背側から見たもの
スローロリス slow loris
タヌキracoon dog
3)前方から見たもの
スローロリス slow loris
タヌキ racoon dog
4)左側面からみたスローロリスの骨盤
スローロリス

ニホンザルもシカもタヌキも多くのぼくの手持ち哺乳類は、左右の寛骨は恥骨結合と座骨結合がほぼ一直線になって結合している。しかし、①スローロリスでは恥骨結合しか認められない。さらに、タヌキでは大腿骨頭が入る寛骨臼が腹側からはしっかり見え、背側から見られないのに、②ロリスでは背側から見えて腹側から見えない。さらに、骨盤を前方(頭の方)からみるとタヌキではほぼ円形に近いが、③スローロリスではやや尖った卵型になっている。

2018年4月20日金曜日

あーぁー、このスズランの香り! Ah-!, it's the scent of lily of the vally.

今日は、4時に目覚めながらトイレに行ってまたベットに横になってスヌーピーのコミックを見て、5時に起きる。階段を下りて、顔を洗い、ぼくの部屋に入って、机の上の袋から降圧剤を出して飲む。次にやはり机上のプラスチックの箱から補聴器を出し、両耳にセットする。次に、部屋をでて玄関の施錠を外してドアを開け新聞を取り、インスタントコーヒーを飲みなが新聞を読み、さらにパソコンを立ち上げてメールの有無を見る。
以上が、ほぼぼくの毎朝のルーティンだ!
さらに、この後30分くらいして、台所に行き、豆を挽いた粉をコーヒーメーカーに容れ、水を入れてスイッチON、次に冷蔵庫から卵、チーズ、2種類以上の野菜を取り出し、先ず野菜を切って熱していたフライパンに放り込む。胡椒を振って強火で炒めてすぐ皿に盛る。卵は目玉焼きだが、フライパンを揺らしながら焼く。この時にオーブンでパンを焼く。すぐ白身がかたまり始める、揺らすことで黄身も崩れて早く焼ける。卵焼きは野菜炒めの上に乗せる。パンも丁度焼けている。
冷蔵庫から牛乳瓶とイチゴジャムを取り出しテーブルに置く。これがぼくの毎日の朝飯だ。7時半くらいになって連れ合いが起きてくる。
連れ合いはご飯党だが、コーヒーは飲む。
連れ合いは9時半頃出かけていった。何だか、解放された気分になるから不思議!
天気が良いので、庭に面したぼくの部屋の窓と居間の窓を開け放す。
すると、どうだ!
あの、スズランの香りが漂ってきた。
あの、ピンクの花のカタバミに覆われた地表からスズランが咲いている。
スズランの匂いは子供の頃の釧路の春を思い出す。
原野で飛び回って遊んだ時やスズランの絨毯の上に寝転がったことが、、、、、。

2018年4月16日月曜日

モグラ科の上腕骨にも顆上孔  The supracondylar foramen of humerus of Talpidae

哺乳類綱の最近の系統分類を見ていて、北方真獣類のロリスやリスが含まれる真主齧獣類の動物の上腕骨に顆上孔を持つものがいるならば、さらに北方真獣類のローラシア獣類の食肉目のネコやアナグマも顆上孔を持つものがいる。しかも、リスやネコは爪を引っ搔けて木に登る。が、アナグマはカギ爪は大きく地面に穴を掘るが、木に登らない。
爪で地面を掘る、ものはトンネルを作るモグラがいる。モグラの上腕骨には顆上孔がないだろうか?と手持ちの標本を見た。あるぅーーー!
しかし、この孔が顆上孔かどうかは不明だ。顆上孔には上腕動脈と正中神経が通っている。
ネットで、”mole supracondylar foramen"で検索した。するとあった!
オハイオ州立大学の1937年の学内誌の中に、”Morphology of the Forelimb of the Mole (Scalops Aquaticus,L.) in Relation to its Fossorial Habits"「穴掘る習性に関するモグラの前足の形態学」 凄い81年前の文献だ。

コウベモグラの前方から見た上腕骨の顆上孔(紐を通している)
左:右上腕 右:左上腕

左:後方からみた左上腕骨 右:後方から見た右上腕骨

同じモグラ科のヒミズにもあった。
前方から
左:右上腕骨 右:左上腕骨

後方から
左:左上腕骨 右:右上腕骨

実際のモグラの上腕骨は下のように並んでいる
後方から

前方から

ぼくは、動物の死骸を解剖するのが嫌だ!それは、腐っているためにイヤな臭いがするのと、何よりも気味が悪いからだ。
本来なら、それらに耐えて解剖し、筋肉や健のつき方や神経や血管、さらには内臓なども大学の実習室でやったように、しっかり記録し図示しなければいけない。
ぼくにはそれができない。実習時のホルマリンの臭いもイヤだった。
だから、自然と野生ザルの調査の方に移っていたのだ。

それにしても、顆上孔の有無は不思議だ。
ロリスにもあるし、リスやネコ、イタチなどのカギ爪で木登りする動物にもあるし
モグラやアナグマにもある。大きな爪を持って木かぶら下っているナマケモノや爪でアリ塚を壊すアリクイや、地面に穴を掘るツチブタはどうなのだろう?
と、あれぇー?カイウサギはどうなのだ?滑車上孔の他にはないか!

2018年4月14日土曜日

スローロリスの上腕骨  Humerus of slow loris

スローロリスの肢骨をアップしたので、さらに上腕骨についてアップする。
上腕骨の長さは左右とも66ミリだ。
スローロリスの上腕骨には顆上孔がある。しかし、前方寄っており、後方からは孔の存在は見えない(下の写真)。
スローロリスの上腕骨に赤紐を通した顆上孔supracondylar foramen
右:後ろからみた上腕骨 右:前から見た上腕骨

ぼくが、持っている哺乳類の上腕骨で、顆上孔があるのは、ネコ、ハクビシン、アナグマ、イタチ、ホンドリス、シマリス、アメリカモモンガとこのスローロリスとなる。スローロリスを除き、他は爪を樹皮に引っ搔けて木に登る動物(但し、アナグマは木に登らない)だ。つまり、カギ爪を持っている動物である。
しかし、スローロリスの爪は後肢の親指だけがカギ爪であり、他は全て平爪である。つまり、スローロリスは爪を引っ搔けて木登りはしない。
スローロリスの顆上孔は、サルの祖先が木に登り始めた時はリスのようなカギ爪だった名残りで、祖先は母指と他四指との対向性もなくカギ爪で樹皮を引っ搔けて登り降りしていたのだろうか?
ACタンポポさんによると、ネコの顆上孔には上腕動脈と正中神経が通っているようだ。顆上孔のような孔は、上腕骨に接するように上腕動脈と正中神経が走っていて、胎児の発達と共に骨も成長して動脈や神経を覆うようになったのだろう。

YouTubeでスローロリスの動画(大半がペット)を見たが、手の母指と他の指で竹の枝や木を抑えて身体を支えている。

最近の分類では、哺乳類綱・真獣下綱の北方真獣類の真主齧類のサルやネズミの仲間とローラシア獣類の仲間のものたちの中に上腕骨に顆上孔をもつ動物たちがいることが分かった。しかし、後獣下綱?のオーストラリア有袋類の仲間にも木に爪で登るフクロモモンガやフクロネズミやフクロネコの仲間の上腕を知りたい。