「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年7月6日木曜日

雷滝へ To the Kaminari cascade!

今朝起きたのは4時半だ。起きた時は、塩水橋から本間ノ頭へ行こうと思っていた。何やかにやとあって直ぐには出発できず。久しぶりに一人で山歩きとなると、持ち物が総点検となったのだ。一旦、車に乗ってエンジンを掛けたが、忘れ物に気が付き、登山靴を履いたまま自分の部屋に戻り、補聴器を両耳につける。
家を出たのが6時になっていた。こんなに遅れるとは!もう、本間ノ頭は諦めだ。早戸川沿いの道は魚止め橋まで車で行けるかどうか行ってみよう!途中で、林道を歩いているアナグマに遭遇し、写真を撮ろうと思ったが、運転しながら危険極まりない。車から降りるとアナグマ君スタスタと沢側に下りて行ってしまった。残念だが、幸先良い!
ゲートは開いているので、そのまま素通りだ。土砂崩れの場所も綺麗に元通りになっており、丹沢観光センター跡の空き地に車を置き、GPSをセットして出発だ。

魚止め橋から見る堰堤から落ちる水量がそんなに多くはない。橋を渡った所からショートカットで上の林道にでる。
8:12 伝導に着いた。ゆっくりゆっくり歩く。
8:30 造林小屋に着く。ここに着く前にカメラをオンにして足音を忍ばせて歩く。以前、小屋の前でアナグマ親子が遊んでいたからだ。が、今回はそんな気配は全く無かった。
榛の木丸への道がある。ここでちょっと迷う。イヤ、今日は雷平だ!
8:35 トリアシショウマだ!涼しそう。ぼくは、早くも汗が額から噴き出て鼻先から落ちる。
3、4ヶ所あるもう朽ちて崩れ落ちそうな木の橋がまだある。工事用のトラロープが付けられているが、フラフラしてかえって危険な感じだ。ゆっくりゆっくり登山靴の底を二本の丸太に同時に架かるように歩く。
8:49 最初の丸木橋が見える場所にきた。なんと、橋がちゃんとある。あるが位置が少し下流だ。
8:54 3本のスギの丸太で作られた橋の横に、8月8日まで森林整備の作業中との案内板だ。そのため、丸太の橋が作られているのだ。
もう一ヵ所の橋も森林整備作業の人たちが掛けてくれたのだろう。少し、位置は異なるが裸足になって渡渉せずに済んだ。
雷平を過ぎて、雷滝への道を取る。伝導から道標として赤ペンキが岩に着けられている。雷滝の方にも赤ペンキがある。
9:34 何と、驚いた! 2メートルもない前の岩陰に痩せこけたバンビが蹲っている。バックからカメラを出そうとストックを置いたのが良くなかった。ストックが石に当たって金属音が上がる。痩せて汚く濡れてバンビは立ち上がり、ぼくと目が合う。が、まるでゴム仕掛けの動物のようにピョンと飛び跳ねる。カメラのキャップを取り、逃げて行く方を写す。下の写真に岩の上に首から上が出ている。
今回は往路だけで、アナグマに小鹿に会えたので、帰路も期待したが、、、。

2017年7月5日水曜日

アナグマがモグラを食べていた。  Badger was eating a mole.

昨日、専門学校から戻ってから、30日の丹沢実習で拾ってきた懸案の糞を洗った。我が家の庭は狭いのに蚊が凄く多い。水連鉢やらヤマアカガエルのオタマがいる鉢などがあり、そこにはグッピーが泳ぎ回っていて、ボウフラが湧く訳はないのだが、ヤブカが多いのだ。そのため、長袖シャツを着、首にはタオルを巻き、周りには蚊を寄せ付けない特別の薬を撒き、と万全を期したつもりだが、手の甲を刺された。

さて、洗ったアナグマ糞①は
腐葉層にいる土壌動物と云われる節足動物や昆虫の外皮、外骨格、翅、脚などが腐葉砕片や土砂とともに含まれていた。
9:44 アナグマ糞①
これは、ヤマザクラのサクランボウを食べた糞だった。果皮や種子が多数。
10:15 ハクビシン糞

 アナグマ糞②も節足動物の外皮や昆虫の脚や外骨格、翅などの土壌動物に、小哺乳類の毛や大きな骨片がでてきた。腐葉砕片と土砂が大半だ!糞の一部しか採取してこなかったので、大きな骨片でも同定はできないと諦めた。
11:49 アナグマ糞②
アナグマ糞③はアナグマ糞②から5メートルも離れてない場所にあった。この糞からも小哺乳類の毛が出てきた。②と③の糞をしたアナグマは同一個体の可能性が高い。あるいは親子、兄弟かもしれない。この糞③も一部を採取してきただけだ。糞②と糞③の全てを採取してきたら、食べられた小哺乳類が何なのかハッキリしたことだろう。でも、いつもそうだが、アナグマ糞やタヌキの溜め糞、さらにはクマ糞は糞のほんの一部しか採ってこない。と云うよりも全部採取するのがためらわれる。
11:51 アナグマ糞③
アナグマ糞②から出てきた骨片を一晩おいて乾かしてじっくり見た。脛骨と腓骨が合体しており、背骨は腰椎であることが分かった。また、大きい骨片は仙骨と寛骨が合体したものだ。脛骨や腰椎の大きさから、ヒミズやジネズミ、アカネズミやスミスネズミが除外された。寛骨と仙骨が合体しており、大きさからアズマモグラの骨の標本を見比べた。どんぴしゃりでアズマモグラであることが分かった。
アナグマ糞②から出てきたアズマモグラMogera imaizumiiの骨片
アナグマ糞③にも同じような毛が入っていたので、きっと同じアズマモグラの毛だろうと思う。物見峠付近のアナグマはモグラを食べたんだ!
ぼくは、アナグマは動物死体は食べるが、生きているネズミやモグラのような小動物はとても捕まえることなど不可能だと考えていた。何故なら、アナグマは目が悪い上に鼻面を地面につけるようにして枯れ葉が積もった腐葉層を鼻面で掛け分けるようにして採食しているので、すぱっしこく動き回る小哺乳類は捕まえることなどできないと思っていた。
今回歩いた山道はモグラ塚ではなくてモグラが通った道のトンネルが盛り上がっている箇所がいくつも見られた。このアナグマは腐葉層を鼻面で掻き分けていたら、たまたまモグラにぶつかったのではないだろうか?あるいは、モグラの臭いで捕まえたということなのだろうか?一度、臭いを察知すれば強力な前足ですぐモグラを掻き出すことはできるだろう。
いずれにしても、アナグマにとっては年に一度もない御馳走だったのではないだろうか?
今回のルートで見つけたアナグマ糞①・②・③とハクビシン糞の位置

akikoさんへ、あなたに病院を紹介されてから、本気になって1ヶ月ちょっと山歩きを控え、林道歩きだけにしたので右足のアキレス腱炎は治ったようです。あなたのコメントが無ければまだまだ治らなかったことでしょう。日ハムの二刀流大谷選手が捻挫や肉離れ完治させるのに数か月掛けているくらいですから、ぼくもまだしばらくは気をつけて山歩きをしたいと思います。コメントありがとう御座いました。

2017年7月4日火曜日

イノシシの足の骨  The foot bones of wild boar.

5年前の夏の高后山実習の時に、富津市の養豚農家のIさんから「捕獲されたイノシシを殺し解体するので見に来ないか」と誘われた。学生たちを連れてその一部始終を見させてもらった。捕獲檻に入ったイノシシをヤリで突き刺すのだ。喉を刺し、血が噴き出すがなかなか倒れない。皆、歯を食いしばりイノシシの方に応援しているようだ!
2011年7月16日高后山実習で
学生たちは吊るされて内臓を取りだされるところを固唾を飲んで静かに見入っていた。
最後に、足首や手首、頭が切り離された。ぼくはこの前足と後ろ足をもらった。もちろん、解体された肉も頂き、焼肉でその夜の晩餐に供された。美味しかった!
もらった足首は乾かしていたが、指骨の状態が知りたくて皮を剥いて、春から水に浸けて腐らせておいた。その骨を洗って干していたのを組み立ててみた。手根骨や足根骨(ta)部分の骨がたくさんあって、まだ、組み立てられないが、A:中手(足)骨やB:基節骨(第一指骨)、C:中節骨(第二指骨)、D:末節骨(第三指骨)をどうにか組み立てた。
イノシシの前後足の骨
Ⅱ:第二指、Ⅲ:第三指、Ⅳ:第四指、Ⅴ:第五指
骨にしてみると、前足より後ろ足の方の中足骨の方が長いし、また、第二指と第四指の副帝が後足の方が開いているようなのはぼくの組み立て方の問題なのかな?骨にする前にしっかり見ておくべきだった。
此の頃、自宅に居る時はほとんど骨と遊んでいる。

2017年7月3日月曜日

フウランが咲きだした。 Fuuran(Japanese epiphytic orchid) has begun to bloom.

梅雨明け?今朝はまるで梅雨が明けたような青空だ!
昨朝は、思い立って散歩した。小雨が降っていたが、帽子を被り、Tシャツと半ズボンとスニカーを履きハンカチタオルを持って横浜市との境を流れる境川の親水公園に行き、川に沿ったサイクリング道路を歩いて戻ってきた。雨と汗で濡れたので、帽子や着ていたものを洗濯機に投げ入れシャワーを浴びる。お昼過ぎ、何だか梅雨が明けたような天気となったので、庭に出ると、ン?いい匂い!フウランが咲き始めたのだ。
一鉢を室内に容れる。アリンコがいっぱいついている。
今朝はむし暑い。が、このフウランの白さと淡い良い香りには涼しささえ感じる。
今年も咲いてくれた風蘭Vanda falcata
Wikipediaによるとhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3、フウランの属名がNeofinetiaからVandaに変わったようだ。

2017年7月2日日曜日

霧雨の中の山歩き! Mountain walking in the drizzle.

霧雨とヒルの山歩きは、楽しいものではなかったが、時々霧が晴れて遠方の山並みが望めるとその景色に見とれてしまった。元気な学生たちを先に行かせると、もう、足が上がらなくなりそうだ。
アナグマ糞がある。直径10センチくらい深さ7,8センチの穴を掘って排泄している。典型的なアナグマの糞だ。学生たちに採取して内容物を調べることを勧める。が、誰一人として採ろうとはしない。それもそうだろう。この状態ならちょっと気が引けるネ!仕方がないので、ぼくが採りチャック付きビニールの小袋に容れる。
 9:44 アナグマ糞①
今度は、ハクビシンの糞だ!ぼくは、少し採取しビニールの小袋に容れる。
10:15 ハクビシンの糞だ!
後ろを歩く、学生が早いので、先に歩かせる。フィールドサインを探しながら歩け!と命じるが、早い早い。ベニタケ科のキノコだ!ぼくがちょっと摘まんで折り取って食べて見せる。ちょっとだけなら毒キノコでも大丈夫!S君が真似をする。これは、ドクベニタケかと思ったが、同じような色のベニタケ科のキノコが多いので、どうだろうか?
10:19 ドクベニタケだ。
 胸高直径30センチくらいの木の樹皮が食べられている。根本の方も齧り取られている。シカ?カモシカ? 2本の細い筋の歯型があった。カモシカだ!
学生たちはどんどん霧の中を行ってしまう。辺室山山頂という道標があるからそこで待っていろと大声を出す。
10:21 カモシカの食痕だ!隣は県のパークレンジャーの卒業生のM君
学生たちの見え隠れする姿を追う。山頂の休み台はびしょ濡れでとても座ることができないばかりかザックも置けない。でも、Asahi君がザックを置いてくれたので、上にカメラを乗せて撮る。この写真を見てぼくがこんなに太っているもの学生たちに着いて登るのは難しいのも当たり前だと悟る。太るのは動かないからだ。食べたエネルギーを消費できていないのだ。
10:49 辺室山山頂での集合写真
辺室山からいったん下って、今度はまた登りだ。ゼイゼイ息を吐きながら一歩一歩登る。雨が上がった祠の峠には学生たちがいなかった。物見峠まで何も見ずにまっしぐらに行ったようだ。ぼくは、ここで一息入れて、味の素のaminovitalをアクエリアスで飲み下す。
11:41 祠の峠(登山道と鍋嵐とを結ぶ交差点)
マツオウジが生えていた木を見ると、何やらキノコが、、、側に寄って触ってみると固い!サルノコシカケ科の仲間だ。
祠の峠から物見峠まではテン糞やタヌキの溜め糞があるところなので注意しながら歩く。これまで、タヌキの溜め糞があったところにアナグマ糞だ。これも穴を掘っている。もちろん、ゲットする。すでに、胸部の赤いシデムシの仲間のビロウドヒラタシデムシと真っ黒の食糞コガネの仲間がいる。この連中はサル糞やテン糞にはやってこないが、タヌキ糞やアナグマ糞にはいち早くやってくる。 
 11:49 アナグマ糞②
アナグマ糞②から5メートルくらい離れたところにもアナグマ糞③だ!すでにビロウドヒラタシデムシやセンチコガネの仲間がいる。こういう虫がいると糞を採取するのにちょっと躊躇する。こんな時は素手ではなくて小枝を折って箸にして糞を摘まんで小袋に容れる。でも、実際は右手の親指と人差し指で採る。汚れは地面と葉、樹皮で拭い取る。
11:51 アナグマ糞③
11時55分に学生たちがヒル取りをしている物見峠に着く。休み台は濡れてとてもここではお昼を食べられない。トンネルに行くことにする。トンネル内は湿っぽく、さらに下は雨水で濡れていいる。幸い、雨が上がっているので、降ったらすぐトンネル内に駆け込めるように、隧道近くで座ってお昼だ。ヒルが来るので、雨具を広げて座る。
12:06 アカショウマが唐沢隧道付近に咲いていた。
昼食後、再び、物見峠に登って登山道を下る。先頭がヒル取りをすると後ろの者たちがヒルに集られるので、ヒル取りはするな!っとぼくが先頭になって早歩き状態で下る。それでもヒルがサワサワと寄ってくるのが分かる。
12:50 物見峠から煤ケ谷方面の望む
 13:04 クマハギだ!樹液を舐めたんだ!
ほぼ同じところにクマハギの痕が、、、。
おー、キノコだ!アミタケやイグチ科のキノコのように管口が並ぶのではなく、網目状になっている。薄ぺらで柔らかく、枯れ木から出ている。食べられそうなのでゲットする。サルノコシカケ科タマチョレイタケ属のようだが、、、。
13:11 このキノコ
持ち帰った上のキノコの裏側
14:11 登山道出口の集落手前でヒル取りだ。煤ケ谷のバスは15時20分くらいだったかな?と思って、バス停に行くが、毎時4分だったので、役場前まで歩く。ぼくはここでスパッツを剥したらヒルだらけ!飽和食塩水を吹き替え一網打尽に殺戮する。が、足はまったくヒルが食いついていなかった。前夜に少し長めの靴下を並べて丁寧に飽和食塩水を吹きかけて少し湿らした後で、ビニール袋に容れておいたのを朝履いたのだ。これだとヒルが上がってきて手や首などを吸い付かれても足は全く大丈夫だということが証明されたようなものだ。

2017年7月1日土曜日

葉っぱを食べたのは誰? Who did eat these leaves? 

昨日は、専門学校の丹沢実習だった。7時40分本厚木駅前発宮ケ瀬行きのバスに乗り、土山峠で下りる。曇天の霧雨の中を歩きだす。すぐ、登りだ。雨足が強くなってきたので、上だけ雨具を着る。汗と雨でサウナ状態。さらに、これほどと思う程のヒルだ!立ち止まることは許されない。

ん?ちょっと不思議な食痕が落ちている。葉の主脈の片側の葉柄の部分が噛み取られている。
 これはホウノキの葉だ。これも同じように片側が噛み取られている。
こんな食べ方をするのは誰だ!
 しばらく歩いているとミズキの葉の食痕だ。これはもうムササビが葉を主脈に沿って半分に折って食べたのだ!ムササビ特有の食痕だ!
では、主脈の片側半分の葉柄の方を食べたのは誰なのだろうか?やはり、ムササビなのだろうか?それともモモンガ? しかし、ネット検索してみても誰の食痕か判らなかった。

物見峠から登山道を下ってきて、集落に入る前にヒル取りをする学生たち。もの凄い量のヒルが吸い付いていた。

2017年6月29日木曜日

見ているのに見えない!  Although I have seen, I can't see it!

昨日、散歩に出て買ってきたパンを食べた後、縁側に干していたサルの骨を取り片付けた。この骨は全体に脂質が残っていて少し匂うので、軽く煮たりして脂質分を抜き、その後水に浸けていたものを縁側に並べていたのだ。さらに、2011年12月の丹沢実習で拾ったアナグマの骨(下の写真)を整理して見やすいように透明のプラスチックの箱に入れていた。
2011年12月9日谷太郎林道から沢沿いの道に入ったとろこで見つけたアナグマ

頭骨以外の骨は全部拾えてはいないが、肩甲骨、上腕骨、大腿骨、脛骨、肋骨は学生たちも拾ってくれたのでまーまー拾うことができた。しかし、寛骨は拾ったが左側の一部だけだったり、左の大腿骨の本体部分はあるが、遠位部や近位部が欠けていたり、環椎はあるが、軸椎が無いなど不完全であった。
が、左右の上腕骨は何故か完全であった。その上腕骨を見て、エ!ドウシテ!と自分の目を疑ったのだ。上腕骨の遠位部の内側にあの孔「顆上孔(ACたんぽぽさんより名前を教わる)」があるのだ。
この顆上孔supracondylar foramenはネコ科やリス科などの登攀哺乳類にあることが分かっていたので、アナグマに見つけたのでびっくりした!
アナグマMeles melesの上腕骨humerus正面から 顆上孔supracondylar foramenに糸を通している

後面から 上の上腕骨をそのまま裏返した

しかも、この顆上孔は毛糸も楽々と入るくらいの大きな孔なのだ。ハクビシンやマングースはネコ亜目の動物なので理解できる。しかし、アナグマはイヌ亜目のイタチ科の動物だ。でも、テンは木に登って、蕾や花芯や果実を食べる。そうするとテンの上腕骨には当然顆上孔があるだろう。ぼくはテンやイタチの頭骨は持っているが、他の身体の骨を持っていないのだ。テンやイタチの頭骨は50年くらい前に当時世田谷にあった剥製屋さんから譲り受けたもので、山ではテンやイタチの死体を拾ったことがないのだ。テン糞は拾うのに!
話しを戻そう。アナグマは木に登らないだろう。あの大きな爪で穴を掘ることが顆上孔の存在と関係しているのだろうか?

今まで何度アナグマの死体を見つけたことだろう。しかし、上腕骨の顆上孔は全く気が付かなかった。見ていたのにぼくの頭が認識していなかったのだ。あー、こんなことがいっぱいあるんだ。何かの固定観念や規制概念によって「見ているのに見えない」ことがあるのだ。それは何も骨だけに限ったことではないのだ!

2017年6月28日水曜日

小雨の中の散歩  Walking in the misty rain.

今朝、引地川の親水公園までの往復10キロを約2時間40分かけて散歩した。久しぶりの散歩だ。もう身体を動かさないと脂肪がどんどんついていくので脂肪を燃やして消費しなければならない。折り畳み傘をザックに忍ばせて出たが、すぐにしょぼくれた雨が降ったり、止んだりだ。結局傘を差したのは10分くらいであった。が、汗のような雨でやられたような衣類の濡れ方であった。

住宅街を歩いているときは、アジサイの花とともにクチナシの白い花が咲き、また、ザクロの真っ赤な花も咲いていた。さらに、ノウゼンカズラが雨樋を伝って橙色の大きな花を咲かせているお家もあった。
引地川沿いを歩いているとセンダンが実をつけ、馬鈴薯の花のようなワルナスビの花が散歩道に沿って咲いていた。
アカミミガメが引地川の流れの石で甲羅を乾かして?いた。

水田にはアオサギがじっと小魚かカエルを狙っていた。この水田に2羽のカルガモがバシャバシャと歩いていた。
出遭った人は、ぼくのような散歩している人一人、イヌ連れ一人、親水公園の東屋の休み処でイヌを連れ一人が休んでいた。全員、ぼくくらいの年齢層の人たちだ。途中、2度、ん?この香り!ちょっと甘い匂い!の場所を通過した。が、それが何の香りなのか解らなかった。今、ちょっと思い出した。あれはマタタビの花の匂いではなかったのか?公園の芝生にはポツンポツンとネジバナがピンクの花をつけ、ビオトープの周りにはヘメロカリスの花々が艶やかに咲いていた。帰路、パン屋によりフィシュ・サンド2個、アンパン2個、マメバン2個を買った。これで1600円を超えた。あのパン屋は美味しいが高いパン屋のようだ。


2017年6月26日月曜日

食肉目の口蓋骨水平板末端の形状 The difference shapes among the end of Lamina horizontalis in Carnivora, Japan.

丹沢山塊に生息する食肉目Carnivoraは、イヌ科のタヌキ、ノイヌ、キツネ、ネコ科のノネコ、ジャコウネコ科のハクビシン、アライグマ科のアライグマ、イタチ科のイタチ、テン、アナグマ、クマ科のツキノワグマの10種類がいる。さらに、それらに、奄美大島のマングースを加えた11種類の口蓋骨水平板の末端(下図の頭骨底面の赤丸部分)の形状に違いが見られた。各図をクリックすると拡大します。
ハクビシンの口蓋骨水平板の末端はV字状に深く入り込むが、逆にアライグマの末端は明らかに大きくV字状に尖った。一方、ネコの多くは少し尖るがイエネコAのようにほぼ平の個体もいた。これらの口蓋骨水平板末端の違いがどのような原因によるものか不明である。一つ言えるのはハクビシンの口蓋骨水平板の末端がV字状に中に大きく入り込むのはコジカにも見られるので興味深い。

 イヌ科Caidae
タヌキNyctereutes procyonoides
クロ(カイイヌ)Canis familiaris
キツネVulpes vulpes
ネコ科Felidae
カイネコA
カイネコB
ジャコウネコ科Viverridae
ハクビシンPaguma larvata

アライグマ科Procyonidae
アライグマProcyon lotor
イタチ科Mustelidae
イタチMustela itatsi
テンMartes melampus
アナグマMeles meles
クマ科Ursidae
ツキノワグマUrsus thibetanus
マングース科Herpestidae
マングースHervestes javanicus