「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年5月17日日曜日

新居浜から送られてきたイノシシの頭骨 The skull of wild boar which was sent from Niihama city in Ehime pref.

11日(月)の高取山・仏果山から帰宅すると、段ボール箱の宅急便が届いていた。
差出人は愛媛県新居浜市のK.Tさんだ。先日、「イノシシの頭骨を貰ってください」とメールが来ていたのだ。愛媛県産のイノシシの頭骨と神奈川、千葉、岡山のものとの違いの有無を見たかったので、もちろんOKした。
新居浜市阿島海岸で見つけたようだ。満潮時には海水で海岸が浸るようだ。ビーチコーミングに行って、頭骨を見つけ、図書館で拙著「頭骨コレクション」を見てイノシシの頭骨だと判ったようだ。
Fig.1 阿島海岸で from K.T

、その後K.Tさんは、またこの海岸を散策して真っ白い大腿骨を拾い持ち帰った。
その時もイノシシの頭骨はそのままにして、帰宅してからイノシシの頭骨が気になって、頭骨を部屋に飾ることはできないので、もうぼくに貰ってもらうしかないだろうと思い意を決して拾ってきたとのことである。で、その日の夜にぼくにメールをくれたのだ。その時添付されてきた写真がFig.1のものである。

下は、K.Tさんが送るまえのイノシシの頭骨と、イノシシの肩甲骨(左下)とイヌの大腿骨
これらがしっかり、梱包されていた。
Fig.2 送る前の状態 from K.T

 この海岸をビーチコーミングしていて見つけたようだ。骨を見つけたのは初めてとのことだ。
でも、恐らくこれからは骨を目にすることが多くなるであろう。
Fig.3  大島がすぐ側に見える新居浜市阿島海岸  from K.T

Fig.4は送られてきたイノシシの頭骨だ。
老齢メスだということが分かるくらいで、一目見ただけでは他の地域との差異がまったく不明だ。
Fig.4 側面から

Fig.5 上面から

Fig.6 底面から

第三臼歯しか残っていなく、しかも臼歯の咬合面は摩耗している。
始めは海岸に流れ着いたので、このように摩耗したのかな?っと思ったが、それなら他の部分はもっともっと摩耗したり欠けたりしているだろう。
Fig.4やFig.5の側面や上面からの状態をクリックして拡大してみると判るが鼻骨や前額骨、頬骨弓の頬骨側頭突起や側頭骨頬骨突起を除いた他のパーツの骨は癒合合体している。
特に涙骨は上顎骨・前頭骨・胸骨としっかり合体していて縫合部分が判らないほどだ。

第三臼歯の摩耗は、手持ちのイノシシの頭骨とは比べものにならない程摩耗し、咬合面がすり減っていて、かなりの老メスのイノシシだと思うが、手持ちのメス(岡山産や丹沢産)と比べると全体に小さい。老齢なのにこの小ささはどうしてなのかと思うほどだ。
Fig.7 イノシシ♀の頭骨上面から 左:新居浜市 中:高梁市 右:清川村

新居浜、高梁、清川の順に大きくなっている。地域差を比較するのに僅か1個体ずつだけだが、
まるで、寒冷地にいくほど身体が大きくなるというベルグマンの法則に則っているかのようだ。

しかし、K.Tさんが送ってくれイノシシの第三臼歯の咬合面の摩耗の度合いは、ニホンザルなら20年以上生きていたような老齢個体のものだ。
この個体は老衰して川に流され、骨となって新居浜の海岸に流れ着いたものと考えられる。
K.TさんはFig.3の新居浜阿島海岸の前の大島から流れ着いたのが自然だと考えている。
この大島はイノシシによる農業被害が拡大しているようだ。

っとなると、K.Tさんから送られてきた♀イノシシの頭骨の小ささは島嶼化の影響だと云える。
しかし、大島と新居浜との間は1キロ弱であり、愛媛県と大島のイノシシは交流があると考えるのが妥当だろう。そうなると島嶼化よりもベルグマンの法則が効いていそうだ。

2015年5月16日土曜日

高取山・仏果山・坂尻の実習。

昨日のTCA専門学校の丹沢実習は本厚木7時40分発宮ケ瀬行のバスにのり、仏果山登山口で降りて、向山トンネルを潜って宮ケ瀬やまびこ大橋を渡らずにそのまま進み横根の尾根にとりついた。沢に入るルートはゲートによって閉ざされている。仕方なく道路の山側に作られた1.8メートルくらいのコンクリートで作られた壁をよじ登らなければならない。ぼくは一人ではもう軽やかに登れない。アシスタントのY.M君にお尻を押し上げてもらい。そこからゲート内側の斜面に入り、コンクリートの法面の端の斜面を立木をつかみながらよじ登る。
9:15、イノシシが掘り起こした跡がある。この木の根元に何がいたのだろう?

下から10分くらいかけて尾根で出る。皆、汗だくだ。
尾根はなだらかな登りだ。
9:20、あちゃー、ちゃんと北東側の斜面からの経路がついている。

9:39、不思議なオトシブミだ。
この揺り籠の葉を一枚一枚広げて剥した。モミジの仲間の葉が巻かれている。
5、6枚目を剥いた時に中に2ミリにも満たない幼虫がいた。チョッキリがやったんだと判った。
この幼虫の親の名前を昨日のやまぼうしさんのブログで知った。
時々、ここはどこにあたるか?2万5千分1の地形図で自分たちの立っている場所を推定させる。

10:11、リスの巣材が落ちている。

 10:29、ヤマボウシの花はまだ真っ白になっていない。

10:31、キノコだ!マツオウジだ!ぼくが少し齧って食べてみせると学生たちは「先生、毒キノコだったらどうするの?」っと心配してくれる。「大丈夫、知っているキノコだ!」 
苦い!まずい!家で食べるために3個ゲットしてくる。

10:54、シカの爪先だ!
何と、学生たちはこのシカの爪先とすぐ横にあった再び落ちていたリスの巣材を見落としていく。
ぼくは、大きな声で云う。「何見て歩いているんだ!」

10:59、またも、あのオトシブミだ。
ハマキチョッキリ属Byctistiniのイタヤハマキチョッキリがエンコウカエデ?の葉をまとめたんだ。
それが、先日の台風から熱帯低気圧に変わった強風で枝から落ちたのかな?

11:03、ギンランを見つけた。

高取山山頂に辿り着き、一休み。
11:17、展望台の下の地面を歩く、甲虫が、、、甲虫類が好きだちうK君がハンミョウの仲間に近いと云う。
うん、K君が正解だった。調べるとツチハンミョウだ!
ハンミョウ科とは別のツチハンミョウ科で、毒をもっている昆虫のようだ。捕まえると関節からだす黄色の液体が弱い皮膚につくと水脹れをおこすようだ。

展望台に登り、これから行く仏果山や鉄塔やアンテナが見える大山、小屋が見える蛭ヶ岳を説明する。
11:31、もう、イヌザクラの花は散りかけている。が、葉にワタアブラムシの仲間が一杯だ。
このアブラムシがついた葉を一枚取ってきた。まだ、元気に動き回っている。が、同定できない。

11:38、高取山をあとにして宮ケ瀬越方面に下っていくと、ヤマツヅジが満開だ。
高取山にいた時に宮ケ瀬湖畔から登ってきた単独行のおじさんが、ぼくらがヤマツツジに見とれている時に追い越して行く。

12:25、仏果山に着く。いき、あのおじさんがお昼を食べていた。ぼくらもお昼だ。
ぼくは、暑いので、今年になって初めて上着を脱いで下着シャツ一枚になった。
13:03、出発前の集合写真だ。今回は女子二人と男子一名が欠席。寝坊だろうとのことだ。

仏果山からの見晴しの良い岩場の下りの両側のカナウツギはまだ蕾だ。
14:28、切り株にトゲアリのコロニーだ!

テン糞を拾い、エビネを鑑賞し半原越を目差したが時間を考えて取り止め、古い林道を通って坂尻まで下った。

今回の横根の尾根に登った途中からのGPSの軌跡だ。

今回も雨が降ったのにも関わらず山は乾き、ヒルは出てこなかった。
15:42、坂尻バス停に着き、16:02発のバスに乗り込んだ。

2015年5月15日金曜日

懐かしいニセアカシアとジャケツイバラの花  The memoried flowers of black locust and poinciana.

 今日は丹沢実習であった。
バス停仏果山登山口で下りて宮ケ瀬ダムの駐車場方面へ歩いていると、
ニセアカシアが白い大きな花房をつけていた。
毎年見ている筈なのに、何故か久しぶりに見たような感じになって、写真に撮った。
箱根湯河原でサルを追っていた時、ニセアカシアは特別な木であった。
厳冬期はサルのよって樹皮や冬芽を食べられて、春はこの花も食べられた。
サルと追っていた当時、この房状の白い花は特別なものと思っていた。
久しぶりに懐かしい人に出逢ったような感じをうけた。
 同じ、マメ科の木でもこのジャケツイバラは花は黄色で鮮やかであるが、サルを追い求めていて一番か二番に辟易した木である。今の時季は花が目立つから側にはよらないが、花が無い時季はこの大きく鋭いトゲのついた蔓が皮膚や衣服に絡みついた。
野バラやサンショウ、サルトリイバラのトゲはまだ対応できるが、
このジャケツイバラのトゲはお手上げだった。
同じマメ科でもジャケツイバラは花をサルが食べているのを見たことがない。
多分、ニセアカシアと同じくらい美味しいと思うのだが、
ジャケツイバラのトゲでサルも近寄れないのだ。

2015年5月14日木曜日

初夏の6個のテン糞とサル糞  Six marten's droppings and one monkey's dropping in early summer.

5月11日のルートで見つけ拾ってきたテン糞①~⑥とサル糞を水洗いした。
見つけた時に既に予想していたが、これほどテン糞が初夏の糞に代わっているのに驚いた。
下の地図は5月11日歩いたGPSの軌跡と見つけた糞の位置だ。
Fig.1 5月11日の歩いたルートとテン糞①~⑥とサル糞Mの地点

テン糞①
ミズキの蕾多数とムカデ一匹外皮
Fig.1 テン糞①の水洗い後の内容物、ミズキの蕾が見える。

テン糞②
ミズキの蕾だけ
Fig.2 テン糞②の水洗い後のミズキの蕾

テン糞③
ミズキの蕾、膜翅目?脚

テン糞④
花粉の塊状の不明植物質、ムカデ外皮、羽毛
Fig.3 テン糞④の水洗い後の状態
黄褐色の塊は触ると柔らかいガムor餅状だ。花粉の塊と考えた。

テン糞⑤
土壌動物節足動物外骨格脚触覚

テン糞⑥
花粉の塊状の不明植物物質
Fig.4  Fig.3と同じ花粉の塊のような内容物だ。

サル糞
不明植物繊維

 サル糞を拾うことはほとんどないのだが、今回はコザルのものと思われるもので新鮮だったので、拾ってきた。新葉を食べたと思われる5ミリ以下の柔らかい植物繊維だった。

さて、テン糞もカラカラに乾いて古いテン糞⑤を除いて全て木の花を食べたものであった。
3個はミズキの花の蕾を食べており、2個は花粉だけを舐め取ったと思われるような柔らかく小さな黄褐色の塊がたくさん出てきた。これは何の花粉を食べたものか解らない。
ツバキの花粉なら葯がそのまま出てくるのだが、そのような物がなかった。
あるいは、ミズキの花食いをした糞なのだろうか?

ミズキの蕾食いは昨年の糞分析でも出てきているが、食べてもまったく消化されないで排泄されている。どうも、食肉目の動物たちの糞は果実を食べたり、蕾を食べた時はほとんど消化されていない。これは一体どうしてなのだろうか?それでも養分を吸収しているということなのだろうか?
消化・吸収・栄養に関する知識がないのでお手上げだ!
どなたか教えてくれませんか?

2015年5月13日水曜日

ヒメハギが可愛く綺麗だ!Polygala japonica' flower is pretty!

11日の仏果山登山口・高取山・仏果山・土山峠の続き
ホウチャクソウがまだ咲いている。
ギンランが咲いているのを数か所で見た。
ヒメハギはこのルートではここだけかな?
朝日を浴びて気持ち良さそう!
フタリシズカも登り口からずーと花が咲いていた。
黄色いヘビイチゴの花、ちょっと離れたところに泥で汚れた赤い実がなっていた。
おー、山菜のモミジガサだ!摘もうと思ったが辺りを見回してもこれしかない。
諦めた。その後も見当たらなかった。
この斜面はエビネ畑と云いたいほどエビネの群生地だ。
大半が咲き終わっていたが、この一角ではまだ咲いていた。
昨夜は強風が吹き荒れた。
夕食後庭の梅ノ木の枝にぶら下げていたラン鉢を部屋に取り入れたのは正解だった。
今年は、巣箱を2ヶ所に掛けたのだが、両方とも小鳥たちは巣穴を覗きにも来なかった。
どうしてだろう?巣箱を掛けた庭木の枝を剪定したために、巣箱がどこからも見えるからではないか?あるいは、夕日が巣穴から入る。
いずれにしても、一つはスズメでも入れるように巣穴を大きくしたのに、、、残念!
地震だ!大きくないが結構長い。

2015年5月12日火曜日

ヤマツツジとイヌザクラ、木の花   The flowers of trees.

コゴメウツギの花が、バス停の仏果山登山口から階段を上がったところに咲いていた。
 宮ケ瀬越から高取山への途中の登山路はヤマツツツジのトンネルだ。

 高取山山頂では、このイヌザクラが満開だ。
これはコマユミかな?
え?どうしてこんなところにナナカマドが?本当にナナカマド?