「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年11月27日木曜日

今季のテン糞の中に初めて出てきた種子 The seeds that were included in the first time in the scats of marten in this season.

先週金曜日の向山トンネル・高取山・仏果山・経ヶ岳・華厳山ルートで
見つけたテン糞の内容物。

 テン糞①  テン糞⑤と同じ不明種子
 テン糞②③  マメガキ種子、サルナシ種子・果皮果肉
テン糞④  マメガキ種子、サルナシ種子・果皮果肉
 テン糞⑤   ①と同じ種子・果皮果肉、小哺乳類毛
水洗いすると、下図の黄色線で囲った果実とその種子と小哺乳類の毛があった。
ぼくはこの小哺乳類(トガリネズミ目?orネズミ亜科?)毛では同定できない。
今季、初めての果実と種子なので、ちょっと手間取った。
 この種子だ。サルナシの種子より一回り小さく、形が不揃いだ。
何の種子か判りますか?
テン糞⑥   サルナシ種子・果皮果肉
 テン糞⑦   サルナシ種子・果皮果肉
 テン糞⑧  サルナシ種子・果皮果肉
テン糞を見つけた位置と歩いたルート。
今季初めての種子はヒサカキのものであった。


2014年11月26日水曜日

ウミガメの頭骨(続)   The skull of a sea turtle.

ウミガメの頭骨の骨の名称を調べた。
日本語で記載しているものが見当たらないので、Skull Turtleでネット検索した。
すると、Emporia State Universityの生物学のホームページで学生への授業向けに
シラバスが載り、その中に講義スケジュール、実験室スケジュールがあり、
実験室スケジュールの2月20日にturtle bonesとある。そこをクリックするとウミガメの
頭骨の背面、腹面、側面からの写真があり、それに各骨の名称が記載されている。
supraoccipitalやpostorbital、さらにはprefrontalなどの頭骨部分は哺乳類ではないので、
ぼくが、勝手に上方後頭骨、後方眼窩骨、前方前頭骨とした。
側頭鱗のパーツがどうもこのウミガメでは欠落してしまったようだ。
後面からの写真で骨を特定しようとしたが、手許にこの頭骨がないので写真だけでは今一つ
確かめられなかったので、側面からだけのにした。
頭頂骨と前方前頭骨との間に小さな前頭骨があるが、この右側面からの写真では
縫合線が不明なので記載しなかった。

それにしても、エムポリア州立大学の動物学には脱帽だ。
講義内容がしっかりシラバスに載り、実験内容の日程までしっかり決まっている。
盛りだくさんであり、日本の大学生にはやりこなせないだろう。
この学校のどのくらいの学生たちがついてこれるのだろうかと思うほどだ。

2014年11月25日火曜日

自然探索雑感

丹沢実習の続きである。
向山トンネルの上の尾根である。
カンアオイの花が開いていた。
このスゲの仲間が食べられていた。
古い食痕だが、一本一本食べられているのでシカではなくノウサギかな?
モミの松毬の中の種子を食べた食痕が多数あった。枝についている松毬を取って
ここで食べたのだ。
マンネンダケがモミの根元から出ていた。
以上が向山トンネル上の尾根上だ。
仏果山から経ヶ岳方面への下りでは、リュウノウギクがもう終わりかけていた。
半原越では、シカの個体数調節のための狩猟が行われて猟犬の鳴き声が聞こえていた。
経ヶ岳山頂の休み台のテーブルの上にアカタテハが秋の日差しを浴びていた。
今回は、イノシシ糞の他にテン糞を8個見つけた。
テン糞については次回に!

今日は、朝6時40分に家をでて、満員電車に揺られて、葛西に行った。
専門学校の授業が9時の1時間目から4時間目の16時まであり、6時過ぎに帰宅した。
明日は慶応の2時間目の授業だけだが、
明日の授業が終わらないとほっとした気持ちになれない。
今月末から年末まで、卒業生たちとのクラス会や食事会、忘年会が続く。
楽しいお酒はついつい飲み過ぎてしまうので、注意しよう!

2014年11月24日月曜日

ウミガメの頭骨  The skull of a sea turtle.

昨日、専門学校の高校生向けの授業があった。
ぼくが担当の時は、教務の方が机の上に頭骨などを並べてくれる。
昨日はウミガメの頭骨があった。
このウミガメはもう10年くらい前に学生が拾ってきたものだ。
この時にはカメの頭骨には興味がなかった。
しかし、昨日は授業後一人で手にとって眺め回し、Lumix GF5で写真を撮ってきた。

正面から
なんだか、被り物のお面のようだ。
哺乳類の頭骨とはずいぶん異なる。 
前頭骨の前、鼻腔の上部にある骨、鼻骨ではなくprefrontal(前方前頭骨?)と云うようだ。
眼窩のすぐ後ろの骨はpostorbital(後方眼窩骨?)とのことだ。
どのような和名が付けられているのか?
眼窩の下は上顎骨で、鼻先は前額骨のようだ。
 後面から
不思議な感じだ。
 左側面から
上面からだ
何だか、後頭部分が欠けたような感じだが、そうではなく。
これで、完全なウミガメの頭骨のようだ。
 底面から
う~ん、不思議な頭骨だ。
歯は無いのかな?
骨の各部分の名称はまだ調べきれていない。

2014年11月23日日曜日

主にサルナシとマメガキ食べたイノシシの糞   The scats of wild boars that ate mainly the fruits of Kiwi berry and date plum.

先日21日の丹沢実習で見つけ採集してきた、イノシシ糞の内容物についてアップする。
これらのイノシシ糞はどれも当日の朝か前夜のものであると思われた。
イノシシ糞①
マメガキDiospyros lotus種子、サルナシActinidia arguta種子・果肉果皮、うじ虫外骨格多数
下の写真の毛虫の外骨格が多数あった。
ん?これ?っと思い10月17日に大山の帰路、梅ノ木尾根の林床で蠢いていたあのウジムシではと思い前の写真を見直した。
10月18日にアップした写真を拡大。まさしくコイツだ!
ハグロケバエBibio tenebrosusの幼虫だ。これなら地面に大量に蠢いているがイノシシにとっては
一分もかからないで舐め取ったことだろう。
イノシシ糞②
ケンポナシHovenia dulcis種子多数、サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子、ムカデ外骨格1
イノシシ糞③
サルナシ種子・果肉果皮、植物繊維少々
アナグマ糞?
マメガキ種子、サルナシ種子・果肉果皮多数
柔らかいのでアナグマとしたが、アナグマはたいてい3、4センチの穴を掘ってそこをトイレにして
糞をすることが多いので、これは岩の上にあり、イノシシ糞の可能性が高い。
これらの糞は全て向山トンネルの上の尾根上で見つけた。
イノシシは林床に落ちているサルナシやマメガキ、さらにはケンポナシを食べ、
次いでにハグロケバエの幼虫やムカデのような土壌動物も食べたのだ。
不思議なのは、おちているドングリを食べた痕跡が出てこないことだ。
イノシシは落ちているドングリやクルミなどもバリバリ食べてもよさそうだが、
ドングリ、クルミ食いは厳冬期に食べるのかな?

2014年11月22日土曜日

向山トンネル・高取山・経ヶ岳・華厳山・坂尻

 昨日のTCA専門学校の丹沢実習は、
07時40分、本厚木発宮ケ瀬行のバスに乗り、仏果山登山口で下車し、
08時50分、向山トンネルの尾根を登り、イノシシ糞やテン糞を見つけ、
10時50分、高取山に到着。
11時35分、仏果山でお昼を食べ、ぼくらに付き添ってきた二人のカメラマンたちと別れ、
13時35分、半原越に着く。
14時02分、経ヶ岳、ここでアシスタントとImaiさんと別れ、
14時20分、華厳山との鞍部で男子5人と分かれ、
14時50分、ぼくと女子4人は華厳山を通り、
16時20分、坂尻のバス停についた。

大棚沢駐車場と向山トンネルの間で、宮ケ瀬湖
向山トンネルの尾根は取りつきが急であるが、登りやすい。
ホシハジロのオスだ!
12時9分、仏果山で集合写真、カメラマンに撮ってもらう。
14時50分華厳山での女子の勇姿
16時13分、坂尻に下りてきた。女子4人はヤッタゼというポーズ。
GPSの軌跡では、12.2キロの行程だった。
華厳山からの下りで、一本尾根を間違い、急峻な斜面を立木を頼りにしながら下りてきた。
明るいうちに坂尻につけただけでも嬉しかった。
Itou,Tsuzuki,Ymasita&Murohoshi女子たちに感謝!
キャーキャー云いながらよく着いてきてくれました。
これが、華厳橋に向かう尾根を歩いていたら、楽だが、4倍の行程を歩かなければならないので、17時くらいになっていたかもしれない。
そういう意味では間違って坂尻に出て正解だったのかな?
4女子は行けるという自信もついたことだろう。

2014年11月21日金曜日

高取山へ

今日は、専門学校の丹沢実習があった。
仏果山登山口で下車して、大棚沢駐車場に行くと、なんとSakaiさんが同僚と二人で周囲の景色が
素晴らしい、綺麗と見とれていた。
宮ケ瀬ビジターセンターの情報として流すための仕事で見にきているのだ。
本当に朝日を浴びて赤、黄、茶、緑に山が染まっていて、綺麗だった。
ぼくらは、前の尾根を登って、高取山を目差した。
Sakaiさんや同僚の皆さんは四季折々の宮ケ瀬湖周辺の景色を堪能しているんだ。
ぼくらは高取山・仏果山・経ヶ岳・華厳山・坂尻と下ってきた。
華厳山からは御門橋に出る尾根歩きを、間違えて一本西隣りの尾根を歩き坂尻に着いたのだ。
経ヶ岳からは何故か着いてきたのは女子4名だけであった。
急峻な下りであったが、4女子たちはキャーキャー叫びながらも弱音を吐かなかった。
今の女子は男子より強い。頼もしい。

19個のテン糞と2つのタメ糞とイノシシ糞  The 19 scats of martens, two toilets of racoon dogs and scats of wild boar.

札掛モミの考証林でのテン糞とタヌキ糞を拾い、水洗いして内容物を調べた。

タヌキのタメ糞を2ヶ所で見つけ、いずれもエゾエノキとサルナシを食べたものであった。
テン糞は19個拾ったが、他にも拾わなかったものが3、4個あった。
拾わなかったのは内容物がエゾエノキの種子と外観だけでわかったからだ。
ここでは拾って水洗いをしたものだけを載せる。
テン糞⑭の1個だけが昆虫や脊椎動物を食べたものであったが、他の18個全てに
エゾエノキの種子・果皮が入り、7個にサルナシの種子が入っていた。
この時季の札掛付近のテンもタヌキもエゾエノキを主に食べとサルナシを不随して食べていることが分かる。

 タメ糞①
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
 タメ糞②
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子
テン糞①
エゾエノキ種子・果皮
 テン糞②
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
 テン糞③
エゾエノキ種子・果皮
テン糞④
エゾエノキ種子・果皮
テン糞⑤
エゾエノキ種子・果皮
テン糞⑥
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
テン糞⑦
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
テン糞⑧
エゾエノキ種子・果皮
 テン糞⑨
エゾエノキ種子・果皮
テン糞⑩
エゾエノキ種子・果皮
テン糞⑪
エゾエノキ種子・果皮
 テン糞⑫
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮果肉
 テン糞⑬⑭
コインの右上⑬:エゾエノキ種子・果皮、左⑭:骨片(下参照)、膜翅目翅・脚
上の写真のコインの左⑭から出てきた骨
両性・爬虫類のものと思われる。
この糞は一週間以上古い糞と思われた。
 テン糞⑮
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
 テン糞⑯
エゾエノキ種子・果皮
 テン糞⑰
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
 テン糞⑱
エゾエノキ種子・果皮、サルナシ種子・果皮
 テン糞⑲
エゾエノキ種子・果皮
これらの糞が見つかった場所は下図に示した。
▽はイノシシとタヌキのタメ糞場所だ。①~⑲はテン糞の位置である。
唐沢林道上で糞の発見が非常に少ないのは、周りの景色を見たり、林道沢側の斜面にクマの台座を探しながら歩いたことにもよる。