今年は例年以上にクマたちが市街地・農耕地に出没している。
今夏の異常な暑さのため、ドングリなどの山の実りが悪いせいで、餌を求めて出てきているようだ。
山の幸が乏しいなら、サルも餌を求めて農耕地に出没しているのだろう?
7月1日にハタチガ沢で、出逢った2頭の小熊たち
この後何度かハタチガ沢周辺を歩いた。
9月21日のハタチガ沢でみつけたクマ糞にはたくさんのアオハダの種子が入っていた。
クマはヒトを凄く恐れている。ヒトが鈴をつけて歩いているだけでクマはヒトを避ける。
団地のカキの木に登っていた小熊が捕殺された。
あるいは、クマが前輪とバンパーの間に下敷きになり、その後殺された。
人々にとってクマを含む野生動物は、オオカミのように恐ろしい動物というイメージが植えつけられているようだ。
カキの木に登っていただけで、捕まえられて殺されたり、車にぶつけられたのに悪いのはクマであったり、さらにはただ山から出てきて人目に触れただけで殺されたり。
今年のクマに対する各地の対応は、クマも一歩すすめば絶滅が危惧される種ですよ!ということを忘れたかのようだ。
日本全国に生息するどんな哺乳動物も保護獣であり、捕獲・射殺するには基本的には申請をして知事の許可が必要だ。それが、ことクマやシカ、サルなど人的被害を及ぼしそうな動物に対してはこれがうやむやにされている。
不況・人々の心の荒廃もあるのだろうか?
不満のはけ口のスケープゴートとして弱い者としての野生動物に向けられている。